バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜 作:ぷろとうぃんぐ
鈴「今回はギャグ………というより、ちょっとシリアスになっちゃったかな………」
蓮「アニメオリジナルだから、小説では表現しにくいのよ。しかも強い難敵が加わったし」
鳥花「最後は藤崎海斗さんです!」
蘭「ネタバレかもしれないけど、無双『される』わよ」
鈴「それと、とあマリの方は流石に2日に1回更新は辛かったみたいだよ」
鳥花「それじゃ本編です!」
☆
『アキ!そこの突き当たりを右よ!』
「了解!」
島田さんたちのガイドを頼りに、ダクトからの侵入を図る私たち。
吉井君、鳥花さん、私、蘭さん、蓮の順番で見失わないように前へついていく。
道幅はかなり狭く、召喚獣ほどの大きさでもたまにひっかかるほどだ。
問題はそこじゃなく、ダクト内の広さにあった。
侵入者防止用にしても、まるで
私たちはメガネのようなものをかけ、召喚獣ともども、ダクトの様子を探る。その光景は別の部屋でガイドしている坂本君たちに送られる。
『明久!次の突き当たりを左だ!』
「うん!」
坂本君からの指示が絶え間無く飛んでいく。
曲がり角を言われた通り左に曲がった時だった。
「…………ぐふっ!?」
「あぶっ!?」
前を行く2人の様子がおかしくなったので、慌てて私は足を止める。
そこに広がっていたのは、紫の毒々した----------
『毒の沼地だな。悪い、悪意はない』
「悪意バリバリですよね!?」
『俺はただ単に、明久が苦しむ様を-----じゃない、面白くしようとしただけだ』
「それを悪意有りって言うんだよアホ雄二!」
ついに召喚獣に『POISON』の表示がつき、点数表示が紫色に染まった吉井君と鳥花さんの召喚獣がいた。
私たちは池を跳躍して躱す。
「雄二!後で覚えておいてよ!」
『なんのことやら。お、左に行くと………』
「えっ?」
ゴオオオオオオオッ!(激しく燃え盛る炎)
「なんでダクトにこんな超絶トラップが用意されてるのよ。おかしくない?」
「変なところに力を入れるよね、この学校」
「それだったらもっと監視カメラ的なものを入れたらいいのに」
吉井君はそう言うが、それは蓮や土屋君で間に合ってる。
ついに中間地点まで来た時、トラップの濃度も酷くなる。
『明久!そこを左だ!』
「まっ、ちょっ!!剣山あるよ!?雄二!貴様が串刺しになって美味しく焼かれてほしい!」
剣山(+マグマ)。
『吉井君!そこを左です!!』
「………ん、かはっ……!息が苦し………ッ!!」
『……………そこの通路は一酸化炭素で満たされてる』
『………………迂回して』
『あっ、ごっ、ごめんなさい!』
「殺す気なの!?そうなのね!?」
一酸化炭素が漏れた通路。しかもその先は袋小路。姫路さんはどこへ導こうとしていたのか………
そして、
「はぁ………はぁ…………召喚獣より私たちの方が披露が大きいわね………」
「本当だね………あたっ!」
ガツッ、と吉井君の召喚獣が何かに触れた。
「え、何これ?」
「レバー………みたいね」
蓮が呟く。モニターに移されていたのは、確かにレバーのようなスイッチだ。
………もしかしてこれ。
「おや、それは侵入者防止用のシグナルさね」
『なんでそんな冷静なんだババァァァァァッ!!』
吉井君が無線に向けて叫ぶ。ナビにはどうやら表示されない微かなものだったらしい。
刹那、緊急警報のようなサイレンが鳴り響いた。
召喚獣は動かす人に合わせてあたふたとするだけだけど、私と蘭さんの間から格子のようなものが上から降って来て、見事に2つに分断された。
「「えええええっ!!?」」
ここだけではない、他のあらゆるところにもガシャーン、ガシャーンと鉄格子が降りる。
鳥花さんと蘭さんが驚くが、それどころではない。
私たちの目の前の前方から土屋君の召喚獣と、工藤さんの召喚獣が現れた。
「………………アレは……!」
「ボクの召喚獣!?」
「こんなところに暴走召喚獣………!?」
「待って!こっちにも……!!」
蘭さんと蓮の方に現れたのはなんと、布施先生の召喚獣と、田中先生の召喚獣だ。
「先生のも………!!何で!?」
『まずいぞ!今のトラップのせいか知らんが、至る所で召喚獣が出現してきてやがる!』
「引こうにも退路がないし……やるしかないみたいだね」
私は二刀流を構え直す。鳥花さんは槍を、吉井君は木刀をそれぞれ持つ。
蓮は両手で持つような斧、そして蘭さんは担当を構える。
まさかここで召喚バトルになるなんて………!
