仮面ライダーファントム   作:大枝豆もやし

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今回は相手が相手なのでアイコンめちゃくちゃ使います。
どれもオリジナルアイコンなので混乱すると思いますが、難しく考えないでください。
能力も特性も単純なものばかりなのでそういう形態だと認識してくれたら十分です。


vsロリ神・第弐戦目

 

 

「どうやら先生には身代わり人形が使えないみたい」

 

 俺の身代わり人形を作ってくれた後、夜宵ちゃんはそんなことを言ってきた。

 ソレを聞いて俺は最初ガッカリした。

 身代わり人形があればどれだけダメージを受けようが一切無視して戦えると思ってたのに。

 

「正確に言えば、ファントムに変身すると使えなくなる。ファントムの強い霊的防御が仇となるの」

 

「あとはファントム自身が悪霊だから。先生はそのベルトで肉体を持っていながら卒業生クラスの悪霊になっている」

 

「霊は身代わり人形を使えない。だからファントムは身代わり人形の効果を受け付けない。けど逆を言うと、ただの人間の状態なら使える筈」

 

「この特性をどう使うかは先生に任せる。だけど無茶だけはしないで。先生は最大戦力なんだから」

 

「あと、身代わりと言ってもダメージを押し付ける事は出来ても疲労や空腹とかは肩代わりできないからそこも考慮して」

 

 ………成程、要は使いよう次第か。

 

 けどまあ、ファントムは十数トンクラスの衝撃に耐えられるんだ。

 自動車に轢かれてもビルから落ちでも痛い程度で済むんだから変身解除してまで身代わりを使う事は早々なさそうだ。

 せいぜい変身前の不意打ち対策ぐらいかな。

 

 

 

 

 

 

「行け式神共!久々の強敵だ、歓迎してやれ!」

 

 神の号令によって式神たちがファントムに襲い掛かってきた。

 

 一撃目。

 剣を持った式神の袈裟斬り。

 ファントムは上体を逸らして回避。

 戻し様に拳を振りかざしてこめかみを殴り飛ばした。

 

 二撃目。

 槍を持った式神が突進する。

 ファントムは穂先を蹴り上げて防ぐ

 同時、一歩踏み出して無防備な腹に前蹴りをぶち込んだ。

 

 三撃目。

 弓矢を持つ式神が矢を放つ。

 ファントムは反撃で怯んだ式神を盾にして防御。

 その後、高く跳躍して式神の陣を飛び越え、矢を放った式神に飛び蹴りを食らわせた。

 

 四撃目。

 背後に控えていた式神が術を行使しとうとする。

 ソレが完成する前に銃撃で妨害。

 ガンガンセイバー銃モードを瞬時に出し、瞬時に構えて射撃した。

 

 五撃目。

 次々と式神が襲い掛かる。

 ファントムはそれをガンガンセイバー剣モードで迎え撃った。

 多対一という不利な中、敵をかく乱し、同士討ちを誘発して、戦いを優位に進める。

 

「ハッハッハッハ!いいぞいいぞ!もっと踊れ!」

 

 ファントムの奮闘を神は楽しそうに眺めていた。

 戦闘を優位に進めているのはファントムの方。自身の式神ではない。

 数で勝っているというのに、高位の神の力を分け与えられているのに。

 だというのに、神はその状況を楽しんでいた。

 

「素晴らしい!僕の力で強化された式神相手に奮闘している時点でお前は誇っていいぞ」

 

「だが、もう終わりだ」

 

 式神共が一斉に呪いの集中砲火を開始。

 ある者は炎や電撃を、ある者は病や毒を、またある者は災いや弱体化の呪いを。

 ファントムはその場から跳んで避けた瞬間、ソレを予期したかのように炎の砲弾がファントム目掛けて発射された。

 

 誘い込み。

 数に勝るから出来る戦法。

 ファントムはソレに引っかかった…。

 

『Destroy! Omega drive!』

 

「らあ!!」

 

 バックルのレバーを引いて必殺技を発動。

 ファントムはオーラを纏った蹴りで砲弾を蹴り返した。

 サッカーでいうオーバーヘッドキックシュート。

 彼はそんな漫画のような技を、カウンター技として実戦で成功させた。

 

「ッ!?!?!?」

 

 自身の攻撃を返されて混乱する式神・騰蛇。

 突然のことに何も反応出来ず、跳ね返された自身の攻撃が直撃。

 自身が放った火炎の砲弾を自身が浴びる事になり、騰蛇は屈辱的な敗北を味わいながら燃え尽きた。

 

 これで一匹倒した。

 あと11匹。この調子で数を減らしてやる。

 ファントムは着地地点で待ち伏せしていた式神の剣戟をガンガンセイバーで防ぎながら、次の手を考える。

 

「素晴らしい!早速騰蛇を倒したか! だが、そう幸運は長く続かんぞ」

 

 式神の一体がファントムに手を翳す。

 呪いをかけるつもりだ。

 式神とつば競り合いを行っているファントムは無防備状態。

 そのままかかると思いきや……。

 

「!?」

 

 ファントムは得物を手放して難を逃れた。

 力をぶつける対象を失ってバランスを崩す式神。

 手押し相撲でつかみ合いをしている際に、逆に力を抜いて態勢を崩させるのと同じ原理だ。

 

