バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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鳥花「ついにバカテスTASが衰退の一途を辿ることになりそうですね」

翼「あぁ……うん。ぞんざいに扱い過ぎなんだよね。結局」

鳥花「作者さんももう、完全に作業ゲーみたいになってますからね。だからこその更新の遅さですよ」

翼「え、でも今回早い上に長くない?」

鳥花「そんなことないんじゃないです?あ、でもながいですね」

翼「ちなみに、今シャーロットの二次創作に挑戦してるみたいだよ。作者」

鳥花「えぇ………やっぱkey作品は食いつきすごいですよね……」

翼「あ、本編始まります」


102話 プールと水着と秘密の楽園②

バカテスト 生物

【第三十八問】

色や形の特徴が、親から子へと伝わる遺伝の法則を見つけた人は誰か。

 

姫路 瑞希の答え

『メンデル』

 

教師のコメント

正解です。

 

土屋 康太の康太

『グレーテル』

 

教師のコメント

もはや狙ったかのような解答ですね。誰かが「ヘンデル」と書くのを知っているような-------

 

吉井 明久の答え

『ヘンデル』

 

教師のコメント

ここにいましたか。

 

 

そしてその週末。私たち5人はあらかじめ駅で待ち合わせをしてから、校門前にいるという明久君たちと合流することにした。

ショルダーバックを背負う鈴さんがご機嫌に言う。

 

「私たちだけ少し早くプール開き出来るなんて、運がいいよね」

「その代わりプール掃除という代償を得てるけど。誘って貰ったんだし、私たちも手伝うわよ」

「分かってるよ蓮さん。……そういえば、翼さんたちはどんな水着買ったの?」

 

鈴さんの質問に私は頬をかきながら、

 

「自分では選んでないんだよ。鳥花の提案でね。私のは鳥花に、鳥花のは蓮に、蓮のは蘭に、蘭のは私が。実際『似合いそうな水着。変なのはナシ』っていう条件だったから、中身見てないんだ」

「大丈夫ですよ!私がそれはもう男子だけじゃなく女子まで虜にする水着選びましたから!」

「………物凄く大丈夫じゃなさそうなんだけど。……私も見てないけど、蘭、ちゃんと選んでくれたのよね?」

「………あの胸は兵器でしょ……どう考えてもおかしいわよ……不公平よ………神様は私に天罰でも与えたのかしら………」

「……ら、蘭?」

「あ、放置でいいよ。水着買いに行ったその日の夜から既にそんな感じだから」

「絶対変なの選んだわよねアンタ……ていうか、いい加減戻って来なさいよっ!!」

「私と6段階も違うじゃなへぶしっ!?」

 

トリップもとい錯乱状態にある蘭を下段回し蹴りで蹴り飛ばした。テレビじゃないんだから。あれ、絶対舌噛んだよ。

しかし、効果は覿面だ。

 

「……はっ!私は今まで何を!」

「…………あ、戻った」

「邪念に囚われてましたよ。呪詛をぶつぶつ呟きながら」

「思わず身の危険を感じたわよ……もう」

 

そんなことをしていると、ほぼ時間ぴったりに校門前に到着した。まだ全員は揃っていないみたいだけど………

 

「あ、おはよう。翼さんたち」

「おはよ、明久君。まだ島田さんたちは来てないみたいだね」

 

周りを一望してみると、雄二君や翔子さん、島田さんや工藤さんたちはまだ来ていないようだった。

私の言葉に、姫路さんが反応する。

 

「坂本君と霧島さんなら今、職員室に鍵を借りに行っていますよ」

「愛子は家に着替えを忘れたらしくて、1回また帰ったのよ……」

「あー……相変わらずだねぇ……」

 

鈴さんはそう言って腕を組む。Aクラスの人はFクラスの人くらいに癖があるって聞いたことがあるけど……優子さんに難点なんてあるのかな。どっちかというと苦労人に見えるけど。

 

「そういえば、湾城さんもいないね」

「根本君でも引きずってきそうだけど………」

「あの一件以来、とかく仲が良くなったらしいわよ。凸凹なのは相変わらずだけどね」

 

蘭は持参の水筒を飲みながら言った。

あの一件というのは、つい先週決行された『ウェディング・シフト』の件だ。メインは翔子さんと雄二君だったから、咲未さんと根本君はついで扱いだったんだよね。

でも……何だろう。吊り橋効果になるのかな?仲がいいのは良いことだよ。

そう話していると、

 

