宿儺腹ペコ世界線   作:サイドベント

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第5話

 

 

 

結局リュックは返してもらえず、慣れない食材に悪戦苦闘しながらも料理をひたすらに食わせていたら四つ腕キッズはすくすくと成長した。

 

本当に俺はずーっと料理しかしていない。

 

正確に言うと呪霊とかいう化け物とか、呪術師とかいう不思議パワー使い達に頻繁に襲われてはいた。

でもキッズが全部返り討ちにしてたし、なんかそのうちキッズが"宿儺"とか呼ばれ出して偉い人たちに招待されることになったりした。

 

そこで俺がいるのが平安時代って初めて知ったんだよね。びっくり。

なんで俺タイムトラベルしてんの? キッズはわかってたらしいのもびっくり。

 

 

『あの調味料とやら、そしてお前のような珍妙な者がこの時代のものの筈がなかろう。1,000年以上となると流石に驚かされたが……やはり呪術とは面白い』

 

 

とか、いつもの大物オーラ垂れ流しで言われたのでそういうものかと納得した。

 

ちなみに偉い人たちの場には何故か俺も呼ばれてたし(俺は何もしてない)、なんか裏梅っていう冷蔵庫係もいつの間にか仲間になって参加してた(俺は誘ってない)。

 

万っていう変態とも遭遇した。本当に怖かった。

 

そんなこんなで激動の日々を過ごしていた(俺以外)ら、ある日頭に縫い目のある妙な人物に接触された。

 

 

「リョウジ。お前も呪物化しろ。共に往くぞ。お前の言う"現代"の世に。そこで全てを喰らい尽くそう」

 

「えぇ……唐突。まあまた味の素が手に入るならそれで良いけど」

 

 

その結果がこれである。

 

というわけで俺、ジャイアン(元四つ腕キッズ)と一緒に呪物化します。

 

ここまでの流れをわかりやすく言うと……

 

 

①俺がなんやかんやで術式に目覚めて現代から平安時代に1000年以上タイムトラベルした(らしい)ことをキッズが知る。

改めてなんで俺でもよくわからんのに理解してたの?

キッズ、当時三歳だったでしょうに。

 

②俺が未来から持ち込んだ調味料やらレシピにキッズが大ハマり。

しかし俺は何故だか術式が使えないので自力じゃ未来に戻れないし、調味料は平安時代の技術で作り出せる訳もなくキッズがマジギレ。こわかった。

 

③謎の人物の入れ知恵により「呪物化したら実質コールドスリープやん!! 一緒にしよ!! そして現代の美味いもんお前がまた作って食わせろ!!」と元キッズが言い出す。はい、ジャイアンですね。

 

 

うん、簡単!!

 

というわけで現代行ってきまーす!!! いや、俺の場合はただいまかな? また味の素手に入るの楽しみだなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現代 宮城県仙台市 杉沢第三高校にて

 

 

虎杖悠仁を器として宿儺、顕現。

 

 

「……匂うぞ。リョウジ、最初にお前が作った料理の匂いだ。全く人とは素晴らしいな。いつまで経っても味の変わらない呪霊と違い、"味"の概念の抽出まで行うとは……ケヒヒッ、全くもって楽しみだ!!! 喰らい尽くすぞ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「リョウジ? なぜ受肉しない? 羂索……謀ったか?」

 

「やあ、これどういう状況?」

 

 

 

史上最強の腹ペコ呪術師と現代最強の呪術師、邂逅す。

 

 

 

 

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