スグリ君が闇落ちせずにシンオウを旅をして強くなったら   作:侍魂

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3話 別れと旅立ち

早朝スグリはアオイを待つため宿泊している公民館の前に来ている

 

「おはようアオイ!」

 

「おはよう! ごめんねスグリ君! お待たせ! 」

 

「オレの方こそこんな朝早くに来てもらってごめんな」

 

「大丈夫だよ! 私も……スグリ君に会いたかったし」

 

「オレもアオイに会えて嬉しい。アオイが帰る前にどうしても見てほしいものがあって」

 

二人は恥ずかしそうに笑みを浮かべるとアオイのポケットからコライドンが飛び出す。

 

「キミも朝早くからごめんな」

 

「ギャオース!」

 

スグリはコライドンにも謝ると、コライドンは気にするなと鳴き声を上げる。

 

「スグリ君一体どこに行くの?」

 

「着いてからのお楽しみだべ」

 

「そっか……スグリ君が教えてくれる場所楽しみだな!」

 

アオイとスグリはコライドンに乗り早朝のキタガミの里を走り抜ける。

そして目的の場所に到着した。

 

てらす池・・・

 

二人はキタガミの里のスポットであるてらす池に来ていた。

 

「綺麗……」

 

 湖の水が朝日を跳ね返して鱗のように輝き光る。

 

「ここはさ……オレや姉ちゃん……里の人たちが知ってる観光スポットなんさ。帰る前にアオイに見てもらいたくて」

 

「本当に綺麗……ありがとうスグリ君!!」

 

「オレさ……アオイに憧れてたんだ」

 

スグリはアオイに自分がアオイに憧れている事を伝える。

 

「何処へでも行けて誰とでも仲良くなって自分が大好きだったオーガポンとも仲良くなって……そんなアオイにオレは憧れたべ」

 

「スグリ君……」

 

「だからさ……オレ……アオイみたいに強くなる為に旅に出ようと思ってるんだ」

 

「スグリ君……旅に出るの凄く良いと思う! でもね……私そんな強い女の子じゃないんだよ……触ってみて」

 

 アオイは手袋を外すとスグリの手を優しく握る。

 

「汗?」

 

「そうだよ……私ね……最近パルデアに引っ越してきて不安で必死だったんだ……スグリ君にかっこいいって言ってもらえてカッコ悪い姿を見せないように必死だったんだ。私手汗凄いからいざという時モンスターボールを投げる時とか失敗しないように手袋してるんだ。そんな私はカッコ悪いかな?」

 

「そんな事ない! 全力でけっぱってるアオイはかっこいいべ!」

 

「ありがとう。私もけっぱってるスグリ君かっこいいと思う。それにね……スグリ君は弱くないよ….余所者の私やポケモンたちに優しくしてくれたり、いざという時は私を庇ってくれたり、オーガポンの為に里中を走り回って真実を教えて里の人たちの考えを変えたり……普通出来る事じゃないよ」

 

「アオイ……ありがとな」

 

「うん! スグリ君写真撮ろうよ!!」

 

「えっ?」

 

「良いから!! ロトムお願い!!」

 

スマホロトムが上空に飛ぶ。

 

「アオイ!?」

 

「えへへ//暖かい//」

 

「暖かいべな//」

 

アオイはスグリに引っ付く。二人は密着してピースをして写真を撮る。

 スグリは歯に噛んだ笑みでアオイは純真の笑み。二人共朝日の所為なのか顔が赤くなっている。

 

公民館の前・・・

 

公民館の前まで戻ってきた二人は近くのベンチで仲良く話す。

二人の楽しい時間はあっという間に過ぎていく。そして別れの時間……

 

「もうお別れなんだね……」

 

 普段は可愛い太陽のような笑みだが今は沈んだ表情で下を俯いていた。

 

「アオイ……大丈夫だべ!!」

 

「スグリ君」

 

 スグリはアオイの手を優しくそして力強く握る。そんなスグリをまっすぐ見つめるアオイ。

 

「オレ……けっぱる! そんで何時か絶対アオイに会いに行くべ! だから……アオイもけっぱれ!!」

 

「スグリ君……ありがとう。スグリ君にけっぱれって言われると私凄くけっぱれる気がする」

 

 スグリの言葉で安心したアオイはいつも通りの可愛らしい笑みを浮かべていた。

 

「アオイに暗い顔は似合わないベ」

 

「えへへそうだよね! 私らしくないよね」

 

「ごほん! 他人の恋路を邪魔するとギャロップに蹴られるって言うけどもう良いかしら?」

 

「ね、姉ちゃん!?」

 

「こ、恋路!?」

 

 ゼイユに言われた二人は面白いぐらい顔を赤くしていた。

 

「あはは顔真っ赤!アンタら面白いわね」

 

「姉ちゃんの・ゼイユちゃんの……馬鹿!!」

 

「誰が馬鹿よ。アンタら手でるわよ……まあいいわ。アオイ元気でいなさいよ」

 

