転移したら王鎧武装出来る様になった件   作:仮面大佐

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第3話 豚頭族の襲来

 兄者が旅立ってから、しばらくが経った。

 俺は相も変わらず、鍛錬に励んでいた。

 俺は今、若と剣をぶつけ合っていた。

 

「ふっ!はあっ!」

「はあっ!でやっ!」

 

 俺と若は定期的に、剣の試合を行なっている。

 とはいえ、戦績は若の方が勝っているが。

 一応、俺も勝ってはいる。

 そこは、人間と大鬼族という種族としての力の差が出てしまっている結果だ。

 

「やるな、若!」

「お前もな、直也殿!」

 

 俺と若はそう言いながら互いに笑みを浮かべて、剣をぶつけていく。

 それは激しくなっていた。

 その試合は、お互いに首筋に剣を当てたという事で、引き分けとなった。

 

「直也殿も強くなったな。この俺と引き分けるとはな」

「いや、俺もまだまだだよ。まだ完全にはオージャカリバーZEROを扱えているのかどうかは、怪しい所だからな」

 

 若はそんな風に言ってくるが、俺はそう答える。

 オージャカリバーZEROを見ながら。

 それを見た若は苦笑しながら口を開く。

 

「人間でありながら、大鬼族である俺と互角に渡り合っているんだ。そこは自信を持っても良いんじゃないか?」

「………………それもそうだな。でも、未だに師匠には勝てる気がしないけどな」

「それはそうだな」

「「フフッ。ハハハハハ!」」

 

 若がそう言うと、俺はそう言う。

 それを聞いた若がそう言うと、俺たちは笑い合う。

 大鬼族と暮らすという事になった際、不安が無いわけではない。

 魔物と暮らす事への忌避感は少しはあった。

 だが、過ごしていくうちに、それはあっという間に消え去った。

 この大鬼族達は、人間と変わりない感じがしたのだ。

 だからこそ、こんな風に分かり合い、笑い合う事が出来るのだ。

 すると、姫様がやってきた。

 

「お疲れ様です。お兄様、直也さん。良かったら飲んで下さい」

「ああ、助かる」

「ありがとう」

 

 姫様がそう言って、水が入った竹のコップを渡してくるので、俺と若は受け取り、水を飲んでいく。

 激しい戦闘の後の水は格段に美味く感じるな。

 

「かぁぁぁ!やっぱり、激しい運動の後の水は美味いな!」

「直也殿、少し年寄りみたいに見えるぞ?」

「失敬な。これでも若い方だぞ」

「言い方が年寄り臭いんじゃないか?」

「それもそうか」

 

 俺はそんな風に言うと、若は苦笑しながらそう言う。

 そんな風に冗談を言い合う関係となっていた。

 すると。

 

「随分と楽しそうですね。お兄様、直也さん」

「いやな。直也殿になら、冗談を気楽に言えるんだ。何故かは分からんがな」

「そう言ってもらえると嬉しいな」

 

 姫様が笑顔でそんな風に言う。

 若と俺はそんな風に話す。

 こんな風な毎日を送っていた。

 そんな毎日の中、俺は色んな事を体験した。

 

「それじゃあ、そっちの方を頼む」

「分かった」

 

 赫色の大鬼族は戦闘を行うが、普段は子供達の世話を行なっている様で、子供達の世話を手伝う。

 とは言っても、具体的には子供達と一緒に遊ぶというのが主だが。

 

「おい、もっと腰を入れてやれ!じゃねぇと、鈍が出来んぞ!!」

「ああ!」

 

 またある時は、青髪の大鬼族と共に、鍛治を行っていく。

 こんな感じに叱咤されながらも、刀を鍛えていく。

 

「良い?薬草には色々な効能があるのよ?」

「お前にもそれを叩き込んでおく」

「分かった」

 

 またある時は、巫女をしている黄色の髪の大鬼族と紫色の髪の大鬼族に薬草についての知識を叩き込まれる。

 いざという時には、役に立つと思って。

 

「さあさあ!色々と教えますぞ!」

「ああ」

 

 またある時は、料理が得意な黒髪の大鬼族から、料理に関する事を色々と教わったり、教えたりをしていく。

 前の世界では、結構自炊とかもしていたので、そこでの知識などを組み合わせていく。

 

「さあ、ここまで着いてきな」

「ったく…………!」

 

 またある時は、黒と白の髪の大鬼族から、俊敏な体の動かし方などを教わった。

 すばしっこいからな。

 そんな毎日を送り、確実に成長していった。

 その分、筋肉痛などでダウンする日も多々あったが、それも慣れていった。

 前の世界では考えられないほどに充実していた。

 そんな日々を送っていく。

 ある日、若と訓練を終えた夕方。

 

