半数の大鬼族を連れて、里から脱出した後、他のシュゴッドZERO達と合流する。
半数の大鬼族達は、無事であった事を喜んでいた。
俺がそれを見ている中、キングオージャーの面々に似ている大鬼族達が口を開く。
「……………これからどうしよう?」
「知るか。……………だが、直也の話が本当なら、全ての元凶はあのゲルミュッドとかいう魔人だってわけだ」
「私たちの里を襲って、多くの命を奪った報いを与えさせないと気が済まないわ」
「そうですな。里を荒らし、命を踏み躙ったのですから」
「絶対に許さない」
「お仕置きをしないと気が済まないねぇ…………」
赫色の大鬼族がそう言うと、他の大鬼族達は、ゲルミュッドへの怒りを燃やす。
「……………そうだな。とにかく、若達と合流しよう。何とか脱出出来てると良いんだけどな……………」
「そうだね」
俺と赫色の大鬼族はそう話す。
若達が豚頭族を相手にやられてないと良いんだけどな。
とにかく、若達を探す為に移動を開始する。
シュゴッドZEROに乗っけて、捜索をする。
まあ、かなり目立つので、向こうが見つける可能性はあるが。
そんな風に過ごしていた。
しばらくすると、ゴッドクワガタZEROが反応する。
「どうした?………………あれは?」
ゴッドクワガタZEROが反応するので、外に出てみると、黒炎が立ち昇っていた。
それは、他の大鬼族達も気づいていた。
「何あれ!?」
「凄まじいね……………」
「ひとまず、行ってみるか!」
赫色の大鬼族と黒と白の大鬼族がそう言う中、俺はそう言う。
気になったのだ。
あの黒炎が出た方向が。
俺たちは、すぐにその黒炎が出た方向へと向かっていく。
シュゴッドZEROに乗って。
しばらくすると、その黒炎は無くなる。
だが、人の姿が見えた。
「直也、あれは!?」
「若達か!?」
ゴッドクワガタZEROに乗っていた俺と赫色の大鬼族がそう叫ぶ。
そう。
そこから、若達の姿が目に入ったのだ。
若達や、対峙していた相手もシュゴッドZEROの一団に気付いたのか、全員が見上げている。
シュゴッドZEROを若達の近くに降ろし、駆け寄っていく。
「若達も無事だったのか!」
「直也殿も!………………っ!?お前達…………!」
俺が若にそう話しかけると、若は俺の無事を嬉しそうに言うと、俺の背後を見て驚く。
それは、他の大鬼族達も同じであった。
何せ、半数の大鬼族達も居たのだから。
「若〜!」
「お前達!無事だったのか!?」
「ああ。直也によって、助けられたからね。」
「そうか……………!!」
半数の大鬼族達が若達に駆け寄ると、若はそんな風に言う。
若としては、もう助かっていないと思っていたのだろう。
それを聞いた若は、俺に頭を下げる。
「直也殿。同胞を救ってくれて、感謝する」
「いや、本当なら、全員救いたかったんだけど……………半数しか救えなかった…………すまない」
「それでも……………我らの同胞を救ってくれた。本当に感謝している」
「若……………」
若はそんな風に言う。
俺はそう言うと、若はそう言う。
すると。
「あの………………そろそろ話を聞かせてくれても良いか?」
「うん?」
そんな声が聞こえてきて、俺は振り返る。
そこには、オオカミに乗ったスライムの姿があった。
周囲には、ゴブリン達の姿もあった。
「………………スライムに狼?」
「貴様!この方を知らぬと言うのか!?」
「狼が喋った!?」
「落ち着け、嵐牙。驚いているじゃないか」
「今度はスライムが喋った……………!?」
俺がそう言うと、狼はそう叫ぶ。
狼とスライムが喋った事に、俺は驚いていた。
異世界は、スライムが喋ると言うのか。
俺が驚く中、スライムは自己紹介をする。
「初めまして!俺はスライムのリムル!悪いスライムじゃないよ!」
スライムは、リムルというらしい。
というより、元日本人か?
