転移したら王鎧武装出来る様になった件   作:仮面大佐

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第1話 大鬼族との邂逅

 突然、異世界へと転移してから一週間が経過した。

 

「随分と彷徨った気がするな……………」

 

 俺はそんな風に呟きながら、森の中を彷徨っていた。

 この一週間、俺は魔物を倒しながら森の出口を探していた。

 ちなみに、食料に関しては、その辺に出来ていた森の果実や、襲ってきた魔物を倒して、調理したりしている。

 調理と言っても、焼いてるくらいだが。

 ある程度、サバイバル術を習っておいて、助かった。

 風呂など入れる筈が無く、かなりボロボロになっていた。

 それに、あまり寝れていないのも事実だ。

 いつ魔物が襲ってくるのかが分からないこの状況で、寝れる訳が無い。

 その為、限界が近い。

 すると。

 

「うわぁぁぁぁぁ!?」

「っ!?今のは!?」

 

 そんな悲鳴が聞こえてきて、俺はすぐにオージャカリバーZEROを抜いて、クワガタトリガーを引く。

 

オオクワガタ(Oh-Qua God)

 

 その音声が流れると、荘厳な待機音が流れてくる。

 そして、姿を変えるあの言葉を言う。

 

「王鎧武装!」

 

 そう言って、俺はオージャカリバーZEROのクワガタトリガーを再び引く。

 

Lord of the, Lord of the, Lord of the Shugod!

オオクワガタオージャー!

 

 その音声と共に、俺は琥珀に似たエネルギーに包まれると、後ろにゴッドクワガタZEROがエネルギー体として現れ、顎で挟み込まれ、琥珀に似たエネルギーが割れると、オオクワガタオージャーへと変身する。

 しばらく走ると、大きい蜘蛛に子供達が襲われていた。

 人間では無いようだが。

 

「あれか!」

 

 大きい蜘蛛は足を振り上げ、今にも攻撃しそうになっていた。

 俺はそう言うと、子供達と蜘蛛の間に入り、オージャカリバーZEROで、蜘蛛の攻撃を受け止める。

 

「………………えっ?」

「大丈夫か!?ここは俺に任せて、早く逃げろ!」

「う、うん!」

 

 子供が目を開けると、突然現れた者に驚いていた。

 俺がそう叫ぶと、子供は逃げていく。

 さて、体力もかなり減っているが、どこまでやれるかな。

 俺はオージャカリバーZEROとキングズウエポンを持って、でかい蜘蛛と対峙する。

 大きい蜘蛛は、獲物を逃がされた事で憤慨しているのか、俺に敵意を向けていた。

 そして、俺に向かってくる。

 

「来るのかよっ!ハアッ!ふっ!でやっ!」

 

 俺はそんな風に毒づきながら、大きい蜘蛛に応戦していく。

 大きい蜘蛛は、足を使った攻撃をしてくる。

 俺はキングズウエポンを盾モードで使って、大きい蜘蛛の攻撃を防ぎながら、カウンターでオージャカリバーZEROで攻撃していく。

 その攻撃を受けた大きな蜘蛛は、ダメージを受けている様に見えるが……………。

 

「くっ!あまりダメージは入ってないか!」

 

 俺はそんな風に毒づく。

 そう。

 一見、ダメージは入っている様に見えるのだが、甲殻に傷は入っているが、あまり効いていない様に見える。

 やはり、事実上の不眠不休で戦っている様な物なのだ。

 限界が近い。

 カウンターに近い戦法を取っているのは、体力の消耗を防ぐ為だったのだ。

 とはいえ、かなり限界なのだが。

 

「まずいなぁ……………こりゃ」

 

 そんな風に呟く。

 変身解除には追い込まれていないが、膝を付いてしまっている。

 ちょっと無理しすぎたかな。

 俺がそう思っていると。

 

「伏せろ!鬼王の妖炎(オーガフレイム)!」

「っ!?」

 

 そんな声が聞こえてくると、後ろから炎が飛んでくる。

 その炎は、あの大きい蜘蛛を飲み込むと、あっという間に燃えて、そこに残ったのは、蜘蛛だった灰だった。

 俺が呆然としていると、後ろから話し声が聞こえてくる。

 

「うん。中々に良い威力だ。成長したな」

「ああ、兄者」

「……………誰?」

 

 そこに居たのは、二本の立派な角を持った人間だった。

 2人とも赤髪で、1人は二本とも黒、もう1人は片方が黒、もう片方が白の角だった。

 普通の人間ではない事は確かだな。

 そう思う中、その人達は、俺に話しかける。

 

「……………それで、お前は誰だ?」

「確かに。ここら辺で見ない姿だが」

「俺は………………っ!?」

 

 その2人がそう聞くので、俺は答えようとするが、意識が遠のいていく。

 体力がかなり無くなっているのにも関わらず、無理に戦闘を行った反動か、命の危機を脱した安心感か、はたまたその両方か。

 要は、無理があったのだろう。

 俺は意識を失ってしまった。

 2人の慌てる声が聞こえた気がしたが、よく分からなかった。

 しばらくして、俺は目を覚ます。

 重い瞼を起こすと、そこは知らない天井だった。

 

「こ、ここは……………?」

 

 俺はそんな風に呟くと、体を起こす。

 体のあちこちが痛い。

 やっぱり、無理をした反動がここに来て……………。

 そう思う中。

 

「目が覚めた様ですよ、お兄様」

「そうか」

 

