バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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翼「あと15分しかないから後書きはなしだよ!」

蓮「まず”蒼龍”さんから。そうよ。基本オリジナル展開なのよ」

鈴「最後は太郎丸勇大さん!今後の展開に注目!」

蘭「それじゃ、本編行くわよ!」


65話 期間と懺悔

バカテスト 化学

【第九問】

金属の性質を3つ答えなさい。

 

小林 翼の答え

『1.電気を通しやすい

2.熱を伝わらせやすい

3.金属光沢がある』

 

教師のコメント

パーフェクトです。あとは延性・展性という性質も持っています。

 

 

東雲 蘭の答え

『1.磁石に引っ付く

2.磨くと光る

3.熱を通じる』

 

教師のコメント

違います。よく間違われやすいのですが、磁石にくっつくのは金属、というより『アルミニウムや銅』です。金属本体に引っ付く作用はありません。

あとはあっています。

 

土屋 康太の答え

『1.噛むと歯が折れる』

 

教師のコメント

絶対に真似しないでください。

 

 

翌日。

私たちは現地集合というわけでもなく、新幹線で4時間ほど揺られながら高原へ向かう。少なくとも、あと2時間は揺られっぱなしだ。

ラブレターをくれた人は気になるけど、今は楽しまないと。

 

「-----ばささん、翼さん!」

「……ん?」

 

呼びかけられていることに気がついた私は鳥花さんたちの方を向く。

 

「本当に文学少女ですね。旅行先でも本を手放さないなんて……何を読んでたんです?」

「今昔物語集。面白いよ」

「そんな書物みたいな本読んでないで、暇なら少し付き合いなさいよ」

「ひ、暇じゃないんだけどなぁ……」

 

蓮に強制的に参加させられる私。参加者は私含め、蓮、鳥花さん、蘭さんの4人のようだ。

吉井君たちは心理テストみたいなことで盛り上がっている。

 

「で、何をやってたの?」

「クイズよクイズ。翼、そういうの得意だったわよね?」

「まぁ……うん。嫌いじゃないよ」

「じゃあ翼さん!1つ問題出していいですか?」

 

クイズは昔よく本まで買って見た。だからある程度引っ掛け問題とかでも解ける……はず。

最近のクイズは捻りが多いみたいだけど、どんなんだろう。

私はこくり、と頷く。どんな問題でも頑張って解かないとね。

 

「桃、バナナ、葡萄を積んだトラックが走っています。このトラックが急ブレーキで落としたものは何でしょうか?」

「……1番転がりそうなのは桃よね。丸いし」

「いや、全部落ちたってこともあり得るわよ。穴が空いていたとか」

 

蓮と蘭さんはその問題に興味津々だ。でも少し頭を傾ければ問題自体は簡単か。

私はボソッと呟く。

 

「………スピード」

「……え?」

「ちぇ……っ!やっぱ翼さんは引っかかりませんね……!!」

「あぁ、成る程………」

 

急ブレーキをすれば、当然スピードも一気に減速する。

だからこの答えはスピードだ。

 

「やっぱりこれ、翼さんには簡単でしょうか?」

「いや………私も分かんない問題とかあるよ。完璧人間って訳じゃないしね」

「それじゃ、『秋→夏→春→冬』となるのは何でしょう?」

 

再び鳥花さんから問題がなされる。うーん、そんな場所あったかな……

 

「翼さんは倫理的に考える癖がありますからね、それじゃ難しいですよ」

「季節は国によって異なるものね。ンゴロゴロ地帯とか?」

「………あの、優等生さん。これクイズなんですけど」

 

確かに考えてみると、このクイズは子供向けに作られた本だ。

 

「ヒントは、学校に持って来てる人が多いですね。全員とは断言出来ませんが」

「学校で使うものなの?」

「そうですね……古典とか、現代文とかで使用しますかね。あと英語も」

 

古典や現代文、英語で使うもの……

『秋→夏→春→冬』………『あき→なつ→はる→ふゆ』………

あっ、そうか。

 

「辞書、か!」

「辞書?……あいうえお順ね!」

「難しすぎるわよ。それ本当に子供向けに作られたなぞなぞなの?」

 

そんなことをしていると、いつの間にか時間は12時を回っていた。

 

「あら、もうこんな時間ね。時間が過ぎるのは早いわね」

「何をおばあちゃんみたいなこと言ってるのよ。アンタ後何年生きられると思ってるのよ?」

「…………半生?」

「17歳にして!?」

 

蘭さんの完全燃焼は34歳らしい。

それはともかくとして、私たちは家で作ってきたお弁当のお披露目をする。

 

「……全員何で自炊派なの?おかしくない?」

 

