私はゲヘナを離れてすぐに小さな小屋に住んだ。
私を確実に捕まえられる人物はいないのだから、住む場所は適当だ。
そう考えていれば、後ろから男の声がする。
「すみません。あなたと話がしたくて・・・。」
「男か・・・めずらしい、というより初めて見たな。」
「ええ、ですが私はこの世界の人ではないのでいろいろと違うのですよ。」
この世界の住人ではない?たしか・・・先生もこの世界の住人ではないと聞いたことがあるし、先生の見た目ってこの男に近いのだろうか。
「・・・何を考えているのかわかりませんが少し提案がありまして。」
「提案ね。めずらしいね。私相手に真正面から話をしようとするやつがくるとはね。」
「提案したいという人はおそらくたくさんいますよ。それより、あなたの力を使わせてもらえるとありがたいのですが・・・。」
「・・・こちらの利点は?」
提案というのならこちらのメリットがなければこっちは動かないことくらいあっちは知っているだろう。
「そうですね。利点はあなたの命を守ってあげます。」
何を言っているんだ?こいつは私が近いうちに死ぬとそういいたいのか?
「私が死ぬとでも?」
「ええ死にます。このままではね。私たちに協力すればあなたを助けてあげます。」
「死ぬ。私が死ぬか。」
自然と笑みがこぼれてくる。
「いいね。死ぬという未来に逆らうのも一興だろう。」
「・・・そうですか。こちらはいつでも提案を受け付けるのでいつでもここに連絡してください。」
そう言ってこの男は連絡先を書いたメモを渡し去って行った。
「別の世界の住人ね。未来予知とかそういうのができるのがいるのかな?」
私は現在街に出ている。理由は呪霊集めだ。この先、キヴォトスの学校と敵対することがあるかもしれないので、集めている。現在は低級を合わせて4000体ほどだ。
これではまだ足りない。幸いにもこの世界は呪霊が多いのだ。ほとんどが2級以下だが。
そう思っていると人の気配がやけに少ないことに気が付いた。
だが、銃声が聞こえることから何かが暴れているのだろう。・・・少し見に行くか。
「見つけた。」
シャーレだったかな。その場所に向かっている4人。その中に、大人がいた。あれが先生か。
戦車を破壊し、シャーレの建物に入ろうとする先生たちの前に私は飛び出た。
チナツが私に気づいたようで先生と他二人に警告していた。
「初めまして、先生。」
「気を付けてください。彼女はゲヘナを追放された犯罪者です。」
「ゲヘナを追放?・・・それって最恐の犯罪者と呼ばれている?」
「そうです。」
追放ね。私は自主退学をしたわけだが、まあ追放という扱いにしたわけか。
「この事件はあなたが関係しているのですか!」
チナツがそう聞いてくるが、私は彼女には目を向けないまま会話をする。
「この事件にはかかわってないさ。私はただ、先生に会いに来ただけだよ。」
そう言って先生の前に移動する。
三人の生徒は驚いたようすでこっちを見ている。
・・・速く移動しすぎたかな。
「あなたが・・・先生かな?」
"そうだよ。"
少し安心するような声だった。だけど、先生の声には違和感がある。
それはいいとして先生との会話を続ける。
横では三人の生徒が私に銃を向けていた。
「存外、普通の人・・・いや、少し変わった人だが、一般人だね。」
"それはどうも"
「ほめてないんだけどね。」
「先生から離れないさい!」
そう言われ銃を撃たれる。
それを低級の呪霊を呪力で強化し、体を守る。
"ちょっと、三人とも"
「離れてください。先生。この人はれっきとした犯罪者です。」
"!?"
「悪いね。犯罪者で。まあ、先生がどんな人かわかったんだ。ここはお暇させてもらおう。」
「行かせるとでも?」
胸がでかい黒い服の女が私の後ろに来る。
「逆にきくけど、捕まえられるとでも?」
低級の呪霊を出し、少しひるんだ瞬間に移動し、先生のもとをさった。
「先生ね。」
まさか、私を憐れむような目で見るとは・・・。
「変わったやつだ。」
そう言って私はこの場所を離れた。
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後書き的なやつ
短くてごめんなさい・・・。あまり時間がとれなくて。アビドスの方々ですが、また次回ということで。ちなみに夏油スグリはすでに特級呪霊を3体保有しています。