俺がこの里で世話になる事になり、しばらくが経った。
里の長などの話を聞いて、この世界がどういう物なのかを大体理解出来た。
ここは、
どこか、和風建築や着物などを着ているというのも、恐らくは、以前に聞いた
それと、魔物というのは名前が無いのが常識であるというのが、一番苦労した。
日本では名前が無いのは居なかったからな。
かなり苦労した。
ちなみに、助けてくれたのは次期大鬼族の里の長とその親友らしい。
桃色の髪の女性は、次期大鬼族の里の長の妹との事だ。
他には、青髪の大鬼族に、紫髪の大鬼族、黒髪の大鬼族。
そして、皆の師匠とも言える白髪の大鬼族と会った。
その大鬼族は、俺を見ると。
「ほっほっほ。お主、なかなかの気配ですの。鍛えれば才能が開花するやもしれませんな」
そんな風に言ってきたのだ。
それを言われて、俺は思った。
今の俺の実力では、オージャカリバーZEROに扱われていると言うのが正しいだろう。
それでは、本当に使えているというには程遠い。
俺は、その爺に話しかける。
「あの………………お願いします!俺を鍛えてください!」
「ほう………………?」
「俺は、この剣に相応しい者になってみせる。その為には、強くなりたい。だから……………お願いします!」
俺はそう言って、頭を下げる。
それを聞いていた爺は。
「ふむ………………その決意は本物の様じゃな。良かろう。ただし、わしの稽古は厳しいぞ?」
「もちろん、覚悟の上です」
爺はそんな風に言うと、俺はそんな風に答える。
ラクレスがダグデドの討伐に努力してきた時間と比べたら、可愛い方だ。
俺は、その爺に鍛えてもらう日々を送る事になった。
あとは、大鬼族の長に話を聞いたり、
俺が変身したオオクワガタオージャーを見て、どういう物か知りたいと思ったのだろう。
その間、一部の大鬼族と仲良くなった。
若や兄者よりも赫い髪色の大鬼族、黒髪の大鬼族と共に鍛治をしている青髪の大鬼族、姫様と共に巫女をしている黄色の髪の大鬼族、料理が得意な黒髪の大鬼族、薬草などに詳しい紫色の髪の大鬼族、隠密が得意な青髪の大鬼族の親友の黒と白の髪の大鬼族。
どこか、キングオージャーの面々を見ている様な感じがするが。
そんな生活を続けて、大鬼族の族長から聞いた話も振り返っていた。
『世界の言葉……………?』
『ああ。君が聞いたというのは、恐らく、世界の言葉だろう。世界の言葉とは、我々もよく分かってはいないが、種族の進化や新たなスキルを得る時などに本人の脳内に聞こえくる声だ。』
大鬼族の族長からは、その話を聞いた。
他にも、現在のこのジュラの大森林の状況なども。
「世界の言葉………………か」
俺はそう呟きながら、オージャカリバーZEROを見つめる。
現在、爺との稽古によって、徐々にオージャカリバーZEROを使える様になってきている。
だが、まだまだだろう。
「強くならないとな……………」
俺はそう呟く。
すると。
『確認しました。ユニークスキル『
「っ!?」
そんな声が聞こえてくる。
俺は周囲を見るが、誰も居ない。
「今のが、世界の言葉か……………」
俺はそう呟いて、当てがわれた部屋へと戻る。
色々と、謎が多い世界だな。
それからしばらくして、俺はかなり強くなっていた。
今では、爺とも互角にやり合える様になった。
俺は、兄者と一緒に同行していた。
何故なら、青髪の大鬼族にその親友、紫色の髪の大鬼族に兄者よりも赫い大鬼族が戦闘訓練を行うというので、ついて来いと言われたのだ。
戦う場所を変えて。
その戦闘訓練を終えると。
「お互いに二勝二敗、か。遮蔽物の多い森や岩山では、俺とこいつに分があるな」
「そうだね。俺とお前さんは身軽だからね」
「確かに。2人は強いよね」
「でも、見晴らしの良い場所は戦いやすいし、ちょっとやそっとの泥濘なら、蹴り足の強い私やこいつの方が有利だな」
戦闘を終えて、自己分析を行なっていた。
魔物は、名前が無くても意思疎通が出来てるよな。
