ネフィリム・ホロウ〜無類の機械好き、ロボゲーに挑まんとす〜 作:煌天
第八・九話 ネフィリムの差し色及びケンジ、チアキのイメージカラーが変わりました。ケンジ→赤、チアキ→黄色です。
活動報告にて、質問返しを始めました。ちょっとした注釈的なものもあるので、読んでおくと理解がしやすくなると思います。
「「せーの、」」
「ジャイアントキリング」
「ネフィリムカンパニー」
♦︎
ハモらなかったか。
まぁ、あいつなら無難なところを選ぶよな。それはなんとなくわかった。
普段の俺なら匠と同じところを選ぶ。
けれど、今回は純粋なロボゲーだ。別に俺がいなくても大丈夫だろう。
だったら俺は戦った時の純粋なパワーを手に入れよう。
力があれば、困った時にあいつを助けられるから。
そばで支えることが出来るから。
そう思った、思ってしまった。
けれど、どうやらこの判断は大きな間違いだったらしい。
俺はその時確かに見た。
隣に立つ匠の目からハイライトが失われ、口を少し開いたままぽかんとしている。
スカーの……匠のあの顔…。
………俺は過去にあの顔を見たことがある。
あいつとはもう長いこと一緒にいるから、大抵どんな気持ちかは、察しがつく。
あの顔は…あの表情は…
何かに絶望している時の顔だ。
あの顔を見るのは、これで
今回の原因は…俺か。
やっちまったな…。今からでも遅くない、変えるか。おどけた風を装って誤魔化そう。
俺が口を開き声をかけようとした、その時だった。
匠の表情が笑顔に変わっていた。
でもそれは、俺だったらわかる。我慢しているのが透けてわかる貼り付けた薄い笑みで…。
そして匠は、隣に立っている俺だけに聞こえるような小さな声で、
「大丈夫。次こそ頑張ってみるよ。」
と呟いた。俺に言ったのか、ただ無意識に出た言葉だったのか、わからなかった。
もうわかった、そう言おうと思った。だけど、その言葉は声にならなかった。
あいつは、努めて普段通りのテンションで、
「あっ、てことは登録場所が違うね。じゃあ早速登録に行こうか。」
と、みんなに聞こえる声で話した。
匠の一言に遮られた言葉は、喉の奥でつっかえて変な音を立てた。
俺が呆然としているうちに、匠はすでにネフィリムカンパニーの登録場所の方へ行ってしまっていた。その後すぐに、
「じゃあ私が教えてきますね。」
「私も行くー」
と言って、ニアさんとチアキさんが足早にあいつの後を追っていった。
俺の出る幕はもうすでに無かった。
残されたのは、俺とあの二人組の片割れだ。
あいつはその場にいた初対面の人に心配をかけないために、あんなに頑張っていた。
ならば………俺は俺にしかできないことをやろう。
♢
「あっ、てことは登録場所が違うね。じゃあ早速登録に行こうか。」
「じゃあ私が教えてきますね。」
「私も行くー」
そう言ってニアとチアキがスカーの後ろを追いかける。
ファルコンも天井の案内板を見てジャイアントキリングの登録場所の方向を確認した。
「おっし、じゃあ俺も行くか。」
「では、僕が着いていこう。」
「あざます。」
ふたりは並んで歩き出した。二つの足音がスタジアムの一角で、虚しく響いた。
♦︎
歩いて三分くらいかな?意外とすぐにネフィリムカンパニーの登録場所についた。
そこには受付の女性…えっちょっとまって…名前表示がないってことは、NPCだ!すげぇ、むっちゃリアル!笑顔や身のこなしが自然すぎる!VRだとしても、アニメーションへのこだわりがすごい!それにしてもこのゲーム、ネフィリムといいNPCといいモデリングへの情熱がすごいな。
…ゴホン。まぁ、端的にいうと受付嬢的なNPCがいた。
その近くの地面には、緑色の円形の場所…有り体に言うならば魚群探知のレーダーのような同心円の模様で、それでいてたまに中央から波紋が広がっている場所があった。
「ここが、スタジアムの中に三つある登録場所の中でも、ネフィリムカンパニーへの登録を請け負っている場所です。」
そういうと、ニアさんは傍に立っていたNPCの受付嬢に何やら話しかけ出した。何を話しているのか聞いてみようk「ねぇねぇ、スカー君はどうしてこのゲームに来たの?」
うわ、びっくりした。質問がすごく唐突だな…。で、このゲームを始めた理由?そんなの一つに決まってる。
「えっと、僕は機械とかがとても好きなんです。それで昨日JGEで見たネフィリムの立像に感動して、買ってきます、した。」
「あははは、噛んじゃってかーわい!」
やっちまった噛んだ。なんだろう、そんなふうに最後にハートがつきそうな感じで言われると、、、辛さが倍増する…。