悪いスライムじゃないって、日本でよく聞いたし……………。
俺は唖然となりつつも、自己紹介を行う。
「じゃあ……………俺は矢野直也。よろしく頼むな」
「っ!?お、おう……………」
俺がそう言うと、リムルは反応する。
やっぱり、元日本人か。
「ううむ……………色々と聞きたい事があるし、お前達も里に来てくれ」
「良いのか?」
「うん!丁度、俺たちの村で宴会をやるんだ!人数が多い方が良いだろう?」
「分かった」
リムルは少し考えると、そう言う。
俺がそう聞くと、リムルはそう言うので、お言葉に甘える事にした。
そうして、その村に向かう事にした。
シュゴッドZEROに関しては、シュゴッドソウルに戻した。
ちなみに、若達を探す合間に、俺のユニークスキルである
豚頭族を向かわせたゲルミュッドと、対峙する可能性も考慮してだ。
村に向かう間、リムルから色々話を聞いた。
ゴブリンの里を拠点にしていて、リムルが名付けを行ったという事を。
その後、宴会が始まった。
だが、最初は緊迫した雰囲気から始まった。
なぜなら………………。
「はむっ。」
リムルが肉を口に入れると、ゴブリン全員が固唾を飲んで待っている。
どうやら、人間の姿になる事も出来るようだ。
すると、リムルが震え出す。
「リ、リムル様………?」
「お口に、合いませんでした……?」
リムルが震え出したのを見て、リグルドとリグルが口を開く。
ちなみに、リグルド達のことは、ちゃんと聞いていた。
すると、リムルが叫ぶ。
「うんっっっまぁぁい!」
リムルがそう叫ぶと、ゴブリン達が歓声を上げる。
その間、俺はこの里に住んでいるドワーフのカイジンという人と話をしていた。
「ふむ……………中々にいい剣じゃねぇか。これをどこで?」
「それは……………」
カイジンは、オージャカリバーZEROを見ながらそう言う。
俺はカイジンにオージャカリバーZEROをどうやって手に入れたのかを話していた。
その後、若達と合流して、大鬼族の里に起こった事を話す。
それには、リグルド、リグル、カイジンも聞くことになった。
すると、カイジンが吹き出す。
「ぶっ〜!
「……………事実だ」
「あり得るのか?そんな事?」
「分かりません……………」
カイジンがそう聞くと、若はそう答える。
やっぱり、豚頭族が大鬼族に仕掛けるというのは、あまりにもおかしい事だろうな。
カイジンがリグルドにそう聞く中、1人のゴブリンがやってくる。
ゴブタというらしい。
「そんなにおかしい事なんすか?」
「ゴブタ」
「当然だ。大鬼族と豚頭族じゃあ、強さの桁が違う。格下の豚頭族が仕掛ける事自体、あり得ん」
ゴブタが串焼きを食べながらそう言うと、リグルが反応して、カイジンはそう言う。
確かに、俺が知るゲームだと、豚頭族と大鬼族では、大鬼族の方が強いというのが、お約束とも言えるのだから。
すると、若は忌々しそうに言う。
「だが、奴らは来た。いきなり俺たちの里を襲撃してきた。武装し、鎧を身につけ、森を埋め尽くす程の圧倒的な戦力。あの忌まわしい豚どもに………里は蹂躙され尽くしたのだ!」
「豚頭族が鎧を?」
「ああ。大体の豚頭族は、フルプレートメイルを着ていたよ」
若はそんな風に言う。
カイジンがそう聞くと、俺も当事者として、そう答える。
それを聞いたカイジンとリグルドは。
「だとすると……………」
「やはり、オークだけで動いているとは思えませんな」
「オークたちがそんな高価なものを大量に用意できるわけがない。不自然だ」
「その通りだ。軍勢の中に、仮面をつけた魔人がいた」
「仮面の魔人………」
「あれは上位魔人だ。間違いない」
カイジンとリグルドはそう話す。
若の言葉に、俺はそう呟く。
仮面の魔人ね……………。
魔人と聞くと、ゲルミュッドが思い浮かぶのだが、ゲルミュッドは誰かと話していた。
その男は、太っていたのは分かるが、仮面を付けていたのかどうかは、分からなかった。
そう考える中、リグルドは若に話しかけていた。
「そいつとリムル様を間違え、戦いを挑んだという訳ですな?」
「ああ」
「……つまりどういうことっすか?」