 そんな風な話し声が聞こえて来る。

 すると、俺が気を失う直前に会った男2人と、ピンクの髪の女性が入って来る。

 やっぱり、角がある。

 すると、黒の二本角の男が話してくる。

 

「……………まず、礼は言っておこう。子供達を助けてくれたそうだな」

「いや、助けるべき人たちを助けただけさ」

「そうか。それで、君は何者なんだ?人間であの槍脚鎧蜘蛛(ナイトスパイダー)と互角に渡り合ったみたいだが」

 

 そう言うと、俺はそう答える。

 子供を助けるのは当然の事だからな。

 すると、黒と白の男はそう聞いてくる。

 さて、どう説明したものか。

 すると、俺の腹の方から、腹の虫が暴れる音がしてくる。

 

「あっ……………」

「腹が減ったのか?」

「まともな飯を食べてなくて……………」

「まともな飯を食べていない?どういう意味だ?」

「そのままです。この森をしばらく彷徨ってて……………魔物の肉や果実を食べる様な生活をしてて……………」

「マジか!?」

 

 俺が恥ずかしそうにする中、その2人がそう反応する。

 どうやら、まともな飯を食べたいと思ってるみたいだな。

 すると、良い匂いがしてくる。

 

「どうぞ、食べて下さい」

「え?良いんですか?」

「ああ。子供達を救ってくれた礼だ」

「あ、ありがとうございます…………」

 

 良い匂いがすると思ったら、桃色の髪の女性がお椀を渡してくる。

 その中身は、鶏肉の肉団子と野菜がたっぷり入ったすまし汁だった。

 俺がそう聞くと、黒の角の男はそう言い、俺はお椀を受け取る。

 俺は箸を取って、それを食べて行く。

 久しぶりのまともな食事だった。

 それはとても美味しく感じられる。

 すると、涙が流れてくる。

 

「どうですか…………?」

「……………美味しい。美味しいよ」

「泣いているのか?」

「……………ああ。本当に美味い」

「そうか」

 

 桃色の髪の女性がそう聞く中、俺はそう答える。

 このすまし汁を懐かしく感じて、しかも、この世界に来て、初めてのまともな食事なのだ。

 無理もない。

 俺は、心のどこかで思っていたのかもしれない。

 元の世界に戻りたいと。

 俺は涙を流しながらも食べ終える。

 

「ご馳走様。美味しかったよ」

「ありがとうございます」

「……………それで、お前は何者なんだ?」

「……………そうですね。話します。俺が何者なのか」

 

 俺はピンクの髪の女性にそうお礼を言うと、俺が何者なのかを正直に話す事に。

 俺はこの世界とは違う世界からやってきた事。

 違う世界からこの森にやって来て、一週間近く彷徨っていた事を喋った。

 

「違う世界からやって来たんですか!?」

「にわかには信じ難いが…………」

「まあ、信じられないのも無理はないからな」

「ふむ……………」

 

 それを聞いたピンクの髪の女性と、黒と白の角の男がそう言うと、俺はそう言う。

 無理もないからな。

 それを聞いた黒い2本の角の男は、口を開く。

 

「……………なるほどな。爺から聞いていた話と同じという事か」

「えっ?」

「つまり、アンタは荒木白夜(ビャクヤ・アラキ)と同じ人間という事なのだろう?」

「なるほどな」

「そうでしたね」

「えっ!?」

 

 その男がそう言うと、残り2人も納得して、俺は驚く。

 話を聞くと、この里に住む爺という人物は、その荒木白夜の孫であり、朧流はその荒木白夜が開いた流派だそうだ。

 異世界人、他にも居たのか。

 俺が驚く中、黒い2本の角の男が聞いてくる。

 

「…………それで、アンタはこれからどうするんだ?行く宛はあるのか?」

「……………それなんですが、俺をここに住まわせては頂けないでしょうか?」

「随分と急だな」

 

 その男がそう言うと、俺はそう言いながら頭を下げる。

 

「……………俺は、あなた達に助けてもらわなかったら、野垂れ死んでた。だからこそ、その恩を返そうと思ったんだ。頼む!」

 

 俺はそう言って、頭を下げる。

 助けてもらった恩を返したいと思ったのだ。

 3人は顔を見合わせると、口を開く。

 

「良いんじゃないでしょうか?」

「姫様?」

「この方は、子供達を助けてくれましたし」

「……………そうだな。そう言うのなら、俺も異論はない。ただし、怠けるのは無しだからな?」

「ああ。ありがとう」

 

 3人はそんな風に言って、俺は礼を言う。

 こうして、俺はしばらくこの里で世話になる事になったのだった。




今回はここまでです。
今回は、大鬼族の里に世話になるまでです。
ちなみに、登場した大鬼族は、後のヒイロに紅丸、朱菜です。
直也は、サバイバル術は色々と知っている感じですが、それでも限界はありました。
大鬼族の里に運ばれてなかったら、どこかで野垂れ死んでいた可能性もありますね。
次回は、転スラのスマホゲーム、まおりゅうであったヒイロの旅立ちの話です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
キングオージャーの面々は、大鬼族のオリキャラが変身する予定です。
直也のヒロインは、どうするのかは現状未定です。
考えているのは、ヒナタかルミナスですね。
それ以外に意見があれば、よろしくお願いします。

直也のヒロインはどうするか(再)

  • 朱菜
  • ヒナタ
  • ルミナス
  • ハーレム
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