好きな音楽が浜田省吾なもので
──精神世界──
どこまでも真っ白な空間、そこには同じ姿、同じ声の2人が立っていた
「本当に俺なのか……」
「だからそう聞いただろ?表と裏ってヤツ?」
「俺表しかないんだけど」
「だったら俺は生まれねーよ」
「じゃあなんなんだよ?!」
「だから裏……いや、正確には落し物の集まりか」
「落し物…?」
「いや、削りカスか?」
「だからなんなんだっつーの!!」
「うーん……補助媒体、ってとこか」
「・・・・は??」
「あまり教えれないな」
「いや、なんでだよ?」
「俺が言うのもなんだが…俺が知るには早すぎる」
「なんだよそれ……」
「お前の中で消えかけたものを繋ぎ止めるために生まれたもう一つの自分という名の…SDって思ったらいい」
「バックアップ…ってことか?」
「そんなとこだ。俺はお前の闇じゃない」
「ならなんで戦った」
「それはあの送り込まれた精神体…アレが入り込んだからだ。今は俺がさっき俺の中に抑え込んだから話せてるが」
「俺の中の別の俺の中って…マトリョーシカみたいになってきた…」
「まぁそんなものか。お前、検討してることあるだろ」
「・・・・・・・・」
「今回みたいにいつかまた周りを巻き込んじゃうんじゃないか、って思ってモモタロスやオーナと一緒にアイツらから離れるのを。しかもご丁寧に翔はいつか見つけに来ちゃうんじゃないかと思ってそれを避けるためにどこを旅するかの検討までしてよ」
「…………仕方ないだろ。俺だって不安なんだよ…もしかしたらいつか本当に自分が自分じゃなくなったりとかしないか、何か消えるんじゃないかって……」
「……俺はたしかにお前の反対だ。だから抜け落ちた事がなにかも知ってる。そもそもそれをなんとか繋ぐために生まれちまったみたいなもんだ」
「なら教えてくれよ……何があるのか」
「無理だな。そうだな…1個だけ言うなら自分で俺なんか変わったなって思ってるだろ?話し方とか少しさ」
「そんな気がしてるだけだ」
「……まぁいい。今からお前がしないといけないのは俺と今抑え込んでるコイツを断ち切ってから」
「そんな事したら何が抜け落ちたのか聞けないだろ?!」
「また今回みたいなの起こしたくないんだろ?なら俺を俺が消すしかない。それに…お前は自分で生きた方がいい、俺は必要なくなったってことだ」
「……なんだよそれ……」
「そのままの意味だ。とにかく、離れたいなら…そろそろ覚悟を決めろ」
そこには、用意されていたのかデンガッシャーがソードモードで落ちていた。自分の中にいる補助の自分をそれで断ち切れと言わんばかりに…
「……もうお別れなのか」
「話せる事がないんでね」
「わかった…もう決めた。……ラァッ!!」
覚悟を決めて振り下ろすとまるで砂の塊を斬ったかのような音、感触がしたらしい。振り下ろした方は顔を上げた時、眼があった瞬間それが正しいのを認識していた
「ふん…やっと進むのを決めたか。御褒美って訳じゃないけど教えとくか」
「……何を教えてくれる」
「刀身を分身させて斬る『ザ・ミラクル』の更に上はまたモモタロスが考えたらしいから教える必要はなさそうだが、ライナーの方だ。キングエクスプレススラッシュ、とか言ったか?あれの上あるんだろ?」
「そこまで知ってたのか…」
「意識は全部探ったからね。だから危険な手段も教えておこうと」
「危険…?それはどういう危険……」
「それはな…────…っていう訳だ」
「……?!」
「好きな作品の感じを汲んだ結果だからわかるよな?」
「ほんとに危ない…」
「だからよっぽどの相手以外には使うな。もっとも、今の俺なら万全の状態で発動しても5分。精神力次第で多少は長く使えるかもしれないけど終わると1時間はかかるぞ」
「……わかった。もしそうなったら迷わず使う」
「そこまで覚悟決めちゃったか……なら土産残してさよならだ…」
「何をのこ…」
何を残すのか聞く前にその補助の方は砂となって崩れた。だがしかし、よく見ると砂時計が落ちていた。拾って揺さぶったりしてみるが砂が何故か反対に落ちない、感じ取れたのは『なにかの時しかそのカウントをしない』という雰囲気だった。なんだよこれ、と思っていると目の前に扉が出現した。ここを開ければ体に意識が戻るという
