プロトマーリンに褒められたい男……スパイダーマッ!!   作:妖精狩りの男……スパイダーマッ!!

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今回も少しおまけを書いたよ。

今回はシャーロック・ホームズのワトソン視点で書いていくよ。19世紀ロンドン編はワトソン視点で書きます。
ホームズ視点は絶対に無理。


ホームズとワトソンは赤い蜘蛛を探し始める。

 

ホームズと私は、数々の事件に挑んできたが、私達はこの事件を忘れることは一生無いだろう。それほどに悲惨で不思議な事件だった。

 

私とホームズはいつものように事件を解決した後、しばらくの平穏を過ごしていた。

その時に読んでいた新聞に少し気になるものがあったのかホームズは私にその新聞を見せてきた。

 

「『切り裂きジャックは蜘蛛男』?……切り裂きジャックといえば最近起きてる連続殺人事件の犯人につけられた異名みたいなもの。それと蜘蛛男を合わせるのはジョークがすぎるんじゃないか?」

「まあまあ、待ちたまえワトソン。私だって本当に蜘蛛男が犯人だと思っているわけでもない。しかし切り裂きジャックと蜘蛛男に何か関連性がありそうなのは事実だ。記事をよく読んで見たまえ」

 

ホームズにそう言われた私は記事の詳細を読み込む。

 

「ふむ……『ここ最近切り裂きジャックによる被害現場に現れては蜘蛛の糸のようなものを使い、街中に消えていく。そして初めて死体を発見した者たちは口を揃えて「事件現場には既にあの男がいた」と語っている。警察も蜘蛛男を切り裂きジャック、または関連人物として捜査する模様』……なんとも言えない内容だね。蜘蛛男も切り裂きジャックを追っているんじゃないか?」

 

依頼の無い事件にホームズが首を突っ込まないか少し心配になる。

ホームズは事件となると食事を摂らなかったり、平気で徹夜をしたりするのだ。健康管理をしっかりしてほしいのだが…

 

「ホームズさん、ワトソン先生。朝食を持ってきましたよ」

 

ハドスンさんが食事を持ってきてくれた。問題は…

 

「ありがとうハドスンさん。テーブルの上に置いといてくれ、後で食べる」

 

いつもこう言ってホームズは食事を取らないのだ。どうやってホームズに食べさせようかと考えていると

 

「もう、そう言っていつも食べないじゃありませんか!そんなことばかり言っていますと、ホームズさんにこの手紙を渡してあげませんよ!」

 

私は心の中で彼女に拍手を送った。流石はハドスンさんだ。

 

「む…。手紙だって?ハドスンさん、それは事件の依頼かい?なら、食事を摂ろう。ワトソン!30分……いや朝食を20分で片付けるぞ!」

 

「無茶だホームズ!急いで食べるのは消化に悪いし、そもそも、君は普段朝食を取らないのに、そんなに速く食べれるのかい!?」

 

私の忠告はホームズの耳には届くことはなかった。

 

 

 

ホームズは青い顔になりながらハドスンさんに貰った手紙を読む。

 

「差出人は…… レジーナ・レッド……聞いたことのない名前だ。……それで内容は……ほう」

 

ホームズは手紙を読んだあと、興味深そうに何かを考えている。が、ふと思考を止め、先程までの(朝食によって)苦しげだった表情を一転させてとてもいい笑顔でこちらに手紙を渡してきた。

 

「ワトソン、読んでみたまえ」

 

「ええと、『拝啓、シャーロック・ホームズ様、貴方様の素晴らしい活躍を本で拝見しました。そこで依頼をしたいのです。先日から新聞などで騒がれている蜘蛛男、彼は私の親愛なる兄です。私と兄はロンドンの外れにある家で2人で暮らしていました。2年前、私が16歳の誕生日に兄は突然家を飛び出してそれっきり帰ってくることはありませんでした。しかし先日に蜘蛛男の声を聞いた時に兄だと確信した結果依頼をさせていただきました。どうか兄の居場所を探してはいただけないでしょうか?明日の午後2時に私自身がお伺いしますのでいい返事を期待しております。 レジーナ・レッド』……なんというか噂をすればというやつだね」

 

「ワトソン、『このタイミング』で、蜘蛛男の捜索依頼だよ」

 

そう、蜘蛛男といえば今朝に新聞で話していた切り裂きジャック関連の男だ。タイミングからして怪しいが彼女も新聞から蜘蛛男を知ったのかもしれないと考える。

 

「この手紙が届いたのは今日の第一便、つまり投函されたのは昨日だ。そして、昨日書いた手紙で明日なのだから…」

 

その時に玄関の扉をノックする音が耳に入ってきた。

 

 

「噂をすればなんとやらだ。ハドスンさん!迎えに行って!」

 

「はいはい、わかりましたよー」

 

ハドスンさんが一階に駆け下り、扉が開かれる音がした。すると足音がもう一つ増えて2回へと上がってくる。私たちの部屋の前で足音は止まり。ゆっくりと扉が開かれた。

 

「依頼をしに来た者です」

 

開かれた扉の前に立っていたのは絶世の美少女だった。これはお世辞なんかじゃない。生まれてきてこれほどまで綺麗な女性を見たことはないと断言できた。

身長は140センチほどの普通の女の子だった。

しかし腰まで伸びた真紅の髪、全身が血に染まったように見える赤い服、ルビーのように輝きながら深い紅色をした目。

名前の通りレッド……赤というイメージしか出てこなかった。

 

「は、初めまして!…どうぞ中へ」

 

