個性『不義遊戯』でいく! 僕の曇らせアカデミア!   作:波間こうど

89 / 93

それは確かに、一人の少年。


★二人の少年

 

 

【挿絵表示】

 

 

やっぱりね!! オールマイトってこうさ、わかるかな? この顔がいいんだよね。オールマイト自体は無個性だったかもしれないけど、ワン・フォー・オールを手に入れて、世界中で知らない人がいないほどのヒーローになって、最強のヒーローとして名前を売って……将来的には日本でNo.1ヒーロー、平和の象徴なんて呼ばれてビルボードチャートではずっと歴代1位。そんなヒーローのオールマイトの顔が、自分が無力になって人の役にも立てなくて自分の生徒が曇ってしまったって顔になす術なく絶望するその顔が!! 選択肢を誤ったんだって絶望するその顔が最高に興奮するんだよね!! 君の曇らせ顔はマッスルフォームよりもトゥルーフォームの方が似合うみたいな話をしたの覚えてるかな? 覚えてないかな? 覚えてないよね? 君みたいに曇った顔をしてくれるなら僕はいくらでも君のことをいじめ抜いて!! 君の目の前で自殺だってしてあげる!! 君が子どもを守ることもできない!! 銃弾よりも速く駆けつけるヒーローは見る目もない!! 若者の個性を廃課金で搾取するだけの哀れな姿をもっと見せてよヒーロー!! 君がヒーローだっていうんだったら、僕はきっと最高のヴィランになれるんだから!!

 

ふぅ……よし。落ち着いた。いや、よくないよね。人の曇らせとか……人の心とかないんか?(賢者タイム)

 

いや、曇らせこそ最高の性癖だろ!!!!!!

 

よし、賢者タイム終わり。どうでもいいんだけどこんなにいい曇らせを摂取しといてなんだが、そろそろこの残り滓にも興味が失せてきたし、そろそろ掃除して次に行きたいんだけど……いかんせん、僕と彼の相性が良すぎていつでも倒せちゃうんだよなぁ……どうやって倒したら劇的なのかを考えたいからもうちょい時間長引かせたいんだよ……領域使ったのはそもそもここで使わないともう使うタイミングないし、僕がオールマイトを警戒してるよ〜みたいな顔したいだけだから特に意味ないし。

 

折角血反吐吐く思いでものにしたのにあんまりにも意味なさすぎるじゃん。使うタイミングってそれこそ自分の意思で完璧に使えたの離反の時くらいじゃない? いやまぁ? それでも結構お釣りが来るくらいには美味しかったけど? でも? なんか勿体無い感じするじゃん? 時代はSDGsだよ(?)

 

「…………ビルボードチャート」

「……?」

「ビルボードチャートってただ強さで選ばれるわけじゃないじゃん? 強さはもちろん、その上で支持率、実績、戦闘力、全てで測られるじゃん。資格を持っててヒーローとして登録してたら誰でもランキングには一応載るし、今は四桁? とかヒーローのランキングあるじゃんか」

 

オールマイトの元気がない。流石の彼も、ダメージが尾を引いているのだろう。無理もない、というか無理だ。彼はラスボスを、宿敵を煽ることはできても、自らの生徒を煽り続けることはできない。優しいから、彼はどこまでいってもこの世界で唯一と言ってもいいくらいの善性をその身に蓄え続けた生ける伝説にして、どうしようもないほどにいい人だから。

 

「緑谷があれ好きだったんだよ。だから、あそこの総合一位に君臨し続けるアンタのことが憧れだったのさ」

 

この荒廃した世界で、曇り空、雨すら降り注ぐ闇の世界で、僕は悪として君臨する。

 

「その! 総合一位を取り続けたその強すぎるNo.1を!! 俺たちの憧れたNo.1を!!」

 

そうすれば、まだまだたくさんの人が曇ってくれるから。

 

「俺の手で殺そう!!」

 

体も絶好調。ダラダラと曇らせたりしている間に反転も十分かけられた。呪力の消費こそ激しいけど、不義遊戯って呪力の消費少ないし、呪力量の増加は随分と頑張ってきたからそこそこの量があると自負してるしね。

 

「さぁ、楽しんでいこう」

 

拍手の音が響いて僕とオールマイトの位置が入れ替わった。振り返るオールマイトよりも早く拍手の音が鳴ってオールマイトがつけている腕のパーツの一つと僕が入れ替わる。

 