凄いな。
そんな中、兄者が口を開く。
「うんうん。敵を知り、己を知るのは兵法の心得さ。お前らは敵を洞察する目を持っているが、己を見直すには、俺や直也みたいな第三者の目が要るだろう?」
「だから俺を呼んだんだな」
「そういう事だ」
兄者がそう言う中、俺はそう言う。
信頼されている様で嬉しいな。
それを聞いていた他の大鬼族達は。
「俺たちの強みを生かせる土壌を確認している……………という事は…………」
「おっと……………?」
青髪の大鬼族と黒と白の髪の大鬼族がそう言うと、紫髪の大鬼族が2人に言う。
「シッ!きっと兄者は、後で私たちを誘う気だ。今は指示通りに訓練するフリをしなきゃ、連れて行って貰えないぞ?」
「そうなのかなぁ……………?」
紫色の髪の大鬼族がそう言う中、赫色の大鬼族がそんな風に首を傾げる。
紫色の髪の大鬼族は、兄者曰く、早とちりをしやすいとの事だ。
ありゃ、早とちりをしてるな。
兄者は、青髪の大鬼族に話しかける。
「器用なお前らなら、二刀流もありじゃないか?その剣、伸ばすと良い。丁度この森を西に抜けると、上等な蜘蛛が巣作りをしてる所だったな」
「いつの間にそんな物を見つけたんだ?」
「視野は広く、どこでどんな生き物が出てくるのか知るのも、生き抜く上で重要な要素だ。外骨格は刃に、糸は柄巻きの布を結うのに、あの蜘蛛は丁度良い。二本目の刃として申し分ない。行くと良い」
「なるほどねぇ。分かったよ」
兄者は青髪の大鬼族と黒と白の髪の大鬼族にそう言う。
すると、紫の髪の大鬼族と赫色の髪の大鬼族が兄者に寄る。
「兄者!私には何か無いのか!?」
「俺は!?」
「もちろんあるぜ?ここまでのお前達の戦いぶりを見て………………いや、見なくても知っていた事だが、お前は力持ちで、お前は優しいな」
「そうかな……………」
「今更?」
2人がそう言うと、兄者はそう言う。
確かに、赫色の髪の大鬼族は、優しい。
だが、土壇場で強くなるからな。
紫色の髪の大鬼族が首を傾げると、兄者は口を開く。
「いや、それだけじゃない。腕力だけじゃ無く、踏ん張る脚力、腰の回転力。お前は体幹の強さに恵まれている。そうだな……………うん、棍棒が良いな!先端に鉄塊のついた、長い棍棒だ。本来、武器の重心は手元に近い方が振りやすく、先端寄りだと重く感じる。だが、お前の全身の力なら……………」
「となると、鉄鉱石をうんと用意しなきゃな!さっきの岩山から採れそうだ!行ってくる!」
兄者はそんな風に言う。
だが、話を最後まで聞かずに走ってしまう。
「話を聞かないなぁ……………」
「全くだ。熱した油みたいにすぐ弾け飛ぶ奴だな…………」
それを見て、俺と兄者はそう言う。
それからしばらくして、俺達は若と一緒に鍛錬をする事に。
若は見てて分かるが、次期族長というのもあってか、かなりプレッシャーがある様だった。
息切れを隠している様だったが。
その一方で、あの4人はというと、鍛治工房へと向かっていた。
「こりゃ上質な……………糸に外骨格、鉄鉱石……………これ、兄者が集めろって言ったんだべか?」
「ああ。俺にもう一本……………」
「なんで分かったんだ?……………あ、その長巻……………!」
「気づいたか。兄者が俺たちに手入れを頼んだんだよ。子供の時に族長から貰った長巻だが、体が成長したから、長さや重心を調整しないといけないからな」
それを見た黒髪の大鬼族がそう言う中、青髪の大鬼族はそう言う。
長巻がある事に気づいた紫色の髪の大鬼族を見て、青髪の鍛治師の大鬼族がそう言う。
それを見た紫色の髪の大鬼族は口を開く。
「やっぱり、そういう事だったか。兄者も素直じゃないな。直接言えば良かったのに」
「おっと……………?」
「…………なんの話だ?」
「えっ?」
紫色の髪の大鬼族がそう言うと、黒と白の大鬼族と青髪の大鬼族と赫色の髪の大鬼族が首を傾げる。