「相変わらず、師匠は強いな……………」

「そう言っているが、直也殿も泣き言を言わずに着いていけている。それだけでも凄いと思うぜ」

「ありがとうな。………………ん?」

 

 俺と若はそんな風に話しながら、歩いていた。

 今回は、爺に物凄く叩きのめされた。

 爺とは互角に戦える様になったとはいえ、勝率は向こうのほうが高い。

 そんな訳で、飯を食う為に戻ろうとすると、人が目に入る。

 

「………………どうした?直也殿」

「なあ、あれ。誰だ?」

「ん?」

 

 突然止まった俺を気にして、若が話しかけると、俺はそう言いながら、指を指す。

 その先には、シルクハットとペストマスクを付けた男が居た。

 ていうか、この世界にもペストマスクがあるのか。

 すると、その男が口を開く。

 

「やあ、大鬼族の諸君」

「………………誰だ?」

「俺の名はゲルミュッド。魔王の幹部だ。お前達に話がある」

「ゲルミュッドね……………」

 

 その男はゲルミュッドと名乗る。

 胡散臭さしか感じないな。

 というより、魔王の幹部ね……………。

 大鬼族の長から聞いた話によると、この世界には魔王と呼ばれる存在がいる模様で、合計10人との事だ。

 俺たちは顔を見合わせるが、族長にも話を聞かせるとの事で、全員が集まった。

 俺は少し離れた場所で見守る中、族長が口を開く。

 

「私がこの里の長だ。して、何用かな?」

「ああ。お前達に名をやろう」

「ん?」

 

 族長がそう聞く中、ゲルミュッドはそんなふうに言う。

 名付けをすると言ったのだ。

 族長曰く、普通、魔物は名前を持っていないが、名前を付けてもらうと、魔物としての格が上がり、進化をするとの事だ。

 その際、魔素を持っていかれるので、名付けとは、命懸けの行動との事だ。

 魔物は魔素の量によって強さが変わるらしい。

 そんな命懸けの行動をやるって……………。

 ますます胡散臭い……………。

 大鬼族の面子もそう思っている様で、胡散臭い様な表情をしていた。

 

「何故ですかな?」

「お前達には、見どころがある。だからこそ、名をやろうと言うのだ。傭兵種族であるお前達は、俺の部下としてふさわしい!」

 

 族長がそんな風に聞くと、ゲルミュッドはそんな風に答える。

 なんか上から目線なんだよな。

 大鬼族の面子が顔を見合わせると、口を開く。

 

「……………悪いが、貴殿は我らの主には見合わない。お引き取り願いたい」

 

 族長はそんな風に厳格に言う。

 まあ、それが普通なんだよな。

 怪しい奴からそんな風に言われると、マジで怪しい。

 族長曰く、大鬼族は傭兵種族であり、誰かの部下として働くのは抵抗は無いが、主に見合えばの話との事。

 族長がそう言うと、他の大鬼族達も、同調してそう言う。

 まあ、当然だわな。

 すると、それを聞いたゲルミュッドは。

 

「くっ……………!こんな里、滅んじまえ!」

 

 ゲルミュッドはそんな悪態を吐きながら、里から去っていく。

 なんか小物臭がすんな……………。

 俺は若に話しかける。

 

「随分と変な奴がやって来たな」

「全くだ」

「それにしても、名前は貰わなくて良かったのか?」

「主に見合わなければ、こっちだってごめんだ。まあ、直也殿なら、悪い気はしないんだがな」

「それは嬉しいけど、あんまりそういう事は言わない方がいいんじゃ無いか?」

「ふっ」

 

 俺は若に話しかけると、若はそんな風に言う。

 俺はそんな風に言う。

 若達から認められている様で嬉しく感じるが、その一方で、あのゲルミュッドとやらが何かをしてくるという懸念があった。

 あの様子だと、恨みを持たれていてもおかしくは無いからな。

 そんなふうに懸念しながら、日々を過ごしていく。

 だが、俺は気づいていなかった。

 この時の懸念が、現実になろうとしていたという事を。

 それからしばらくが経過したある夜。

 俺はのんびりと過ごしていた。

 たまには体を休めないとな。

 すると。

 

「………………ん?何だあれ?」

 

 遠くから鎧がぶつかる様な音が聞こえてきて、窓から覗く。

 すると、何かが動いていた。

 

「…………………あれは、何だ?」

 

 動くという事は、森の木とかはあり得ないはず。

 すると、火矢がこちらに向かって飛んできた。

 

「マジかよ!?」

 

 俺が驚く中、火矢は屋根に突き刺さり、燃え始める。

 襲撃か!