私は少女に声をかけて、中へ通した。

ホームズは窓の外を見つめながら何やら考え事をしているようだったが思考をやめて振り返りいつもと同じように少女に接する。

 

「ようこそ。私は、シャーロック・ホームズ。依頼人のレジーナ・レッドさんであっているかな?」

 

そう自己紹介をした。

 

 

 

 

 

 

「改めて名乗らせてもらおう。私はシャーロック・ホームズ。そしてそこの彼は私の助手のワトソンくんだ。」

 

そうホームズが言ったとき、少女…レジーナ君は知っていると言ったような表情をした。いつもなら名探偵シャーロック・ホームズがこんな青くて細い男だとは思わない客が多いので少し驚く。

 

「まぁ、とりあえず椅子に座りたまえ。」

 

そう言ってホームズは椅子を勧めた。私も書き物机の椅子に座る。そして少女が椅子に座ったのを確認するとホームズは話始めた。

 

「では、今回の依頼の確認を。今回の依頼は、ニ年前から失踪している貴方の兄の捜索で間違いないでしょうか?」

 

「はい、間違いありません」

 

「では貴方の兄に関する情報を教えてほしい」

 

「わかりました。お話しします。兄の名前は『ピーター・レッド』私とは4つほど歳の離れた義兄です。兄は小さい頃から落ち着きの無い活発な人でした。しかし2年前……突如として兄は「俺にはやるべき事ができた。それを完遂するまでは家に帰るわけにはいかない」そう言って家を飛び出したきり帰ってくることはありませんでした。そうして一昨日の夜にホワイトチャペルで蜘蛛男を見かけた際に兄の声がしたんです」

 

少女は落ち着きなさそうに話す。そりゃそうだ、2年間失踪した兄を見つけ出せる可能性が少しでも出てきたのだから。それにしても自分から失踪したのか。

 

「兄の身体的特徴を教えてくれるかな?」

 

「兄の髪色と瞳の色はアジア人のように黒色で身長は171センチ、太っているわけでも痩せているわけでもない少し筋肉質な見た目でした。あと靴のサイズは27センチです」

 

私はその言葉を聞いて新聞を読み返し、写真に写っている建物を確認する。

 

確かこの写真に写っている建物はイーストエンドにあるパン屋……流石に私1人では正確な場所は覚えていないがイーストエンドに情報が残されている可能性があるということが確認できる。

肉体的にも少し細身だが彼女の記憶が2年前のものだとすると少し痩せていても不思議ではない。

 

そう考えていると少女は思い出したかのように言った。

 

「そういえば……兄は家を出ていく数日前にジャック・ザ・リッパーと口にしていました」

 

「なに?確か君の兄が家を出ていったのは2年前……切り裂きジャックの最初の犯行は1年ほど前だ。つまり君の兄は事前に連続殺人事件が起きることを知っていたのか……それとも……」

 

少女のお兄さんがジャック・ザ・リッパーであるか……

 

「それで依頼は受けていただけるのでしょうか?」

 

少女は不安そうに聞いてくる。

 

「安心したまえ、その依頼……引き受けよう」

 

ホームズはいつものように決断を下し依頼を受諾した。私に相談しないで依頼を受けるのはいつものことだ。私もすっかり慣れてしまった。

 

「では私もそろそろお暇させてもらいますね。今日は夜から仕事があるので…」

 

少女はそう言って立ち上がった。

 

「あぁ、構わない。ただ、また何か聞くことがあるかもしれない」

 

ホームズがそう声をかけると、

 

「わかりました。でも、私も今の兄をまったく知らないのであまり期待はしないでくださいね」

 

そう言って彼女はドアから出ていった。

 

 

 

 

「それでホームズ、まずは何からするんだい?彼女のお兄さんについての情報はあっても蜘蛛男についての情報があまりにも少ないけど」

 

「そうだな……ここは初心に戻ろう。蜘蛛男が現れたとされる場所を巡って聞き込みをしよう。私はホワイトチャペル、ワトソンはイーストエンドに行ってくれ。そして関連性が高い切り裂きジャックについても調べたいが危険すぎる。もしもとなったら捜査を切り上げて蜘蛛男に関するものだけでも持ち帰ってくれたまえ」

 

そう言ってホームズは少し早歩きで玄関に向かう。

 

「ハドスンさん!私達は出かけるから夕食は作らないで大丈夫だ!」

 

そう言ってホームズは彼は大声でハドスンさんにメッセージを伝えるとそのまま玄関から出て、辻馬車を捕まえてホワイトチャペルに向かった。

私はイーストエンドに歩いて向かった。

 

こうして我々の事件の調査を始ったのだった。

そしてこの依頼があのようなことに繋がるとは私はおろかホームズですら予測できなかった。

 

 

 


おまけ

 

主人公のスペックをサーヴァントのステータスにする。(現段階)

 

筋力A++

耐久C

俊敏B

魔力D

幸運EX

宝具C

 

スキル

 

直感EX

スパイダーセンスによる直感は調子次第では未来さえも観測する。

 

忘却補正A

彼は英雄であろうとしているが過去に囚われ、過去を鮮明に思い出してしまう。

その記憶は風化することはなく残り続けていた。

 

神性B

精霊が禍々しいと判断した神性。どんな形であれ神の性質を持っていることには変わりない。

 

道具作成(糸)A+

糸を使うものにおいては本職の魔術師が作る魔術礼装すらも凌駕する。

 

 

宝具C

スパイダースーツ

 

身につけることで身体能力の向上に耐久の強化など全体的に強化される。しかし長年使い続けた結果ボロボロになっており本来通りの性能を出すことができていない。

 

 

 

 

 

 

 

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