「分からないか?鉄鉱石に、柄巻の糸、刃になる外骨格………………兄者は、自分の武器の改良に必要な素材を、私たちに集めさせたんだ」
「そう来たか……………」
「いや、兄者は俺に『二本目の刀』を…………」
「そうだったか?『剣を伸ばせ』とも言ってたぞ?長い刀じゃ二刀流は難しいだろう?お前の刀も短めだし」
「物理的な意味じゃ無いと思うんだけどな………………」
「それに、先端に重心が偏った武器を作れとも言っていたし、間違いない!兄者は長巻をもっと長く、重心ももっと先端側に改良したいんだろう!兄者の意図を汲み取って、兄者の武器を鍛え直す……………きっと、暗に示した事を読み取る力が私たちにあるか、傭兵に向いているかを試していたんだ!」
「流石に深読みすぎじゃないかい?」
それを見た紫色の髪の大鬼族はそう説明する。
意図を理解出来ておらず、赫色の髪の大鬼族達は、頭を抱える。
すると。
「皆の傭兵試験も兼ねてるって事なら、ここでオラ達が下手なもん作る訳にはいかねえべな!腕によりをかけるべ!」
「絶対違うと思うが、荒療治と行くぞ」
2人の鍛治師はそう言って、作業を始める。
片方は、兄者の意図を察している様だが。
一方、俺と兄者は。
「だ〜!疲れた……………若、もう良いだろう?今日はこの辺で切り上げようや?」
「凄いな………………」
「何の……………このくらいの疲れ……………!甘い物を摂ればすぐに回復する!」
俺と兄者がそう言う中、長の息子は、そんな風に言う。
それを聞いた兄者は。
「お前今でもまだ、その辺に生えている野草の『花びらの裏側』吸ってるだろ?」
「な、何でそれを……………!?」
「峠を越えた所に、花の部分だけが散らかってる野草があったぞ?あれ、お前が蜜を吸ってったんだろ?あの花には毒が無いから良かったものの、お前昔、毒花の蜜吸って腹壊したのに……………まだ懲りてなかったか」
兄者はそう言うと、若は慌てる。
花の蜜を吸うのは気持ちは分かるな。
俺も小学生の頃、花の蜜を吸ったもんだ。
「し、仕方がないだろう!?この辺りで『甘味』など、そうそう得られる物じゃない。今なら、毒花くらい見分けもつく!」
「まあ、確かに……………」
「やれやれ……………確かに、甘味には疲労を癒す効果がある。けど、お前のその疲れ、花の蜜を舐めたくらいじゃどうにもならんだろ……………。先に帰って休め」
「ぐっ……………!」
「そういう兄者は?」
「俺は、武器の素材を取りに行かせた4人を、ほったらかしにしてたからな。迎えに行ってくる」
若は開き直ってそう言うと、俺も同意する。
兄者は、あの4人を迎えに行くと言って、そのまま森の中へと入っていく。
俺と若は会話もそこそこに、里へと戻る。
すると、焚き火の火が出ていた。
「焚き火用の組み木だな……………」
「は!も、もしかして……………!」
俺がそう呟くと、若は走り出す。
俺も後を追うと、そこには、料理の準備をしていた姫が居た。
「やっぱりか!」
「お兄様?どうしたのですか?血相を変えて……………」
「その料理……………宴の準備だな?兄者…………もう行ってしまうのか?」
「ええ。工房にて、兄様への餞別をと、武器を鍛えていたので、もうそろそろかと」
「私と姫様も、祈りを捧げるつもりよ」
その部屋の中にいたのは、桃色の髪の姫様と、黄色の髪の大鬼族と、料理が得意な黒髪の大鬼族が居た。
どうやら、出立の時は近いみたいだな。
「こうしちゃいられない……………もう一品、豪勢な料理、仕込めるか?俺と直也殿が食いごたえのある魔獣を狩ってきてやる」
「ええ、お願いしますね」
「里の野菜だけでは、味気ないからな」
「俺もか。まあ良いか。世話になった礼をしたいし」
兄者はそう言うと、桃色の髪の大鬼族と冷静な紫色の髪の大鬼族がそう言う。
しれっと俺も巻き込まれているが、世話になった礼を返したいしな。
俺と若は、魔獣を倒しに向かった。
色々な勘違いをして。
「ここら辺なんだよな?」