めくるめく、連鎖的な転移は、わかっていても抜け出せない。

 

「避けてみろよヒーロー!!」

「!?」

 

さっきは黒閃をかましてくれたからね。これはほんの少し、細やかで優しいお返しだ。

 

さっきオールマイトが僕にしてきたのと同じモーションで蹴り上げる。なんとか咄嗟にガードしたみたいだけど蹴り上げの衝撃でアーマーが壊れたのか吹き飛びながら鉄屑が宙に舞った。それと入れ替わるようにして僕は浮き上がると、2撃目の拳を打ち込もうと握りしめる。浮き上がっているオールマイトのことをスーパーボールでも地面に叩きつけるようにぶん殴ろうとして、その拳は当たらなかった。

 

「は?」

「君の黒閃が強力なことはわかってる。先ほどのでさらに身に染みて!! だがね!!」

 

彼の体が固定されて僕の射程圏外から外れる。腕が空振って、そこに目掛けて彼が両腕をかざした。

 

「当たらなければどうということはない!!」

 

え? 嘘でしょ。今僕が転移する場所先読みして尻尾で体を地面に固定、その尻尾を使って僕の攻撃避けた??? 曲芸じゃないんだぞガチで。舐めんなよ本当に。

 

「イヤホン=ジャック!!」

 

彼の両腕から音波の波が出て、僕の体を吹き飛ばした。耳郎ちゃんリスペクトのイヤホン=ジャックね。これ、本物よりは効かないけど結構普通に苦しいんだけど……具体的には三半規管がぐわんぐわんする!

 

「ぐッ……!」

「おいおい! こんなもんじゃないぜ!? 舞妓少年!! 授業をしようか!!」

 

オールマイトの左手のアーマーの形が変わって光が集まっていく。え? ビーム!? ビームじゃんカッコいい!! カッコいッ……

 

「青山くんはもう前を見てるぜ!! 君は過去に囚われたまんまか!?」

 

領域の外、つまり上側をバイクが飛び上がったのが視界に映った。え? 領域の外殻をバイクで爆走したってこと? 頭おかしいんか? そんなことできんの?

 

つか、オールマイトの腕のビームはじゃあハッタリじゃん!! これは原作と同じ──

 

「この名に灼かれなッ!!」

 

CAN'T STOP TWINKLING⭐︎(キラメキが止められないよ⭐︎)

 

体をネビルレーザーが貫く。無理矢理業火に焼かれるような衝撃と文字通り身を焼く痛みに悶えつつ口から言葉が漏れる。その言葉すらもレーザーに灼かれているようだ。

 

「マジで舐めんなよ……!!」

「舐めてなんてないさ!! 私はいつだって本気だぜ!?」

「舐めてんだろ……!」

 

身体中がネビルレーザーに灼かれて痛む。息ができないほどの質量のそれは個性の限界こそ超えないものの、人間が受けていい限界はちっとばかり超えている。

 

体が指一本動かせないほどの圧力のレーザーに灼かれて、死にそうなほど痛む、下手をするといつでも意識を手放してしまうことができてしまうほどの痛みに体を預けながら僕はオールマイトが僕のことを舐めていることに腹を立てていた。

 

この領域でこんなことするとかどう考えても僕のことを舐めてるに他ならない。

 

ここは僕の領域だぞ?

 

拍手の音が鳴って、僕とバイクの位置が入れ替わる。全身火傷に覆われて空気が触れるだけで痛くて仕方ないけど、それでも体を無理矢理動かして、拳を握り締めた。空中からの落下に合わせてバイクに拳をねじ込む。

 

この領域では、黒閃が必中だ。

 

バイクは粉々に砕けて、それに合わせて僕の体にも鈍い痛みが駆け巡り、次いで空気が体を舐めるように鋭く痛みが走る。それを受けながらまだ鳴っている拍手の音を聞いた。

 

「本当に舐めてるよ、俺のこと」

 

拍手が鳴って、僕の体の傷が消えた。

 

「うぐッ……! がッアッ……!」

「俺に傷を与えちゃダメだろ」

 

しかも、裏切りのときに僕に同じように怪我を与えて押し付けられた青山くんの個性で僕のことを貫くなんて気が利いてるね。これが表沙汰になったら青山くん本当にヒーローとして帰ってこれなくなるんじゃないの? いや、詳しいところについてはわかんないんだけどさ。あの子がこの後どんなルートを辿って雄英のみんなと合流できるのかは僕知らないし……

