バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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全然話が進んで行きませんねぇ。どうしましょう。

翼「そんなこと言われても、ねぇ?」

蓮「先延ばしにして書くからよ。遠回しの表現が多すぎて文字数だけ稼いでる状態じゃない」

……………(図星)

蘭「まぁ細やかな問題よね。じゃ、感想。”蒼龍”さん」

翼「撃退は私にお任せ!」

蓮「情報収集は私の仕事よ」

蘭「…………この2人いれば何とでもなるわね………」

では、本編始まります。


30話 恩恵と逆襲

『ゴメンナサイ。調子ノリマシタ』

 

数分後、やけに上から目線だった先輩から土下座を受けた。

1人だけなのは、あちこちに衝突痕を残しながら、土下座出来るのが先輩Dだけだったから。

手加減出来なかったのが私の失態かな。先輩Dも前歯4本くらい無くなっちゃってるし。

 

『何でも聞いてください』

「え、う、うーん…………私たちを襲った次に、貴方たちは何をしようとしてたの?」

『は、はい。実はですね、教頭の野郎から『喫茶店に残っている女子を全員連れ去って来い』………と』

「………えっ!?」

「的中ね。相手は手段を選ばないと言ったでしょう」

 

蓮は再びノートパソコンを開けて打ち込み始める。おおよそエラー表示の強行突破でもしていると思う。

それにしても、全く運のない人たちだなぁ…………

 

「でも、蘭さんと鈴さんに勝てるのかな、その人たち………」

「あのダブルバップね。並大抵の人間じゃあの障壁は突破出来ないわよ」

『一応、武術の達人を名乗る奴なら居ました。教頭もノーマークではないのかもしれません』

 

加速斬撃(マッハブラスト)の異名を持つ蘭さんと、実技の成績トップの鈴さん。この2人に挑むには相当の根気がいるけど…………

 

「まぁ心配なのには変わりないわね。そこの3年D組の杉浦松造(すぎうらしょうぞう)君」

「な、何故僕の名前を………!?」

「翼が万が一負けた時の為に貴方たちのクラスや名前や住所、電話番号を調べて地獄の底まで追い詰めてあげようと思ったのよ」

「そ、そんなことまで………!」

「出来るわよ。ハッカーを甘く見ないで頂戴。その気になれば何だって出来るわ。私の武器はパソコンだもの」

 

くるん、とパソコンを私と杉浦先輩の方へ向ける。

画面に映し出されていたのは、顔写真とフルネーム、血液型や生年月日、誕生場所、住所などなど、全ての個人情報が表示されていた。

蓮はパソコンを閉じて、先輩に言う。

 

「また教頭が変な動きをしたら教えて頂戴。何をしてくるか分からないもの」

「は、はい…………!!」

「私のメアドは既に貴方の携帯に送信されてるから。それじゃ、呉々もスパムメールを飛ばさないように」

 

そう言い残して、私と蓮は呆然と立ち尽くす先輩を後に、喫茶店へ戻る。

多少なりとも気にかかる。いくらトップクラスの体育の成績を持っていても、上には上がいるからね。

 

「何でもいいけど、蓮ってすごいね。情報まで操作出来るんだし」

「流石の私もいくつかの防波壁を突破するのは無理よ。ファイアーウォールとかトロイの三角木馬は、相手にしようとも思わないわ」

「ファイアーウォール?」

「あら、知らない?例えば日本の政府の機関を狙ってハッキングしようとすると、何重にも連なった壁が出現するのよ。それを突破しても何回でも蘇る。この突破しても復活する壁を無突破口障壁(ファイアーウォール)って言うのよ」

 

ついでに、情報分野においては、蓮は成績トップらしい。それ程コンピューター技術や、専門用語を知っている。

私にはちんぷんかんぷんだけどね。

 

「へぇ………あ、トロイなら知ってる。ウイルスだっけ」

「そう。ウイルスっていうより、もっと具体的に言うとOS………オペレーティング・システムを硬直化させる。ブラウザクラッシャーって表現が正しいわ」

「ブラウザクラッシャー………」

「そうね。例えばシャットダウンしようとしても切ることが出来ずフリーズしたり、まさに、パソコン自体を乗っ取られたり。正直難敵だから出来ることなら避けたいのよね」

 

何でも出来るわけじゃないわよ、と蓮は指を立てる。

蓮曰く、既にトロイの突破方法は知っているのだとか。

 

