ゲームと漫画のクロスオーバーを書くのは初めてなので、下書きやストーリー構成に四苦八苦しながらの投稿になりますが、頑張って投稿していこうと思います。
それでは、第一話をお楽しみください~!!
「加筆と修正」(2024/01/16/20:20)
内容:文章の誤字と期間の変更。理由:細かい設定のズレ修正。
変更前:数週間→変更後:一週間
修正させていただきました。
暗殺の時間
朝、目が覚める。枕元の時計は朝四時を示している。
オリバー:「...久しぶりにあの日の夢を見たな...」
あの日、俺が案内人と契約した日。あれから、あっという間に時間が過ぎた。
自分が知らない女から生まれるという出来事には、とてつもない衝撃を受けたものだ。今では、その女性とも普通に暮らしている...もう一人居るが...
案内人:「おはよう!起きてるか?オリバ...ボハッ!?」
オリバー:「毎回毎回、朝に大声を出すなと何回、言わせるんだ?」
朝も早いというのに、この馬鹿は毎朝、飽きもせずに起こしに来る。
案内人:「まあまあ、そうかっかしないで...朝の訓練行くぞ~」
そう言って、階下に消える奴を見て、ため息が零れる。案内人が日常的に家に入り浸っている。その性で神という部分が怪しくも思えたが、実際に女性の背中に翼が生えた時になって、初めて信じた。
そして、小学校に上がってからは毎朝の基礎的な訓練をするようになったが、そこで初めてあの時の選択をして良かったと思わされた。
案内人はエンリなど足元にも及ばない程に高い身体能力を備えていた。恐らくは、元の機械の体でも勝てない程に強かった。今のところ、組み合いで勝てた事は一度も無い。それに相手は加減してだ。腹の立つ事この上ない。
そんな事を考えながら、胴着へと着替える。今の俺が住む家は、元の世界の貴族たちの家ほどではないが、この世界基準ではとても広い方だろう。
その理由の一つが道場だろう。階段を降り、長い渡り廊下を進むと、一軒家ほどの建物がある。そこには同じ様に胴着を着た案内人が居た。
案内人:「さてと、ウォーミングアップは必要かい?」
オリバー:「今日こそ倒す...!!」そう言って、お互いに構える。
自分が床を蹴る音が始まりの合図となった。
数時間後...
案内人:「よし、そこまで。毎回、朝練なのに飛ばすねぇ~?」
オリバー:「クッソ!!毎回、ちょろちょろしやがって...!!」
案内人:「いや~随分と動きが良くなってきたよ?」
案内人:「最初みたいに動きについてこられないってのも無くなったし」
オリバー:「完全に上から目線か...」
案内人:「まあ、でも...暗殺対象を知ったら、君も納得するよ」
オリバー:「まあ、あんたが怪物って言うほどだからな」
案内人:「それよりも時間は良いのか?始業式に遅れるぞ?中学生」
オリバー:「あの学校で何を学べと?」
案内人:「そう言ってやるなよ?まあ、行けば分かるさ...」
そんな調子で道場を後にする。そのまま、用意された朝ご飯を食べて学校に向かう。
いつもの日常...そのはずだったのに、ふと見た路地裏の光景に足が止まる。
自分の通う学校の生徒が同じ制服の生徒数人に詰め寄られている。
オリバー:「...くだらない...」
すぐにその場を去ろうとしたしかし、背後から男の一人が俺の肩を掴む。
男子生徒A:「なあ?何か見たかい?」
オリバー:「特に何も?」特段、関わる必要も無いので無視して行こうとした。
男子生徒A:「そうかそう、かぁ!!」いきなり、膝蹴りが飛ぶ。
男子生徒A:「何も見てないはずねえだろ!?てめえもこうなりたくなかったら...!!」
その男が何かを言うよりも早く俺の拳が相手の顔を捉える。
男子生徒A:「ブハッ!?は、鼻がぁあああ!?」
男子生徒B:「お、お前...やりやがったな!?」
男子生徒C:「お前、状況が分かってねえみたいだな!?」
そう息巻く奴らに苛立ちの籠った眼差しを向ける。俺に手を出さなければ、見逃した様なものを...
