ダンポケ   作:れいが

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アンケートの結果、リリのパートナーはラティアス含めて6匹構成にします。


44話 アローラ!!

 翌日、遠征の準備も大詰めを迎えようとしている中、リリルカはダフネとルアンに考えに考えた結論を伝える。

 

 「ラティアスさんの他にもポケモンをパートナーにする事にします。

  ダフネ様の言ったようにその方がリリとしても心のモチベーションに繋がると思いましたから」

 「そう...じゃあ、最初のパートナーとしてラティアスをゲットしてあげようよ」

 「はい!」

 

 リリルカが返事をしてすぐにダフネはラティアスが棲み処としている湖に テレポート する。

 事前にベルからラティアスをポケモン・フレンダで召喚していないかは確認済みだ。尤も毎日、オラリオへ連れて来ている訳ではないのだが。

 

 数分後、ダフネがラティアスを連れて戻ってきた。

 こちらを見ている彼女のワクワクとしている表情から、大方の予想はついているようでリリルカに近付いて来ると手を差し出した。

 考えずとも、プレゼントしたモンスターボールをその手に当ててほしい希望しているのだろう。

 

 「ラティアスさん。もう察していると思いますが...リリのパートナーになってください」

 「ティアー!」

 「はい。こちらこそ!」

 

 ポンッとハイタッチするようにリリルカは握ったモンスターボールをラティアスの手に当てた。

 上下に開かれた紅白の蓋から赤い光が溢れ出て、ラティアスを包み込む。

 完全に内包すると映像が巻き戻るようにボールへと吸い込まれ、蓋が閉じると中央のボタンが点滅し始める。

 数秒後、カチリという音が鳴った。ラティアスはリリルカとパートナーになったのだ。

 

 リリルカはラティアスが入ったモンスターボールを見つめて、嬉しさから興奮が収まらずドキドキが止まらない。

 そんなリリルカにダフネとルアンはおめでとう、と軽く拍手を送った。一緒に遊ぼうとやって来ていたピチュー達も祝っている。

 

 「では、ラティアスさん出てきても」

 「あ、ちょい待ち。ラティアスはそのままボールに入れたままにしてくれ」 

 「え?あ、はい...」

 

 何故、止められたのか?そう疑問に思っているリリルカに、ルアンは歩き出してついて来るよう言った。

 彼の行動にますます疑念を抱きつつ、ダフネと一緒に歩き始める。ピチュー達は今日は遊べないと伝えて、残念そうにしながらも手を振って見送ってくれていた。

 

 暫く歩き続けて森と山麓の境目に到着し、ルアンはおーい、と誰かを呼んだ。

 

 呼び声が木魂する中、隆起した岩の上に1匹のポケモンが降り立った。

 リリルカはそのポケモンを見て思わず息を呑む。これまで猛勉強してきたからには、嫌でもその名前とどのようなポケモンかは知っていたからだ。

 

 同時にまさかこうも最初に出会うとは予想だにしていなかったというのもあるだろう。

 

 にちりんポケモン ソルガレオ。

 白い体毛に覆われた巨体に、頭部の周りには太陽を思わせる立派なタテガミを持つ伝説のポケモンだ。

 

 「ソルガレオ。こいつはリリルカって新米だ、仲良くしてやってくれ」

 「あ、え、と...は、初めまして。ご紹介頂きました、リリルカ・アーデです。よ、よろしくお願い申し上げます」

 「ラリオーナ...」

 「ルアン。ソルガレオを呼んだって事は...あっちでリリルカのパートナーを見つけるの?」

 「そういうこった。その方が時間に縛られずパートナーと仲良くなる時間も増えるだろ」

 

 2人だけで何を話しているのか見当もつかないリリルカは、口を挟もうとせず黙って聞いている事しか出来なかった。

 

 やがてダフネが仕方ないと言った様子で納得すると、ルアンは縮小している空のモンスターボールを5つリリルカに渡してきた。

 これでゲットするのだろうという意図は読めたが、今度はソルガレオに近付いてその背中に飛び乗るとリリルカを手招きした。

 困惑している彼女を見かねてダフネもそれに続き、2人の間へ乗るように促される。

 