「でも、ファイアーウォールだけはどんなハッカーでも突破するのに時間がかかるわ。最低でも10分は必要ね。私が尊敬するハッカーの1人”NIR”を名乗る人は3分で突破するわ」

「すごい人なんだね」

「少なくとも私と同じくらいかしらね。それでもオジサンなんでしょうけど」

 

オジサンがハッキングって言うのもシュールな光景だと思う。

 

「だからこそよ。上が居るのよ」

「世知辛い世の中だなぁ………」

 

蓮からそんな尊敬話を聞きながら足は慌ててAクラスに向く。

 

『ぐぼぉふぁ!?!』

「うわっ!?」

 

私は思わず仰け反った。

今起こったことをより完結に説明したい。

Aクラスに到着した私たちを横切ったものは、大の男の人だった。大体30代ほどのイカツイオジサンかな。

ちなみに中からはこんな声が。

 

『あらぁ?寄ってたかってか弱い女の子を拉致るつもりなの?』

『少なくともお姉ちゃんはか弱くないよね』

『だまらっしゃい我が愚妹』

『性格変わってるよ』

 

中から聞こえたのは恐らく話し方からして東雲姉妹のものだろう。現在、私たちが数刻前に行われたと同等の処刑のようなものだった。

だから言わんこっちゃないと。

 

『くそ…………この女共やけに強え………!!』

「言い残すことはそれだけかしらこけし頭。せめて安らかに逝きなさい………」

『……ふん、お前の友達は無事ではすんでないかもな』

「え?………あ」

「……………あの2人に、何をしたの!?」

『おっと。対したことはしてないさ。あの小林翼とかいう女……俺の仲間10人に襲わせられてるんだろうな!』

 

残念。私が襲った側なんだけど。

当然そんな事実を知らない蘭さんは拳をプルプルと握りしめた。いくら私でも勝てないと推測したのだろう。

確かに、10人の体制だ。教室の中を見た通りだと5人ほど、捕縛されて居るのはこけし頭のオジサンだけだ。

蘭さんは涙腺に涙を溜めながら男を睨む。

 

「…………翼は、どこよ」

『あ?1階の踊り場にいるって聞いたぜ。今更行っても、無駄だとは思うがな!』

「……………ッ!!」

 

蘭は踵を返して教室を出ようとする。間に合うとは思っていないことだろうけど、その必要もない。

 

 

「私を-------お呼びでございますか、お客様?」

 

 

私と蓮は2人して教室の中に踊り入る。

乙女を泣かした罪は償ってもらわないとね。

私を見た蘭は一瞬恋い焦がれた彼氏の幽霊でも見たかのように驚愕する。

一方の男の方も戦慄した表情だ。

 

「翼!大丈夫だったのか!?」

「蓮さんも!無事だったんだね!」

 

奥から残る2人ほどの不良と激戦を続けていた吉井君と坂本君が声をあげる。

男も声を荒げて叫ぶ。

 

『貴様ァ!!何故ここに………!あいつらはどうした!?』

「あいつら………?あぁ、あの不良だかチンピラのことね。翼1人(・・)でボコしてたわよ。災難だけど、無事では居られない怪我だったわね」

 

蓮は茶化すようにして言う。正直、対した相手では無くて、塵も積もれば山となる戦法だったから、楽に戦えた。

堪らず蘭さんは蓮に抱きつく。

 

「ふぐっ………ちょっ、待っ………」

「さてと。ねぇ、そこのこけし先輩」

 

私は蘭さんと蓮、そして鈴さん、奥で怯え切った表情の姫路さんや島田さん、葉月ちゃんたちを見やると、精一杯の低音ボイスで告げる。

 

 

 

「乙女の純潔を奪った罪は……………重い(・・)よ?」

 

 




蓮「2話連続で翼の無双シーンで終わるとは…………これを贔屓と呼ぶのよ」

贔屓じゃなくて、無双少女ですよ。

蘭「そんな粗末なことはいいのよ。それよりも、これバカテスなの?」

バカテスアナザー(仮称)です。

翼「少女の私に、戦いばかりやらせないで欲しいんだけど…………」

蓮「ちなみに、今一応シリアスよ。翼の瀬戸際だったんだから」

翼「そりゃまぁ、勝てるとは普通思わないよね………」

蘭「普通じゃないこと、認めてるわよ」

翼「あっ」

蓮「じゃあ31話もお楽しみに。ちなみに今回で10万文字超えたようね………」
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