突然、異世界へと転移してから一週間が経過した。
「随分と彷徨った気がするな……………」
俺はそんな風に呟きながら、森の中を彷徨っていた。
この一週間、俺は魔物を倒しながら森の出口を探していた。
ちなみに、食料に関しては、その辺に出来ていた森の果実や、襲ってきた魔物を倒して、調理したりしている。
調理と言っても、焼いてるくらいだが。
ある程度、サバイバル術を習っておいて、助かった。
風呂など入れる筈が無く、かなりボロボロになっていた。
それに、あまり寝れていないのも事実だ。
いつ魔物が襲ってくるのかが分からないこの状況で、寝れる訳が無い。
その為、限界が近い。
すると。
「うわぁぁぁぁぁ!?」
「っ!?今のは!?」
そんな悲鳴が聞こえてきて、俺はすぐにオージャカリバーZEROを抜いて、クワガタトリガーを引く。
『
その音声が流れると、荘厳な待機音が流れてくる。
そして、姿を変えるあの言葉を言う。
「王鎧武装!」
そう言って、俺はオージャカリバーZEROのクワガタトリガーを再び引く。
『Lord of the, Lord of the, Lord of the Shugod!』
『オオクワガタオージャー!』
その音声と共に、俺は琥珀に似たエネルギーに包まれると、後ろにゴッドクワガタZEROがエネルギー体として現れ、顎で挟み込まれ、琥珀に似たエネルギーが割れると、オオクワガタオージャーへと変身する。
しばらく走ると、大きい蜘蛛に子供達が襲われていた。
人間では無いようだが。
「あれか!」
大きい蜘蛛は足を振り上げ、今にも攻撃しそうになっていた。
俺はそう言うと、子供達と蜘蛛の間に入り、オージャカリバーZEROで、蜘蛛の攻撃を受け止める。
「………………えっ?」
「大丈夫か!?ここは俺に任せて、早く逃げろ!」
「う、うん!」
子供が目を開けると、突然現れた者に驚いていた。
俺がそう叫ぶと、子供は逃げていく。
さて、体力もかなり減っているが、どこまでやれるかな。
俺はオージャカリバーZEROとキングズウエポンを持って、でかい蜘蛛と対峙する。
大きい蜘蛛は、獲物を逃がされた事で憤慨しているのか、俺に敵意を向けていた。
そして、俺に向かってくる。
「来るのかよっ!ハアッ!ふっ!でやっ!」
俺はそんな風に毒づきながら、大きい蜘蛛に応戦していく。
大きい蜘蛛は、足を使った攻撃をしてくる。
俺はキングズウエポンを盾モードで使って、大きい蜘蛛の攻撃を防ぎながら、カウンターでオージャカリバーZEROで攻撃していく。
その攻撃を受けた大きな蜘蛛は、ダメージを受けている様に見えるが……………。
「くっ!あまりダメージは入ってないか!」
俺はそんな風に毒づく。
そう。
一見、ダメージは入っている様に見えるのだが、甲殻に傷は入っているが、あまり効いていない様に見える。
やはり、事実上の不眠不休で戦っている様な物なのだ。
限界が近い。
カウンターに近い戦法を取っているのは、体力の消耗を防ぐ為だったのだ。
とはいえ、かなり限界なのだが。
「まずいなぁ……………こりゃ」
そんな風に呟く。
変身解除には追い込まれていないが、膝を付いてしまっている。
ちょっと無理しすぎたかな。
俺がそう思っていると。
「伏せろ!
「っ!?」
そんな声が聞こえてくると、後ろから炎が飛んでくる。
その炎は、あの大きい蜘蛛を飲み込むと、あっという間に燃えて、そこに残ったのは、蜘蛛だった灰だった。
俺が呆然としていると、後ろから話し声が聞こえてくる。
「うん。中々に良い威力だ。成長したな」
「ああ、兄者」
「……………誰?」
そこに居たのは、二本の立派な角を持った人間だった。
2人とも赤髪で、1人は二本とも黒、もう1人は片方が黒、もう片方が白の角だった。
普通の人間ではない事は確かだな。
そう思う中、その人達は、俺に話しかける。
「……………それで、お前は誰だ?」
「確かに。ここら辺で見ない姿だが」
「俺は………………っ!?」
その2人がそう聞くので、俺は答えようとするが、意識が遠のいていく。
体力がかなり無くなっているのにも関わらず、無理に戦闘を行った反動か、命の危機を脱した安心感か、はたまたその両方か。
要は、無理があったのだろう。
俺は意識を失ってしまった。
2人の慌てる声が聞こえた気がしたが、よく分からなかった。
しばらくして、俺は目を覚ます。
重い瞼を起こすと、そこは知らない天井だった。
「こ、ここは……………?」
俺はそんな風に呟くと、体を起こす。
体のあちこちが痛い。
やっぱり、無理をした反動がここに来て……………。
そう思う中。
「目が覚めた様ですよ、お兄様」
「そうか」
そんな風な話し声が聞こえて来る。
すると、俺が気を失う直前に会った男2人と、ピンクの髪の女性が入って来る。
やっぱり、角がある。
すると、黒の二本角の男が話してくる。
「……………まず、礼は言っておこう。子供達を助けてくれたそうだな」
「いや、助けるべき人たちを助けただけさ」
「そうか。それで、君は何者なんだ?人間であの
そう言うと、俺はそう答える。
子供を助けるのは当然の事だからな。
