『あなた、幻想郷に来ないかしら?』
初めて会った時の第一印象はおばあちゃんとても変わった服の妖怪。
それでも二つ返事で頷いた。
『本日付けにてお前の現職の任を解き、幻想郷への異動を命ずる。』
あ、神様って気まぐれなんだな。
『まあ、精々頑張ってくれたまえ。』
お前の替わりなどいくらでも居るという意味を込めて言っているのか、それともただ単に期待を込めて言っているのか。
私には分からない。
◯
「チッ、あのクソ神。」
第一声がこれである。
『アッハハ!!筒抜けだよ。』
「敢えて聞こえるように言ったんだよ。」
『ボクも暇をもて余してるからね、余程のことが無ければそっちに行くよ。』
さっきの重苦しい雰囲気とは打って変わって、とても暢気な声。
その暢気な声を相手にしているこっちの気持ちを考えてみろ。
「あら、貴方は丁度さっき幻想郷に来たのかしら?」
「そうだが……」
「紫!!博麗大結界をぶち破ったのコイツよ!!」
おい、なんてことしてくれたんだあのバカ。
「久しぶりね、ちょっとO☆HA☆NA☆SHIしようや。」
「ちょっと待っ、」
「誰が待つかああああッ!!」
え?何されたかって?
そりゃもう、尻尾をひたすらにモフられた。
おかげでボサボサになった。
「ともかく、久しぶりね、
吹雪、これが自分の名前。
尻尾は13ある。
「霊夢も挨拶なさい。」
「あっ、博麗霊夢。紫と知り合いなら知ってると思うけど博麗の巫女をやってるわ。」
何もかも(巫女装束と髪の毛の色以外は)初代の博麗と似ている。
初代の名前は今代と同じ靈夢だったかな。
「で、スペルカードルールは知ってるかしら?」
スペルカードルール……何だっけな。
「それに関しては吹雪は例外になるわ。」
「は?」
「天照大御神の要請よ。」
どうも神というのは余計なことに1段と力を入れたがるのだろうか。
暇人800万雲の上で過ごしてるようなものか。
「吹雪、短刀は持ってるわね?」
「それが紫に会った後ポッキリ折れちゃって、今は刀なんだ。」
実際石の上に落として折れた。
長い間時間を掛けて劣化していったのと刃物は横からの衝撃にめっぽう弱い。
「まあ刀と言ってもずっと使い続けたからすり減って短刀サイズだけどな。」
ちなみにこの短刀は自分の能力とはほとんど結びつかない。
自分の能力は『神の力を操る程度の能力』。
自分が神であることは今は伏せておくか。(言うとまためんどくさいし)
「で、本題はここから。」
そう言う紫の顔は真剣そのものだった。
「早速、頼まれてくれないかしら?」
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