やっぱりこの人と話すの苦手かも知れないな。なーんか調子が狂うんだよなぁ。
そんなことを考えていると、ニアさんがこちらを向いた。どうやら話は終わったらしい。
そして受付NPCも、僕に向かって目線を送ると
「では、我が社への
あっ、この人ネフィリムカンパニーの社員的な立ち位置なんだ。やっぱりカンパニーというだけはあるね。
で、この怪しく光る緑の円に乗れと?えぇ……
喜んで!僕はそそくさと円の中央に立つ。それを見た2人がドン引きしていた。
「嘘、この人全く躊躇わなかったよ…」
「私でもかなり勇気が必要だったのに…」
別にいいじゃん、機械にちょめちょめされるのは人間の本望だよ。そんなふうなことを考えていると、縁の周りから緑のカーテンのようなものが伸びてきて僕の周りを囲んだ。
「では、そのまましばらく動かないでください。」
受付NPCが僕に忠告を飛ばす。その直後から、電子音とも機械音とも取れる奇妙な音がなり始める。
すると、機械から魔法陣のような模様の円が浮かび上がり僕の周りを舐め回すように飛び始めた。どうやら、入社希望者をスキャンしているみたいだ。ただ、それすらも実体があるのかもわからないような、異質さを感じさせた。
そして、ほんの少しの間スキャンを行なっていたが、空中に浮かんでいる円が途端に光を強めた。
その後に、明らかに機械だとわかる音声で、僕らに聴かせるかのようにアナウンスがかかった。
『生体認証フェーズ—————
『生体情報取得フェーズ—————
『生体情報登録フェーズ—————
『最終要求項目照合—————
『
「へぇー入社後に職業選択なんだ。」
そんなアナウンスの後、かなり大きめのUIが表示された。たくさんの職業が表示されている。ここから選べってことなんだろう。
………えぇと、どれにしようかな。
1分後。
………コレ良さげだな。
さらに1分後。
………あっでも、こっちもいいな。
さらにさらに1分後
………あっ!これにしよう!これに決めた!
たっぷり三分は使って決めた僕の記念すべき最初のジョブは……
『ジョブが】【
「よっしゃー!これで晴れて社員だしがんばr『error ライセンス未所持 ライセンス[ネフィリムライダー]の取得を要請します』
えぇ、、、まだかかるのかよ…。
ネフィリムに乗るまでの道は長い。
いやーついに第十話ですね。二桁ですね。正直ここまでこれるとは思っていませんでした。意外と人間頑張ればなんとかなるものなんですね。これからもネタが尽きるか完走するかまで、ぼちぼち続けていこうと思っています。
物語は全然進まないのに書きたいことはどんどん増えてきていて、ここまでの伏線を数えたら両手両足じゃ足りませんでした。いつか全部回収したいですねー。
一応張った伏線全てに理由は考えてあるので、あとは私の努力次第です。
私の蒸発が先かゴールが先か、地獄のチキンレースの始まりだ〜!
さて、キリがいい回なので原作に倣って設定開示コーナーをしたいと思います!(なお、100話ごとだと作者が萎えるのでスパンは短めにしようかなと思っています。)
①信哉は、一回は原因を直接見ている。もう一回は原因を間接的にしか知らない。時系列的には原因を直接見てない方が昔。
②この世界は大まかに4つの時代、5つの名前に分けられる。
③登録の場面で動いた機械は一つじゃない。
最後にずっとやりたかったことをやります!夢が一個叶った!ありがとう!(なお、どちらも回収までにめちゃめちゃ時間がかかりそうな模様)
———あるべきもの、あってはならないもの
———二つ輝きが交わる時、世界は応える
———呼びかけるものがいれば答える者がいる
———目覚めの時は遠く、されど近く…
どのくらいの長さが一番読みやすいですか?
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1000字程度
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1000〜1500字程度
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1500〜2000字程度
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2000字以上
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内容によって変わってもいい