ネフィリム・ホロウ〜無類の機械好き、ロボゲーに挑まんとす〜   作:煌天

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2/19 ジョブの漢字を変更しました。

なんか名前に宗教味が出てきていて、どうしようか悩んでいる今日この頃。原作で言及されたことに忠実にしようとすると、意外と大変で…。



18話、とても感動しました!私の推しのご尊顔が出てきて、奥さんとの特殊EDで号泣しました。あんなイケオジがあんな辛い境遇だったなんて…。

書き方模索中…。今回は私が大好きなお話の一つである、某ロケット部品を作る町工場のお話風です。


第七話 三つの選択肢

 ジリジリと昼前の太陽が、ほぼ直角に等しい角度でスカーとファルコン、ニアを刺すように力任せな光で照りつける。しかしここはゲームの世界。故に夏のような暑さを感じることもなければ、蝉が鳴いているわけでもない。

 だが、ニアに連れられて舗装されたとある施設へ向かう道を歩くスカーとファルコンの表情は、周りに力を与えるかのように明るく、足取りもまた力強かった。

 

 しばらく歩いているとニアは突然、スカーらに話しかけた。

 

「これから受付のようなことが出来る場所に向かいます。そこでは、これからの攻略で重要になる、所属する組織を決めてもらいます。三種類の候補がありますが、どんな違いがあるかは知っていますか?」

 

 ニアはこれからやることについて切り出した。

 スカーとファルコンは、その唐突な質問に戸惑いつつも、

 

「えーっと、すいません。俺らは、昨日のJGEで展示されていたあらすじの内容を見て買ってきたんで、本当にそれだけしか見てません。なんで、情報的には名前ぐらいだけですね」

 

と、ファルコンは自分の昨日の行動の短絡さに苦笑いし、頭を掻きながら答えた。

 それに対してニアは、流石は創造主(鯖主)と言った風格で詳しい解説を始めた。

 

「まず、三種類の組織〈ネフィリムカンパニー〉、〈ジャイアント・キリング〉、〈天神教〉から、どれか一つに必ず所属してもらいます。あらすじはご覧になったとのことなので、各組織の理念は省きますね」

 

 スカーは、理念について昨日の記憶を漁った。その結果、ネフィリム・カンパニーが巨人の資源的利用、ジャイアント・キリングが巨人の排除、天神教は聖騎士団として巨人を崇め共に戦うという、基本的な情報を思い出すことに成功した。

 しかしここで疑問がふと浮かび、

 

「所属によって、何か違いがあるんですか?」

 

とニアに尋ねた。

 それに対するニアの答えは、ゲームとしてはごく普通の答えだった。

 

「いろいろ違いはありますが、1番の違いが出るのは戦闘面ですね。ネフィリムカンパニーは一番平均的な組織で、特にこれといった特徴はない安パイな組織です。挙げるとしたら、武装の拡張性が高いところですね。ジャイアント・キリングは他の組織に比べ、攻撃に対して強力なバフが付き、単純破壊力が高くなります。しかし、代わりに組織内での協力が難しくなっています。天神教は、ジョブは聖騎士固定ですが、代わりに組織が保有する巨大ネフィリム[ゴリアテ]と共に出撃することができます」

 

「ゴリアテ?」

 

 スカーは少し考え、それが聖書に出てくる巨人の兵士の名前である事を思い出した。

 

「ゴリアテは、私たちが乗ることのネフィリムの5倍ほどの大きさを持つ、巨大なネフィリムです。けれどゴリアテは少し特殊で、プレイヤーが乗ることができないんですよね。まぁ、見ればわかりますが、流石にあんな大きさのネフィリムをプレイヤーが操作出来たら、バランス崩壊もいいところなので納得ですね〜。」

 

と、ニアは少しおどけた口調で答えた。しかし、スカーは説明の中で一つの疑問を感じた。そして、

 

「プレイヤーが操作できないのなら、どうやって戦うんですか?」

 

とニアに聞いた。今聞いた限りだと、乗れないネフィリムを護衛するだけの聖騎士という、なんとも哀愁漂う構図になってしまう。

 

「それが…私も人伝に聞いただけですが、出撃の前に「加護の儀式」を行うと、神の使い?として動き出し、戦ってくれるとかなんとか…。動いているところは、この目で見たことがあるんですけど、儀式の場面は所属しないと、見れないので…」

 

 ニアはそんな少し控えめな回答をした。人に教える立場で実際に見てないものを断言するのは憚られるからだろうということは、話し方からして明らかだった。

 

「それはまた、なんとも…」

 

 スカーはそこまで信仰心が篤いわけではない。むしろ、薄い部類に入るだろう。そのため天神教に対して、とてつもない胡散臭さを感じてしまった。儀式をして終わりではなく実際に影響を及ぼすというのも、怪しさを加速させるひとつの要因なのだろう。

 

「ところで、ニアさんはどこに所属してるんすか?」

 

とファルコンが聞くと、ニアは自分の所属を話した。

 

「私は、ネフィリムカンパニーの武器生産部門に所属していて、ジョブ名は「武器職人(ウェポンメイカー)」です」

 

 それを聞いて、ファルコンは少し驚いた顔をして、

 

「戦闘職じゃないんですね」

 

と意外そうに口にした。

 ついさっきのネフィリムの襲撃の時の反応が、慣れている人のものだったため、ファルコンのみならずスカーも、てっきり戦闘職だと勘違いしていたのだった。

 

「いやー、なんか動いているものを、攻撃して破壊したりするのがちょっと生理的に無理で…」

 

 要するに心が優しすぎてトドメがさせない、という事なのだろう。

 

 

 

 

 

「お二人さん、そろそろ見えてきましたよ。」

 

 歩き始めて10分弱。会話をしながら道を歩き、たどり着いたそこには、大きなスタジアムというべき建物があった。全体は大きな円状で、平均的なものと同じぐらいの高さだが、その建造物は見るものを圧倒する迫力を持っていた。

 入口を飾るゲートはホログラムで構成され、ここを訪れた者に対して、分け隔てなく盛大な歓迎をしていた。

 時折エネルギーが流れるように光の筋が入る柱や浮いている屋根など、サイバーな印象を受ける巨大な建造物は、先ほどの公園からの景色とはまた違った目線で、ここが現代とは違う科学を持つ世界だという事を改めて認識させた。

 

「ここが通称「スタジアム」、正式名称[多目的複合検査施設]です!」

 

「おぉー…綺麗だ…。」「デケェ…。」

 

 スカーとファルコンはそのあまりの迫力に、目を見開きその場で立ち尽くすきか出来なかった。

 

 

 見る者にこれからの期待を抱かせるには十分な力を秘めたスタジアムは、陽の光を受けてキラキラと美しく輝いていた。




★拙作中の名前と、現実の団体等に一切関係はごさいません。

★天神教は、ネフィリムという空から来た『ロボット』を信仰しています。お間違えのなきようお願いします。

私はあまり宗教に詳しくないため、本来の関係とは異なる名前の使い方をしている場合がありますが、創作ということでお許しください。
 また、これから出てくる名前は全部、聖書由来の名前ということはなく、()()()()()()()()()()()()()()ので、ごちゃごちゃになると思います。それでもよろしければ、これからも拙作をよろしくお願いします。

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  • 1000字程度
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