『シュガーラッシュ』   作:空っぽのティーポット

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※本作品はスマホ画面(縦)(執筆環境SE3)で
 読む方法を前提として書いています。
※これは後にシュガー・ラッシュ3を
 描くための基盤作りの物語です。
※王=黙字です
 ヴァネロペ王と表示されますが
 コレ読み易さの差別化です


『新入りはWi-Fi』

 

コンセントが空いてから数日後

 ゲームセンターでのことです

 

リトワクさんが何やら

 新しいものを箱から取り出しています

  非常に小型な何かを箱から取り出しています

 

それにもコードが付いています

 リトワクさんはコードを引きづりながら

  おおよそ子供達の手に届かない場所に

   それ(・・)を置くと

 

電源を差し込むべく

 背中を丸めてコンセントにプラグを近づけます

 

 

「よぉ、ソニック」

「久しぶり、ラルフ」

時間は夜です

 子供達や大人達も帰宅している時間帯

  人気キャラクター達も暇を持て余しています

 

そんな時間帯の導入とあって

 大勢のキャラクターたちが

  空席だったコンセントの前に集まっています

 

どんなゲームが新しく設置されるのか

 ゲーム・セントラル・ステーションの中では

  噂話でもちきり(・・・・)です

 

大勢のキャラクターがごった返しており

 皆が早く知りたい思いで

  ザワザワとしています

 

「早いねラルフ」

「ヴァネロペ王、ヴァネロペは?」

「今日もバイト…レストランだって」

「金遣い粗いんじゃないか?」

「少しは注意してるんだけどね」

ヴァネロペの行動に呆れるヴァネロペ王と

 心配するラルフでした

 

 

「ラルフにヴァネロペか…」

「軍曹?サイ・バグは大丈夫なの?」

「何かあれば通信が入る、気にするな」

「なら良かった」

少しして〈ヒーローズ・デューティ〉の

 キャラクター、カルホーン軍曹が

  ラルフとヴァネロペに合流します

 

夜間の仕事がある身分ですが

 人手が足りているようで

  緊急時の備えをして来ているようです

 

「どんなゲームが来ると思う?」

「メタルスラッグだといいな」

「血生臭いわね…」

 

 

「もう、つながったの?」

「いいや、まだだ」

 

「こんばんはフェリックス、Qバート」

「これはヴァネロペ王」

『こんばんは』

〈フィックス・イット・フェリックス〉の

 キャラクター、ゲストキャラクターが

  続けて合流します

 

「レースゲームだと個人的にいいな」

「最近ハマってるな…」

「まぁね〈ミッドナイト〉の景色が良くてね」

 

 

〈ミッドナイト〉

深夜のハイウェイを疾走するレースゲーム

 スピード感と美しい景色

  高品質のグラフィックが魅力のゲーム

 

 

「あんたらもう来てたの?」

「元気そうだな、タフィタ」

「カルホーンも元気そうじゃん?」

タフィタが

 コンセントの前に合流したタイミングで

  プラグがコンセントに差し込まれていきます

 

歓声が響く中

 文字が点灯しました

 

〈Wi-Fi〉

「何て読むんだ?」

「ウィファイ?」

「ウィフィー?」

「ワイフィ?」

 

「ワイファイって読むんだ、みんな」

「ワイドのワイか…」

「一本取られたな窓もウィ、風もウィってな」

「勝った時とかね」

「冬もそういうよね」

 

読み方の話題で盛り上がる中

Qバートがソニックに話しかけます

「オレのゲームはWi-Fi対応でね

 インターネットにつなげて

 データをやり取りしてるんだ

 

『データ?やり取り?』

「最近になってからだけどな

 全国のプレイヤーとスコアを競うんだ」

 

 

「Wi-Fiって凄いんだね」

Wi-Fiの機能に興味津々のゲームセンター内

 

そこに遅れてヴァネロペが到着します

「ねぇ?みんな何の話をしてるの?」

 

 

「プレイヤーの子達がよく見てるあれのこと?」

ヴァネロペがこれまでの話を聞いていると

 ふと、プレイヤー達が板を凝視していたのを

  思い出します

 

その板は不思議な感じがしました

 板は光っており、その光が

  チラチラとしているのです

 

それはまるでゲームセンターを

 その板に閉じ込めたかのような様子です

 

「でも、耳に当ててた人も居たよ!」

「ポケットの中にしまってる人も!」

ヴァネロペの話に

 キャラクター達は口々に

  情報を追加していきます

 

最早どれが正しい情報か分からないレベルです

 それでもキャラクター達は目を輝かせました

 

興奮の高まる中

 ヴァネロペが〈Wi-Fi〉に近づいていきます

 

 

ですが中から現れた

 検査係のサージが

  ヴァネロペに下がるように

   両手で静止します

「サージ?Wi-Fiはサージが主役なの?」

 

みんなが驚く中

 突然現れたかと思えば止められ

  ヴァネロペはやや不機嫌です

「いえいえ、みなさん

 それに読み方も違いますよ

 ワイファイではなくダイファイ

 すなわち」

集まったキャラクター達の喧騒が一瞬にして止みます

 

「ダイ=死を意味するのです」

みんなはシーンと静まり返ります

 

 

「ダイ=死を意味するのです」

「おい!WにIで何でダイなんだよ」

「ソニックの知ったか?」

「Shi⚫︎、そんな筈は」

ラルフが驚きのあまり、サージに叫びます

 

「みなさん、冗談ですよ!

 冗談、ははは、笑うところです!」 

これはサージなりの冗談だったみたいです

 みんなはあっけにとられてポカンとしています

  冗談はどうやら滑ったようです

 

サージは、恥ずかしいのを

 とりつくろうように

 〈Wi-Fi〉の前を封鎖してしまいました

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