昔の友達がイケボでアトミックしてる俺はどうすりゃ良いですか?   作:富竹14号

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 書いてて楽しいこと、雑魚刈り。

 呪術廻戦で書いてて楽しいこと、死闘。


魔力で流して振るだけなら誰でも出来んだよ

 

 

 あれから約数年程経ち、俺は7歳になった。

 

 あれからまぁまぁ色々やりながら生きていた結果として、分かったことがある。

 

 

 ここ…異世界である。

 

 

 何を言っているのかと思うだろう、俺も自分で何言ってんだと自分の頬を抓ったことがある。

 

 しかしこれが現実だ、ここは紛う事無き異世界であると、少なくとも俺はそう結論付けた。

 

 では何故かと思うことだろう、まずはその根拠を言っていこうと思う。

 

 

 まず一つ目、使われている言語と文字がまるで違う。

 

 英語でもなければイタリア語とかでもない、イギリスも違えばロシアとかドイツでもないし、ラテン語でもなかった。

 

 舐めないでほしい、俺が目指したキャラクターは博識だったのだ、だったら勉強もいるだろうと言語学を鍛えまくった俺に死角は……そこまで無い、実際五国語程度ならペラッペラである。

 

 

 次に二つ目、語られている歴史が別物だ。

 

 オリアナ王国にミドガル王国、もうこの時点で意味が分からん、少なくとも俺の知る歴史の中にそんな名前の国が存在したことは無い…いやまぁ、歴史はまだ勉強中だったから、もしかしたらあったかもしれないけど。

 

 しかし、それはそれとしてオリアナ王国とかの方は本当に意味が分からない、何をどうしたら武力を捨てるという発想に至るのかが分からん、しかもそれで滅んでないのが余計に分からん、どうやって国守ってんだろこの国の人達?

 

 

 …まぁ、それは兎も角として三つ目…いやまぁ、正直な話をすると俺がここを異世界と断定した大半の理由なんだが。

 

 

 

 

「何をしているシン! 早く来い!!」

 

 

 怒声が聞こえてくる、少女の怒声だ。

 

 視線を向けてみれば、そこには如何にも私怒ってます! と言わんばかりにプンスカプンスカとしている少女が一人。

 

 その手には木剣が握られており、それをブンブン振り回しながら早く来い早く来いと俺のことを急かしている。

 

 はいはいと返事を返して、そこら辺にほっぽり投げていた木剣を持って少女の元へと向かう。

 

 

 あっ、そうだ、言い忘れてた。

 

 

 シン・リトン…それが生まれ変わった俺の名前らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅い!! 何をちんたらとしている!!」

 

 そう言って頭を木剣で叩かれる、仄かな痛みが頭を突き抜けてくるのを感じながら、俺はへーこらへーこらと思いもしていない謝罪の言葉を口にする。

 

 シノ・リトン…まぁ一応は俺の姉に当たる人物だ、性格云々はもう見たまんまだ。

 

 若干紫色っぽい黒髪をポニーテールにした少女、恐らく将来は美人になるであろう顔の配置をしているが、性格がこんなだから将来ちゃんと結婚出来るのかと不安になったりもする。

 

「ちゃんと聞いているのかシン! お前の為に言っているのだぞ!!」

 

 そんな姉の言葉にまたもやへーこらと適当に返す、別に大事に思っていない訳でこそないが、それでも話を聞く気にはなれない。

 

 それは何故かと問われると、その理由にはついさっき言いそびれた三つ目の理由が関わってくるのだが───

 

 

「ふんっ…まぁいい、今日は改めて、お前に魔力の使い方というものを見せてやる」

 

 

 そう言って姉は、徐ろに俺へと向けて木剣を構えた、俺もそれに習って木剣を構える。

 

 そう、魔力だ、それが俺がここを異世界だと断定した理由だ。

 

 姉の身体から何かが溢れ出してくる、青く色の付いたそれこそ漫画か何かで描かれるオーラのようなモノがゆらりゆらりと姉の身体を覆っていき───

 

 

「───ハァッ!!」

 

 

 姉の気合の入った掛け声と共に、姉は俺の元へと突っ込んできた。

 

 そのスピードは凄まじく、ある程度は離れていたというのに次の瞬間にはもう俺の目の前にいて、その手にある木剣を振りかぶろうとしていた。

 

 防御の構えを取って姉の攻撃を防ごうとする、その合間に見えた姉の表情は馬鹿めという言いたげに歪んでいた。

 

 振り下ろされた姉の剣、それを受け止める俺の剣、普通ならここで防いで流してカウンター決めて終わり…なんだろうけどなぁ。

 

 姉の振り下ろしを防いだ…瞬間に俺は後方へと大きく吹き飛ばされ、背中から壁に激突した。

 

 背中から生じる痛みに苦悶の表情を浮かべながら、なんとか立ち上が…ろうとした俺の首元に木剣が添えられる。

 

 

「これが魔力の使い方だ、分かったか軟弱者」

 

 

