バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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22話です!

翼「感想届いてますよー!”蒼龍”さん!ありがとうございます!」

蘭「1番いい方法なんだけど、まだあの2人をくっつけるのはちょっと早いかな?」

蓮「この後色々あるらしいしね」

翼「如月ハイランドは絶対するみたいだからね」

そんなわけで、始まります。


22話 焦然と疑惑

「ところで、島田さん。何か用だったの?」

「あ、そうだったわね。……実は本人から口止めされてるんだけど、言っておかないといけないことがあって」

「………いいの?」

「ええ………アキや木下達にも後で言おうと思ってるわ」

 

神妙な面持ちで言う島田さん。相当大事みたいだ。

私と鈴さんは互いに頷くと、閑散としているFクラスの中に入って、窓際に移動した。

誰かに聞かれてもまずいと判断した。

 

「実は………瑞希が転校しちゃうかもしれないのよ……」

「瑞希って……姫路さんだよね?」

 

唯一Aクラスである鈴さんが聞き返す。

島田さんは1つ頷く。

 

「また何で?」

「現状について両親からの反発にあったらしくてね………このままの生活を送るんだったら、もしかしたらって………」

「成る程…………」

 

私と鈴さんは一発で分かった。

まずは姫路さんが置かれている環境が悪すぎる。あれだけ蜘蛛の巣がはった所で生活するのは、恐らくきついはず。体調すら崩しかねない。

そして設備。姫路さんはAクラス常連の力を持っていながら、不良品ばかりのクラスで過ごすのは過酷なものがありそう。

最後にクラスメイト。バカばっかり。正直1番痛手かもしれない。

 

「でもそんな馬鹿なクラスでも、私達に勝ったんだよ?」

「表面上ではね。でもあり得ないことなのよ。FクラスがAクラスに勝つなんてこと。学校としても隠蔽したい事実なんでしょうね」

「そうくるか………学校側も関与してるんだったら、何にも出来ないよね」

「確かに、あんな環境は女の子が暮らすような場所じゃないかも……」

 

鈴さんもうんうん、と頷く。

 

「だから瑞希は『召喚大会で優勝して両親を説得しよう』としてるんだけど、それには設備的にも……」

「そうだね………喫茶店で稼いだ資金で設備を整えるしかなさそうだよ」

「でも、なぁ………」

 

姫路さんの両親を説得するには、まずは環境・設備、それからクラスメイトの認識を改めてもらうことが第一だとは思う。

でも、引っかかることが数個ある。

 

「喫茶店で稼いだ資金を、設備に投資していいの?」

「大体文化祭での取り分って『困っている人達への募金』とか名目で、学校のポケットに入るからね……」

「入らないと思うけど……その点はアキと坂本に頼もうと思ってるわ。どうせ暇だろうし」

 

外で野球してたくらいだしね。まだとりもちにかかってるのかな。人間引っかける物じゃないんだけど、あれ。

 

「あとはクラスメイトの認識、か…姫路さんが勝っても意味なくない?」

「え?」

「いや、だって姫路さんが強いのはたかが知れてるじゃん………」

「………だね」

 

確かにFクラスが出し物と同時並行で行われる召喚大会で勝つのはいいと思う。

でも、元々Aクラス常連の姫路さんが出ていっても、クラスメイトの再認識にはならない。

両親からすれば、勝って当然とでも思われて居そうだし。

 

「だから、点数が低くて、尚且つ優勝出来そうな人じゃないと……」

「そんな好条件な人………」

「……吉井君と坂本君だね?」

「働かせすぎだとは思うけど、喫茶店の方は私たちがやればさ」

 

点数からすればかなり低い吉井君。それでも召喚獣の扱いには慣れているはず。

坂本君もあれから結構勉強したと聞くし。

 

「そうね、いい考えね!」

「それで、私たちはどうすればいいの?」

「準備の方と、メニューの方、お願い出来る?」

「任せて」

 

姫路さんの転校阻止。私としても、現状には甘んじられない物がある。

 

 

2人で教室に戻ると、とりもちトラップは解除されていて、代わりに水溜りが出来ていたらしく、10人くらいの男女で雑巾がけをしていた。

 

「また派手にぶっかけたね」

「鳥花さんも水かけようとしたら転んで埋まったから、私がやりまくっておいたわ」

「正直、鬼神の如しだったよ」

 

工藤さんは蘭さんから距離を置きながら言う。どんな状態だよ。ただ水をかけるだけじゃん。

と、教室を見回すと粗方の準備は出来ているようだった。男手があると捗るよね。

 

「じゃあ………実行委員代理の東雲鈴が指揮をとっていきます!あ、お姉ちゃん。黒板書いてって」

「え……….黒板ってかディスプレイじゃない………どう書くのよ」

「そこにキーボードがあるでしょ?打ち込んでいって」

「………私、電子機器触ると10秒で壊すわよ」

「また稀有な才能持ってるわね……貸して。私が打つわ」

 

自称ハッカーの蓮が黒板(ディスプレイ)係になった。10秒で壊すとかある意味すごい。

 

「そんな訳で、まだ細かいこと決めて無かったから決めてくね。えーっと………まずメニュー。喫茶店にありそうな」

「そうね…………アッサムティー」

「高級すぎる!!」

 

初手からとんでもないのが出てきた。これ相場900円くらいらしいよ。高いよ。

 

「喫茶店っていったらトーストとか、サンドとかあるわよね?」

 

Aクラスの女子が聞く。

私自身、あまり喫茶店には行かないんだけど、ハムエッグとかあったなぁ。

鈴さんはうん、と1つ。

 

「喫茶店っていうのは普通ジュースとかだけど、トーストやサンド系含めて、パフェやロールケーキ、モーニングメニューなんてものもあるかな」

「おおう、こだわるね………」

『カプチーノとかどうですか?』

『じゃあホットコーヒー』

『……………飲茶』

「そうだね、飲み物から出してって。100種類くらい」

 

飲み物で100種類は流石に材料費合わせて赤字確実。設備投資する暇なんでないような気がするよ。

 

『抹茶オレ』

『俺、チャイ好きなんだよね〜』

『俺はミルクセーキ!』

「蓮さん、お願いします!」

「任せなさいよ。『サイクロンタイピング』と呼ばれた実力を、今こそ見せてやるわ!」

 

カタカタカタカタ、と猛スピードでタイプしていく蓮。やっぱり早い。手が高速すぎて残像が見える。

ちなみに、そんな中二病みたいなあだ名は初耳。洗濯機みたいだし。

 

ということで、皆から調査して数分、あっという間にさ70を超える量となった。

 

「あ、そろそろいいかな。じゃあ次は食べ物だけど、ファストフードみたいな奴が欲しいかな」

「ドーナツ!!私、ドーナツ大好きです!!」

 

今まで気絶していた鳥花さんがガバリと起き上がって颯爽と提案。成る程、なかなか合うかもしれない。

その他オリジナルメニューも考案しつつ、最後の題材に差し掛かる。

 

「さ、最後はデザートかな。アイスとかパフェとか、好きな奴」

「………私、果物はムリよ」

「いや、蓮が食べるわけじゃないから………」

 

余ったら食べるんだろうけど。

値段は置いといて、結局メニューは以下の通りになった。




翼「………メニューは?」

ありますけど…………いいんですか?

蓮「……何がよ?」

長くなりますよ?

蘭「そう?」

翼「…………100以上あるんだよ?」

蓮「うわ……多…………」

では、23話もおったのしみにー!
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