「……よし、まずはこの決着からだ…俺の時間はここからだ…」
扉を開けると光が解き放たれ──
──現実世界──
栄太「っ……やっと戻れた……」
映司「よかった!!戻れたみたいだね…手を伸ばせた?」
栄太「お陰様でなんとか…決心と繋げました」
映司「そっか…つないだら手を離さないこと。離したら絶対後悔するから、ね?」
栄太「ですね……みんななんか話しかけたそうにしてるけどまずはこっちから…」
そう言うと向き合った方向に居るのは戦極凌馬…彼は既にゲネシスドライバーと赤い果実の錠前を手にしていた
凌馬「許さんぞ…私の邪魔を……変身!」
《ドラゴンフルーツエナジー!ロック・オン!ソーダ!ドラゴンエナジーアームズ!!》
解錠したかと思うとそのままベルトのコアの部分にセットし横のハンドル部分を押し込み、上空に機械的なクラックを出現させ、そこからトゲトゲしい果実を頭にかぶった。被ったところからアンダースーツが装着され、アームズが展開されるとそこには赤色の仮面ライダー、仮面ライダーデューク・ドラゴンフルーツエナジーに姿が変わっていた
凌馬「かつてメガヘクスが出したものは私の設計と少し違っていてね…私自ら微調整した力、見せてあげようじゃないか」
映司「今すぐ終わらせないと……これなら!!」
《スーパータカ!スーパートラ!スーパーバッター!スーパー・タトバ・タトバ・スゥパァァァア!!》
いつものより明るいメダルのエネルギーが合わさったかと思うと、眩しい光を出しながらオーズ・スーパータトバコンボに変わっている
栄太「じゃあ……俺一撃大きいのやるのでそれまでの稼ぎお願いしていいですか?」
映司「既視感……あ、うん!わかった!」
凌馬「ほう…それが未来で作られたメダルか。じっくり解体して分析したいものだ」
映司「させませんよ!!」
栄太がデンカメンソードを8周回す間、ドラゴンフルーツエナジーの力で煙による攻撃を試みるもスーパータトバの時間干渉が先を行き攻撃どころか暫くぶつかりあった後、逆に栄太の方へ吹き飛ばされる始末の戦極凌馬。栄太はその頃には回し終わりレバーを押し込んでいた
栄太「全部の列車…力借りるよ!!─終点・電車斬り─」
ライナーフォームにキングライナーと合体したデンライナー、そのさらに後ろを連結しているゼロライナー含む全列車。その全てが栄太が1振りするだけで相手に向かい激突し大ダメージを与えていく
栄太「よし……来た!モモタロス!!」
モモ「お!戻ったか!間に合ったみてぇだな!!しゃぁ!!こっからクライマックスだぜ!!俺が抜けがけだけどな!!」
合流してきたモモタロスが栄太の中に入るとすべてのパーツが消え、そこに新たな赤い陣羽織をイメージしたアーマーと桃をイメージした仮面を身にまとい、堂々と宣言をする
モモ「俺!!参上!!!!新技で決めてやるぜェ!!必殺!!」
《フルチャージ》
パスを取り出すとベルトに3回かざし、そのエネルギーを全部デンガッシャーへと集中させ…
モモ「あ、一緒に叫ぼうぜ!」
栄太「いいけど技名は…?」
モモ「ゴニョゴニョのニョニョだ。一緒にやるなら、達のでいいよな?」
栄太「あ、え、うん。……よし、せーの!!」
モモ/栄太「「俺達の必殺技!爆裂編!!!」」
凌馬「ガッ…私の研究が!!」
技名を叫んだ瞬間、オーラソードが巨大化しそのまま振り下ろし真っ向両断すると流石のドラゴンフルーツのボディ、そしてベルトからの盛大な火花が飛び散る。
栄太「最後はみんなで…」
ウラ「ちょっと先輩!!置いていかないでよ!!」
キン「まったく先いくとはひどいやっちゃで!!」
リュウタ「モー!最後ぐらいやるーー!!」
ジーク「ほぉ…今宵は私も加わろう…」
栄太「今宵って、今よるじゃないし」
モモ「全員集合!!スーパーなクライマックスだぜぇ!!」
アンダースーツが線路を加えたものに変化して胸にターンテーブルのような線路のアーマーが装着されると右肩にロッド、左肩にアックス、胸にガン、背中に羽のようになったウィングの電仮面が装備されるとソードの面がまるで薄皮をむきだしにするかのように剥け、仮面の真ん中にロッドからウィングまでのマークが刻まれ、ここに超クライマックスフォームが完成した!!
