バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜 作:ぷろとうぃんぐ
翼「ちょい!」
蓮「面接練習なんて放置でいいじゃないの。どうせ落ちるんだし」
酷い言われよう!!
鈴「やっほー!代理で来たよ!」
蓮「その喋り方は………鈴!どうしたのよ?」
鈴「え、なんかお姉ちゃんに投げられちゃった………」
翼「鈴さんも苦労してるんだね………」
蓮「感想が届いてるわよ。”蒼龍”さん。いつもありがとう」
翼「ちなみに、あのジュースは冷凍庫でコチンコチンになってるよ。シャーベットみたいに」
鈴「翼さん。もうシャーベット通り越して氷づけだよ」
蓮「じゃ、本編始まるわよ」
『おい大変だ!生クリームがもうないぞ!』
「じゃあ………桃華!Aクラス専用の倉庫に在庫があったはずだから、持ってきて!3つくらい!」
『分かったで!10分でもどってくるさかい、耐え切ってな!』
『8番テーブル、追加注文!シュガーアイスと三色団子!』
「狩野君達で分担!よろしく!」
『了解!』
しっかり司令塔となって働く鈴さん。店員が欠けているのに充分すぎる統制だ。
私も土屋君も、今はストックを確保するために動いている個人行動。
そこまでの客足は想定してなかってけど、Aクラスとの合同企画だからか、客足も途絶えていない。かなりの大評判らしかった。
しかし、
『おい!この店は誰もオーダーを取りにこねぇのか?』
『すっ、すみません!すぐ伺いますので………!』
『こっちはなぁ、待たされてんだよ!まだ午前のうちに回りたい教室あんのによー!』
「………何?」
「大層立派なクレーマーのご到着よ………」
「何、あの態度……偉そうに……」
「見た目からして3年生だよね……まさか営業妨害?」
「それはないわ。あんな丸見えな営業妨害聞いたことないし、何よりメリットがない」
蘭さんの言う通り、確かに営業妨害なんてしても意味がない。一般的な店とは違うし。
そもそも、何で3年生が営業妨害なんてするのかな。
「ともかく、『アレ』。どうしようかしら………」
「うーっす。戻ったぞー」
チンピラコンビをそろそろ抹殺でもしようかとしていた時、裏手から吉井君と坂本君が戻ってきた。
丁度いい。Fクラス代表のご到着。
怪しげな雰囲気を感じたのか、坂本君は目を細める。
「………どうした?事故か?」
「雄二君、明久君。早速で悪いんだけど、ちょっと仕事、頼んでもいいかしら?」
「ん?」
「…………不良討伐」
「討伐………って………」
「なんだ?クエストクリアして、服でも剥げと?」
「似て異なるわね…………」
吉井君が厨房から中を覗くと、今だに注文が来ないだの叫んでいる連中が。
「………これは酷いね」
「悪評でも増やさせる気か。……んじゃ、ご要望に預かりちゃちゃっと始末してくるか」
坂本君が首をコキコキ鳴らせながら1歩踏み出した時だった。
『全くよぉ…………お?いいものあんじゃん!』
不良A(坊主)は机に置かれているマカロンに手を伸ばした。
続いて不良B(モヒカン)も。
………ってか、それ………「食卓に彩りがない」って理由で置かれた食品サンプルなんだけど………
口の中に放り投げた瞬間、顔色が真っ青になり、床に転げ落ちた。
「まずい………!!ムッツリーニ!」
「…………承知………!」
AEDを持って倒れた2人の元へ駆けると、手早い速さで電気マッサージを行い、辛うじて蘇生した。
「……慣れたものだな」
「……あ、危なかった………」
「食品サンプル食べるバカがどこにいるのよ……………」
クレーマーは思ったよりバカみたいだった。
しかし、この人たちにも譲れない物があるらしく、尚も難癖をつけ始める。
『……はっ!なんだこの味は!死にかけたぞこらぁ!』
『この料理を作ったのは誰だ!?つか責任者でてこぶごぁぁ!?!』
更に周りがザワザワし出している最中、食品サンプルだということすら気づいていない彼らは、ついに責任者を呼び始めた。
でも、お呼ばれしたFクラス代表、坂本君が笑いながら坊主先輩を吹き飛ばす。
『げっ………!常村………!お前何しやがぶぼぉう!?!』
「私が責任者のFクラス代表、坂本雄二です。生憎Aクラス代表はで払ってるんですが、何かご不満な点はございましたでしょうか?」
『いや………不満も何も蹴り飛ばされたんだが………』
「それは私のモットー、『パンチから始まる交渉術』に続く『キックでつなぐ交渉術』となっております。これ以上暴れなさるんでしたら、『プロレス技で締める交渉術』が待っておりますが?」
心から、ではなく明らかに作り笑いだからこそ狂気を感じるのかもしれない。悪鬼羅刹そのもの。
坂本君の威勢に精神的にも蹴落とされた2人はビクビクしながら言う。
『い、いや………これ以上の交渉は必要ない……あとは夏川に託そう』
『お、おまっ!俺を売るんじゃねえ!』
この2人、常村先輩と夏川先輩って言うのか。念のため覚えておこう。
2人の会話を聞いていた坂本君は、溜息をつきながら夏川先輩の腰をホールドする。
私には分かる。
あれ大技。
「なら-------これにて交渉は終了だ」
Fクラスの床だったら恐らく破れていただろうバックドロップが直撃し、「お、覚えてろよっ!?」と悪役台詞を吐きながら教室から飛び出していった。
「結局、アレは何だったの………」
「さぁ?」
私たち厨房組は肩をすくめるのだった。
鈴「不良撃退したから、蓮さん。何かちょーだい?」
蓮「アンタ、何もやってないじゃないの!」
鈴「優しく影から見守ってたよ!!」
翼「………あの2人随分と仲良くなってる……」
一応蓮さんはコミュ障ですけど、見た目蘭さんなんで……
翼「あぁ………普段そう言えばあんな感じだ………」
蓮「ちなみに、次は構成的に少し遅くなるかもしれないわね」
鈴「やること多いから、仕方ないよ」
pixivさんの方面も書かないとですし。時間がない時間が。
翼「ってことで、26話、更新期間未定!よろしく!」