バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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翼「それじゃ、次回予告通り、第3章の始まりだよ!」

鈴「感想いくよー!まずは”蒼龍”さん!」

蓮「まぁ、私たちはお留守番だから、東雲姉妹はしっかりやってきなさいよ」

蘭「任せなさいよ。こういうの得意なのよ、私」

鳥花「次は太郎丸勇大さんですね」

蓮「私たちが行くと基本何もしないから、つまらないだけよ?」

翼「同意」

鈴「それじゃ本編始まるよー!」


第3章 過去と記憶と如月ハイランド
52話 強運と通報


学園祭が終わってから3日が経った。

いつもの慌ただしい日常にも慣れて来た頃の話。

1週間もすれば、2年生は強化合宿と言って、文字通り学力を高めるための3泊4日の合宿があるらしい。

 

「う〜む…………」

 

そんな中、Dクラスの設備に変わったFクラスの机に顔を擦り付ける変わった子が1人。

いや、それは私のことなんだけど。

そんな様子を見た蓮は興味津々、と言った顔で話しかける。

 

「どうしたのよ、翼。お日様の香りでも味わってるの?」

「違うよ。窓際だけど、違うんだよ」

「……お日様の香りって、ダニや小蝿が死んだ時の香りらしいですよ」

 

全く持って知りたく無かった情報を鳥花さんから聞いて蓮までテンションは更に下降中。

慌てて話を軌道に戻す。

 

「じゃなくて!これどうしようかな………」

「ん?どれどれ……『如月ハイランドオープン記念!プレミアムプレチケット2名様』………あれ?なんでアンタが持ってるのよ?」

 

蓮はチケットを訝しそうに睨む。

実は優勝賞品として貰ったプレミアムチケットは欲しがっていた霧島さんにあげた。ついでに坂本君は悲鳴をあげた。

しかし、今そのチケットが私の目の前にある。これはどういうことなのか。

 

「坂本君たちにあげましたよね?」

「うん………でもね、昨日商店街のくじ引きで2等引いちゃって……」

「その時の賞品がこれ………ってこと?本当タイミング悪いわね」

「1等はなんだったんです?」

「……………如月グランドビーチのペア宿泊券」

「如月市なんでもありね………」

 

机にだらーん、と乙女にそぐわない格好で伸びている私。

元々プレオープン記念のチケットで、坂本君と霧島さんの仲を掛け持った訳だけど、もう一対……どうしようかな。

 

「それの在り処に困ってるなら、吉井君にでもあげれば?姫路さんと島田さんで取り合いになるかもしれないけど」

「考えたんだよそれも。でも、向こうは向こうで如月ハイランドのカップルジンクス成立のため、雄二を上手いこと嵌めてやろうくへへへ、なんて企みがあるらしくて」

「何もそこまでする必要性あるんですかねぇ………」

「そんなわけで、これの処分に困ってたりする」

 

ご丁寧に2枚あるプレミアムチケットを置く。

鳥花さんはしばらくそれを眺めると、

 

「翼さんと蓮さんで行ってこればどうです?」

「「いや、待って(待ちなさい)」」

「……………?」

「そんな不思議そうに首を傾けられても!これ、カップル専用なんだよ?」

「……何か不都合が?」

「不都合しかないわよ!誰と誰がカップルなのよ!?」

「え、お似合いですよ、お2人さん」

 

さも当然のように言い放つ鳥花さん。確かにいつも一緒にいるけど………カップルじゃないね。

まず性別違うし。

 

「よし、こう言おう。男女のカップル限定だ、と」

「そこはほら、翼さんが男装してって下さいよ」

「何で私が………」

「紳士服とか似合いそうですよ?」

 

想像ができないんだけど………

換金しようかとも考えたけど……こんなプレミアム感満載のチケットじゃ換金すら出来ない気がする。

まず、プレオープンは明日の時点で難しいことだろう。

すると鳥花さんがポン、と手を打つ。

 

「それなら!いい人がいるじゃないですか!」

「え?誰なの?」

「ふっふっふ………それはですね………」

 

「………なっ……………」

 

2Bクラス。

放課後に早速『プレミアムチケットを求めている人』に会いに行ったところ、第1声がこれだった。

 

「何であたしと下僕が一緒に如月ハイランドまで行かないといけませんの!?」

 

頬を真っ赤に染めて、プルプルと震える咲未さん。

折角なんで、代表である根本君でも誘って見れば?と提案した刹那のことである。

私もそれが1番妥当だと思う。

 

「だって勿体無いし」

「勿体無いですわ!換金するのは確かに勿体無いですけど、何でこっちに寄越すんですの!?」

「いいじゃないの。存外お似合いのカップルよ」

「か………かかっ………!?」

 

遂に顔全体が発熱し始める咲未さん。根本君は小山さんに振られたばかりらしいけど、大丈夫だよね。根本君だし。

 

「そういうそっちが行けばいいじゃないんですの!?」

「私たち相手いないから………」

「遊園地なんてリア充の行く所よ」

 

ふん、と鼻を鳴らす蓮。言い方は雑だけど、上級者が行くような場所だから、私たちには合ってない気がする。

 

「そんなわけで行ってきなさいよ、ほら」

「ちょ…………なにがそんなわけっ……て逃げ足速いですわね!?」

 

とりあえず渡すものは渡した私たちはとっとと自分の教室に戻ることにした。

 

翌日早朝。坂本家では………

 

「………雄二、おはよう。今日はいい天気」

「……あぁ、そうみたいだな」

 

いつものように霧島さんが坂本君の家まで出向いていた。

しかし、霧島さんにプレミアムチケットを渡したことは坂本君には内緒である。

当然、霧島さんは気合の入った服装をしている。

 

「……………悪い、翔子。携帯とってくれないか?」

「…………うん」

 

朝起きたら、隣に幼馴染がいた。これはつまり、無知の人間が見ればどうなるのか。

 

 

「-------もしもし警察ですか?不法侵入(・・・・)です」




鳥花「第2のフラグが立ちましたね」

翼「次回予告で坂本君と話してたあの人は………」

蓮「まぁまぁ。ネタバレ厳禁よ。ともかく、後は吉井君たちに任せるわ」
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