【Fクラス 土屋 康太 保健体育 541点】
【Aクラス 工藤 愛子 保健体育 481点】
『しかも教科は…………』
「保健体育………!!!」
しかも2人共点数が全然削られてないし……!!
【Fクラス 吉井 明久 保健体育 43点】
【Fクラス 小林 翼 保健体育 314点】
【Fクラス 月風 鳥花 保健体育 246点】
ってこれまずいんじゃない?点数差が釣り合ってない。
【教師 布施 正博 世界史 259点】
【教師 田中 勝成 世界史 671点】
VS
【Fクラス 霧島 蓮 世界史 267点】
【Fクラス 東雲 蘭 世界史 2点】
『「勝てるかぁぁぁぁっ!!!」』
内外問わず突っ込みを入れられた蘭さん。あまり感情を表に出さない蓮でさえも言葉が変化するほど動揺しているみたい。
圧倒的な点差だ。
「くううぅっ!!」
猛烈なスピードで放たれる攻撃を避ける私。しかし、点数が違い過ぎる。しかもカメラ越しのため、上手いこと躱すことが出来ない。
「ムッツリーニ!やめてよ!!このままじゃもたないよ!」
『……………制御……不能………ッ!!』
無線越しから伝わってくる土屋君の悲痛な声。
それは工藤さんも同様だった。
私の方もガッ、という剣を振り払われる感覚がしたと同時-------猛烈な痛みが全身を駆け巡っていた。
「つっ、翼さ--------あぅっ!!?」
「蓮!?………あ、これ詰んだわね」
続いて鳥花さん、蓮もやられたようだ。痛みのあまり床に倒れる。
これだけのフィードバックと戦っていた吉井君は本当に凄いと思う……
「雄二!何とか出来ないの!?」
『無理だ!抑えられねえ!!』
坂本君にも助けを求めるが、向こうも見ているしか出来ないようだ。
島田さんや優子さんはただただ呆然としていたという。
「そ、そんな……姫路さん!美波!秀吉!霧島さん!鈴さん!優子さん!工藤さん!父さん!母さんっ!!」
皆の名前を呼び終えた直後、2方向で鈍いような、そんな音がした。
☆
しばらく、私は動けなかった。
いや、蓮も、鳥花さんも、蘭さんも、そして吉井君も同じように、床にうずくまっていた。
そんな中に迫ってくる1つのダンボール箱。
思い出す。このみかんの箱は西村先生が入っていたものだと。
霞みゆく世界の中で、生徒指導の西村先生は、言う。
励ましでもなく、慰めでもなく、たった一言-----------
「戦死者は補習っ!!!」
「「「「「なしてぇぇぇぇぇぇぇ!?」」」」」
その管制室の入り口で、あまりに残酷な顛末に悲鳴を上げる私たちだった。
さりげなく、翼さんたち初負けですね。
翼「あんなの無理に決まってるじゃん!」
蓮「いや、一方が救いようもないんだし、どうカバーしろっていうのよ。私の学力でも辛いものがあるわよ」
鳥花「退路を絶たれたのが厳しかったですね………」
蓮「さ、次回はリベンジマッチよ」
鈴「本編出番なかったけど………次回もよろしくね!」