 

「俺の意識を刈り取るなら一瞬でやらなきゃ……なすりつけられるのなんて考えたらわかるじゃんか」

「ぐッ……」

「俺のこと舐めてんだよね根本的に。優しく相手してやってるのはお前が原形すら残さずに壊れたらみんなが絶望してくれないからだぜ? 本当はすぐに殺したっていいんだ」

 

オールマイトを絶望させろ。地面に落ちて這いつくばってる頭踏みつけて、地面に擦り付けさせる。その顔の鎧をしっかりと壊すようにして、オールマイトの体を蹂躙する。

 

「どんな気分だよ。オールマイト」

「……君は優しいな。私とお話なんてせずに、すぐに殺せばいいのに。わざわざお喋りに付き合ってくれるのかい?」

「俺はお前のことも恨んでるからな。恨みを晴らしておかないと、お前で苛立ちを発散することができなくなるだろ?」

 

お前は死ぬんだから。

 

言い聞かせるようにそう言ってオールマイトを足蹴にした。いつでも踏み潰せる。でも、どうせだったらオールマイトを殺すところはちゃんとカメラに映って欲しいんだよね。……カメラは多分今領域の外かな? ……いや、さっきぶっ壊したバイクならそれはそれでいいんだけど……領域解除しながら殺しちゃう方がいいかと思ったんだけど……その方がみんなの頭に刻まれるかなって。

 

その前に、たっぷりオールマイトの曇り顔見てからだけどね。

 

「後継……」

「……?」

「後継は俺じゃない。俺じゃなくて、緑谷だった。俺がUSJで右足を失ったときすら、貴方は俺を後継だと認めなかった」

 

ドス黒い感情を吐き出すように。言葉を溢していく。内心はどんな顔するのかな? みたいなハッピーな気持ちだったとしてもそんな顔を微塵もしてはいけません。これはお兄さんとの約束だぞう!

 

「……もう、緑谷少年だった」

「アイツはあの時点で何もできなかったろ。勉強も、運動もしてなかった。ボランティアもしてない。習い事もしてない。ただのオタクだった……俺だって! ……俺だってその場にいたら、爆豪を助けるために走ってた……」

「…………」

「あんたはたまたま見ただけのオタク気質のガキに絆されて……本当に個性を譲渡しなくちゃいけない対象を見誤ったんだ」

 

僕の言葉にオールマイトが笑う。でも、その顔は微笑みだ。ラスボス先生のことを嘲笑っていたあの勢いは彼にはない。知っている。

 

僕がまだ、彼の中で生徒だから。彼は曲げない。曲げられない。ヒーローであり! 教師であるオールマイトには! 曲げられない! 緑谷出久に向けて感じた可能性を、今僕が塗り替えれば!? その顔は甘美に輝いてくれるかな!? なぁ! No.1!!

 

あぁ、そうだよ! 僕は今もなお! 彼の曇った顔が!! 見たいんだ!!

 

「絶望するのはあの10年だけでいい」

 

ピクリと、オールマイトの眉が動いたのがわかった。そこを逃さずに畳み掛けるようにして言葉を紡ぐ。

 

紡ぐ。貴方のことを縛るように。

 

それは、鎖のように。

 

「そういったの覚えてますか?」

「……………………あぁ、」

「その中でも!!」

 

重ねて、彼に言葉を言わせるな。貴方の心の装甲が弱ったところに付け込んで、痛めつけてやれ。

 

「…………僕が、一番絶望したのは、あの桜が咲いている夕焼けの中で、骸骨みたいな貴方が、出久くんにヒーローになれると言った、あの瞬間でしたよ。オールマイト」

「ぁ……あ、そうか……私は……君を……」

 

オールマイトの顔が曇っていく。わかったんだろ? 僕が、涙ぐみながら、今貴方に吐露した言葉が、一人称「僕」で伝えられた言葉の意味が……

 