映司「行こう……!!」
モモ「おうよ!!」
ウラ「勿論♪」
キン「よっしゃどすこい!!」
リュウタ「クマちゃん、ツッパリは今回しないよ?」
ジーク「さぁ、私とともに行くのだ!」
栄太「最後は…ダブルスーパーライダーキック!!」
《スキャニングチャージ!!》
《charge&up》
それぞれ翼を展開すると空中へ、それもアクロバティックに飛行すると足にエネルギーを溜め、超クライマックスとスーパータトバの〈スーパー✕スーパー〉のダブルライダーキックが炸裂し、相手に叫ぶ間も与えずに爆発させていく
映司「終わったね……」
その後、世界は元通りになり…栄太は自分たちの世界にいた
モモ「おっさん…アレってよ、伝えずにでいいのかよ」
オーナー「いいんですよ、それで。どうやら自分でそれに向かうことを決めたようですし。それにもう1つのアノ事は伝えなくても平気でしょう」
ウラ「良太郎もかなりの役目僕らに押してきたもんだね…」
そして時期を見て分かれることを決意した栄太は……
栄太「ん〜♪やっぱここのラーメン美味しい〜♪」
店長「で、本当に時期をしたら行っちまうのかい?」
栄太「うん…多分もう戻らないからもしかしたらこれが最後かな…」
店長「長い常連が来なくなるのはさみしいなぁ」
栄太「この店にならたまには戻ってこよう…かな?」
店長「お?嬉しいねぇ。なら餞別、ほらよ」
栄太「あ、こんなに?ありがとうございます!……じゃ、また」
もっとも、そんな大量にゆで卵を持った栄太が旅立てるのは一年後になった。世界一の宇宙海賊という矛盾した変なのに巻き込まれたせいで……
──キングライナーの一室──
キングライナーの密室には
火野映司、桜井侑斗、野上幸太郎、そして〔幸太郎の時間の老人野上良太郎〕が座っていた
侑斗「ったく…野上の割には手の込んだことをしたよな…『自分が消えた事にして自分のイマジン達を栄太の側につかせたい』なんてよ。だいたい面識ないだろ?」
良太郎「うん……でも遠くから見かけて知った時は僕にはその方法しか思いつかなかったんだよ…この歳になると戦えないし、モモタロス達も暇になるしね」
幸太郎「じいちゃんも決めると頑固だよな。俺もだけど。」
映司「そこはやっぱり似てるんだ…」
侑斗「悪かったな、なんか巻き込んで」
映司「いえいえ!!ライダー同士は助け合い、届く手なら取るのが俺の決めたことです」
良太郎「でも……なんだか降りれないレールの上に乗せちゃったみたいだね…」
侑斗「こうなったらには、ここからはアイツの運命だ。俺達が同行できるものじゃない」
幸太郎「そ、だからじいちゃんはもう気にしなくていいんだよ」
良太郎「そうだよね…」
──良太郎の判断でパスを手にした野上栄太。彼を待つのは運命による呪縛なのか…それとも──
4570文字
二年前の今日、これは思いつきで始まりました。
だから一度区切るならこうしたかったんです
オンザロードからタイトルを引き出した理由はサビの歌詞が
この道の彼方 約束されたはずの
場所があると 信じて行きなよ
もう一度 孤独に火をつけて
だからです
さて、なにかのフラグのごとくなんかアイテムと技増えたりしたけどそれは続きを書くか迷いの中ヤバそうなのでそれの初使用をシオンさんのコラボの方へ投げる作戦です←
あの砂時計は栄太に何かあった時とかの残り時間や手遅れまでのカウントダウンをする危なっかしい人のための時計です
ここで一区切りではありますが何かギャグ多めの短いその後的なのを書くかもしれないしまた懲りずに作るかもしれない。むしろ彼がどう過ごしたのかは読む人に任せて自分の中で浮かんでるその後は心の中にしまうかもしれない。コラボのキャラ貸出の時にその浮かんでるものを引き出すかもしれない。つまり気まぐれです。じゃ……最後はこの言葉で
【いつか未来で】