貞操概念逆転世界に転生!?やったー!   作:夢見る社畜

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第17話 疑似家族⑩

 ーー神よ、俺なにか悪いことしましたか……?

 

 ーー小学生の尻を揉んだのでギルティです。

 

 ーーあ、はい。

 

 なんて脳内一人漫才をしても決して事態は好転しない。むしろ悪化する。ほら、今まさに奏が俺の腰に抱きついて、天道さんをめっちゃ睨んでるぅ……。

 

「久しぶりだね、奏。……ん? どうした?」

 

「……別に。パパになにかよう?」

 

「いや? ただ……パパ……ねえ?」

 

 睨まれているのにまったく気にせず、俺をじぃ……と見つめる天道さん。うう……そんな目で見ないで……。

 

「あらあら、どうしたの二人とも~?」

 

「「別に」」

 

 聡子さんは二人のおかしな空気に首を傾げるも、特に気にせずささっとリビングのソファーに座ってしまった。タスケテ……タスケテ……。

 

『と、ところでどうして天道博士が我が家に……?』

 

「……なに、()()()()百地と打ち合わせする必要があってな。そして百地に()()()()昼食を誘われたわけだ」

 

 リビングから聞こえる聡子さんのごはん音頭を聞き流しながら、天道さんは俺に近づいてくる。……が、奏が両手を広げてそれを阻止する。

 

「近い」

 

「……さっきからなんだい?」

 

 あかん、さっきの作り話のせいで完全に天道さんへの敵意が剥き出しだ。それを受けて天道さんもちょっとイラつき始めてるし……これはもう食事どころじゃない。

 

『奏、俺は大丈夫だよ』

 

「でもパパ……」

 

 天道さんを睨み付けていた奏が、振り返り不安そうに見てくるが頭を撫でて笑いかける。

 

『あー、天道さん。食事前にちょっとお話しませんか?』

 

「……私は構わんが」

 

『聡子さんもちょっといいです?』

 

「え~ごはんは~?」

 

『ごはんはあと!』

 

 俺は天道さんと聡子さんを連れてシアタールームに移動する。……自業自得とはいえ、自分の作り話を伝えるのきっつぅ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……というわけなんだ……』

 

「あらあら~」

 

「私は片想いストーカー女か……」

 

『ほんとすいません!!』

 

 俺は奏に説明した聡子さんと付き合うことになった経緯と、天道さんの関係を洗いざらい話した。もちろん、土下座しながらだ。

 

「まあ……契約上、セクサロイドとばれるわけにはいかないからな」

 

「そうねえ……私たちも新商品発表の件うっかり忘れていたわぁ~……」

 

 幸い、二人は理解を示してくれたのでなんとかなった。よかった、天道さんに嫌われたら俺もうどうしたらいいかわからんからな……。

 

 ほっと安心した俺は顔をあげると、目の前いっぱいに天道さんの顔があった。

 

『て、天道さん……?』

 

「さっきの話はどうでもいい。それよりもずいぶんと奏と仲良くなっているようじゃあないか」

 

『へ?』

 

 身を屈めた天道さんは、ずいっとさらに顔を近づけてくる。は、はわわ……天道の吐息が、ミントの爽やかな香りが鼻にッ。

 

「昔、私と会ったときは自己主張も言葉数も少なくてあんな子ではなかったんだがなぁ……いったい、何をしたんだろうなぁ?」

 

 俺の頬が天道さんの人指し指でぷにぷにとつつかれる。な、なにもしてませんよ? 神に誓ってなにもしてないですよ?

 

「私も気になるわ~。昨日より仲良くなっているもの~……なにして仲良くなったのかしら?」

 

 おっふ!? せ、背中にとてつもなく柔らかいものが……! 耳に温かい吐息がかかってぇ!!

 

 俺の背中に寄りかかった聡子さんが耳元で囁きながら、その豊満すぎるものをすりすりとすり付けきた!

 

「む、今私は()()海くんと話をしているんだ、話に入ってくるんじゃない」

 

「あら~? 今は()()パパですよ~?」

 

 そういって俺の頭の上で睨み合う二人。恐らく、火花散るほど激しいものになっているだろうが……俺は()()にいた。

 

 Q.息が当たるほど顔が近いのに、顔をあげて睨み合うとどうなるでしょう?