「!?!?」

 

 呪いがバランスを崩した式神にかかる。

 ファントムが盾にしたのだ。

 その間に別のアイコンを出し、別の形態(モード)へと切り替わる。

 

 

『Wake up! 絞殺魔(Capturer)

 

『Buinding neck!』

 

 

 ファントム絞殺魔魂。

 パワー等は劣るが、ジャンプ力とスピードに優れている。

 能力は霊力で編んだワイヤーを張る能力。ワイヤーによる拘束力を発揮する。

 

「何!?魂の質と数が変わった!?あの男は魂を二個以上持っている?…………いや、悪霊を取り込むことで己を強化したのか!?」

 

 初めて驚きの表情を見せる神。

 自身に他者の魂を憑依し、その力を従える。

 文字にすれば簡単だが、成すのは至難であり、何よりも禁忌だ。

 だというのに、この男はやってみせた。まだ青二才風情が!

 

「面白い・・・もっと魅せてくれ!」

 

 まるでヒーローショーを眺めるかのように、神はファントムにエールを送った。

 そんなことはお構いなしに、ファントムは暴れる。

 

 ガンガンセイバーを回収。

 驚異的な身体能力と敏捷性で側転しながら武器を拾い上げる。

 逆手に持ち替えて式神の槍による刺突を防いだ。

 

 敏捷性とジャンプ力で回避。

 飛んでくる矢や銃弾を避け、槍や薙刀による刺突を飛び超えた。

 

 ガンガンセイバーで応戦。

 式神の一体が振り下ろす剣を横から弾き飛ばす。

 弾いた勢いを殺さず身体を旋回させ、その勢いを刃に乗せ、敵のこめかみに叩きつけた。

 

 霊力の縄で迎撃。

 式神の一体が術を行使しようとした瞬間、霊力で編んだ縄を投げて妨害。

 印を結んだ手に縄を絡ませ、引っ張って別の敵にぶつける事で足止めした。

 

 ガンガンセイバーを投げる。

 投擲した剣に霊糸を絡め、手繰る事でコントロール。

 ソレを振り回して牽制する事で足止めした。

 

 縄で敵の攻撃を受け止める。

 受けた得物を縄で絡め捕って腕を封じ、投げ飛ばす事で、矢を放つ敵の盾にした。

 

 次から次へと敵に対処していく。

 ガンガンセイバーで斬り、縄を絡め、次々と封殺していく。

 一見すればファントムが優勢だが、実態は逆だった。

 

「(クソ、忙しすぎる!数が多すぎだろうが!)」

 

 敵の数は全部で11体。

 いくらファントムが本気とはいえこの数は多すぎる。

 決定打に掛けている。敵を殲滅するには、パワーも手数も足りなかった。

 

「ッグ!?」

 

 遂に被弾した。

 敵の槍を飛んで避けたところを、投槍が背後から命中。

 無防備なところをやられたファントムは撃墜された形で受け身を取れず落下。

 ソレを追う形で式神・天空の一体が斧を振るい落とす…。

 

『Destroy! Omega drive!』

 

「ッ!?!?!?」

 

 斧が振り下ろされる前に、必殺技を発動。

 天空の両腕を霊糸で拘束し、エネルギーを流し込んでスタン状態にする。

 更に、他の式神共が集中砲火しようとしたところを盾にする事で、防御と同時にトドメも刺した。

 

「ッグ!?」

 

 爆散する天空。

 その余波と余熱に灼かれながら、ファントムは後退する…。

 

「うぐぅぅぅ!!?」

 

 下がった途端、電撃がファントムを襲った。

 避けようと動いたが、僅かに電撃が上回る。

 電撃を浴びたファントムはその場で麻痺し、好機と見た式神共が矛先をファントムに向ける。

 

「ぐわあああッ!?」

 

 直撃。

 火縄銃や弓矢が命中した後、続けて槍の刺突と剣や刀の斬撃が命中。

 一発喰らうたびにファントムは無視できないダメージを受けた。

 

 絞殺魔魂は瞬発力と敏捷性が高い反面、筋力と防御力が低い。

 スピードを活かした戦闘、特に攪乱が得意打なのだが、打たれ弱いのだ。

 現に、ファントムはたった一回被弾した程度で怯んでしまい、優位性を奪われた。

 ソレをチャンスと見た式神は更に追撃をかける。

 

「がぁぁあああ!!!?」

 

 集中砲火。

 式神共は一斉にファントムへ呪いをかける。

 その光景を、愛依と夜宵はただ見守る事しか出来なかった。

 

「先生ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!?」

 

 ファントム―――螢多朗に駆け寄ろうと、愛依は祭壇から降りようとした。

 

「待って愛依!行っちゃダメ!」

「何で!?早く止めないと先生が…!?」

 

 愛依の手を掴んで阻止する夜宵

 振り払おうと愛依は力を入れるが、その前にある事に気が付いた。

 夜宵の手が震えているのだ。

 愛依を掴む手から伝わる震動。

 ブルブルと、不安そうに夜宵の身体が震えている。

 

「今行っても邪魔になるだけ。だから…先生を信じるしかないの」

「………」

 

 泣きそうな目の夜宵を前に、愛依は黙ってうなずく事しか出来なかった。

 

 

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