バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜 作:ぷろとうぃんぐ
翼「オリキャラ紹介は次の次の話で。それじゃ感想だよ」
蓮「”蒼龍”さんね」
鈴「今回の展開はついていけないかも…………」
翼「後書きで纏めるつもりではいるけどね……」
鳥花「あれ?次で最後でしょうか。太郎丸勇大さん」
蘭「二重召喚よりも上回るものがこの世にあるなんてね…………」
蓮「完璧上位互換よね………」
鈴「?そ、それじゃ本編だよー!」
☆
【Fクラス 霧島 蓮 総合科目 10381点】
【Fクラス 吉井 明久 総合科目 7753点】
【Fクラス 東雲 蘭 総合科目 7953点】
VS
【F仝″% Unknown 総合科目 139320+点】
「「『『はぁぁぁぁ!?!』』」」
内外問わず、そんな叫び声が響く。戦死者を連行しようとしていた西村先生の手さえも止めさせる、絶望なお未知の現実。
『な、何だあの点数は!!』
『文字化けしてる………!?』
「こんなの……どうやって倒せって言うのよぉ!!」
蘭さんは短刀をしっかりと握ったまま唖然とする。蓮や、吉井君も紫のオーラを纏うソイツに目を剥く。
学園長はその怪物を一瞥して、無線で連絡を入れ込む。相当焦っているようにも見えた。
『よく聞きなガキ共。目の前にいるソイツはもう姫路瑞希なんてなまっちょろい召喚獣じゃないよ!もはやソイツは………化け物さね!』
刹那、咆哮。まさしくその姿は獲物に飢えた獣そのものだ。
あまりの威圧に召喚獣でさえ恐怖の色を見せる。
「……で、でも…………!この召喚獣は、姫路さんのじゃ………!」
『そうさ。今吠えたのも、四足歩行で近づいているのも、間違いなく姫路瑞希の召喚獣さね。……だが、召喚獣システムに隠された”封印”が解かれたわけさ』
「……え!?」
『召喚システムは、単なる遊び道具じゃないと言っておいたはずだけどね。今の形じゃなく、原点の召喚獣はもっと凶暴だった。そう、そこにいる召喚獣を例えるなら---------』
後ろに12枚もの邪悪な羽。
そして、更に両手に鋭く光る鎌。
『--------魔王・ルシファーさね』
ドガガガガッ!!とダクト全体に地響きが巻き起こる。
鎌をたった1振り回しただけで、あまりの衝撃波とプレッシャーが巻き起こる。
ルシファー。通称サタンと同一視される神話の世界の堕天使。
「………な………っ」
『いいかい。昔の召喚獣はそんな可愛いキャラじゃなかった。あくまで『召喚獣として』、”神話に基づいた”リアリティを追求したものがほとんどだったのさ。その
「こんなのどうやって倒せばいいのよ!?」
『諦めて帰って来なクソジャリ共。その化け物に勝てる手立てはないよ』
「はぁ!?そんな無責任な……こんなデカブツを置いて逃げろって言うの!?」
一瞬でも擦れば点数はザラではなくなる。それに、ここで撤退すれば困るのは学園長だ。
気遣っているのか、それとも見世物にしたいのか……いずれにしろ、学園長ですら恐れ戦くものらしい。
『普段だったら戦わせているさね。でも…………アンタらは1人例外はいるけど邪魔な使用が加わっているはずだろう?』
「……!フィードバック……!!」
『あんな化け物の一撃なんて喰らったら、人体にすら害を及ぼしかねない。だから戻れと言ってるんだよ』
蓮ですら体力差は120000ほどの圧倒的な差だ。まともに立つことすらままならない。
学園長の言葉に、他の人も賛同する。
『そうです、吉井君!蓮さん!蘭さん!逃げて下さい!』
『………………一旦ひくのが妥当な判断』
「………私は逃げないわ」
蘭さんは押し切るように、恐怖で震えているのに、はっきりとした口調て咎める。
「こんなんでも、止めないといけないもの。事情は知らないけど、学園が危ないんでしょ?私の居場所を、無くしたくないもの」
「……はぁ………仕方ないわね。やれるだけやってみましょ。学園長、別に貴女のためじゃないわよ」
『………どうしようもないガキ共さね………』
『お前ら…………』
意思の硬さに言葉に詰まる学園長と西村先生。先に進もうにも、この悪魔を倒さない限り、前進が不可能だ。
覚悟を決めて腹を割った3人。
その様子を知ってか知らずか、暴走している旧式型の召喚獣は鎌を振り下ろす。
相手は一瞬で点数を持って行かれる魑魅魍魎な化け物。
その時だった。
「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「このぉぉぉぉっ!!!」
鎌の軌道が
弾道予測が外れて、勢い余って逆方向の床を叩き割る悪魔の召喚獣。
「つ、翼さん!?鳥花さん!?」
「下がってて!!」