オリバー:「先に手を出したのはそっちだろう?」
オリバー:「今まで、案山子相手に喧嘩でもしてたのか?」
男子生徒B:「てめえ~言わしておけば、ペラペラと!!」
男子生徒C:「三人に勝てるわけねえだろ!!」
オリバー:「喚く暇があるなら、距離ぐらい詰めろよ?」
男子生徒B&C『え...早っ!?』
二人が喚いている間に、懐に入ったオリバーの拳をよける術をこの二人が持っている訳はなく、その場に伸される。
オリバー:「今度からは相手をよく見て喧嘩を売るんだな...」
???:「あ、あの!」そう言って、去ろうとする俺の背中から呼び止められる。
オリバー:「何ですか?」
???:「えっと、ありがとうございます!助けて頂いて...」
オリバー:「いえ、ケガが無くて良かったです」
良い人の振りをするのには慣れている。作り笑顔と優しい言葉をかけるだけ...それだけで相手が自分を信用する。
???:「えっと、もしかして...椚ヶ丘中学の人ですか?」
オリバー:「はい。貴方もですか?」
神崎:「ええ。私は神崎有希子と言います」
オリバー:「これはご丁寧にどうも。私は...桔梗 織葉と言います」
危うく、オリバー・G・ロベリアと名乗る所だった。これが、今の俺の名前で読み方は「ききょう おりは」何とも適当な名ではあるが、名前にとやかく言う気も起きないので放置している。
神崎:「織葉さん...良い名前ですね!」
オリバー:「アハハ...ありがとうございます」
オリバー:「ただ、織葉って呼ばれる好きじゃないので...」
オリバー:「オリバーって呼んでください」
神崎:「は、はい!ち、ちなみに、学年は?」
オリバー:「え、三年ですけど...」
神崎:「私も三年なんです!仲良くしましょう」
オリバー:「は、はい」
オリバー:「あ、そういえば...始業式まで時間が無い!」
神崎:「あ、本当ですね!!急ぎましょ、痛ッ...!?」
オリバー:「ど、どうしました?って、足が...!!」
よく見れば、足首を捻ったのか青痣が出来ている。これでは歩くのは無理だろう。
神崎:「先に行ってください。貴方まで遅刻してしまいます」
ここで見捨てても良いが、恩を売っておいて損は無いだろう。そこまで考えて、神崎さんに一言「失礼...」と断って抱え上げる。
神崎:「きゃっ!?な、何をして!?」
オリバー:「いえ、ここで見捨てていくのが、忍びなかっただけです」
そう言って、学校へと走る。幸いな事に学校への道は時間も相まって、人も少なかったので速度を上げる。ぐんぐんと学校が近くなる。
どうにか、学校の前に着く事が出来た俺と神崎さん。そこに神崎さんを待っていた友人が駆け寄ってくるのが見えたので、そっとその場を去った。
オリバー:「どうして、始業式の日から面倒事が起きるんだ...」
朝からドッと疲れた気がする。そんな事を思いながら、始業式を受ける。
始業式 終了後...
始業式が終わり、各々が教室に向かう中でオリバーは、というと...
???:「ねえねえ!君って、Aクラスの織葉君だよね?イッケメ~ン!!」
倉橋:「あ、私は倉橋陽菜乃だよ。一年間、よろしくね~」
矢田:「私は矢田桃花!よろしくね、織葉君!!」
中村:「私は中村莉桜~君が神崎さんが言ってた子かぁ~!!」
神崎:「ご、ごめんね?オリバー君、その君の事を話したら...」
とてつもなく絡まれていた...主に女子に...
