バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜 作:ぷろとうぃんぐ
翼「下書きが追いつかれてるのに、よくやるよね………」
蓮「そこは………まぁ。感想が届いてるから、紹介するわね。”蒼龍”さん」
蘭「基本、ツンデレキャラは作者は好んでないようね」
翼「う、う〜ん…………」
蘭「葉月ちゃんを見習いましょう。そして無垢な過去に---------」
蓮「どうしたのよ。アンタにしては中々奥深いわね」
蘭「いや………ちょっと鈴がね…………」
翼「今回の話見てくれれば分かると思う。雰囲気ちょいギスギスしてたから、流石に驚いたよ………」
蓮「?じゃ、本編始まるわよ」
ということで、2年B・C企画の喫茶店へ到着。
私たちの比じゃない程に客通りが多く、結構繁盛しているようだった。
この喫茶店はバーに似ていて、ロンドンによくあるブースもある。メニューも外国産のものばかりだ。
「噂によれば、この辺りらしいけど………」
「今のところ、不審点はないね」
「まだ分からんぞ………」
鈴さんと吉井君が店内を見渡すも、特に変わった様子もない。
私たちはいつ何時何があってもいいように、レジに近い席に座る。
「いらっしゃ……………あら。貴女たちは………」
「あ、咲未さん。久しぶりだね」
湾城咲未さん。Bクラス副代表で、代表である根元君のストッパーでもあるらしい。
本人はただの豚骨と思ってるんだろうけど………
「そうですわね。ところで、ご注文はあるかしら?」
「そうだね…………何がいい?」
「私と鈴はダージリンティーで」
「俺は…………キーモンティーを貰うか。明久はどうするんだ?」
「僕は水で。備え付けに塩があると嬉しい」
「…………もうちっといいの飲もうよ」
鈴さんがそう呟く。
確かに折角の喫茶店ってこともあるんだけど、値段が普通の喫茶店より少し高めになっている。
昼食が塩水か砂糖水の吉井君にとって、ここで贅沢をする訳には行かないのかもね。
「じゃ、私はアッサムティー」
「ご注意を繰り返しますわ」
「ご注意は繰り返さなくてもいいぞ」
咲未さん、それは素かな?
「あ。コホン。まだ慣れていないもので。それではご注文を繰り返しますわ。ダージリン2つ、キーモン1つ、アッサム1つ、………水1つでよろしいこと?」
「うん。大丈夫」
「あ、そうだ。ここの店に、妙な坊主とモヒカン先輩来なかった?」
鈴さんがそう尋ねる。特徴って言われてもそれくらいだしねぇ。
坊主、モヒカン………と頭を揺すりながら少し黙考すると、手を打つ。
「そういえば来ましたわ。つい10分前くらいに」
「何か言ってたか?」
「……貴女達のクラスのことですわ。1度だけなら構わないですけど、それを朝から何度も何度も。耳タコが出来そうですわよ………」
咲未さんは、はぁ、と溜息をつく。恐らくここだけじゃない。他のクラス企画の店にも、根も葉もない噂を流し込んでるのだろう。
「それは…………店的にもうざいわね……」
「そのことについて、そろそろ締めてやろうと思って出向いたんだが………」
坂本君がそういいかけた時、その根源は現れた。
『いらっしゃいませ。お2人様ですか?』
『あぁ。中央付近のテーブルは空いてるか?』
「…………あの連中で間違いないよな?」
「ええ。間違いないですわね。あの頭のテカリ具合といい、跳ね具合といい、まさに下劣な輩ですわ」
「確かに下劣ね……見るからに」
「とても他人事だとは思えんがな……」
「げぇ!?根本恭二!!覚悟ぉぉぉおお!!!」
「待て待て待て待てぇぇ!?」
横から入ってきた根本君を迎撃する吉井君。ポケットからいざと言う時用の10mmナイフを取り出す。
そういえば、ここはBクラスの代表って根本君だったね。咲未さんの影が濃すぎて忘れかけてたよ。
そういえば、Cクラス代表は………
「…………」
「…………………」
「………………………何かいるかしら?」
「………………。柿ピー」
……うわぁ、険悪化しとる………鈴さんが謎の話しかけるな
先ほどの2人組も、大きい声で談笑し始めた。
『ここの喫茶店は上品でいいなー』
『そうだなー、さっき行った2Fと2Aのクラスは酷かったよなー』
『折角広い場所使ってんのに、料理があれじゃあ流行んないよなー』
………(イラッ)
「待て明久、翼、蘭。ここで下手に動くと悪評が増えるぞ」
「あのまま見過ごせっていうの!?」
「……ちっ、また同じ話か。さっきから何度も何度も、ご苦労なこった」
同じ事をやりかねない根本君ですら気に入らないようだった。実際問題、2年A、B、C、Fクラスの妨害になっている。
いつも悪どいことをやってきた根元君でも、悪どいことをやられればムカつくのは当然なのかな。
「………東雲鈴。早くあいつらを何とかして頂戴」
「あははは。嫌だなぁ、私暴力は苦手なんだよ
「そうですわね。ふふふふ」
「あはははは」
「鈴が怒ってるわね…………久々に見たわ……」
やばい、こっちも修羅場だ。目が笑ってない。
この2人、犬猿の仲なの?
