個性『不義遊戯』でいく! 僕の曇らせアカデミア! 作:波間こうど
思いついたら書いて良いってばっちゃが言ってた。
ヒロアカという作品を知っているだろうか?
正式名称を『僕のヒーローアカデミア』週刊少年ジャンプで連載された大人気漫画で‥‥というなんだか説明チックなことはやめておこう、言わずと知れた作品だし、誰もが知っていることだろう。少年少女に限らず大人に至るまでどんな人だろうと手に汗を握り次の展開への渇望を隠しきれなかった、そんな作品。
斯くいう俺‥‥、いや、僕も、そんな風に毎週毎週の更新を楽しみにしていた読者の1人だ。少年から青年になり、成人したぐらいに完結したあの作品を、あの思い出を、僕は一生の思い出として抱いて死んでしまった。
‥‥とは言っても前世は記憶に残ってる感じ大学を卒業する前に死んじゃったっぽいけどね。死因が全くもって思い出せないんだけども、なんで死んだんだろうか。
ところでヒロアカというと何を思い浮かべるだろうか? やっぱり堀越先生の描くエチエチすぎる肉体美? それともストーリー構成? それもとてもいいと思う。いや、実際エチエチだしストーリーも面白いから、いいと思うけど。
僕が推していきたいのはなんといってもあの曇らせ顔だ! 雄英高校の生徒然りヒーロー然り、果てはヴィランに至るまで! ヒロアカのキャラは曇り顔の似合うキャラが多すぎる! あの絶望とも焦燥とも取れない顔! 曇った眼! 口元! 全部が性癖の展覧会だ。曇らせ顔に堀越先生自身性癖を捻じ曲げられたんじゃないか、とすら思えるほど、淡く輝く青春を捻り潰すような重厚な黒い顔。あの顔を見るたびに僕の心は燃え上がり、頬は緩み、体が心の内側から漏れ出てくる喜びを抑えられないように歓喜する。本当にいい曇らせ顔を描いてくれる作者様である。
そうそう、なんだってそんなことを言い出したのかというと、答えは簡単だ。
「デク! 何してんだよ、さっさと行くぞ!」
「ま、待ってよかっちゃん!」
転生したらヒロアカの世界だった件。
いやね? 死んだ記憶があまりにも乏しいので転生かと言われるとうーんって感じなんだけども、ここで生まれて生きてきた記憶はあるから多分転生なんじゃないかなって思ってる。これがどうなのかってところはあるんだけど‥‥、まぁ、なんにせよ僕は今ヒロアカの世界に生きているのだ。
ヒロアカの知識を思い出したのはつい最近。かっちゃんこと爆豪勝己くんが個性を発現させ、その個性を見た日である。あの爆発を見て僕の頭の中にある回路がまるで繋がったかのように、記憶が流れ出て僕の頭の中を満たしたのだ。前世の漠然とした知識と、一片たりとも欠けたりしない、ヒロアカという作品の細かいところまでの記憶が! 最初はめちゃくちゃびっくりしたよね。
さて、さっきから長々となんなんだと、何が言いたいんだ、と言うと、思い出したからにはやりたいよね、性癖を満たしたいよね! ってことである。自分の欲望のために他の夢や希望、人を食い物にするのが人間ってやつなので‥‥
特に僕はかっちゃんのことはあんまり好きじゃないので、思いっきり歪ませて泣かせてやろうと思ってるんだよね。いじめをする子、した子は全員制裁していきます! ‥‥あとは曇らせ顔が一番似合うし。
曇らせ顔の似合う子に今までごめんなさいって泣かせたいって思う‥‥思わない?