「豚頭族が誰か魔王の勢力のいずれかに与した……………ということではないか?」
「なるほど……っす?」
リグルドがそう聞くと、若はそう答える。
それを聞いたゴブタが首を傾げながらそう言うと、リグルはそう説明する。
ゴブタ本人は、ピンと来ていない様だったが。
魔王ね……………。
「魔王か………」
「しかし魔王が何故?」
「分からぬ。はっきりしているのは、300人ほどいた同胞は、半数しか残ってないということだ。……………本当に、半数の同胞を救ってくれて、感謝する」
「………………ああ」
リグルの言葉を聞いたカイジンとリグルドが首を傾げる中、若はそう言う。
再び頭を下げられたので、俺はそう言う。
やっぱり、全員救えなかったのだから。
すると。
「なるほどな。そりゃあ、悔しいわけだ。」
「リムル。」
リムルは、そう言いながらこちらに来る。
「肉はもう良いのか?リムル殿。」
「ちょっと食休み。………お前の妹、凄いな」
「うん?」
そう言うリムルの視線の先には、ホブゴブリン達に囲まれた姫の姿があった。
「薬草や香草に詳しくて、あっという間にゴブリン達と仲良くなった」
「箱入りだったからな。頼られるのが嬉しいんだろう」
「………で、お前ら、これからどうすんの?」
「どう………とは?」
「今後の方針だよ。再起を図るにせよ、他の地に移り住むにせよ、仲間の命運は、君の采配にかかってるはずだろ?」
若はそんな風に言う。
姫は周囲のゴブリン達と話していた。
その他の大鬼族達は、食事をしたり踊ったりしていた。
すると、リムルは若にそう聞く。
確かに、どうするんだろうか。
その問いに対して、若は答える。
「知れた事。力を蓄え、再度挑むまで」
「当てはあるのか?」
「うっ………」
若がそう答えると、リムルはそう聞く。
リムルの問いに言葉を詰まらせると、酒を飲む。
完全にノープランだな。
まあ、無理もないか。
すると、リムルが提案する。
「…………提案なんだけどさ、お前たち全員、俺たちの部下になる気はあるか?」
「なっ………部下?」
「まっ、俺たちが支払うのは、衣食住の保障のみだけどな。拠点があるのと無いのとだと、大分違うだろ?」
リムルがそう提案すると、若は驚く。
リムルがそう話す中、若は口を開いた。
「しかし………それでは、この街を俺たちの復讐に巻き込む事に………」
「まあ、別に、お前たちの為だけって訳じゃ無い。数千の武装した豚頭族が攻めてきたんだろ?誰か魔王が糸を引いているかも知れない。」
若の言葉に対して、リムルがそう言うと、リグルドが口を開く。
「豚頭族どもは、このジュラの大森林の支配権を狙っているやもしれませんな」
「支配権………………」
「うん。この街だって、決して安全とは言えないだろうな。そんな訳で、こちらとしても、戦力は多いに越したことはない。それに、もし、お前たちに何かあったら、俺も一緒に戦う。俺は仲間を見捨てない」
リグルドがそう言うと、俺はそのリグルドの言葉に引っかかっていた。
ゲルミュッドの言葉を思い出すと。
『ぐぬぬぬぬ…………!我が子がこの森の覇権を手に入れる為にも、もっと多くの大鬼族が必要だ!』
森の覇権を手に入れると言っていた。
となると、リグルドの予想は強ち間違いではないのか。
すると、若は少し考えて口を開く。
「なるほど………。少し、考えさせてくれ」
「分かった。じっくり考えてくれ。さてと、俺はもう少し、肉を貰ってこようかな」
若はそう言うと、どこかへと去っていく。
リムルはそう言うと、移動する。
俺はふと思い、口を開く。
「………………俺はどうしようかな…………」
俺はそう呟く。
一方、若が森の中を歩いていると、青髪の大鬼族が口を開く。
「悪い話では無い。だが、決めるのはお前自身だ。我らは、お前と姫様に従う」
青髪の大鬼族がそう言うと、若はそのまま森の奥へと歩いていく。
しばらくすると。
「ちっ!くうっ……………!!」
若はそんな風に言うと、近くの木を殴る。
「俺にもっと、力があれば……………!」
若はそんな風に呟く。