ちなみに蓮は昨日私が半額で買ってきた明太子バターロールを頬張る。当の私は家から色々とパン類を持って来ていた。ぶっちゃけていえば、私と蓮の昼食は共有だ。

私は少食タイプだから、ほとんど蓮にあげるんだけど。

 

「さ、それじゃ蘭。一口貰うわよ」

「別に構わないわよ?」

 

蘭さんの今回のお弁当は洋食に傾いていた。

グラタンやエビフライなどなど。それでも定番中の定番かもしれないけどね。

 

「……うん。美味しいわ。相変わらず何でもこなすわね……」

「鈴ともお揃いよ。私が2人分作っただけだけど」

「大変だったでしょ?」

「そうだよ。いつも私が蓮に作ってあげてるじゃん………」

 

私はぐったりとしながら言う。お弁当を作るのに所要時間は1時間ほど。今日の起床は5時からだったりする。

 

「鳥花さんも……相変わらず器用だこと」

「っていうかなんで納豆?」

「代々月風家に伝わる伝統です。血の流れが良くなるんですよ」

「それは伝統とかじゃなくて、周知の事実だよ」

 

納豆は血流をよくする効果があるらしいのは本当。そういえば鳥花さんって学園祭の時にも納豆持って来てたよね………

もうお守りみたいに大切に保管しすぎて、消費期限が切れてたけど。

 

「さて、ただお弁当食べてるだけじゃつまらないから、ゲームしましょう」

「面白そうね。何をするの?」

「古今東西ですね。単純気楽ですし」

「また古今東西………」

 

学園祭で吉井君たちともやった覚えがある。紫色の食べ物ってお題で。

鳥花さんは卵焼きを食べながらルール説明。

 

「負けた人は……誰か1人のお願いを聞くってことでどうです?」

「……簡単なものにしてね」

「じゃあ今すぐ出来るやつ限定で行きましょうか。初めのお題は……『神』の種類で」

「最初からすごくぶっこんだお題っ!?」

「ちょっと!私超絶不利じゃないかしら!!」

 

パンパン→私の番

「『ヤハウェ』」

パンパン→蓮の番

「『デウス』!」

パンパン→蘭さんの番

「え、えぇ……と、『アポロン』!」

パンパン→鳥花さんの番

「『ガイア』!」

パンパン→私の番

「『オーディン』!」

パンパン→蓮の番

「『アフロディーテ』!」

パンパン→蘭さんの番

「『ポセイドン』!!」

パンパン→鳥花さんの番

「『ヘルメス』!!」

 

まずい、決着が付かなそうだ。

ついにはスサノオやイザナミまで登場し、しばらく物凄い攻防をしていたんだけど、前の方から誰かが倒れるような音と、声が聞こえてきた。

 

「明久君!?しっかりしてください!」

「ちっ……!辛さで誤魔化してもダメだったか……!明久!死ぬんじゃねえぞ!」

「………………これは、手遅れ」

「そんな……まさか、のぉ?」

 

どうやら事件の大元は吉井君のようだ。ぐったりしてるけど、何かあったの?

すると蓮がボソリと言う。

 

「どうやら姫路さんのお弁当を食べたようね」

「危険薬品混入してるのは既に私が実証済みなんだけど!?」

「全く懲りないわね。そして、それほどの威力を発揮するデストロイ弁当も嫌なものよね」

「大丈夫かな………」

「……やっぱり翼さんって吉井さんのことが好きなんですか?」

「………えっ?」

 

物凄い話題転換に私は惚けたような声を出した。

いきなり話題は恋愛トーク(強引に)へ。

 

「好きとかじゃないよ。単に放っておけないだけ。鳥花さんはいないの?」

「私、恋愛には興味がらないんですよ。男は怪獣、みんなケダモノです」

「それは流石に過信すぎじゃないかしら………最近ロールキャベツ男子ってのも増えてるらしいわよ?」

「ですね。でもロールキャベツの中は肉じゃないですか?結局形だけ繕ってても中身は純粋な変態なんですよ」

「変態に純粋なんてないよ……」

 

確かにその気持ちは分からないでもないけど、全員が全員変態ってわけじゃない。なかなか手厳しい意見だ。

すると前の方から、

 

「お母さん、お父さん……ごめんなさい。私は以前雄二の教科書を奪って、本屋に売りさばき、生活費にしました」

「何か現世の罪を請い始めたわよっ!?」

「つうかてめぇ!ライティングの教科書がないのはそのせいか!!」

「……それから雄二の筆箱の中に、アルミホイルを入れました。それから雄二のお弁当に………」

「なんで俺ばっかり!?」

 

ついに懺悔し始めた吉井君。これは思ったより重症かもしれない。

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