仮面ライダーファントム   作:大枝豆もやし

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この螢くん、魂が二つあるので一回だけなら人形の魂抜きを耐えられます。
まあ、その際は変身出来なくなるのでかなりピンチですが。


F公園死神浄化

 

 

「春樹………。おばあちゃんが…守ったげ、から………」

 

 F公園の霊をアイコンにすることはなかった。

 彼女の過去を霊視で追体験した夜宵ちゃんが引き取ることになった。

 多分、復讐を心に誓う者同士共感したんだろう。あの子曰く、復讐は心に決着をつける必要な儀式だと。小学生の台詞じゃないな。

 けど、一般人を犠牲にしてきた罪は重い。

 黒修羅と同じく対象を限定するならある程度気が済むところまで付き合ってもいいと慈悲をかけ、鳥の人形に封印。

 今は消耗しているからここの土地に置いてくらしい。

 

「じゃ、俺も付き合ってやるか、その復讐に」

「ああ、アレやるのね」

「? 何するの?」

 

 詠子は見たことあるから分かるけど、夜宵ちゃんに見せるのは初めてだな。

 なら丁度いい、見せてやるぜ死神殺しを。

 もう日が沈んで人もいないしいいだろう。

 

「変身」

 

『Wake up! Bloody eye!!』

 

『I am fighter destroy evil』

 

『Go! Fight! Go! Fight! Go Fight!』

 

 先ずはファントムに変身。

 ブラッドアイ魂だけど素体としても使えるこの形態なら多分“アレ”も出来るだろう。

 ということで俺はレバーを四回引いた。

 

『Destroy! Oumedama!』

 

 瞬間、ドライバーから巨大なゴーストアイコン型エネルギー体が生成され、俺の頭上に浮かぶ。

 俺はその場で跳躍し、上空の穴目掛けて蹴り飛ばした。

 所謂オーバーヘッドキックだ。

 

 オオメダマ。

 元ネタのゴーストがオレ魂で使用した技。

 劇中ではコレで巨大ガンマホールを塞いだことから、似たようなこの現象でも使えると思って試したらマジで塞げた。

 けど、原作と違って俺の場合は“後始末”があるんだよな。

 

「螢くん来るよ!」

「ああ分かってる」

 

 上空の穴にら巨大なゴーストアイコン型エネルギー体が命中。

 大爆発を起こしながら穴を吸収し、そのまま混ざり合って無くなろうとした瞬間、穴から大量の黒い何かが落ちてきた。

 穴は上空から消えたものの、今度は黒い何かが人の形になりながらこちらに向かって来る。

 死神共だ。俺のオオメダマは穴を塞ぐと死神が出てきてしまうのだ。

 前やった時は普通形態のファントムだったし、穴もここまで大きくなかった。

 だから出力を上げるためにブラッドアイ魂を使ったが、ソレでも数を減らせなかったか。

 まあ、通常形態でやったらどうなるか試してないから分からないけど。

 

「思った以上に数が多いな」

『アーイ!』

 

 俺は銃殺魔魂を起動させた。

 多対一じゃこのアイコンが向いている。

 

 

『Wake up! 銃殺魔(Gunslinger)!』

 

『Happy trigger!』

 

 

 パーカーチェンジ完了。

 俺の両手にはソレゾレに自動拳銃のような武器がいつの間にか握らされている。

 

「夜宵ちゃん、その霊も働かせて。俺一人じゃだるい」

 

 俺は拳銃をクロスさせて構えた後、敵に発砲しながら突っ込んだ。

 

 

 

 日没後のF公園。

 そこで異形同士の殺し合いが行われていた。

 ファントム銃殺魔魂ブラッディアイベース、F公園の霊、そして死神の群れ。

 F公園の霊はファントムに協力する形で死神共を貪り喰らい、ファントムは両手の拳銃で次々と死神を撃ち殺していった。

 

 スリングトリガーピストルフォーム。

 銃殺魔魂の二挺拳銃型専用武器。

 一発一発が悪霊を消し飛ばす威力があり、アイコンに封じる機能がある。

 ソレは死神とて例外ではない。

 撃たれて倒れた死神はアイコンに封じられていった。

 最初はファントムにボコられて消耗していたF公園の霊もそのアイコンを喰らって回復。今は死神共憎しと暴れ回り、食いまくっている。

 

 ファントムが銃を撃つ。

 左右に銃口を向けて発砲。

 身体を半回転して発砲。

 前方に両銃を向けて発砲。

 片手を後ろに向けて発砲しながら前方の敵を発砲。

 振り返って横に走りながら両手の銃を構えて発砲。

 反対を向いて横に跳んで敵の攻撃を避けながら発砲。

 一発も銃弾を外さず、次々と死神共を撃ち抜いていく。

 だが数が多い。いくらかの死神がファントムに接近し、攻撃してきた。

 

「おいおいおい!今までの死神の中で一番多いじゃねえか!」

 

 そう言いながらもファントムは手を止めない。

 接近する死神共を迎え撃つ。

 

 銃身で攻撃を受け流しながら発砲。

 同時に片方の銃で接近する敵に発砲。

 敵の攻撃を銃底で叩き落しもう片方の銃で発砲。

 半歩移動して敵の攻撃や接近を避けながら発砲。

 反動で身体がブレない構えをして回転しながら発砲。

 近距離戦でも問題なく二挺拳銃で対応しながら敵を撃ち殺していく。

 

「そろそろいいか」

 

 ファントムは二挺拳銃を連結させた。

 スリングトリガーライフルフォーム。

 二挺のエネルギーを増幅することで連射性を上げ、より強力な銃撃を可能とする。

 しかしその高い出力と連射性が仇となり、エネルギー切れのリスクがある。

 よって使いどころを見極める必要がある。

 

『Destroy! Omega drive!』

 

 バックルのレバーを引いてチャージ。

 エネルギーが銃口に集中すると同時、十分引き寄せた敵目掛けて一気に解放した。

 一発一掃。吐き出される赤黒い散弾。ソレは押し寄せる死神を綺麗に一掃させた。

 

「ふぅ、疲れた」

 

 変身解除。

 F公園の霊も戦闘で消耗したのか、それとも喰い過ぎか、或いは両方か。自分から人形に戻っていった。

 こうして、F公園にあった死神の出入り口は破壊され、死神は一掃された。

 

「前払いだ。ここの死神は一掃した。少しは満足したか?」

「少しだけじゃ。こんなんじゃ全然足りん。………じゃが、礼は言っとくよ」

 

 F公園の霊はそう言った後、ぬいぐるみの中で回復に専念するかのように黙った。

 

「流石に疲れた。連戦はきついな」

「じゃあ今日は切り上げて旅館に行きましょ」

 

 螢多朗たちは卒業生開放装置を置いた後、予め予約した宿に向かった。

 

 

 

「こりゃすんごいモン見てもうたな」

 

 戦闘の一部始終を何者かに見られていたことに気づかず。

 

 





ここではオオメダマは死神の穴を塞ぐ用にしました。
原作でも巨大ガンマホールを塞ぐ為に使ってましたし、似たようなものだと思ってそうしました。
ただ、これも原作通り一回だけでその時もF公園のものより大分小さいものです。なので、死神数体倒した程度で終わりました。ソレでも重労働ですが。
普通はこんなにたくさん出てきません。
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