「はぁ……はぁ………ま、待たせたかしら………?」

「……お、おはよう咲未さん……何だか凄い大荷物だね……」

「何が入っているんでしょう?根本さんとか?」

「なっ、そっ、そんな訳ありませんわ!あの奴隷商人はそのうち来ますわよ」

 

咲未さんは学校のプールに行くには膨大すぎるカバンを引きずって到着。ちゃっかり根本君も呼んでるし。しかも奴隷商人て。

そんなキャリーバッグのようなカバン、ここまで運んで来るなんて、凄い行動力だなぁ……と感心していると、鳥花が私の袖を引っ張る。

 

「………………。」

「……ん?鳥花、どうし……」

 

私は鳥花の目線を追いかけると、少し遠くに黒のリムジンが停まっていた。その周辺には黒服さんが3人ほど、『行ってらっしゃいませ、お嬢様!!』とばかりに敬礼をしていた。

何だろう……この見てはいけないものを見てしまった感は………そういえば咲未さんって財閥まである程お金持ちだったっけ………

あの黒服さんたちは見なかったことにしよう、と私と鳥花は目をそらす。

すると、小さな影が明久君にダイブして行くのが視界に入った。

 

「バカなお兄ちゃん!2週間ぶりですっ!」

「あれ?葉月ちゃんだ。おはよう」

「葉月ってば。吉井がびっくりしてるでしょ?」

 

明久君の背中に飛びついたのは島田さんの妹の葉月ちゃんだ。召喚大会以来だから、2週間ぶりの対面となるのかな。

 

「でもなんで葉月ちゃんが?」

「家を出る準備をしてたら葉月に見つかっちゃって……どうしても付いてくるって言って聴かないから連れて来たのよ」

「何か沢山いるな……」

 

島田さんの次に来たのはラフな服装の根本君。咲未さんが『ついでに』呼んだのだとか。雄二君もOKしたみたいだし、これ以上賑やかなプール開きはないね。

そして、俊敏な動きで根本君の首を刈り取ろうとする活発な動きを取る人が一名。

 

「げっ、根本恭二!!覚悟っ!!」

「うぉぉぉぉ!?どっからスタンガン出したお前!!つか、そろそろ俺を見かけた瞬間に攻撃するのやめてくれないか!?」

 

今作では貴方いい人だけど、原作だと酷いからね……恨むなら原作の自分を呪うべきだよ。

そんなことをしていると、更衣室の鍵を借りに職員室へ出ていた雄二君と翔子さんが帰ってきた。

 

「あ、おはよう雄二、霧島さん」

「おう。遅れずに来たようだな」

「………おはよう」

「お兄さん、おはようですっ!」

「ん?チビっ子も来たのか」

「チビっ子じゃないですっ。葉月ですっ!」

 

雄二君は葉月ちゃんの頭にポンポンと手を置きながら言う。

 

「それじゃ……早速着替えるとするか。女子更衣室の鍵は翔子に預けてある。着替え次第、プールサイドに集合だ」

 

雄二君の言葉通り一旦男女に別れ、更衣室に向かう…………けど、明久君が1番早く「違和感」に気付いてくれた。

 

「こらこら。葉月ちゃんと秀吉は女子更衣室でしょ。霧島さんについていかなきゃ駄目だよ?」

「えへへ。冗談ですっ」

「ワシは冗談ではないのじゃが」

「ほら。遊んでないで行くわよ。葉月、木下」

「島田!?ついにお主にまでそんな目で見るように!?嫌じゃ!!女子更衣室で着替えるのだけは嫌なのじゃ!!」

「でもアンタ男だし……こればかりは私も強くは言えないわ……」

 

木下君の姉、優子さんですら手を余している。戸籍的には男だけど、だからといって男子更衣室で堂々と着替えたら、恐らく明久君は姫路さんあるいは島田さんに半殺しにされるだろう。

それは雄二君も勿論例外ではないはず。

すると、姫路さんが手を挙げる。

 

「あの………確か今年から倉庫が無くなって----------」

 

私はその後、知る事になる。

男子更衣室、女子更衣室の少し離れた場所に『秀吉更衣室』と書かれたプレートがある部屋を。

私も明久君も、勿論全員が思った事だろう。

 

 

--------秀吉(・・)って性別の一種なんだ、と。

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