その後、俺はリムルに呼び出されていた。
「………………何の用でしょうか?リムル殿」
「そう堅くするなって。お前に話があって呼んだんだ」
「………………俺に?」
「……………お前も、日本人だろ?」
俺はそう言うと、リムルにそう返される。
リムルの問いに対しては、大して驚きはしなかった。
予想通りだったからだ。
「……………やっぱり、リムルも日本人だったんだな」
「気付いてたのか」
「あんなセリフを言えばな。それで……………それの確認の為か?」
「まあ………………それもあるんだけど、聞かせて欲しいんだ。お前がどう過ごしていたのかを」
俺がそう聞くと、リムルはそう言う。
まあ、確かに気になるな。
「……………分かった。俺も、リムルの話を聞かせて欲しい」
「おう!」
俺とリムルはそう話すと、話を始める。
リムルは、日本人としての名前は三上悟と言うらしい。
通り魔から同僚を庇って、死亡したとの事。
それで、封印の洞窟でヴェルドラというドラゴンと会い、リムルと名付けられたそうだ。
その後、ゴブリンの里で今のリグルド達と出会い、牙狼族を従わせ、ドワルゴンに向かい、カイジン達と出会った。
そして、俺たちと同じ日本人である井沢静江と出会い、彼女に宿っていたイフリートを取り込み、井沢静江さんは息を引き取ったとの事だ。
「………………俺も会ってみたかったな。その井沢静江さんに」
「……………そうだな」
俺がそう言うと、リムルはそう言う。
リムルの今の姿は、井沢静江さんの姿をベースにした物との事だ。
そうして、今に至る。
俺も、これまでの生活を話していった。
その際、王様戦隊キングオージャーについても色々と話した。
その翌日、若はリムルが居るテントに来ていた。
「………決めたのか?」
「大鬼族の一族は戦闘種族だ。人に仕え、戦場を駆ける事に抵抗はない。主達が強者なら、尚の事喜んで仕えよう」
「ああ。」
「契約は、豚頭族の首魁を討ち滅ぼすまでで良いか?」
「その後は、自由にしてもらって構わない。俺たちに協力して国を作るのも良いし、旅立つのも選択肢にあるな」
リムルの問いに対して、若はそう言う。
リムルがそう言うと、若は息を吐いて、口を開く。
「昨夜の申し出、承りました。あなた様の配下に、加わらせて頂きます」
「うむ」
「………………そういえば、俺はどういう扱いになるのかな」
「「ああ………………」」
若はそんな風に言う。
あれは、若なりの決断だろうな。
俺がそう呟くと、リムルと若は顔を見合わせる。
すると。
「……………なら、直也殿にもお仕えする感じでも、良いと思う」
「そうだな!そうしよう!」
「えっ!?」
若がそんな風に言い出すと、リムルは同意する。
何で!?
俺は口を開く。
「いやいやいや、俺も!?」
「……………前にも言っただろう?直也殿なら悪い気はしないと」
「まあ、そう言ってるんだし、いいんじゃないか?」
俺が驚く中、若はそう言う。
そういえば、そう言ってたな。
リムルがそう言う中、俺は口を開く。
「……………俺で良いのか?」
「ああ」
「分かった。引き受けるよ」
俺が若にそう聞くと、若はそう答える。
俺はそう答えた。
こうして、俺の方にも大鬼族達が仕える事になった。
若は、姫様達を呼びに行った。
その間、リムルが話しかける。
「……………お前もさ、名付けをしたらどうなんだ?」
「えっ?」
「アイツらも、お前を信頼してくれているから、そうやるのもありだと思うんだ」
「でも、俺はただの人間だぞ?名付けに耐えられるかどうか……………」
リムルはそう提案してくる。
だが、名付けとは、命懸けの行動だ。
魔物であるリムルはともかく、人間である俺には不可能だ。
すると、リムルが提案する。
「だったらさ、シュゴッドの力も借りるのはどうだ?」
「シュゴッドの?」
「ああ」
リムルはそう言ってくる。
リムルはユニークスキルとして、大賢者というのを持っており、大賢者が提案したとの事だ。
確かに、俺単独での名付けは不可能だ。
だが、シュゴッドの力を借りれば、名付けは可能との事だ。