 リリルカは言われるがままにラティアスが入っているボールを右ポケットに、貰ったボールは左ポケットに仕舞って恐る恐るソルガレオの背中に乗った。

 ダフネが両膝で固定してくれたおかげで落下する心配はないと思い、少し安堵した。

 

 「そんじゃ、ソルガレオ!ワープライドだ!」

 「ラリオォオーーーナァアーーーッ!!」

 

 リリルカの耳を劈くソルガレオの咆哮が響き渡り、上空の空間で渦を巻きながらウルトラホールの入口が出現した。

 そこへソルガレオは躊躇いなく飛び込んでいく。

 

 「う、うわぁあぁあ~~~...」

 

 リリルカは吸い込まれるような感覚に叫ぶが、入口が閉じた事でその声も消えていった。

 

 

 

 「...ね...カ...ぇ...リリルカ。し...っかりして、大丈夫?」

 「う、うぅ~ん...あ、ダ、ダフネ様...」

 「はぁ~、よかった...慣れてもいないのに、いきなりワープライドなんてやっぱりよくなかったわね」

 「まぁ、初めて体験するなら気を失うぐらいで丁度いいだろ」

 

 ルアンの意見にジト目となって加減するよう反論するダフネ。

 そんな2人を余所に、リリルカは周りを見渡してどこかの家の室内だと認識する。ベッドに寝かされていたようだ。

 

 オラリオと似た木造だが、かなり開放的な造りとなっており...その理由としては、この少しだけ暑さを感じる気温のせいだろう。

 少し汗ばんでいる事に気付くとリリルカは襟元を摘まんでパタパタと扇ぐ。

 

 ふと、ベランダに通じる開きっぱなしの窓を見つけて、ここはどこなのかと知りたくなった。

 

 ベッドから降りてペタペタと裸足で床を歩く感触に違和感を覚えながら、ベランダに出ると眩い太陽の光に一瞬視界が真っ白に遮られた。

 次第に目が慣れてきて、ゆっくり目を開けると...その光景にリリルカは驚きの余り言葉を失う。

 

 目の前に広がっているのは大海原だった。サファイアのように蒼く、海面から陽の光を反射させて宝石のように輝いている。

 思わず綺麗だと思っているのも束の間、先程まで居たはずの森からどうしてこの家に居るのかという疑問が頭の中をグルグルと周り、コダックのように頭を抱え始めた。

 

 そんな折り、背後から話を終えたダフネとルアンが近寄ってきてベランダの手すりに寄り掛かって海を眺める。

 

 「綺麗でしょ。オラリオじゃまず見られまい光景よね」

 「そ、それはそうですが...ダフネ様。まず、ここはどこのなのでしょうか?」 

 「ここは...あ、ちょっと待って。色々持って来てくれたみたい」

 「じゃあ、リリルカ。ちょっとばかり手伝ってくれ」

 「え、えぇ...」

 

 そう言って答えてもらえず、渋々とリリルカは一緒に玄関へ向かった。リビングやキッチンを仕切る壁もないため、玄関へ一直線なのだ。

 早く知りたいがためにそわそわとしていたが...ドアが開いて、そこに立っている3人を見て かなしばり を浴びせられたかのように硬直する。

 

 「ダフネー!頼まれてた食べ物とかお水持ってきたよー!」

 「ついでに魚を釣って来ましたから、よかったら食べてください」

 「それから回復薬もご用意しました。必要になった際にはご遠慮なくお使いくださいね」

 「ありがと、3人とも」

 

 横並びに元気いっぱいな褐色の少女が2段重ねの段ボールを、海と同じくらい青い髪をしている少女は木の枝に葉っぱの紐で括った3匹の大きな魚を、最後に山吹色の髪をポニーテールにしている少女もボトルがいくつも入った黄色い箱を差し出した。

 それを受け取るダフネとルアンだが、リリルカだけは未だに思考停止したまま動かない。不思議に思った褐色の少女はツンツンと鼻先を突ついた。

 