 そう一言言った後、姉はふんっと鼻息荒く俺の元から立ち去って行った、当然俺に対する配慮とかまるで無い。

 

 パンパンと砂埃を払って立ち上がり、コキリと首を鳴らす。

 

 

 まぁ、今ので分かったことだろう、何故俺がここを異世界と断定したのか。

 

 魔力…よくあるファンタジーみたいな炎やら氷やらを射出する系のそれではない、どちらかと言うと某呪いが廻る作品の呪力による身体強化のそれに近い。

 

 この世界の魔力は一般的なファンタジーとは違って身体の外に出ると霧散してしまう、だからこの世界には基本的に魔法と呼ばれる代物は存在しない。

 

 だから、この世界での魔力の使い方は基本的に身体能力の強化と魔力を剣と言った物に流し込んで使用する方法の二つになる。

 

 因みに銃もあるらしいが、この世界では魔剣士…言ってしまえば魔力を扱える剣士がいるのだが、そいつらは基本的に魔力で身体を覆っている為、銃みたいな武器が通用しないらしい。

 

 まあ、そんな訳でこの世界の最高戦力は基本的にその魔剣士で、言ってしまえばその内の一人なわけなんだが…ここで一つ問題が出てきてしまう。

 

 

 

「…大雑把なんだよなぁ」

 

 

 思わずと言ったように口から漏れ出る言葉、それこそがこの世界の魔剣士最大の問題とも言えるものだった。

 

 この際だからハッキリ言おう、全体的に雑なのである。

 

 俺は魔力と呼ばれる物を学ぶ際に、俺の姉や父に魔剣士としての所謂コツというものを聞いてみたことがあるんだが…なんて言われたと思う?

 

 

 魔力を身体に纏わせて斬る…もう一度言おう、魔力を身体に纏わせてただ斬る…これだけである、意味が分からん。

 

 何が酷いって、どいつもこいつもそういうことしか言わないってことである。

 

 魔剣士じゃない母やその他は仕方がない、何せそこら辺に関する知識が無いから…だけど、流石に父の部下にまで同じことを言われるとは思わなかったのである。

 

 一時期はそういう流派か何かなのかなと考えもしたし、だからそれに合わせて鍛えもしたが…すぐに分かった、こいつらそれしか知らねぇんだという事実が。

 

 魔力の小さい者が魔力の多い人間に勝つにはどうすれば良いのかを聞いた時、帰ってきた言葉が剣術を鍛えるだった、もうこの時点で父とその他に期待するのは完全に止めていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「やっぱ実戦で覚えていくしかないか」

 

「何言ってんブベラっ!!?」

 

 

 向かってきた人相の悪い男の首を跳ね飛ばしながら、何となしに呟く。

 

 結局の所、これしかないのだ、単純な命のやり取りをしながら手探りで覚えていくしかない。

 

 一応言っておくが、俺はまだ夢を諦めたつもりはない、今でも憧れているしあんな風になってみたいとも思っている、だからこそ魔力の使い方を父達から学ぼうとした…無駄だった気がしないでもないけれど。

 

 向かってきた男の足を魔力を込めた足で踏み潰し、体勢が崩れた男の腹部を持ってきた剣で突き刺して抉る。

 

 気持ち悪い音と鉄臭い匂いが鼻を刺激するが、特に何か思うこともなく剣ごと男を雑多に投げ捨てて、次なる標的へと足を踏み出していく。

 

 ぎゃーぎゃーと喚きながら次から次へと俺へと向かってくる人相の悪い男達、何か血の匂いとかが凄くするし、視界の端に金目の物が大量に見えたことから察するに、多分盗賊なんだろと考えながら、近づいてきた男の金玉を蹴り飛ばす。

 

 悶絶して首を下げた男の首を圧し折り、続けて二人同時にやってきた男達を適当に拾い上げたナイフと短剣で足の頸動脈を連続で突き刺し、更にそこから流れるように腹部へと突き刺し横薙ぎに裂いた。

 

 内蔵が零れ落ちる様を横目で見ながら、あれやこれやとワンパターンに突っ込んでくる盗賊達をバッサバッキと圧し折り斬り裂き無造作に殺していく。

 

「なんなんだてめぇ!? 何が目的で───」

 

 そう言ってべらべら喋っていた頭目らしき男の顔に、そこらで拾った盗賊の首を叩きつける、目の前で弾け飛ぶ盗賊の首と頭目らしき男の顔、血が飛び散り俺の顔に掛かる。

 

 ぺっぺと口の中に入った血を吐き出し、大口を開けて欠伸をする。

 

 時刻は当に夜中、良い子は眠る時間帯である、まぁ俺は別に良い子じゃないから関係無いんだけど。

 

「さてと…何か掘り出し物はありませんかねっと」

 

 そんなことを呟きながら、俺はいそいそと盗賊達の荷物を漁るのであったとさ。

 

 





 なんか随分久しぶりに呪術以外の物を書いた気がするけど、結構すらすらと書けるものだなと思う今日この頃。
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