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『ザクロ!』『フルーツバスケット!』
「…変身」
『ハッ!ブラッドザクロ・アームズ!極・アームズ!狂い咲きサクリファイス!大・大・大将軍!』
「これこそが、真の救世主の姿だ。私がこの世界を正す
どこかの遺跡の中。地面に刻まれた文様が怪しく発光する中、その中心に立つ異形が両腕を広げながら自分に酔い痴れるかのように宣言する。
「いいや、違うな」
「まだ生きていたのか。〈禁断の果実〉の真の力を求めぬ者共に興味はない。せっかく見逃した命をここで終わらせる気か?」
そこにボロボロでありながらも、互いに支え合ってなんとか力強く立ちはだかる五人の姿があった。
「この世界に、救いは必要ないさ。誰もが皆、与えられた幸福だけの世界では生きていけない」
「そうよ。苦しみがあるからこそ、幸せの価値を知り、それを求めるから人は生きている幸福を実感できるのよ」
「だから俺達は、一人で背負うんじゃない。一緒に背負う道を選んだんだ!」
「下らん。誰も私の邪魔はさせん!私が世界を救うのだ!!」
鮮血のような真紅に染まったオレンジの断面を模した刀身の刀を構え、異形は五人に斬り掛かる。
「柄じゃないけど、この世界を壊されるわけにはいかないな」
「私もまだ、追い求める美があるのでね。抵抗させてもらうよ」
「私をさんざんコケにしてくれた礼は、倍返しにしてさしあげますわ」
「私は、ただ貴方に付いて行きますわ。愛、故に」
「ここからが、俺達のステージだ!いくぞ皆!!」
小馬鹿にするかのように、肩を竦める異形に不敵に笑みを浮かべながら五人はそれぞれベルトを巻く。
「「「「応ッ!!」」」」
『カチドキ!』『リンゴ!』『JOKER!』『A LUPAN!』『シャチ!ウナギ!タコ!』
「「「「変身!!」」」」
『カチドキ・アームズ!いざ出陣!エイエイ・オー!!』『リンゴ・アームズ!desire forbidden fruit!!』『JOKER!!』『チューン!A LUPAN!』『シャッシャッシャウタ!シャッシャッシャウタ!』
五人は異形と似た姿へと変身すると、各々の武器を手に異形が行う儀式を止めるために動き出す。
「無駄だ」
しかし、異形が一言発して右手をかざすと、遺跡の床や壁、天井の隙間から蔦状の植物が生えて鞭のように五人に攻撃を加え、遂には拘束してしまう。
「所詮はその程度か。一時でも、お前達に世界の救済を協力してもらおうとした、私が愚かだったよ」
「ふん。ようやく、自分がお馬鹿さんだと気づいたんですの?」
「それにまだ、戦いは終わっちゃいないさ」
「その通り…です!」
五人が入ってきた入口から、黒い車体に空色の流れる線が走る車が重厚なエンジン音を響かせながら乱入してきた。
「お前は!?」
『タイヤフエール!!』
「オールタイヤアタック…です!」
赤い車から飛び出した無数のタイヤが植物を引きちぎり、五人を拘束から解放する。
「何故だ!《運命の巫女》、何故お前が生きている!?」
「センパイ達のおかげですよ。もう私は、考えるの止めてフルスロットルで走り抜く!《クラウ=ソラス》!!」
『OK!Start our misson!!』
少女の背後に出現した案山子のような宙に浮く漆黒の傀儡が、ベルトとミニカーへと姿を変化させる。
『Fire!All engine!!』
「変身!!」
『ドライブ!タイプ・ネクストトライドロン!!』
「お待たせしました、センパイ。皆で、未来を掴みましょう!」
「ああ。ミックスジュースにしてやるぜ!」
かくして、世界の危機に立ち向かう六人の仮面の戦士の戦いの火蓋が切って落とされたのだった。
「と、いう感じの事実をもとにした映画を作ろうと思うんだが」
「これ、最後どうなるの?」
「もちろん、何もかも爆破して綺麗さっぱり無くなって終わるのさ!美しいだろう?」
「爆発オチなんてサイテー!!」
「全部、私のせいだ!アッハッハッハッ!!」