シュゴッドの力と俺の少しだけの力を合わせれば、名付けは可能。
ただし、俺の魔素量を考慮すると、6人が限界との事だ。
それ以上は、俺の生命活動に支障が出るとの事だ。
その為、俺はあのキングオージャーに似ている6人に名付けをする事にした。
実は、ゴッドクワガタ、ゴッドトンボ、ゴッドカマキリ、ゴッドパピヨン、ゴッドハチ、ゴッドタランチュラがあの6人に反応していたのだ。
そうして、俺は名付けを行う事に。
あの6人を呼んだ。
「……………そういう訳で、名付けを行おうと思ってな」
「大丈夫なの?名付けって、命懸けの行為なんじゃ……………?」
「シュゴッドの力も借りるから、大丈夫…………な筈だ」
俺が名付けをするというと、赫色の大鬼族がそう聞く。
まあ、不安はあるが。
すると。
「……………まあ、直也なら別に良いかもな」
「そうね。大鬼族の半数を救ってくれたしね」
「そうですな。異論はありません」
「右に同じく」
「俺も構わないよ」
「僕も良いよ」
「分かった。じゃあ……………」
そんな風に了承してくれた。
そういう事で、俺は名付けを行う。
シュゴッドの力を借りて。
すると、俺の意識は遠のいていく。
それからしばらくすると。
(何だ……………何かに頭を乗っけてる様な感じがするな……………)
そんな感じがする。
すると。
「おはようございます、直也様」
「………………う、ううん…………」
そんな声が聞こえてきて、俺は目を開ける。
視線の先には、大鬼族の姫様がいた。
「姫様……………ここは?」
「天幕の中です。あと、私は朱菜という名前をつけてもらいましたよ」
「そっか……………」
俺がそう言うと、姫様改め、朱菜はそう言う。
朱菜の見た目は、更に美しくなっていた。
すると。
「目が覚めたのか!?」
そんな声と共に、大鬼族達がやってくる。
その見た目は、本当にキングオージャーの面々に近い見た目になっていた。
それぞれ、赫い髪色の大鬼族には紅蓮、青い髪の大鬼族には蒼炎、黄色の髪の大鬼族には黄巫女、黒髪の大鬼族には雀、紫色の髪の大鬼族には幻夢、黒と白の髪の大鬼族には蜘蛛丸と名付けた。
若達に関しては、若が紅丸、紫の髪が紫苑、青い髪が蒼影、師匠が白老、黒髪が黒兵衛と名付けられた。
まだ頭が回らない状態だが、それを見ていた。
その頃、ジュラの大森林に起こった異変は、確実に侵食を続けていた。
一方、ジュラの大森林の中央に広がるシス湖。
その周辺には、湿地帯が広がっていて、
「ほ、報告します!シス湖南方にて、豚頭族の軍勢を確認!我ら、蜥蜴人族の領域への侵攻と思われます!」
「豚頭族だと?戦の準備をせよ。豚ごとき、蹴散らしてくれるわ」
「数はどのくらいなのだ?」
「それが………」
蜥蜴人族の長が居る所に、蜥蜴人族の人が入ってくる。
そう聞くと、長の隣にいた親衛隊長がそう聞く。
だが、歯切れが悪かった。
「どうした?歯切れが悪いぞ。早く言え」
「それが………豚頭族の軍勢、その数………およそ20万………」
副隊長がそう聞くと、斥候はそう答える。
その言葉に、親衛隊長と副隊長が叫ぶ。
「バ………バカな!?我々の20倍もの軍勢だと?」
「ちゃんと確認したのか?」
「魔力感知と熱源感知で、何度も確認しました。この命に賭けて、真実であります」
「………ご苦労。下がって休むが良い」
「はっ」
親衛隊長と副隊長がそう聞くと、偵察はそう答える。
首領がそう言うと、偵察部隊は、下がっていく。
首領は呟いた。
「20万だと………?そのバカげた数の豚どもの胃袋をどうやって、満足させる事が出来ると言うのだ?」
「そもそも奴らは、勝手気ままで、協調性のない連中」
「20万などと言う途方もない数を、統率出来ようはずもない」
「噂ですが、豚頭族の軍勢が、大鬼族の里を滅ぼしたとか…………」
「「何だって!?」」
側近達が、その噂に驚く。
そんな中、首領がポツリと呟く。
「
部下達「あっ………。」
「20万もの軍勢をまとめ上げている豚頭族が居るのならば……伝説のユニークモンスター、豚頭帝の存在を疑わねばなるまい」
「ん………」
「豚頭帝………」