「ありがとう! ゼイユちゃんも元気でね!!」

 

 アオイとゼイユは別れの挨拶をすませる。

 

「スグリ君また会おうね!!」

 

「おう!また会おうべ。アオイ!」

 

アオイはバスに乗る。スグリとアオイは見えなくなるまで手を振り続ける。こうしてアオイはパルデアに帰って行くのであった。

 

「爺ちゃん、婆ちゃん、姉ちゃん話があるべ……オレ強くなりたい。林間学校で強くなることも必要って学んだんだ。だからオレ……旅をする事にしたんさ」

 

「スグリちゃん……貴方がそこまで本気なら行ってきなさい」

 

「身体に気をつけなさい」

 

 普段のスグリなら目線を逸らしながら自信なさげに言うが真っ直ぐ力強い目で祖父母を見るそんな本気のスグリに祖父母たちは応援するのであった。

 

「婆ちゃん爺ちゃんありがとう」 

 

礼を言うスグリ。

 

「スグリ、何処に旅に出るか決まってるのかい?」

 

「ここから近いシンオウ地方を旅しようかなって思ってる」

 

スグリが何処に行くか答えると静かに黙っていたゼイユが口を開く。

 

「ふざけ……ふざけるんじゃないわよ!!」

 

「姉ちゃん」

 

「アンタいつも私の後ろに隠れて何も出来ないじゃない!!」

 

「そうだべ。だからそんなオレを変えたくて旅をしたいんさ!!」

 

「スグのくせに生意気……手でるよ!!」

 

「もう手でてる姉ちゃん!」  

 

「うるさい!! スグやり返してみなさいよ!!」

 

「オレは姉ちゃんを傷つけたくないべ!」

 

「アンタは相変わらず優しいわね! でも優しさだけじゃ生きていけないわよ!!」

 

「分かってる。アオイと行動して優しいだけじゃ駄目なんだて!! だからオレはアオイみたいに強くなりたいんだべ!!」

 

「……ふんスグの癖に生意気……勝手にしなさい。アンタがどうなろうと私には関係ないからね」

 

あれから数日が過ぎるけど姉ちゃんとは口を聞いてない。

それから時間が進んでいき今日はオレの旅たちの日……

 

「傷薬よし、モンスターボールよし……」

 

 リュックの中身をもう一度確認をする。

 

「ごめんなみんな……オレ……一から強くなりたいべ……オタチだけ連れて行こうと思う」

 

 ヤンヤンマとニョロモに謝るオレに二匹は気にするなと鳴き声を上げて答える。

 

「元気でなみんな!」

 

 皆と別れの挨拶をして家の外に出ると爺ちゃんと婆ちゃんがオレを待っていた。

  

 

「行ってらしゃいねスグリちゃん」

 

「気をつけるのじゃぞ」

 

「ありがとう爺ちゃん婆ちゃん!」

 

「ゼイユちゃんは」

 

「スグリあの子は素直になれないだけじゃ」

 

「分かってるべ。でも姉ちゃんなら許してくれるべ」

 

「はあ、はあ」

 

遠くから姉ちゃんが息を切らしながら必死で慌てて走ってくる。

 

「姉ちゃん!!」

 

「全くこの村は配達が遅いたらありゃしない。スグ! アンタにプレゼントよ」

 

「痛え」

 

オレに持っていた小さな箱を思い切り投げる姉ちゃん。

 

「アンタ、スマホロトム持ってなかったでしょ」

 

「この箱の中身スマホロトム?」  

 

「違うわ。シンオウで流行ってるポケッチの最新モデルよ。アンタに上げるわ」  

 

「良いのか姉ちゃん?」

 

「仕方ないわよ。可愛い弟が旅に出るんだからさ。それと私のスマホロトム持っていきなさい。たまには……連絡しなさいよ」

 

「姉ちゃん……ありがとうな……うわぁーん!、」

 

「泣くんじゃないわよ……情けないわね……身体に気をつけなさいよ。うわぁーん!!」

 

 何時もオレを守ってくれてた素直じゃない大切な姉ちゃんと親代わりで育ててくれた爺ちゃんと婆ちゃんを守れるぐらい……格好いいアオイと対等な関係になれるようにけっぱって……オレは強くなる……

 こうしてオレは生まれ育ったキタガミの里から旅立った。

 

アオイサイド

 

スグリ君と別れて数日が過ぎた。

 

「やっとジムがある町に着いたね! ニャオハ、コライドン、オーガポン」

 

 私の言葉に三匹が鳴き声を上げて答える。最初のジムがあるセルクルタウンに着く。

 

「スグリ君も頑張ってる……私も負けないようにけっぱらないと……行くよ!! みんな!!」

 

 今頃けっぱってる私の大好きな人……大事な友達に追い抜かれないように気合いを入れて歩きだす。

 

ショウをもう一人のヒロインにするのはどう思う?

  • ありダブルヒロインでけっぱれ
  • なしスグアオしか認めん
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