「落ち着けお前ら。………そうだな、Bクラス副代表。その服、余ってたら貸してくれないか?」
「いいですけど……何に使うんですの?」
「ここで殴りに行っても噂は更に酷くなるだけだ。ここは穏便に済まそう」
坂本君の提案には確かに最も。出来ればこれ以上の悪評は私たちとしても阻止したい。
だったら、どうするの?
「根本恭二。貴様には再び女装してもらおう」
「…………はぁ!?何だと!?」
「そして、あの不良のどっちかをバックドロップか何かで戦闘不能にさせるんだ」
「どこが穏便なのよ?」
バックドロップで仕掛ける奇襲に、穏便という単語はミスマッチだと思う。
しかし、当然拒むのは女装する側だった。
「ちょっと待て坂本!何で俺が!」
「女装させる利点は面が割れないようにすることだ。相手は3年だが、何をしてくるかわからん」
「じゃあそこのバカにでもさせればいいだろうが!!それかお前!」
「明久とも考えたんだがな。1度顔を見られている。バレるリスクも高いし、お前は俺の女装姿を想像出来るか?」
「………………オエェェ………!」
必死に吐き気を堪える根本君。確かにうん。ちょっと似合わないかも……
「明久も口を抑えるな。つまり、この場に適してるのがお前ってことだ根本」
「……くっ!納得出来ない!何故俺ばかりがこんな役を-----------」
「--------連行しろ。小山とかいうCクラス代表とBクラス副代表」
「待てぇぇぇ!!待つんだ友香ぁぁぁぁ!!」
「早く行きますわよ家畜!」
「哀れだ…………」
「哀れね…………」
東雲姉妹は、互いに根本君を見送ったのだった。
後に聞いた話だけど、小山さんと根本君は付き合ってたらしいけど、今回の一件も含め、根本女装集が発行されたとかで、破局したとか。
鈴さんは大層笑顔だったそうな。
私は脳裏にドナドナを思い浮かべる程、哀愁が漂っていたのは言うまでもない。
蓮「原作とは違う展開になってるわね……」
翼「そう。B.Cも出てるから、活躍の場面を与えてあげようってことで、代理が出たみたい」
蓮「それにしても…………鈴はどうしたのよ?」
蘭「………鈴、普段は寛容だけど、怒ると超怖いのよ……」
翼「怒るときって、どんな時なの?」
蘭「今回みたいに性格から合わない人とはああなのよ……怒るっていうか、ムスって感じでヘソ曲げるのよね……」
蓮「それでも笑いあってるじゃない」
翼「殺意は丸出しだったよ?」
蘭「後はオヤツのプリン食べた時はすごかったわ………いきなり『お姉ちゃん…………私のプリン、食べたでしょ…………?』って………」
翼「怖………」
蘭「食べ物の恨みは恐ろしいって、実感したのがその時よ………こっ酷くはたかれたけど、痛くなかったわ」
蓮「意外な一面も知れたわね…………それじゃ、28話も楽しみにしててね」