首領の言葉に、側近達が騒めく。
豚頭帝の存在に驚いているのだ。
「オ………豚頭帝」
「いや………しかし………」
「だが、万が一そうであるなら、豚頭族どもが、大軍をまとめ上げる事ができた理由の説明はつきますな」
「しかし、その目的は………?」
「そんな事はどうでもよろしい!問題は勝てるかどうかですぞ!」
側近達がそう言う中、首領が口を開く。
「本当に豚頭帝が生まれたのだとすれば、勝利は厳しいだろう」
その言葉に、部下達が騒めく。
首領は、言葉を紡ぐ。
「豚頭帝は、味方の恐怖の感情すらも食らう、正真正銘の化け物なのだからな。………可能性の話だ。………だが、打てる手は全て打つべきだ」
「打てる手………」
「と言いますと?」
「援軍を頼むべきだろうな。………息子よ!我が息子はおるか?」
首領の言葉に、親衛隊長と副隊長が反応する。
首領がそう叫ぶと、その息子が現れる。
「ここにおりますよ。………ですが、親父殿。その呼び方は、些か不粋ではありませぬか?我輩には、ガビルというゲルミュッド様から頂いた名前があるのですから」
そう、ゲルミュッドは、この蜥蜴人族にも、ガビルという名前を付けていたのだ。
「呼び方など、どうでも良かろう」
首領がそう言う中、ガビルの妹である親衛隊長とガビルが目を合わせる。
副隊長は、ガビルの幼馴染だ。
「お前にやってもらいたい事がある」
「………伺いましょう」
一方、俺たちは、白老がゴブタ達をしごいているのを見ていた。
理由は、ゴブタがお気楽に剣術を習いたいと言ったからだ。
「ほらほら!打ち返してこんか!」
そう言って、ゴブタ達を滅多打ちにする。
まさに鬼コーチだな。
すると、紅丸がある話をする。
「豚頭帝?何だそれ?」
「まあ、簡単に言うと………化け物です」
「本当に簡単だな」
紅丸はそう話すと、リムルはそう言う。
俺は口を開く。
「確か……………数百年に一度、豚頭族の中に生まれると言われている、ユニークモンスターだったよな?」
「そうです」
「ユニークね………」
「何でも、味方の恐怖の感情すらも食う為、異常に高い統率能力を持つんだとか」
「うへぇ……………」
「里を襲った豚頭族どもは、仲間の死にまるで怯む事が無かった。あるいは………と思いまして」
改めて聞くと、恐怖の感情すらも食うって、やばいな。
つまり、死という恐怖に怯まない無敵の軍隊が出来るわけだ。
それはやばいな。
「まあ、可能性で言えば、非常に低い話です」
「ふ〜ん?他に、里が襲われる理由に心当たりはないか?」
「そうですね。関係あるかは分かりませんが、襲撃の少し前に、ある魔人が里にやってきて、『名をやろう。』………と言ってきたんですが、あまりに胡散臭かったので、追い返しました所、悪態をつきながら帰っていきましたね」
魔人か……………。
ゲルミュッドが関与していることは判明しているからな。
「魔人ね………。そいつから、恨みを買っているかもしれないって事か」
「仕方ありませんよ。主に見合わなけりゃ、こっちだってごめんだ。名を付けてもらうのも、誰でも良いってわけじゃありませんからね」
紅丸のその言葉に、嵐牙とも頷いていた。
俺たちは、主に相応しいと認められたのか。
それは嬉しいな。
すると、紅丸が何かを思い出そうとする。
「なんて名前だったかな?確か………ゲラ、ゲリ、ゲレ、ゲロ?」
「フッ!」
「ん?」
嵐牙と紅丸が背後に視線を向ける。
すると、木の影から、蒼影が現れる。
「ゲルミュッドだ」
「そう、それだ」
蒼影がそう言うと、紅丸はそう言う。
やっぱり、関与しているよな。
すると、蒼影が報告する。
「報告がございます。リムル様、直也様」
「ああ」
「蜥蜴人族の一行を目撃しました」
「蜥蜴人族?豚頭族じゃなくて?」
「はい。湿地帯を拠点とする彼らが、こんな所まで出向くのは異常ですので、取り急ぎ、ご報告をと」
「ふ〜ん…………」
蒼影「何やら、近くのゴブリン村で、交渉に及んでいる様でした。ここにも、いずれ来るかもしれません。」
「分かった」
蜥蜴人族も、豚頭族の襲撃に備えようとしているのか?