私と鳥花さんは無理矢理召喚獣を引き寄せさせて、3人から距離を取らせる。
素早い動きで何とか攻撃を叩き込むが、召喚獣の背の高さの倍のくらいある鎌を極端に振って、刃で切り裂こうとする暴走召喚獣。
「何でここにいるのよ!補習は?」
「学園の危機だって言うのに補習なんてやってられないよ!0点の教科だけ受けて戻って来た!」
相手の攻撃を何とかかわして、片手剣スキル『マザーズ・ロザリオ』を打ち込む。
その間、鳥花さんは腕輪の能力である時を止める力を使い、錯乱させる。
だが、相手もやられっぱなしではない。
12枚もの羽をはためかせて、召喚獣を近づかせないように上手く立ち回る。
相手は羽根つき。空中を自由自在に飛び回るので、捉えることが出来ない。
「この……!!」
私はこの時、少なくとも頭の中では考えていた。
暴走召喚獣。
元は
そうじゃない。
元々、姫路さんの召喚獣は
だとしたら、きっとそれは姫路さんだけじゃない。ひょっとしたら私の召喚獣も旧作型なのか---------
試験召喚の語源が英語での『サモン』。
その上を行く掛け声。
私は、迷わず意を決して叫ぶ。導かれたような、”解”を。
以前、蓮に学校のことを教えてもらった時、昔の呼びかけを覚えていた。
確か、あれは---------
「---------
叫ぶようにして召喚した瞬間、今までデフォルトの召喚獣が形を変え始める。
その姿は神々しくもあり、そして煌めいていた。
「何よ………あれ………」
他の人は皆唖然としている。読者さんも恐らく唖然としていることだろう。
ただし、私の召喚獣と暴走召喚獣において違う点があった。
だから、私の意思で、好きなように動くことが出来る。
ヴァルキリー。北欧神話に登場する半神。
例えるなら、そんな風貌をしていた。
「らぁぁぁぁぁっ!!!」
両手に備わっていた剣がより一層巨大化し、鎌を弾き攻撃を入れる。
【Fクラス 小林 翼 総合科目 149634点】
VS
【Fクラス 姫路 瑞希 総合科目 6903点】
「たった一撃で………!!」
『何て力なのよ………』
そして、バランスを崩して転倒する暴走召喚獣に、追い打ちを入れ込む。
【Fクラス 小林 翼 総合科目 149634点】
VS
【Fクラス 姫路 瑞希 総合科目 0点】
切っ先を召喚獣に突き入れた瞬間、暴走召喚獣はガラスの破片のように儚く割れるようにして消えた。
「これで…………やっと…………」
「今のは……なんだったの……?」
『(Transcendance And Summon System……通称『TASシステム』………まさかあれを使いこなす人がいるとは、驚きさね………)』
私たちはヨレヨレになりながらも、コードを繋げて電力を復旧させることに成功したのだった。
鈴「ということで、解説コーナー!!」
後に語りますけどね。
翼「いや、絶対分かり難かったこと思うから、ここでフォローしておく。まずは、超絶召喚のことから。あとはお願いするよ!」
本編で学園長が言っていましたが、文月学園は元々旧作型《プロトタイプ》と称して召喚システムの実験を行い、何度も召喚獣の変貌を調整して、最終的にデフォルメキャラになりました。
で、その間長く使用されてきた『試作型召喚獣』は数々の神話を用いられていました。
ですが、外部や偉い人からの指摘により、自身の2頭身キャラに変わった、とされています。
鈴「これはオリジナル設定だからね。原作とは違うから注意だね」
それで、結局紆余曲折してきた名残で、姫路さんの召喚獣、そして翼さんの召喚獣は元試作型召喚獣だった、と。
蓮「じゃ、あの点数は何なの?」
あ、バグです。
鳥花「………………え?」
だから、バグです。姫路さんの召喚獣がルシファーへと変貌したのもサブコンピュータの影響でしたよね。あの莫大な点数はバグです。総合科目×5みたいな。
蘭「何よそれ…………」
普通の状態なら点数が2倍するくらいで、100000なんて絶対に超えません。だから、今回だけです。
翼「そして、超絶召喚は元々使われていた呼び声だったんだよね。蓮の昔の資料で見たよ」
試獣召喚が出来る前の話です。神々同士の召喚獣で戦わせていたらしいですよ。昔は。
蓮「次はあのTASシステムだけど………」
蘭「タイトルにもなってるわよね。略称の」
Transcendance And Summon Systemです。意味は『超絶を超えた召喚』です。
鳥花「うわー………ついていけない………」
あれを叫ぶと、神化します。そのうちストライクドッキングします。
蘭「モンス○じゃないの…………」
翼「長々と語ってもらったけど、分かったかな………」
鈴「次はいよいよ章末だよ!教頭どうなるんだろうね」
蓮「処刑よ、どうせ」