「おまたせだにぇ〜」
独特な語尾と共に彼女は僕との待ち合わせ場所に現れた。
「にゃっはろ〜。もしかして結構待ってた?」
「いいや、全然。少し前に来たばっかりだから」
「て言っても集合30分前に着いちゃったんだけどね〜」
「みこは昨日も遅くまで配信してたから、てっきりPONすると思ってた。前のデートの時は集合時間から2時間くらい経った後に『今起きたにぇ』って連絡来るし、その前のデーt」
「でゃまれ!!」
僕の彼女、自称エリート巫女ことさくらみこは所々抜けているところが多い。僕とのデートの時にもしばしば寝坊することがあるし、過去の配信では4時間も寝坊してしまう事だってあった。そんな彼女だが、可愛い容姿憎めないキャラからリスナーたちにとても愛されている存在だ。
「そんな大きな声出さないでって。お忍びなんだから」
「はーい.」
声質があまりにも特徴的なため、周囲から毎回バレてしまうんじゃないかとドキドキしながらデートしている。まるで赤ちゃんの様な声をしていてとても可愛い。
「で、今日はみこをどこに連れて行ってくれるの?」
今日のデートは僕の方にプランを一任してくれた。いつもはみこが僕のことを振り回.エスコートしてくれてるため、僕が行き先を決めたいと提案したところ、了承を得ることができた。
「じゃあ最初に近くのカフェから行こっか。ちょうどお昼時だしね」
僕達は集合場所のすぐ近くにあるカフェに寄った。最近話題のお店でSNS映えするパンケーキが置いてあることを知り、少しでもインフルエンサーである彼女の助けになればとこのお店を選んだ。
「わ〜!!みこ、このパンケーキのする〜。SNSで話題になってるのは知ってたけど、来たことはなかったから気になってたのにぇ」
「僕はコーヒーとサンドイッチかな」
注文した物が来るまではたわいもない雑談で暇をつぶした。配信どうー? とか大学生活は楽しいー? など最近の近況を報告しあった。
「うわー!! すっげぇうまそ〜!」
「あはは...」
いきなり男勝りな口調になったが、これがみこである。配信の時のみこが出てきてしまっている。でも嬉しそうなら何よりだ。
「このパンケーキフワッフワにぇ!!」
まるで赤たんのように目をキラッキラさせながらパンケーキを口いっぱいに頬張っていた。35Pが見ても解釈一致に違いないだろう。そんなみこは今、僕のサンドイッチをチラチラと見ている。
「どうしたの?もしかしてこのサンドイッチ食b」
「うん!」
予想以上に食い気味でアンサーされた。いっぱい食べたらでぶちになっちまうぞって言おうとしたが、幸せそうな顔を見て心の中に閉まっておくとした。僕は太っても知らない。自分の中で今日のみこはチートデイっていうことにしておこう。
カフェで昼食を済ませた後、次はゲームセンターに来た。なぜこんなにも定番なデートをしているのは僕がただ単に普通のデートをしてみたかったからだ。
「35Pだ〜!」
クレーンゲームに35P置いてあった。
「これは取るしかねーな!!」
~1000円目~
「次は.次こそは決めてみせる!!」
〜2000円目〜
「人の夢は!!! 終わらねぇ!!!」
〜3000円目〜
「うああああ...うあぁあ...」
「もーやめましょうよ!笑」
僕もワン○ースネタに乗ってみた。でもみこは僕の忠告を聞き入れることはなく
「最後の...最後の1000円が手元に残ってる..,」
財産をクレーンゲームに注ぎ込んでしまった.
「...取れなかったね笑」
「嘘だああああぁ!!」
可哀想なんだけど、とても笑えてしまう。クレーンゲームしてるだけなのに何故こんなにも面白くなってしまうのだろうか。
「次は僕がやるよ」
さすがにここまでやって取れないのは可哀想なので僕も財産を注ぎ込んで35Pにチャレンジすることにした。
「あっ」
僕がやったら300円目で取ることに成功してしまった。
「おい!てめぇ!おい!!」
取った瞬間怒り始めてしまった。あまりにも早く取りすぎてしまった。
「取れちゃったね.」
「おめぇ何してんねん!!」
「あげる、あげるから笑」
そんな怒っているみこに35Pをプレゼントすることで怒りを鎮火させることに成功した。当のみこは少し不服そうな顔をしていたが最終的には満足してたみたいだ。
ゲームセンターを出た後、僕達は帰路についた。今日は夜からみこが配信を控えてることもあって早めの解散にすることにした。
「今日は忙しいのにわざわざありがとう」
「全然〜。みこもすっごい楽しかったにぇー」
そんな感謝を伝えているうちにみこの家に着いてしまった。
「今日はもうお別れだね」
「そうだにぇ」
「今日の配信も絶対に見とくから」
「毎回見てくれてるよね〜」
「もちろん」
名残惜しいのは僕だけなのだろうか
「みこ」
「なにー?」
「もう少しだけ話してたいんd」
その刹那みこは僕に向かって飛び込んできた。普段甘えることはとても珍しいため、驚いてしまった。
「...」
みこは無言のまま僕のことを離さない。
「今はお互いに別々の家で暮らしてるけどさ.みこさえ良ければ一緒に暮らしたいなって思ってて。いや! でも配信とかあるから大変ってことはわかってるし僕がいたら気が散るとかもあると思うから全然大丈夫で.」
全く状況に合ってないし、思い切ってプランもなく言ってしまったためしどろもどろな感じになってしまった。みこの返答は未だにない。
「...どっち」
「?」
「君はどっちがいいの?」
「...僕は一緒に暮らしたい...です」
「みこも暮らしたいにぇ」
「!!」
暮らしたくないとか言われたらどうしようっていう嫌な考えが頭の中を巡っていたが、みこの言葉を聞いてほっと胸を撫で下ろした。
「みこが君の家に住むとしたら〜まず君には料理をしてもらってみこのUb○rE○ats生活を終わらせてー。そしてそしてー....」
配信までの時間もうあまりないのに、僕たちの将来へのお話は止まることを知らなかった。
次誰書こうかはまだ未定です。
次話、何期生で書けばいいでしょうか?
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0期生or1期生or2期生
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ゲーマーズor3期生or4期生
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5期生orホロックスorリグロス