 

 A.おっぱいが顔に当たります。

 

 「もう新作発表は済んだんだ、海くんを連れて帰ってもいいんだぞ?」

 

 Q.背中におっぱいが当たっているのに、顔をあげて睨み合うとどうなるでしょう?

 

 A.後頭部におっぱいが埋まります。

 

 「契約は二週間よ~? 歩ちゃんは約束守れないのかしら~?」

 

 なにやら頭上では熾烈な言い争いをしているようだが、俺は頭全部がおっぱいに埋まっているのでなにもわからない。

 

 ーーああ、神はいた。天国はここにあったのだーー。

 

 ……なにか忘れているような気もするが、たぶん気のせいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[【パパは】母親が男連れてきたpart3【犬だった?】]

 

 

547:スレ主

緊急!! パパが元ストーカー女とママ連れてシアタールームに籠っちゃった!!

 

548:名無し

修羅場キターー(゚∀゚)ーー!!

 

549:名無し

なんでスマホ弄ってんだよはよ実況しろよ!!

 

550:名無し

いや、笑い話じゃなくてなんでストーカー女と三人で話し合ってんだよ、最悪刃傷沙汰になるだろ

 

551:名無し

禿同。警察読んだ方がいいだろ

 

552:スレ主

でもママが呼んだから……

 

553:名無し

なんでわざわざストーカーを呼び込んだのか。これがわからない。

 

554:名無し

マウント取るためだろ。私だったらそうする

 

555:名無し

死にたいのかな?

 

556:名無し

人の心とかないんか?

 

557:名無し

二人とも刺されるEND

 

558:名無し

でえじょうぶだ、自宅はリスポーン地点だからな

 

559:スレ主

シアタールームに入ってからもう30分は経ってる……

 

560:名無し

音とか声とか聞こえねーの?

 

561:スレ主

シアタールームだから防音すごくて聞こえない

 

562:名無し

防音完備なシアタールームあるとか金持ちかよ

 

563:名無し

不細工な女が男捕まえたんだから金持ちに決まってるだろ

 

564:名無し

結局この世は金よ

 

565:スレ主

パパは違うもん

 

566:名無し

そんなことよりどうすんだよ

 

567:名無し

もう突撃するしかないんじゃないか?

 

568:名無し

ばっか、もしママとストーカー女が刺されてたらどうすんだよ

 

569:名無し

110、119する準備しとけよ

 

570:名無し

そっちじゃねえよ

 

571:名無し

ん?

 

572:名無し

股間の凶器で二人とも刺されてるかもしれんだろ?

 

573:スレ主

!!!?!!!?

 

574:スレ主

そんあまkっl;

 

575:名無し

おちつけwww

 

576:名無し

まあ、一夫多妻制の家だとそういうのあるって聞くな

 

577:名無し

ストーカー女とそんなことあるぅ?

 

578:スレ主

パパはそんなことしない

 

579:名無し

パパ「喧嘩をやめたら俺の子種をくれてやろう」

 

580:名無し

はい、やめます!!

 

581:名無し

くぱぁ……

 

582:スレ主

パパはそんなこと言わない!!

 

583:名無し

パパ「二人とも、俺の為に争うならこれはお預けだぞ?」

 

ストーカー・ママ『くうん……』

 

こうですねわかります

 

584:名無し

ストーカー・ママ「こうなったらどっちがパパを満足させられるか勝負よ!」

 

パパ「!?」

 

こうかもしれん

 

585:スレ主

……

 

586:名無し

夢が広がるな

 

587:名無し

男女比が逆ならなぁ……

 

588:名無し

そんなの許されるのは超上流階級だけだから

 

589:名無し

上級階級は男の独占をやめろ!!

 

590:名無し

陰謀論者はカエレ

 

591:スレ主

もういい。突撃する

 

592:名無し

お、行くんかスレ主

 

593:名無し

ちゃんと報告するんだぞ

 

594:名無し

まじな話、スマホ持っていつでも通報できるようにしろよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

『ごめんよお……』

 

「私は悪くないぞ」

 

「私も~」

 

 シアタールームに突撃してきた奏によって、俺は二人から引き剥がされた挙げ句に、両手両足を使ってまるでコアラのように上半身にしがみつかれてしまった。

 

 ーーああ、天国が遠ざかってしまった。やっぱり神なんていなかったんだ。

 

 ……俺はずいぶんと寒くなった頭を想い、一筋の涙を流した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





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