バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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蘭「さ、あと2話で100話ね。この強化合宿編もあと少しで終わりよ」

翼「終わる………のかなぁ」

紗瑛『人形出して伏線も回収したはいいけど、落ちが決まらないよ………いっそのこと、鳥花につかせておこうかなぁ………』

鳥花「洒落にならないんでやめて下さいお願いします」

蓮「って作者が言ってたわよ。さ、感想返しね。まずは”蒼龍”さん」

鈴「こんなシナリオ、本当は準備してなかったけど、話数埋め合わせで入れたんだって」

蓮「肝試し編もあるのに、何でホラーにしようとするのよ。………次。マリクさん」

蘭「原作キャラの性格はそのままだけど、扱いについては大分変わってるわよ。1番大きいのは根本君と優子かしらね?」

翼「本編そんなに絡まなかったからね。海に行った時も、Aクラスの3人コンビとしてよく出てくるのに、優子さんだけ来なかったから」

鳥花「久保さんよりも出番が…………」

蓮「次は太郎丸勇大さん。………うん、寝付けなかったようね」

蘭「お陰様で私たちの出番がないわよ」

蓮「最後。狂歌の僕さん。………目を反らしたい気持ちはよく分かるわ……」

鳥花「ギャグ要素の強い話ですよ」

蓮「それじゃ、本編。始まるわよ」


98話 怪奇と脱出

バカテスト 強化合宿編

【第四問】

強化合宿4日目の感想を書きなさい。

 

吉井 明久の感想

『今日は一段と1日が長く感じた。覗き犯は僕たちではないことを証明してくれた翼や、協力してくれた皆にお礼を言いたい。』

 

教師のコメント

正直、覗き犯は吉井君たちかと思っていました。疑った先生を許して下さい。

 

霧島 蓮の感想

『偵察、監視、戦争、突撃。強化合宿でやり得ないことを沢山した。男女の絆までは深まったかは知らないけど、事件が解決して良かった。』

 

教師のコメント

………本当にすみません。色々な意味で。ほとんど勉強になりませんでしたし。

 

小林 翼の感想

『今日は疲れた。でも、懸念していたことは大方片付いた。あとは---------』

 

教師のコメント

お疲れ様でした。凄まじい戦闘能力で、遠くで見ていた先生も驚きました。……まだ、何か気になることがあるのでしょうか?

 

月風 鳥花の感想

『ホ ラ ー ゲ ー ム は じ ま た … … … かゆ … うま … …』

 

教師のコメント

字体まで歪んでいますね。窓ガラスも割れたようですし、一体何が起きているんですか?

 

 

カタッ、カタッ………

 

夜遅く、そんな何かが移動している音で私は目が覚めた。

元々私はしっかりとした睡眠を取れないので、浅眠りが基本。だから当然、周りの物音には目をつぶっていても、多少敏感に感じる。

時刻は約深夜2時頃だろうか。結局いつの間にか皆倒れるようにして眠っていた。あれだけ怯えていた鳥花も、私の横で熟睡中だ。

だとすると、今の音は一体……と私は1人用にしてはとても大きい布団を右往左往に動かして、若干の隙間を開けて様子を見る。

ここで人形がこっちを覗いていた、なんてことは無かったが、先ほどまで見張っていた人形が視界に入らなかったことから、今の音源は人形から発せられた物であるのは間違いなさそうだなぁ………

これはこれで恐怖だ。

 

「……………ん、ぅ………」

 

小さく声を漏らす私。よくよく考えれば、今日は鳥花の寝相(という名のセッション)がない。あの人形、まさか鳥花の方へ行った?

怖っ、朝起きて目の前にいたら途轍もなく怖い。

その時、私の布団に侵入者が。

 

(翼さぁ〜ん……起きてます?物凄い怖いんですけど………)

(………鳥花。いつもの寝相攻撃が無かったから絶対起きてると思ったよ……)

(えぇ、驚かせようと思ったんですが……)

 

皆を起こしても悪いため、ヒソヒソと会話をする。

 

(それで?)

(いやぁ………恐怖の草木が眠り、人形が動き、オモチャは踊り出す丑三つ時ですよ。さっきも自然に起こる音ではないような音が鳴りましたし、1人だと心細いんで)

(うん……とりあえず音源を確認したいところだね)

 

私と鳥花は布団から頭だけを出して、首だけを振った。すると、明らかなる変化が見られた。

 

(…………ねえ鳥花?)

(言わないで下さい。言ったら私死にます)

 

例の、もとい霊の人形はなんと元いた鳥花の枕元に急接近してきていた。怖……これ冗談とかじゃないよね。

 

(いやぁぁぁもうなんでこんな目にあってるんですか!?)

(完全に因果応報って言葉が似合う状況、一生来ないよ)

(こんな人形の居る部屋になんて寝られるか!私はもう出て行きます!)

(あ、と、鳥花!盛大な死亡フラグの上、1人だと危ないよ?)

(じゃあ翼さんもご一緒します?)

(どこに!?)