オリバー:「だ、大丈夫だよ...別に気にしてないから」
嘘である。めちゃくちゃウザイと思っている。
中村:「てか、神崎さんは何で織葉君の事をオリバーって、呼ぶの?」
神崎:「え、それはオリバー君が織葉って、呼ばれるのが嫌だって...」
オリバー:「こっちからお願いしたんだ。自分の名前好きじゃなくて」
倉橋:「そうなんだ。ごめんね?じゃあ、私達もオリバー君って呼ぶね」
オリバー:「ああ、そうしてくれると助かるよ...」
彼ら3年E組の教室は、本校舎から離れた場所にある。
その教室までの長い道のりを質問攻めにされていた事もあり、若干の疲れが表立つ。
どうにか会話を切り上げて、自身の席に座る。普段から演技をしていたが、それを差し引いてもこんなに疲れはしないだろう。必要のない会話の多さに少々、疲労感が募りつつあった。そんな時に、教室の扉が開く。
黒いスーツに身を包んだ男が入ってくる。その男は烏間と名乗った。そして、その後に続いた言葉に思わず、目を見開く。
烏間:「君たち、3年E組にはこいつを暗殺してほしい」
オリバー:「やっと来たか...ターゲットが」
先程までの疲労感を吹き飛ばす衝撃だった。そのまま、話を続ける烏間の隣にそいつは突如として現れた。
オリバー:「あいつが...ターゲット?」
そいつは、一言で言い表すなら...黄色い人型のタコ。そうとしか言いようのない奇怪な姿をしていた。
???:「私が月をやった犯人です...」
生徒達がどよめく。しかし、ここまでは事前に知っている。そして、こいつがこのクラスの担任になるのも...
そして、烏間はこいつを殺す為の武器と成功報酬100億円を提示した。生徒達は完全に金の方に意識がいったようだが、それよりもターゲットの情報を聞いた自分の顔は相当、歪んでいる事だろう。
オリバー:「特定の物質でしか細胞を破壊出来ないのは、この際そこまで問題じゃない...もっと問題なのは」
オリバー:「最高速度マッハ20、か...」
オリバー:「生物が出すスピードでは無いな...」
オリバー:「通常兵器は勿論、こっちの最高火力の核兵器すら効かなそうだな。それどころか、こちらが攻撃するより速く、攻撃されれば...そこまでな上に、宇宙空間でも生きていられるのか...確かに、あいつがただの暗殺者じゃ無理って言うのも分かるな...」
いくら強力な力も兵器も当たらなければ意味は無い。しかし、その後のターゲットの言葉に俺は驚愕する。
???:「ただ、このまま逃げ続けるのも面白くないので...3年E組の担任ならやっても良いと提案したんです」
本気でこいつの狙いが全くわからない。愉快犯という訳でもなく、何かしらの理由でこのクラスに来たのは分かるが、とりあえずは来年の3月までにこいつを殺すのが、俺の目標か。
オリバー:「必ず、殺してやるよ...超生物」
あれから一週間が過ぎた...
オリバー:「まあ、こんなもんだよな...」
あれから分かった事がいくつかある。
一つ、この超生物に真っ向からや単純な騙し討ち等の勝負は全くと言って良い程に効果がない。
二つ、3年E組の生徒達の多くが自身に対しての劣等感や諦めの様な感情を持っている。
三つ、こいつらが現状で、あの超生物を殺せる確率はゼロであるという事。
四つ、あの超生物を殺先生と呼称し、感情がとても表情に出やすい事。
これらが、この数週間に分かった事だ。ちなみに、俺は基本的に警戒されない様に殺す気の無い無意味な攻撃を偶にやる程度に抑えて、警戒が緩み切るのを待っている。
殺先生:「ヌルフフフ~授業中に考え事ですか?オリバー君」
オリバー:「アハハ...もう解けたので暗殺の方法でも考えようかと...」
殺先生:「ヌル?満点です!」
殺先生:「流石です!優等生は伊達ではないですね~ヌルフフフッ!!」
オリバー:「いえいえ、先生の教え方がお上手だからですよ」
そんな会話を交わしている最中にチャイムがなる。昼休みに入り、生徒達がワイワイと騒ぐ中で...
