尻尾の多い狐妖怪の幻想録   作:赤狐イナリ

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いろいろとごめんなさい
原因は風邪であったりコロナだったりに罹りまくってたからです
おかげで1ヶ月半経ってしまった……


自由でなく束縛を

端からやる気なんて持ち合わせていない。

やる気が返って空回りしてしまえば不完全燃焼になるから

だからいつも肩の力を抜いて

さほど重要なことでなければ聞いたことは聞いた側の反対に通り抜ける。

 

人が見れば無気力と見られても仕方がない。

ただ、自分はずっとそうやってきたから今更自分のスタイルに口出しされたって困る。

例えそれが狂気に染まりきった吸血鬼を前にしても。

 

 

 

 

 

 

 

左腕が欠損した。

それでも何も感じない。

目が破裂しても。

痛み自体は感じるものの、どうも危機感というものが自分には欠如しているらしい。

こんなズタボロになっても

『何とかなる』

と思っている。

 

「なーんかな……」

 

一度希望を持ってしまえばその希望を裏切られた時の反動は心に来る。

(それを分かっているからいつも吹雪は最悪の場合を想定している。)

だからフランドールが『自分の狂気をなんとかしてくれる』という希望をここでフランドール自身が打ち砕くかどうか

最悪の場合は自分(吹雪)が死ぬか両方死ぬか。

ここは神頼みだ。

 

 

○

 

 

正直神頼みというものはあまりやりたくはない。

(じゃあやるなというのは置いておき、)

しかしこんな面倒な能力を持ってしまったのだ、どうしても高度なことをするには天運に任せるしかない。

 

「……本当に合ってるのか?」

『少なくとも殺させはしない、だからお前は私に身体を預けていろ。』

 

そう言ってくれるのは嬉しいんだが……

切っても切っても再生する吸血鬼から狂気を取り出すにはどうすればいいのか。

これには流石の神様とやらでもお手上げだった。

 

『顔色悪いぞ。』

「ハッ、俺の雇い主(稲荷大神)が毎日のように残業させてくるんでな。」

『少しは休め、そうでもしなければお前の身体が……』

「気遣いはありがたいがな、目の間の課題を終わらせないと寝られないのでな。」

 

とは言っても殆ど終わっている。

後は意識が戻れば。

 

 

○

 

 

「お疲れ様。」

「宇迦、ボクはアイツ(吹雪)をどう育ててやれば良かった?」

「いきなりそんな重苦しい質問を吹っ掛ける狐さんがどこにいますか。」

「いや、最近一段と顔色が悪くなっているように見えるんだよ。」

 

部下を思う気持ちは解らなくもない。

それでも吹雪は吹雪なりの答えを見つけるのではないか。

 

「……彼には『自由』を与えても自ら束縛されることを望んでいる。」

「自由ではなく束縛……まるで奴隷だな。」

「私の年は私と稲荷、あとは吹雪だけが生き残った、それもあったんだろうね。」

 

吹雪は自由になれないのだろうか。

自由にしてあげるにはどうすれば。




一向に上がらない文章力を呪いたい……!
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