 すると、若が俺の部屋に入ってくる。

 

「直也殿!」

「若、敵襲か!?」

「ああ!豚頭族(オーク)の軍勢だ!」

 

 若はそう言う。

 豚頭族も居るのか。

 いや、この際そんな風に反応している場合じゃないな。

 俺はオージャカリバーZEROを持って外に出ようとする。

 

「直也殿!?何をするつもりだ!?」

「決まってるだろ!この里を守る!」

「だが………………!?」

「俺だって、この里が好きなんだ!それに、これまで色々と世話になりっぱなしだからな!恩は返す!」

「………………分かった」

 

 若は俺が飛び出そうとしているのを見て、止めようとするが、俺は決意を決めていた。

 絶対に守ると。

 若は俺の参戦を認めてくれた。

 外に出ると、既に豚頭族の軍勢は、里の中に入ってきていた。

 

「豚どもが……………!」

「行くぞ!」

 

 若がそんな風に言う中、俺はすぐにオージャカリバーZEROを抜いて、クワガタトリガーを引く。

 

オオクワガタ(Oh-Qua God)

 

 その音声が流れると、荘厳な待機音が流れてくる。

 そして、姿を変えるあの言葉を言う。

 

「王鎧武装!」

 

 そう言って、俺はオージャカリバーZEROのクワガタトリガーを再び引く。

 

Lord of the, Lord of the, Lord of the Shugod!

オオクワガタオージャー!

 

 その音声と共に、俺は琥珀に似たエネルギーに包まれると、後ろにゴッドクワガタZEROがエネルギー体として現れ、顎で挟み込まれ、琥珀に似たエネルギーが割れると、オオクワガタオージャーへと変身する。

 俺たちは、豚頭族へと向かっていく。

 

「ハアッ!ふっ!でやっ!」

「ハアッ!ハァァァァァ!」

 

 俺や若は、豚頭族を切っていく。

 豚頭族はフルプレートメイルを着用していた。

 だが、それ以上に気になるのは、豚頭族は、仲間の死に全く怯んでいなかったという事だ。

 

「………………若、一つ聞いていいか?」

「何だ?」

「豚頭族って、フルプレートメイルなんて代物を着ると思うか?」

「………………思わんな」

「やっぱりか。それに、仲間の死に全く怯んでないぞ!」

 

 俺の質問に、若はそう答える。

 族長の聞いてた話と違うからな。

 豚頭族は大鬼族からしたら格下で、しかも、そこまで技術力が高い訳ではないらしい。

 それに、仲間の死に怯まないというのも変だ。

 すると。

 

「………………居るかもしれないな」

「えっ?」

豚頭帝(オークロード)が」

豚頭帝(オークロード)?」

「ああ。数百年に一度、豚頭族の中に生まれると言われている、ユニークモンスターだ」

「なるほどな。まあ、居るかどうかは置いておいて、まずは仲間を助けるぞ!」

「そうだな!」

 

 若がそんな風に言う。

 そんなのが居るかもしれないのか。

 まあ、そんな仮定の話を今していても無駄だ。

 倒していく中、若が叫ぶ。

 

「直也殿!ここは頼んでもいいか?」

「どうした?」

「父上が心配だ。遅れを取るとは思えないが、行ってくる!」

「分かった!ここは任せろ!」

「頼んだ!」

 

 そう言うと、若は駆け出していく。

 さて、どうしたものか……………。

 すると。

 

「直也〜!」

「ん?」

 

 そんな声が聞こえてきて、俺は振り返る。

 すると、キングオージャーの面々と似ている大鬼族達がやってくる。

 

「皆!」

「なんで豚頭族が来てんの!?」

「知るか!とにかく避難させるぞ!」

「そうね」

「ひとまず、近くの森に戦えない者や子供を逃すか?」

「そうですな。この里から離れる事になるのは悔しいですが……………」

「多数の命を失うよりかはマシさ」

「そうだな。俺が殿を務めるから、皆は避難させてくれ」

 

 俺がそう言う中、他の大鬼族達はそんな風に話す。

 すると、俺がそう言うと、他の大鬼族達は。

 

「えっ!?直也だけを置いて逃げるだなんて……………!?」

「明らかに豚頭族の様子がおかしい!このままじゃ、犠牲者が増えるだけだ!」

「………………そうね。直也の言う通りね」

「避難するぞ」

「分かりました」

「ああ」

 

 赫色の大鬼族がそう言う中、俺はそう言う。

 様子がおかしいからな。

 犠牲者が増えると言うと、納得したのか、皆は仲間を連れて避難しようとする。

 すると。

 

「……………死んだらタダじゃ済まさねぇぞ」

「分かってる」

 

 青髪の大鬼族にそう言われて、俺はそう答える。

 俺は豚頭族へと向かっていく。

 オージャカリバーZEROやキングズウエポンで豚頭族を倒していく。

 