俺は、白老にコテンパンにされたゴブタ達を見ながらそう思った。
すると、紅丸が口を開く。
「そういえば、話があるって言ってませんでしたか?」
「ああ、そうだったな。大鬼族の里に豚頭族をけしかけたのは、ゲルミュッドだ」
「「なっ!?」」
紅丸がそう言うと、俺はそう言う。
2人が驚く中、リムルが口を開く。
「そのゲルミュッドが黒幕という理由は?」
「ゲルミュッドは、里を襲った時に言っていたんだ。『我が子がこの森の覇権を手に入れる為にも、もっと多くの大鬼族が必要だ』ってな。その我が子ってのが何なのかは、分からないけど……………」
リムルがそう聞くと、俺はそう答える。
その我が子というのは、誰の事なのかは全く分からないが。
すると。
「……………感謝する、直也様」
「明確な仇が分かったからな」
憤怒を滲ませたオーラを纏いながら、2人はそう言う。
ゲルミュッドの奴、死んだな。
俺がそう思う一方、ガビル達は。
「全く、親父殿と来たら………。『ゴブリン村を巡り、協力を取り付けてこい。』……だと?豚頭族に恐れをなすなど、誇り高き蜥蜴人族の振る舞いとは思えぬ。昔は、あんなにも大きく偉大な男だったというのに」
「ねぇねぇ、ガビル様は、いつ首領になるの?」
「む?」
ガビルは、長から言われた事に対して、不満を抱いていた。
部下の質問に対して、ガビルが止まって答える。
「いやいや。少々不遜なことを言ってしまったが、我輩など、親父殿には遠く及ばんよ」
「そうかな?今のガビル様なら、きっと全盛期の首領にも劣らねぇぜ」
「然り」
「いや………そんな事は………」
「だって、ガビル様、
「うん。その槍捌きにおいて、右に出る者なし」
「あんた、今立たないで、いつ立つんだよ?」
ガビル「えっ!?」
部下達の言葉に、ガビルは満更でもない表情を浮かべる。
(うん………う〜ん………。えっ、何?ひょっとして………我輩ってば、結構いけてる?)
そう思うガビルだった。
ガビルは、咳払いをする。
「ううん!そうだな………親父殿も年だ。少々強引なやり方でも、我輩が支配者に足る力を持っている所を、お見せしよう」
「おお〜!」
「それでこそ、安心して引退していただけるという物」
「じゃあ!」
「フフッ……!うむ!豚頭族の軍勢の撃退を持って、蜥蜴人族の首領の座を、受け継ぐ事にしよう!」
「さっすが、ガビル様だぜ!」
「ヒュ〜ヒュ〜!」
「かっくいい〜!」
「至極、当然!」
部下達は、ガビルを煽てて、ガビルコールを始める。
それを見て、ガビルは満更でもなさそうだった。
「フフフッ……。ふ〜ん。行くぞ!ふ〜ん!我輩に着いてこい!お前達の未来は明るい………ゲホッ!ゲホッ!」
部下達「おお〜!」
ガビルはかっこつけた余り、咳き込んでしまうが、移動を再開する。
今回はここまでです。
遂に原作主人公、リムルが登場。
若達とも再会出来ました。
直也は、シュゴッドの力を借りる事で、名付けを行う事が出来ました。
朱菜は、直也の方に気がある感じです。
次回は、ガビルとの邂逅です。
感想、リクエストは絶賛受け付けています。
キングオージャーも最終回が終わり、ブンブンジャーが始まりましたね。
アンケートは、締め切らせていただきます。
その為、直也は朱菜、ヒナタ、ルミナスの3人がヒロインになります。
あと、一つ考えている展開がありまして。
転スラ日記の話で、お盆の話がありますが、そこでシズさんが登場しますが、シズさんを復活させようかなと考えています。
方法は、最終話の超絶怒涛究極完全体キングオージャーの永遠の命の代用みたいに、シュゴッドソウルを作り、テンペストの皆の命を注ぎ込み、シズさんに与えるみたいな感じで。
やっぱり、自分としては、シズさんにも幸せになってほしいですし。
意見があればお願いします。
ちなみに、キョウリュウジャーとのコラボは、カリュブディス戦後にする予定です。
あと、キングオージャーと同期のヒーローである仮面ライダーギーツと、ひろがるスカイ!プリキュアの面々ともコラボする話をやろうかなとも考えています。
ギーツは、私が投稿している『この白狐の戦士に祝福を』のキャラです。
もし、それの意見もあればお願いします。
シズさんを復活させるか否か
-
復活させる
-
復活させない