すると、黒と白の男はそう聞いてくる。
さて、どう説明したものか。
すると、俺の腹の方から、腹の虫が暴れる音がしてくる。
「あっ……………」
「腹が減ったのか?」
「まともな飯を食べてなくて……………」
「まともな飯を食べていない?どういう意味だ?」
「そのままです。この森をしばらく彷徨ってて……………魔物の肉や果実を食べる様な生活をしてて……………」
「マジか!?」
俺が恥ずかしそうにする中、その2人がそう反応する。
どうやら、まともな飯を食べたいと思ってるみたいだな。
すると、良い匂いがしてくる。
「どうぞ、食べて下さい」
「え?良いんですか?」
「ああ。子供達を救ってくれた礼だ」
「あ、ありがとうございます…………」
良い匂いがすると思ったら、桃色の髪の女性がお椀を渡してくる。
その中身は、鶏肉の肉団子と野菜がたっぷり入ったすまし汁だった。
俺がそう聞くと、黒の角の男はそう言い、俺はお椀を受け取る。
俺は箸を取って、それを食べて行く。
久しぶりのまともな食事だった。
それはとても美味しく感じられる。
すると、涙が流れてくる。
「どうですか…………?」
「……………美味しい。美味しいよ」
「泣いているのか?」
「……………ああ。本当に美味い」
「そうか」
桃色の髪の女性がそう聞く中、俺はそう答える。
このすまし汁を懐かしく感じて、しかも、この世界に来て、初めてのまともな食事なのだ。
無理もない。
俺は、心のどこかで思っていたのかもしれない。
元の世界に戻りたいと。
俺は涙を流しながらも食べ終える。
「ご馳走様。美味しかったよ」
「ありがとうございます」
「……………それで、お前は何者なんだ?」
「……………そうですね。話します。俺が何者なのか」
俺はピンクの髪の女性にそうお礼を言うと、俺が何者なのかを正直に話す事に。
俺はこの世界とは違う世界からやってきた事。
違う世界からこの森にやって来て、一週間近く彷徨っていた事を喋った。
「違う世界からやって来たんですか!?」
「にわかには信じ難いが…………」
「まあ、信じられないのも無理はないからな」
「ふむ……………」
それを聞いたピンクの髪の女性と、黒と白の角の男がそう言うと、俺はそう言う。
無理もないからな。
それを聞いた黒い2本の角の男は、口を開く。
「……………なるほどな。爺から聞いていた話と同じという事か」
「えっ?」
「つまり、アンタは
「なるほどな」
「そうでしたね」
「えっ!?」
その男がそう言うと、残り2人も納得して、俺は驚く。
話を聞くと、この里に住む爺という人物は、その荒木白夜の孫であり、朧流はその荒木白夜が開いた流派だそうだ。
異世界人、他にも居たのか。
俺が驚く中、黒い2本の角の男が聞いてくる。
「…………それで、アンタはこれからどうするんだ?行く宛はあるのか?」
「……………それなんですが、俺をここに住まわせては頂けないでしょうか?」
「随分と急だな」
その男がそう言うと、俺はそう言いながら頭を下げる。
「……………俺は、あなた達に助けてもらわなかったら、野垂れ死んでた。だからこそ、その恩を返そうと思ったんだ。頼む!」
俺はそう言って、頭を下げる。
助けてもらった恩を返したいと思ったのだ。
3人は顔を見合わせると、口を開く。
「良いんじゃないでしょうか?」
「姫様?」
「この方は、子供達を助けてくれましたし」
「……………そうだな。そう言うのなら、俺も異論はない。ただし、怠けるのは無しだからな?」
「ああ。ありがとう」
3人はそんな風に言って、俺は礼を言う。
こうして、俺はしばらくこの里で世話になる事になったのだった。
今回はここまでです。
今回は、大鬼族の里に世話になるまでです。
ちなみに、登場した大鬼族は、後のヒイロに紅丸、朱菜です。
直也は、サバイバル術は色々と知っている感じですが、それでも限界はありました。
大鬼族の里に運ばれてなかったら、どこかで野垂れ死んでいた可能性もありますね。
次回は、転スラのスマホゲーム、まおりゅうであったヒイロの旅立ちの話です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
キングオージャーの面々は、大鬼族のオリキャラが変身する予定です。
直也のヒロインは、どうするのかは現状未定です。
考えているのは、ヒナタかルミナスですね。
それ以外に意見があれば、よろしくお願いします。
直也のヒロインはどうするか(再)
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朱菜
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ヒナタ
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ルミナス
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ハーレム
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その他