「くっ!やっぱり、相手が全く怯まないな!」

 

 俺はそんな風に毒づく。

 とはいえ、俺の目的は豚頭族を完全に倒す事じゃない。

 戦う中、豚頭族が大鬼族や同胞である筈の豚頭族の死体を食べていた。

 

「何っ!?」

 

 それを見て、俺は驚いた。

 すると。

 

「蹂躙せよ。蹂躙せよ。蹂躙せよ。食べた仲間の力を我が物に!食べた獲物の力を我が物に!」

 

 そんな声が聞こえてくる。

 やべぇな、正気の沙汰とは思えん。

 ある程度、避難は出来たみたいだな。

 俺は、キングズウエポンを弓モードにして、エンブレム部分を押し、弓を上に向けて発射する。

 

オージャシューティング!

 

 俺が上に向かって放った矢は、豚頭族へと降り注いでいく。

 俺は、豚頭族が気を取られている中、撤退する。

 そんな中、ある場所を通ると。

 

「何っ!?そこまで大鬼族が居ないだと!?」

「ん?」

 

 そんな声が聞こえてきて、俺は盗み聞きをする。

 声的には、ゲルミュッドが居るっぽいな。

 

「その様ですねぇ。豚頭将軍(オークジェネラル)の報告によると、森の方に逃げた様で」

「ぐぬぬぬぬ…………!我が子がこの森の覇権を手に入れる為にも、もっと多くの大鬼族が必要だ!」

 

 もう1人の男がそう言うと、ゲルミュッドはそう言う。

 やばいな、森に追撃に入られそうだ。

 となると、あれを出すか。

 俺はその場から離れて、すぐに叫ぶ。

 

「降臨せよ!シュゴッドZERO!!」

 

 俺はそう叫ぶ。

 すると。

 

シュゴッド!

 

 その音声が鳴り、俺から紫色のシュゴッドソウルが出てくると、そこからシュゴッドZEROが実体化する。

 シュゴッドZEROは、各地に散らばっている大鬼族達の元へと向かう。

 ゴッドクワガタZEROには、俺が搭乗している。

 一方。

 

「皆、早く逃げて!」

 

 豚頭族が迫っている事に気づいた赫色の大鬼族は、他の皆を逃がしていた。

 豚頭族が迫る中、覚悟を決めたのか。

 

「やるしかない……………!」

 

 そんな風に言って、刀を構える。

 すると、ゴッドクワガタZEROが現れる。

 

「何だ……………!?」

「ゴッドクワガタZERO……………!?」

「皆、早く乗れ!」

「直也!?」

 

 ゴッドクワガタZEROが現れて、豚頭族が下がり、赫色の大鬼族が驚く中、俺はそう叫ぶ。

 ちなみに、他のエリアでも似た様な感じだ。

 

「どこにいるんだ!?」

「そんな事は良いから、早くしろ!」

「分かった!皆、早く!」

 

 ゴッドクワガタZEROが豚頭族を威嚇して、俺がそう叫ぶと、皆がゴッドクワガタZEROの中に入る。

 とはいえ、かなりぎゅうぎゅうだが。

 他の方も似た様な感じだろう。

 

「シュゴッドZERO!出発だ!」

 

 他の場所も大鬼族を拾う事が出来たので、すぐに出発する。

 こうして、俺は300人居た大鬼族の内、半数を救って、脱出に成功したのだった。




今回はここまでです。
今回は、豚頭族が大鬼族の里に襲撃する話です。
ここら辺は、原作でも描かれていないエピソードなので、違和感があるかもしれません。
申し訳ありません。
シュゴッドZEROを使う事で、半数の大鬼族を救う事に成功しました。
ちなみに、その半数の大鬼族も、紅丸達と同様に、リムルに名を与えられます。
直也には無理なので。
とはいえ、キングオージャーに変身させる大鬼族は、直也がそれぞれのシュゴッドの力を借りて名付けを行う予定です。
直也の直属の部下として、ボシマールとドゥーガの王の双剣みたいなのを出す予定です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
いよいよ、キングオージャーも最終回ですね。
果たして、ダグデドを倒せるのか。
楽しみです。
あと、直也のヒロインアンケートですが、ハーレムにして欲しいという意見もありまして、その意見も入れて、アンケートをやり直そうかなと思いまして。
ハーレムが良いという場合は、どんな感じにくっつけて欲しいとかもあれば、受け付けています。
あと、一応この小説にも、獣電戦隊キョウリュウジャーを出そうかなと考えていますが、どんな感じに出しましょうか?
キングキョウリュウレッドも出す予定です。
それと、発掘するという形で、ゾイドも出そうかなと思っています。
シュゴッドとゾイドって、似ていますし。

直也のヒロインはどうするか(再)

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