そうだよ!! その顔が見たかったんだ!! 貴方が救ってきたたくさんの人!! 貴方が見初めたたった一人の男の子!! その光に!! 眩いまでの光に遮られて消え失せてしまうほどの影に落ちてしまった少年は!! 貴方の全てを奪ったラスボスにその身を委ねてしまうほどには全てに絶望したんだ!! その言葉を思い出せ!! 思い出したか!? そうだよ!! お前の言った!! 「君“は”ヒーローになれる」って言葉が!! 僕のことをここまで貶めたんだって事実に脳が震えるほどには興奮してきたろ!? いい顔してる元No.1! でもこうも思わないか? お前がそこまで無様な顔をして!! 口を餌を待つ鯉みたいにパクパクさせたって何も変わらないって事実に!! 後悔と、有り余るほどの懺悔が身に沁みてくるだろう!? その顔が見たかったんだ!! お前のその無様で滑稽で矮小な!! その絶望した曇り顔がさぁ!!

 

「……俺“は”ヒーローになれないから、そんな世界、壊してやる」

「……すまない、少年……すまない……」

「……この世界は無個性に厳しすぎる。生きづらすぎる。貴方も無個性だったなら、知っていたんじゃないですか? この世界の個性至上主義な具合を。ねぇ、僕は知っていましたよ。だから許せないんです。貴方が」

 

いや、もう僕は許したよヒーロー。ここまで無様だとね。最高に興奮したからもう用済みだ。

 

「八つ当たりだ。わかってるよ。その上で……殺すよ。マイヒーロー」

 

足を振り上げて、半泣きのオールマイトの頭を踏み潰そうとして、

 

「は?」

 

体が拘束されたように凝固した。まるで固まってしまったかのように体が動かなくなって仰向けに倒れる。

 

なに? アーマードオールマイトにそんな個性あったっけ……? ……いや、何かが引っ掛かるぞ。なんだ? 何が引っ掛かる? 僕は何を見落としている? この領域の外のことを、『僕のヒーローアカデミア』のことを思い出せ。そうすれば、そうすればきっと、きっとわかるはずなんだ。何が……

 

「ユズ……ハァ、お前はヴィランか?」

 

それは、答えとなる存在だった。

 

錆びれた教会の十字架の上に、一人の男が立っていた。いや、その細い面積の上で蹲踞のようにして座り込み、僕たちのことを見下ろしているその男の顔を、僕は知っている。

 

その男の信念を、その男がこの場でどのような存在だったのかを、この作品の中で絶対的な軸を持った彼のことを、僕は知っている。

 

「お前は……ハァ、そっち側にいるべき存在ではないだろう。ヒーロー」

「赤黒血染!?」

 

赤黒血染。犯罪者、またの名を。

 

ヒーロー殺し、ステイン。

 

ウッソだろお前。どっから入ってきたの。え? まさか領域の上から!? 閉じない領域がいくら上側開いてるとはいえ普通にアンタの個性じゃ入ってこれないだろ!! 化け物か!? 僕が言うのもなんだけど化け物じゃねぇか!! やってらんねぇ!! ただの脚力で外郭登ってきたの!? ハァァァァァァァァ!? バイクでギリだわ!! 人間辞めた動きしやがって!!

 

「さぁ、オールマイト。止めてみせろ」

「……あぁ」

 

オールマイトがガシャガシャとアーマーから音を立てながら立ち上がった。その姿はヒーローにしか見えない。曇り空すらも背景にカッコよく映えて見せるその姿はエンデヴァーのような贋作ではない、本物のヒーローだ。

 

「君を、拘束するよ。舞妓少年……ヴィラン名……舞」

「はぁ……本当に」

 

悠長だね。ここがまだ領域の中だということを忘れているようだ。

 

「……!?」

「僕ってば舐められてるぜ」

 

後ろでガシャーン! という音が聞こえる。まぁ、簡単に説明するなら先輩がカッコつけて乗ってた逆さ十字から落ちたんだけどね。理由は簡単、個性による束縛の対象、「凝血されている」という事象を先輩と俺で入れ替えたからだ。本当によくできてるよ、この個性は。この領域内だと僕は拍手をする必要がないからね。拍手しなくたって対象と事象を入れ替えられる。先輩がこの領域について知らなかったのが幸いしたよ。もし領域を解いた後にされてたら結構まずかったかも。

 

それに、凝血は体を動けなくする個性であって発動してた個性を強制的にキャンセルする個性じゃないんだからこうなるのは必然といえば必然だ。轟くんとか寝転んだまま個性使ってた気がする……あれ? 違ったっけ? まぁ、なんだっていいけど。

 

