バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜 作:ぷろとうぃんぐ
蘭さんの言葉通り、ボロボロになって吉井君が帰ってきた。Fクラスに転がり込んでくる。
「だ、騙されたぁ!!」
「今更気付いたか、馬鹿め。だからお前は明久なんだよ」
「少しは悪びれろよバカ雄二!」
「これから作戦会議だから、俺が指定する人物だけ来てくれ」
屋上。
作戦会議のメンバーは、坂本君と吉井君、木下さん、土屋君、姫路さん、島田さん、私、蓮、蘭さんの合計9人。
もうすぐ昼休みだし、話を聞かれる心配もなさそうな場所がここだった。
「さて、会議を始めようか」
「ところで代表。何でDクラスに攻めるの?段階踏むならEクラスだし、 一気に攻めるならAクラスじゃない?」
それは私も気になってた。何で半端なDクラスを敵にするんだろう。
「そのことだが、理由は色々ある。俺たちが正面きってAクラスと戦ったとしても、勝てるとは思えないからだ」
「そうじゃのう。あのクラスは知略だけでどうにかなるクラスじゃとは思えん………」
「だから、他のクラスとの連携が鍵になってくる」
「連携、ねぇ」
さっきの時間にマニュアル見てたから分かるけど、もし私達がDクラスに勝てば、設備を交換。私達が負ければ卓袱台より1つ前のランクに下げられるらしい。
でも、私たちの目標はあくまでもAクラスだから、設備の交換を盾に別のお願いをするのだろう。
「あとは景気付けとか……だな。明久。開戦時間はしっかり伝えて置いたか?」
「う、うん。今日の午後……昼休み終わってからって言っておいたよ」
「昼休みが終わってから……ってことは、まずはお昼ご飯が先ね?」
「そうなるな……明久。今日くらいはマトモなものを食べろよ?」
「いつも食べてないの?」
坂本君が茶化すように吉井君に言った。いつもマトモなもの食べてないの?何食べてるの?
坂本君の言葉に憤慨する吉井君。
「失礼な!いつもマトモだよ!」
「……そうか、だってお前の弁当……水と塩だろう?」
「砂糖も食べているさ!今日は小麦粉を持って来た!いつもよりリッチだよ!」
……ど、度肝を抜かれた。それ、ただの調味料じゃ………
あくまでも味を整えるものであって、それ丸ごと食べるって………
「……吉井君、それは食べるって言わないと思いますよ………?」
「舐める、が表現としては適切なんじゃろうな」
「……(コクコク)」
「ほぼノンカロリー………」
「そんな状態で毎日過ごしてたら餓死るわよ」
姫路さん、木下さん、土屋君、私、蓮も口々に言う。お金がないにしたって、調味料で昼を乗り越えようと……いや、乗り越えるのは無理がある。
ソルトウォーターにしたって、お腹にたまらないと思うし。
すると、姫路さんがおずおずと手を上げる。
「あの………もしよろしければ、私がお弁当を作ってきましょうか……?」
「ゑ?本当にいいの!?」
「はい、早速明日のお昼にでも持ってきますね」
「良かったな明久。姫路からの手作り弁当じゃないか」
「うん!」
からかわれてるのに気付いているのか、吉井君は嬉しそうに笑顔だ。そんな生活送ってればそうなるかな。
それに、女の子の手作りなんだしね。
すると、島田さんが毒をさす。
「ふ〜ん。瑞希ってば優しいのね。
「あ、えと………よろしければ皆さんにも………」
「俺たちにも?いいのか?」
やっぱりいいです、なんてことにならないで良かったね、吉井君。
折角作って来てくれるんだし、お言葉に従おっかな。
「それは楽しみじゃのう」
「……(コクコク)」
「……お手並み拝見ね」
9人分も作るのは大変そうだけど、本人が大丈夫なら、いっか………