幼馴染の女の子はオリキャラでもなく、既存キャラの誰かです。予想してみてね。
「...そうか。そうまでして、アイツのために...」
「サナ...サナ、サナ」
「...もちろんだとも。寧ろ...儂の方こそ頼ませてほしい」
「サナ」
「サーナイト~!見て見てっ!モンスターボール、やっと買えたよ!」
「サナ...」
「うん!これで...パートナーになってもらえるんだよね?」
月日が流れてベルは上側がオレンジ色、下側が木製とわかる無地のモンスターボールをサーナイトに見せた。
一生懸命に村の手伝いをして貯めたお小遣いで購入する事が出来たのだ。
あの出会いから育ての親である祖父や友達、村人にもサーナイトが助けてくれた事を伝えて皆がサーナイトを受け入れてくれた。
助けられた当人のベルは特にその恩を忘れずサーナイトと仲良く過ごしてきた。
そして、今日...サーナイトに正式なパートナーになってもらいたいという約束を果たす為に森へ訪れたのだった。
モンスターボールを翳して、緊張の面持ちでサーナイトの返事を待つベル。
サーナイトは初めてベルを撫でてあげた時と同じ様に微笑んで、静かに頷く。どうやら了承のようだ。
緊張の面持ちから一気に明るい笑みとなったベルは早速モンスターボールを差し出す。
サーナイトは中央の金具に触り、ボールがパカッと割れると赤い光に包まれて吸い込まれる様にモンスターボールの中へ収納されてゆく。
掌の上で3回程モンスターボールは軽く揺れて、ポンッと白い光が弾けた。これがポケモンをゲットした合図なのだ。
感動してモンスターボールを高く掲げるベルの目には少しだけ涙が浮かんでいる。
「わぁ~...!サーナイト、ボールから出てきて?」
暫くの間は喜びに浸って冷静になると、ベルはサーナイトを呼び出した。
モンスターボールが開き、吸い込まれた光景が巻き戻る様にして光が溢れるとサーナイトの姿となって出てきた。
「サーナイト、これからよろしくね!」
「サナ...」
握手を求めるベルの手をサーナイトは優しく握って頷く。
こうして、ベルはサーナイトを最初のパートナーとして迎え入れたのだった。
「ベル坊!今日はこれでおしまいだ。ありがとな」
「うん!またお手伝いに来るよ」
それからまた半年が過ぎ、ベルは以前にも増して村の手伝いやサーナイトとの特訓を頑張るようになっていた。
特訓については、この頃からベルがある目標を目指し始めていたからだ。
その目標とは村で選ばれる誰よりもポケモンと仲良くなり、誰よりもポケモンと戦い勝利する称号。
ポケモンマスター。
確認されているポケモンの種類は今年に入って1021匹を超えており、それだけの数と親交を深めるだけで称号を手に入れられるそうだが、当然誰も挑戦はせず後者を重点的にしている。
ちなみに最高記録は少数の伝説、幻のポケモンを含めて515匹。
その記録を持つのはベルの幼馴染である少し年上の少女で、数年間ポケモンマスターに君臨していた。
しかし、今年で村を旅立つという事になり、その座は空白へ戻る。
村に住むベル以外の少年少女達も当然、その称号を手にするべくパートナー探しに奔走し始めていた。
しかし、ベルは最初こそポケモンマスターを目指そうとしていた訳ではなかった。
理由はどうもポケモンバトルを好き好んで挑む気はなかったからである。
では何故、ポケモンマスターを目指そうと決めたのか?それは、少女が旅立つ直前にかけられた言葉がきっかけだった。
幼馴染の少女は面倒見が良くてベルの事を弟同然に可愛がっていた。
なのでベルも少女の事は姉の様に慕い、楽しく遊んだりしていたので旅立つ事を聞き、いつかその日が来るとは知っていたとはいえ、とてもショックを受けた。
旅立つ日が訪れ、泣きじゃくるベルに対して少女は、今度はベルがポケモンマスターをになってみなよ、と涙を拭いてあげつつ激励の言葉を送った。
その言葉がベルの心に響き、今までポケモンと仲良くなる事はあってもバトルをする事はなかった少年の心に火が灯ったのだ。
それからというもの、ベルは最初に仲間を増やすためモンスターボールを購入する所から始めた。
村中を駆け回って、建築の木材や作物の仕入れ運びを手伝ったりしてお小遣い稼ぎを頑張る毎日。
サーナイトもそんなベルを支えるべく、時間を見つけては特訓に付き合ったり、指示をする際の助言をしたりと成長を見守っており、目標を掲げる主の手助けをするのだった。
そうして毎日手伝いを頑張った甲斐があってお小遣い稼ぎも捗り、数個のモンスターボールを購入しサーナイトとハイタッチをした。
実の所ベルの頑張りを見て、手伝ってもらった村人はお駄賃を上乗せしてくれて早くに貯金が貯まったのだ。
「じゃあ、早速会いに行ってみよう!」
「サナ」
ベルはモンスターボールをリュックサックに詰め込んで、仲間になってもらうべく知人もとい知り合いのポケモンの元へと向かった。
To Be Continued