バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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翼「もう32話かぁ。早いね」

蓮「そうね。それじゃ感想返信から行くわよ」

蘭「えと、”蒼龍”さん」

蓮「清涼祭2日目はオリジナルストーリーだから、時間かかるかもしれないわね」

翼「それじゃ、本編スタートだよ」


32話 盛毒と盗聴

試召戦争5回戦目。

吉井君たちのチームは霧島さんと優子さんのチームと当たることになり、若干ばかりか、苦戦を強いられることとなった。

正面衝突では勝てないために、霧島さんを”堕として”から、何とか撃退したと語る吉井君。

 

「………………雄二。嬉しい」

「………………………(瀕死)」

「………これ、どういう状態?」

「擬似結婚、かしらね。坂本君の目も虚ろだし」

「霧島さん!雄二は明日もあるから薬は勘弁して!」

 

私たちの喫茶店に戻ってきた吉井君たちだったが、やけに騒々しく、そして坂本君が前回毒(物理)を盛られた時のようにトリップしていた。

勝つために霧島さんと坂本君を利用したみたいだけど、ちょっとやりすぎなのでは?

 

「…………音声機(ボイスレコーダー)に録音してもらった」

「…………えっ?」

 

霧島さんは左手にボイスレコーダーを翳す。

そこから流れて来たのは、まがいも無い坂本君の声。

 

『終わったら結婚しよう。---------愛している、翔子』

 

「「「………………………」」」

「…………一生宝物にする」

「待って、えっ?」

 

私は思わず混乱した。坂本君は確かに霧島さんのことを良く思ってるかもしれないけど、とてもじゃないけどそんな告白を公でする人間ではないと思う。

そんな私の様子を見た木下君が私に囁く。

 

「……実は、ワシのモノマネなのじや………」

「……あぁ。そういえば演劇部のホープとかって」

「明久の指示でな………これで雄二は八方塞がりになってしまったじゃろう………」

 

頭を抱えて後悔を浮かべる木下君。

擬似音声とはいえ、決定的な証拠が出来てしまった。

これでいつ結婚式会場に招かれるか分からない。

 

「まぁ、優勝景品だけは死守しないといけないかもね」

 

如月ハイランドのプレミアムチケット。カップル専用である。

まさに霧島さんにうってつけの危険な代物に他ならない。

すると優子さんが話題転換。

 

「それで、店の状態はどうなったの?」

「大幅に落ち込んでたけど、鳥花さんたち接客の人のおかげで回復してるよ。これなら取り戻せるかな」

 

鈴さんは答える。

結局、店員を商品に出したら思いのほか大繁盛。

復興の目処がついた。

あれから、あの先輩たちの妨害は受けて無いしね。

 

「そうか…………なら………安心だな…………」

 

何とか共々復活した坂本君は、声も絶え絶えだ。大丈夫とは思えないし、顔色も青い。

一体何の毒だったんだろう。テトロドトキシンとか?

 

「今日はこれで終わりでしょ?」

「………あとは2日目に持ち越し」

「そういえば、2日目って何をするんでしょうか………」

「それもそうだね。まだ、ババァ長から何の説明も受けて無いから」

「…………今年は違うと聞いた」

 

…………ネタバレだけは、控えなきゃね。

そんなわけで、売り上げも軌道に乗ったところで、何とか清涼祭1日目は幕を閉じたのだった。

はぁ、長い1日だった。

 

 

『……何?校内にハッキング痕?』

『はい。システムをコントロールする管制室から、謎の微弱な音波が感じとられました。恐らくは潜伏するハッカーの仕業だと』

『……まさかあのガキ共……じゃあ無いだろうねぇ。そこまで頭は回らないさね……それに、そんな盗み取るくらいなら堂々と聞きにくるさね………』

『それと、サイバー攻撃と見られる攻撃にこれまでの研究データが丸ごと破壊されています。これは----------』

『同一人物の可能性が高いってかい?』

『いえ。これまでに仕掛けて来たのは3人(・・)。2人は直ぐに引いたのですが、もう1人は…………」

『…攻撃、かい。学内の中枢に直接仕掛けられるのは教師しかいないんだけどねぇ。あとの2人とやらは生徒の可能性もあるんだが…………』

『1人は恐らく………』

『あの……何だっけねぇ。最近転校してきた--------』

『霧島、蓮…………』

『まず間違いないさね。堂々と特技はハッキングと名乗ってたんだ。逆を返せば宣戦布告になる。それを分かって名乗ったようだね』

『挑発、ですか』

『ただ、事実3人も入られてるんだ。制御が甘いのもその通りだろうし、試召召喚の時点で大部分のシステムを使ってるのも確かさね』

『どうしますか?』

『そうさね………サイドバックを仕掛けた2人はともかく、中枢機関だけは困るんだよ。学園の全情報が詰められてるんだからね』

『と、なれば…………』

『霧島蓮とやらともう1人のハッカーに依頼でもしてみようかね。『学内のデータを持ち出そうとする輩を突き止めろ』……とね』

『………今年の清涼祭はどうなるか分かり兼ねます。裏で大きな力が働いていると存じていますし………』

『ふむ。正直ここまで大事になるとは思わなかったよ。しかも、相手は教頭。無事では済まないかもしれないねぇ………』

『学園長………!!』

『はっ………楽しくなって来たじゃないか。やはりこうじゃないとここまで動いた甲斐がないってもんだよ………』

 

 

「………………ま、こっちが盗聴してるのも気がつかないようね……」

「………蓮さん。やりすぎ」

「……待ってなさいよ”Ω(オメガ)……絶対に、アンタは私が止めるわ…」

「…………はぁ、なんでこんなことになっちゃってんだか……」




最後がパッとしない終わり方になりましたね。

蓮「伏線かしら?」

翼「れぇん?また盗聴なんてアウェーな………」

蓮「仕方ないじゃないのよ。とにかく、私は負けられないの」

蘭「まぁいいわ……じゃ、次回お楽しみに」
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