???:「おい、渚。ちょっと来い...!!」そんな声が聞こえる。
渚:「う、うん。寺坂君...」寺坂竜馬、典型的な馬鹿だ。
そして、その馬鹿に呼ばれたのが潮田渚。中性的な見た目以外は、平凡な男子生徒だ。
寺坂と渚、そして、寺坂とつるんでいる吉田大成と村松拓哉の四人が校庭へと歩いていく。少しばかりの違和感から無言で席を立ち、後をつける。
寺坂:「おい、渚~!例のモン、しっかりと用意したんだろうなぁ~?」
渚:「う、うん!殺先生の表情とその時の状態のメモ...」
オリバー:「...!!」成程、馬鹿なりに知恵を回したか。
寺坂:「そうか...それじゃあ、これ...次の時間にあいつに使え...」
渚:「えっ...?これって?」
寺坂:「ちょっとばかし改造した対超生物用のBB弾爆弾だよ」
渚:「え、でも...」寺坂の言葉にたじろぐ渚。
寺坂:「百億だぞ!?百億!?どうせ俺らはこのまま終わる奴らなんだ...」
寺坂:「人生変えられるかもしんねえんだぞ?エンドのE組の俺らが...」
渚:「...ッ!!」渚の顔に動揺と共に揺らぎが生まれる。
寺坂:「分かったな?お前も変えたいんなら殺れよ、あいつを...」
寺坂達がこちらに戻った後、渚の首にはあの爆弾が入った袋がぶら下がっていた。
そして、授業が始まる。五時間目の古典では、俳句を作り、出来た人から殺先生に提出する。
早速、渚が動く。俳句を書く板の裏に対先生用のナイフを構えて、先生へと近づく。
先生に最接近すると同時にナイフを振りかぶり、先生へと振り下ろす。しかし、その動作は容易く殺先生に止められる。
殺先生:「ヌルフフフッ!!残念でしたね、渚k...ニュル!?」
まるで倒れこむかの様に殺先生との距離をゼロにする渚。
オリバー:「...!?」
寺坂:「今だ!!!!」寺坂が渚達に爆弾のリモコンを押す。
爆音と共に、一瞬にして教室が煙に包まれる。その中に寺坂、吉田、村松が意気揚々と駆け寄っていく。それを見たクラスメイトの茅野が寺坂に声を荒げる。
茅野:「ちょっと!?あんた達、渚に何させたの!?」
寺坂:「ちょっとばかし、強力な爆弾で自爆特攻させただけだよ!!」
寺坂:「ただ、殺す程の威力はねえから安心しろよ?」
寺坂:「俺の百億で治療費くらい出してやる...え?」
寺坂の意気揚々とした声が止まる。それは渚に被せられた薄い膜の様なもので渚が無傷だったからだろう。
殺先生:「先生、月に一度脱皮をしましてねぇ...その皮を渚君に被せて守ったというわけです」
殺先生:「ところで、これをやったのは...寺坂、吉田、村松、お前たちだな?」
今までに見た事がない程に真っ黒に染まった殺先生からは、とてつもない殺気が放たれていた。生徒達の誰もがその姿に恐怖した事だろう。
流石の俺も冷や汗が流れる。一瞬で殺される可能性がある状況からの緊張感からだろうか。
その後、一瞬消えたかと思うとこのクラスの生徒の表札をかき集めてきた殺先生はあくまで、自分達に被害を及ぼさないだけでそれ以外の存在を殺す事が出来ると全員を脅した。
そして、寺坂、吉田、村松、渚に暗殺をするのなら自分や相手を大切にし、胸を張れる暗殺をしろ。と告げた。この言葉は生徒達には響いた様だ。
その後にこんな馬鹿な方法を取る生徒は居なくなった。
オリバー:「まあ、収穫はあった方か...」
殺先生の奥の手の一つが分かっただけでも良しと考えるべきか...と考えながら、忙しい一日は終わるのだった。
第一話はどうだったでしょうか?
オリバー君の殺先生暗殺が始まりましたが、序盤から問題だらけのE組でクラスメイト達と今後、どのような困難に見舞われることやら...そんな学校生活に更なる混乱の種が舞い降ります!
オリバー君の苦労はここからが本番です!
そんなこんなで、次回、第二話もお楽しみに!それでは、さよ~なら~!!