「ああ。いつもならこの辺に食いごたえのある肉質の魔獣がうろついているんだが……………この辺の山じゃ、ここが一番高い。……………里の方に降りたか?いや、何の理由もなく大鬼族の里に近づかないはずだ。誰かが魔獣を怒らせでもしない限り………………あっ!」
俺がそう聞くと、若はそう言う。
そう、兄者は言っていた。
『俺は、武器の素材を取りに行かせた4人を、ほったらかしにしてたからな。迎えに行ってくる』
そう言っていたのだ。
それを思い出すと、俺と若は顔を見合わせる。
「もしかして……………材料を取る際に巣穴を荒らしちゃったんじゃ……………?」
「だろうな。全く。そういうのは明言していてくれ」
俺と若はそう話す。
だが、肉が見つからないのは痛いな。
すると、薬草を見つけた。
俺と若はそれを持って帰る。
若がその薬草を持っていく中、俺はというと。
「あぁ〜……………疲れた」
そう言いながら椅子に座るが、運命の悪戯か、座った際にオージャカリバーZEROが何かに当たってしまう。
それは、俺の口に入る。
「ん?」
「あっ!」
「それは、彼女が作ってしまった料理………!?」
「まずい!」
それを見て、皆が慌てる中、俺は飲み込んでしまった。
すると、急に苦しくなってくる。
「うっ!?な、何だこれ……………!?」
俺は首を抑えながら悶えると、意識が遠のいていく。
皆の慌てる声が聞こえる中、俺は意識を失う。
途中、再び世界の言葉が聞こえてきて、毒耐性を獲得したと聞こえた気がした。
その翌日、何とか持ち直して、兄者が旅立つ日となった。
「直也………………大丈夫か?」
「まだ大丈夫じゃない………………生死の境を彷徨った気がするよ……………」
「その………………気をつけろよ?」
「ああ………………」
兄者が心配する中、俺はそう答える。
まじで死ぬかと思った。
すると、兄者は俺に向かって言う。
「直也殿。これからは、あいつらの鍛錬を手伝ってほしい。若はああ見えてかなり無理をするからな」
「ええ。俺も、強くなりたいからな。このオージャカリバーZEROに相応しいように」
「頑張れよ」
「兄者も」
俺と兄者はそう言うと、お互いに握手をする。
他の大鬼族とも挨拶を済ませ、兄者は仲間を何人か連れて、旅立っていった。
俺は、強くなると誓ったのだった。
今回はここまでです。
今回は、大鬼族の里での話です。
まおりゅうで描かれていたヒイロの旅立ちの話です。
何人か、オリジナルの大鬼族を出しました。
その面子が、キングオージャーに変身する予定です。
次回は、大鬼族の里に、豚頭族の侵攻が起こる話の予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
今日のキングオージャーは、グローディとの戦いでしたね。
既に死んでいるグローディを倒す為に、ジェラミーの宝石をグローディに移植するが、神の怒りが再び起こる。
果たして、どのようにしてグローディを倒すのか。
楽しみです。
この小説のヒロインに関するアンケートをやらうかなと思います。
候補としては、朱菜、ヒナタ、ルミナスとなっています。
その三人の内、誰が良いでしょうかね?
どんな感じにくっつけて欲しいというのがあれば、お願いします。
直也のヒロインはどうするか(再)
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朱菜
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ヒナタ
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ルミナス
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ハーレム
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その他