 「ねぇ?この子どうかしたの?」

 「固まったまま動かなくなっているようですが...」

 「多分、今めちゃくちゃ こんらん してる最中だな。前にも話したこっちの世界のお前らは有名どころだから、何でここにって頭の中がグルグルしてるんだろ」

 「なるほど、論理的結論としては納得できます。しかし、このままだとご挨拶が...」

 「それもそうね。リリルカ、そろそろ戻っておいで」 

 「ぷぎゃっ!?」

 

 ダフネの軽い からてチョップ で変な声を漏らしたリリルカは、漸く硬直状態から解放された。

 

 痛そうと自分達が受けた訳ではないが頭を押さえる3人に気付く。すると、褐色の少女がニッコリと笑みを浮かべて話しかける。

 

 「アローラ!初めまして、ようこそアローラ地方へ!」

 「え?は?アローラ...?」

 

 訳の分からない言葉に困惑しつつ、リリルカは自分の思った事を投げかけた。

 

 「あ、あの、リ、リリの勘違いでないのでしたら...どうして、貴女方がここに...」

 「先程、ルアン博士からお聞きしましたが、わたくし達は顔がそっくりな別人と思っていただけると幸いです」

 「へ?べ、別人...?」

 

 やはり、どういう事なのかという理解が及ばず、耐えかねてダフネに問いかけた。

 

 「ダフネ様...これは一体全体どういう事ですか?」

 「ソルガレオにウルトラホールを介してワープライドで無数にある別の世界に来たの。ここはその1つだよ」

 「今居るのは、自然豊かな4つの島と1つの人工島からなるアローラ地方だ」

 「別の世界...アローラ地方...」

 

 聞き覚えがない地方以前に別の世界というワードにとうとうリリルカは何も考えたくなくなってきていた。

 未来や過去を行き来するのならまだなんとか納得出来るが、別の世界とまできては考えようにもどうしようにもない。

 そのため、別の事を聞く事にした。先程の褐色の少女が最初に言った言葉についてだ。

 

 「先程、アローラと言っていましたが、もしかして挨拶の意味もあるんですか?」

 「はい。こんにちはやごきげんようといった用途で交わします」

 「そうそう!あ、そうだ。まだ自己紹介してなかったね!」

 

 褐色の少女を筆頭にそれぞれが何かを示すバッジを見せながら自己紹介を始めた。

 

 「改めてアローラ!あたしはティオナ!キャプテンしてまっす!!」

 「アローラ。はい。わたし、アーディでございます」

 「アローラ。わたくしはレフィーヤと申します」

 

 そう、リリルカが固まっていた理由はこの3人が理由だった。 

 名前こそ変わりないが、よくよく見分けてみると自分が知る3人の特徴と一致しない点が幾つかある。

 

 ティオナは黒髪で短髪のはずだが、こちらのティオナは緑色で二つ結びが出来るくらい長くて元気に跳ねており、ピンク色の花の髪飾りを着けている。あとデカい。

 アーディは若干色が薄めの印象があって、こちらのアーディはハッキリと青色をしており、前髪部分に貝殻を複数繋げたアクセサリーを付けて横髪の先端は船の錨よろしく二股に分かれている。それでもってそばかすがあってリリルカとほぼ同じぐらい小さい。

 レフィーヤは山吹色の髪をしているため、こちらのレフィーヤは薄い金髪で遠目だとわかり難く髪型もポニーテールは変わらないものの、余っている横髪で三つ編みをつくっている。更にその三つ編みが揺れた際、エルフの特徴である耳が尖っていないのも確認した。

 

 それによって確かに、リリルカは彼女達が本当にそっくりな別人なのだと認識するしかなかった。




という訳でアローラのすがたのティオナ、アーディ、レフィーヤの登場です。

捻りなしに本家のアローラガールズにしようかと悩みましたが、この3人なら似てると思い決定しました。

ラティアス以外にもパートナーを?

  • 増やす(2匹構成)
  • 増やす(3匹構成)
  • 増やす(6匹構成)
  • ラティアスのみとする
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