あの自信満々な顔が、僕のせいで歪むって考えたらさいっこうにゾクゾクする。
取り敢えずヒーロー科のみんなと、先生たち‥‥、ヴィランの皆々様‥‥、特にかっちゃんと出久くんをガッツリと曇らせ抜いていこうと思います☆
× × ×
「うーん‥‥」
さて、いきなり曇らせる、と決意したはいいものの。これからどうしようか。
「まず、雄英を受かるのは大前提として‥‥どうやって合格しようか」
大前提として、原作でヒーロー科に合格した生徒を不合格にして受かる。というのは僕のポリシーに反する。誰が不合格になるのかというのがリスキーだし、これで数少ない女子キャラが不合格になってしまったりしようものなら僕は今生で一生の不覚であると口にしながら生きなければならないだろう。
何故か! そんなの一人分の曇り顔が見られないということが僕にとっての不幸であるからに他ならない。ヒロアカのキャラの曇り顔はそのうち癌にだって効くようになる特効薬だ、それを一錠でも逃すなんてことはあってはならない。
「かといって合格しないってのはありえないし‥‥」
まぁ、その辺りの細かい設定を詰めるのは中学生になってからでいいか。時間は大体10年近くあるわけだし。勉強の方も今のうちから進めれば筆記の方はなんとでもなるだろう。実技の方はどうなるか時の運だけど‥‥、それより今考えるべきことがたくさんある。
「今が大体原作の開始10年前‥‥僕は出久くんとかっちゃんの幼馴染‥‥性別は男‥‥だから恋愛的な曇らせはできないから、怪我とかになるかなぁ、やだなぁ、怪我したくないなぁ‥‥でもでも目の前でクラスメイトが自分のために怪我、というか欠損とかしようもんならとんでもない曇り顔見せてくれること請け合いだよね‥‥どうしよっかな‥‥」
ここ最近はこのことばっかり考えているので大体のプロットは完成しているのだが‥‥、まだ細かいところは詰められていない。細かいところまで詰めれたらいいんだけどそうもいかないよね。臨機応変に行きたいから一応メインプラン以外にも幾つかのサブプランを用意しておきたいし。
うんうんと紙にプロットとしてどうするのか、ということを書き続けること数十分。
ある
ディスプレイを覗くとそこには虫取り網を持つ爆豪勝己くん、略してかっちゃんと取り巻きA〜C、その影に隠れるようにして出久君が立っていた。遊びに誘いに来たらしい。
今現在5歳の保育園児、元気溌剌というわけでもなければ極端に落ち着いているというわけでもない、どこにでもいる保育園児という風貌なのが現在の僕の印象だろう。好印象も悪印象も持たれてない、良くも悪くも目立たないモブDくんだ。かっちゃんママや出久くんママからの評価もおそらくそんなところだろう。
と、いうのが僕が記憶を取り戻す前までの状態である。
記憶を取り戻し、原作知識を身につけてしまったからには子供たちに紛れて遊ぶというのはなかなかに疲れる。それは相手がなんの配慮もない子どもであるということも大きいが、まずもって趣味が合わないのだ。俺は前世の記憶では少なくとも大学生までは生きていたようなので、年齢差が10歳以上ある子どもたちの輪に入って遊ぶのはなかなか厳しいものがあるのだ。
しかし、僕は記憶を取り戻してからも毎日彼らと共に野を駆け、虫取り網を振り回し、かくれんぼに興じることにしていた。なんならこの歳で‥‥! って思いながらおままごと染みたヒーローごっこをするのだってお茶の子さいさいである。
理由は至極簡単。幼馴染ブーストを得るためだ。
曇らせ顔のとても似合う主人公格2人の記憶に大きく映り込むことで、2人の曇らせ顔をもっと味わい深いものにするために、今まで以上に2人の記憶に残るように動く。相手はたった5歳の子供で、僕は精神年齢だけで見れば大人だ。子どもの記憶に残るのなんて造作もないことである。
ふふん、と誰に向けてでもなく胸を張ればまたインターホンがけたたましい音を響かせた。おっと、記憶を取り戻してから1人で考え込むことが癖になってきてるな‥‥、気をつけないと。
「はい、どちら様ですか?」
『譲葉! 遊ぼーぜ!』
元気にそう声を荒らげたのはかっちゃんその人である。元気いいよねぇ〜‥‥、子供の元気ってどこから出てくるんだろうか? 本当に謎である。
「かっちゃん! 今から行くね!」
さてさて、今日も今日とてみんなのことを曇らせるための布石を撒くとしましょう。じっくりじっくりと育て上げて、そして美味しくいただくのだ。
「かっちゃん今日は何するの?」
「今日はヴィラン捕まえんの! 俺が前から行くから譲葉とデクが後ろから奇襲な!」
「ぼ、僕頑張るね!」
「虫取り網で捕まえるつもり‥‥?」
‥‥この頃のかっちゃんを高校時代になってからいじり倒すのも楽しいかもしれないと思う今日この頃。これが将来的にはいじめっ子になっていくんだから時の流れとは残酷だ。将来いじめっ子になったお前のことを僕がたっぷり気持ちへし折ってあげるからな♡ 覚悟しろ♡
‥‥あ、そうそう。言ってなかったと思うので最初はこう書き記すとしようか。ヒロアカの世界だし様式美には従っておく。
つまるところこれは僕がみんなのことを曇らせる、最高のロールプレイをするための物語だ。
これからとりあえずは原作ラインを進めていきます。面白かったら高評価とかここ好きよろしくお願いします!
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