「別に先輩が来ようか来まいが、この老害の死ぬまでの時間が数秒延びるだけだ」

 

拍手の音が鳴ってステインの持ってた刀とオールマイトのアーマーが入れ替わる。その柄を握りしめてオールマイトを切りつけた。

 

「ぐッ……!」

「ほらほら避けてみろよ。お前のファンの武器だぞ」

「やめろ!!」

「やめろって言われましても……俺はこいつを殺すって言ったろ」

 

避けれるものなら避けてみろって言いつつも急所を外しながら痛めつけるみたいに傷付けるのは少し楽しい。この人今アーマーの下ズタボロで立ってるのも意識を保ってるのもやっとなはずなのでこんなことされたら普通に死にかねないんですけどね。なんで生きてるんだこいつ。

 

「チェックメイトだ。何しに来たんだ? 先輩」

 

いや、ぶっちゃけマジのガチで焦り散らかしてたんだけどね。来るなら来るって言って? いけたらいくみたいな感じでくるのやめて? 心臓が飛び出るくらいに焦ったからね?

 

「……最後は、俺の手で殺そうか」

 

刀をオールマイトの足に突き刺して体を固定してから拳を握る。あ〜……そっか、一応これで、この人は死ぬのか。……ま、生きてたらその時はその時だけど。生きてたらラッキーぐらいで死ぬと思っててよね。

 

「……舞妓、少年」

「…………」

「君は──」

「うるさい。黙れよ」

 

オールマイトが口を開く。その言葉はどこまでも善人で、こんな人間じゃなけりゃ平和の象徴なんてやってられないんだろうなって思う。そんな貴方を殺すのは……さぞかし、さぞかし。

 

「興奮するよ。さよなら、オールマイト」

 

ここでみんなとおさらいしよう! 黒閃とは!

 

呪力と打撃の間がほとんどゼロに、限りなくゼロに近づいた時に弾ける呪力のブーストのようなもののことである! それは打撃の威力を2.5乗倍にして、全てを粉々にする。

 

じゃあ皆さんにお見せいたしましょう。この黒閃の威力!! せーの!

 

 

力こそパワー!!

 

 

「黒閃!!」

 

拳を思いっきり振り切った。オールマイトのかろうじて残っていたアーマーごと吹き飛ばして、領域すら突き破って、オールマイトが吹き飛んでいく。その方角には……雄英がある。

 

さぁ、最後の仕上げだよ。舞妓譲葉。

 

「あ、その前に……」

 

崩れていく教会の中で、崩れるように、呆然とオールマイトの行き先へと視線を送るステインの元へと足を進める。

 

「先輩」

「ハァ……ユズ……お前は……贋作だ」

「この上なく本物だよ」

 

先輩が爬虫類チックな瞳で僕のことを見つめる。正直こっち見んなよって感じ。それと、君は間違えてるよ。僕はこの上なく本物だ。

 

「ヴィランのね」

 

先輩の持っていた刃物で腱を切って身動きを取れなくしておく。まぁ、こんだけしてたら追ってこないでしょ。これで追ってきた場合は流石に殺さざるを得ないけど。一応ほら、弔くんと一緒に遊んだし(広義)? 先輩を殺すのは流石にちょっと……まぁ、貴方には少し役割もあるしね。期待してるってだけだけど。

 

「……お前は、これから、何を成す」

「……そうだなぁ」

 

悩むフリをしてから見上げてくる先輩に向けてウインクをしながら口を開いた。

 

「まずは差し当たって、世界を絶望させようか」

 

拍手の音が鳴った。

 





最近暑いし、忙しいしで疲れてしまいました……アイスとか食べたい。甘いものばっかり食べてのんびり漫画とかラノベとか読んで、ふわふわしてさぁ〜、そうやって生きていきたいんだよなぁ……という僕の願望を再確認できた一週間でした。

本格的にラストスパートに向かい始めました。みんなも良かったたくさん応援してください。この物語のラストを見届けるために。


お気に入り、⭐︎10とか⭐︎9といった評価感謝しております!! みんなの応援が僕の書き振りに割と多大な影響を与えてます!! ありがとね。

ラストまで、楽しんでいってください!! この曇らせを!!

映画編を入れるかどうかのアンケートをさせてください!

  • 入れたのが見たい!
  • 本編だけ追いかけるのでOK!
  • アンケート結果が多い方で!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。