読む方法を前提として書いています。
※これは後にシュガー・ラッシュ3を
描くための基盤作りの物語です。
◇
『GAME OVER』
「何よこのゲーム」
〈ヒーローズ・デューティ〉の
プレイヤーは専用のコントローラーを
ゲーム筐体に戻す
視界に入ったサイ・バグを倒したにも関わらず
画面に広がるダメージエフェクト
弾数と見合っていない敵の数
突貫してはやられる味方と
ゲーマーでも匙を投げる難易度
少女は早々に別のゲームを
探し始めることにしました。
◇
「これ最高に面白い!」
ゲームセンターの喧騒の中
楽しそうな声に釣られて移動します
目についた筐体は
『シュガー・ラッシュ』
筐体の側面には白いレーサー
デフォルメされた見た目とは裏腹に
華麗なドリフトの一瞬を描いた絵により
女の子が最高のレーサーであることが
分かります
これはレースゲームの様です
最大2人でできる仕様の様で
少女は取り出した硬貨を筐体の
投入口に置き、ゲーム画面を眺めます
〈シュガー・ラッシュ〉
お菓子の世界で行われるレース
15名から9名が選抜され
プレイヤーは内1人を操作します
・コース取りで差をつける:レーサータイプ
・アイテム含む駆け引き:チェイサータイプ
に大きく分かれており
性能様々なキャラクターや
アイテム、コースが魅力のレースゲーム
◇
今か今かと待つ少女
「へ〜、ちょっと?」
少女は呆れます
その訳は
「あ?居たのか」
「あっち行けよ。今日はこのゲーム俺達の貸切だ」
投入口にあった硬貨と少女の姿に気づいた
プレイヤー2人でしたが構わず
ゲームを続行したのです
少女は抗議しますが
プレイヤーは構わず遊び続けます
◇
ため息をつき少女はゲームセンターを周りますが
どのゲームもピンと来ず
見慣れた通路に少女は戻ってきます
〈ヒーローズ・デューティ〉の近く
〈シュガー・ラッシュ〉の見える位置にある
〈フィックス・イット・フェリックス〉です
◇
「ラルフ?ラルフ??」
フェリックスはラルフを探し
裏手にある切り株の付近を調べています
『コイン警報』
「ラルフ?」
フェリックスは構わず探し続けています
◇
『壊してやる!』
『OK!僕が直すよ!』
ナイスランダー達は半ばパニック状態です
吹き出しが出ていますが
ラルフもフェリックスもいません
「「「助けてフェリックス!」」」
ナイスランダー達は
プログラムに合わせて叫びます
◇
ナイスランダー達が慌てふためき
『GAME OVER』の動きをとったことで
プレイヤーの少女はため息をつきます
「ねぇ、リトワクさん」
「こりゃまずい」
◇
「ごめんよ。みんなお待た…せ」
魔法のハンマーを静々と取り出し
プレイヤーに構えます
いつも通り…ではありません
見上げた空はプレイヤーではなく
オレンジ色の張り紙が貼られ
《故障中》の文字と絵が
ナイスランドに降り注いでいます
「もう終わりよ」
「どうすればいいの?」
「おしまいだ」
ナイスランダー達は
混乱でいっぱいいっぱいです
「ねぇみんなラルフと何かあったの?」
フェリックスは昨晩のこともあり
ナイスランダー達を問い詰める
「実はね、フェリックス」
「メアリー!」
「ジーン、今は
言い争ってる場合じゃないだろ」
ナイスランダー達はしぶしぶ
フェリックスに昨晩のことを話し始めました。