 

私は鳥花に引っ張られながら外に出た。当然、今の時間帯から外に出ると、教師に出くわした場合は問答無用で連行である。

ちゃんと理由があればいいんだけどね。

 

「怖いですよあの部屋。もう一分一秒すらとどまる理由がないです」

「いや、そうなんだけど……何か背後に物凄い力量の圧力がかかってる気がするんだよ……」

「ついにスタンドにでも目覚めましたか?」

「違うよ。私の背後というより、私たち(・・)の背後だよ……」

「ちょ……!やめてくださいよ。翼さんらしからぬ冗談ですね」

「私が真顔で冗談なんて言ったことあったっけ?」

 

私がそう言うと、鳥花は少し困惑した顔をした。

なんだろう、この言い表せられないような重圧……

その前に部屋を飛び出したからといって行く当てがない。

 

「……どこに逃げても逃げ場がないですね。どうしましょうか……」

「………。西村先生と熱い夜でも過ごせば人形も引いて逃げるんじゃない?」

「つまり問題起こしてあの補習室という名の地獄の監禁部屋に行けと。翼さんも真顔で冗談言いましたね」

「いや、だって他に打つ手立てがさぁ………」

 

半分冗談だけどね。それ最終手段。オススメはしない。

暫く廊下を移動していると、鳥花が何か思いついたようで、手を鳴らす。

 

「そうだ翼さん。屋上は?屋上だったら完全シャットアウト出来るんじゃないでしょうか」

「空中浮かんで来られたら逃げ場なしだけど、一手打たないとね。逃げるだけじゃジリ貧だし---------」

 

刹那、窓ガラスが『パシッ』と音を立ててヒビが入った。

思わず顔を見合わせると、続いて隣の窓ガラスも連鎖するようにヒビが入っていく。

 

「翼さん。私、そんなに怒らすようなことしました?」

「……鳥花。罠を作りたいが為だけに腹部を刺されて、首を吊るされた人形の気持ちになって考えてみましょう」

「…………。」

 

流石に絶句する鳥花。人形には作った人間の魂が宿ると言われている。かくいう私も元は人形な訳だし、現在の人形の気持ちは理解出来る。

 

「……多分激おこムーンライトサンシャインドリームレジェンダリーDXムカ着火インフェルノだよ」

「翼さん。こんな時に冗談止して下さい」

「キレ度はレベル13くらいかなぁ」

「え、上限は!?上限はどこまでですかそれ!?」

 

私が勝手に作ったんだし、上限なんてないよ。15くらいじゃない?

 

「鳥花。とりあえず追ってきてるか来てないかだけでも知りたいんだけど、後ろ向いてみてくれないかな」

「すいません翼さん。それはマジ勘弁して下さい。後ろ向いた瞬間ギルティになりそうで」

「それは流石に自意識過じょ------」

 

私は階段を上がる時に一瞬振り返ってみた。

 

不気味なオーラを纏ったフランス製人形が、空中に浮かびながら迫ってきていた。

 

「----------」

 

私は言い得ない恐怖の片鱗を味わった。屋上へ向かおうとする彼女の手を取って廊下側に出る。

 

「え、翼さん?屋上はこっちじゃ-----」

「今追ってなければ良かったんだけどね。狙ってる以上、青◯の前でタンスに入る行為と同じだよ」

「自殺ものってことですね、分かります」

 

通じる人にはきっと通じてくれると信じてる。つまり、そういうことだ。

 

「でも、どうするんです?逃げ場なし、ついでに今後ろに居るんですよね……」

「外に逃げる!外の方が多分安全だよ!」

 

私は階段を2つ飛ばしで駆け下り、入り口の扉を開けようとする。しかし、内側の鍵は施錠されていないのに、ドアはぴったりと何かに押し込まれているかのように動かない。

 

「なんで……!?」

「それ以前に、この小説がどんどんバカテスから離れていってないか不安で仕方ないんですけど!?」

「ホラゲ展開とか要らないよね。ついでに謎解き要素とかも」

「なんでそんな冷静なんですか!?出入り口が封じられたんですよ!?」

「まだある!あのお風呂場にあった緊急脱出口!!」

「ここで脱出口の伏線回収ですか、作者さん考えましたねこれ」

 

そう。あの男子更衣室から外へ抜ける緊急脱出口。ここと同じく閉まっている場合があるけど、確認はしておきたい。

私と鳥花は背後から怪しい雰囲気を感じつつ、地下へ繋がる階段を降りる。やはり、電気機器は壊れてはいないようで、未だ電気は薄暗く灯っている。

 

「鳥花、鍵はある?」

「勿論です。……返すの忘れてただけですけど」

 

鳥花はスカートのポケットから鍵を取り出した。

実は、小山友香を倒すための秘策としてくすねておいた鍵。これは、緊急用出口の鍵だ。何故鳥花が持っているかは置いておくとして。

硬く閉ざされたお風呂場の扉を開けて、男子更衣室に向かう。そして鍵を使って開ける。………開ける?

 

「開きましたよ翼さん!脱出ルートです!」

「え、早っ!ホラーでも脱出でも無かった!」

「ふふん。これで私たちの勝ちですね。捕まえられるものなら--------」

 

 

ビュ---------ザクッ(投げられた鋏が床に突き刺さる音)

 

 

「ひゃぁぁぁ!?」

「まだ追ってきてるんだね!急いで外に出ないと……」

 

今度は鋏が何本か飛んでくる。もはや勘だけで避け続けるしかない。

やはり夜だからか薄暗い。この辺りは街灯すらないらしく、しんと殺伐とした雰囲気に包まれている。

 

「外は広大ですからね、死角なんてありませんよ!」

「問題は中とは違って暗いから、相手の位置が掴めない。要するに、あの人形の怒りを静めればいいってことだよ」

 

そう考えると、人形もストレス発散で鋏を投げてくるんじゃ。

 

「怒りを……?どうやって」

「………まずはさっきみたいな挑発行為はご法度で」

 

『捕まえられるものなら-----』の所ね。でもこうして外に出られたんだから、校舎内に束縛させる気はないようだけど………

 

現時刻、まもなく3時。

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