バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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翼「さて、今回も感想が沢山届いてます」

蓮「要望もあるけどね。まずは……ガンガンさん」

鳥花「いやぁ、真犯人には制裁は当然ですよ!」

蘭「次は”蒼龍”さんね」

鈴「神は言っている………ここで死ぬ定めではないと………」

蘭「私の神が死にましたm9」

翼「運神がいなくなったね。次は太郎丸勇大さん」

蓮「結局ご都合展開に持っていくのよね、この小説」

鈴「大体そうだよ!それじゃ最後、アクアマンさん」

翼「無罪ってことを証明しないと………」

蘭「それじゃ、本編始まるわよ」


67話 銭湯と不確証

バカテスト 数学

【第十問】

2つのサイコロを投げた時に積が12になる確率を求めなさい。

 

姫路 瑞希の答え

『1/9』

東雲 鈴の答え

『1/9』

 

教師のコメント

正解です。簡単すぎましたかね。

 

東雲 蘭の答え

『4/36』

 

教師のコメント

惜しいです。約分を忘れないようにしてください。

 

吉井 明久の答え

『36/4』

 

教師のコメント

逆です。

 

 

1日目といっても、着いたのが3時ごろだろうか。

そこから補習を1時間して、夕飯(当然旅館らしく和食)を食べてから、私たちは自分たちの部屋でさながら遊んでいた。

 

「ふふふ……ウノです。どうしますか蘭さん!勝負しますか!?」

「く………私は鳥花さんの術中にハマってる気がする………!!しかし待て東雲蘭。私は勝負するべきなのか………!?いや、否!敢えて色変え!緑!!」

「あ、これでラスです」

「ぐふっ……!?緑の3……だと……!?」

 

ここだけ聞いてれば何やらわかんないけど、UNOをやっていた。人数合わせにピッタリ。

これは鳥花さんが家から持ってきたものだけど、蘭さんは人生ゲーム、蓮はトランプ、私は紙麻雀と選り取り見取り。

3巡目の勝負となるけど、蘭さんは2連敗。みごと鳥花さんは最後まで残るけど、全て3位抜けを決めている。

 

「そんな気合い入れなくても……」

「賭け事はしてないけど、負けるのは悔しいじゃない?」

「そりゃそうだけど」

「じゃあ賭け事有りで行きます?」

「マジで?え、マジで?」

 

鳥花さんの提案に2位、4位、4位の蘭さんは額に汗が浮かぶ。さっきまで劇画タッチだったからなぁ……

 

「じゃあ1位だった人の言うことを1つ聞くってことでどう?」

「異論はないわよ?」

「うん、大丈夫。変なのじゃなければ」

「う〜………まぁいいわ。1位は私のものよ!」

 

蘭さんに負けフラグが立ったけど、特に言及もせず5枚配る。

賭け事となると負けるわけにも行かないし………ここは………

 

「はい。青ドロー2」

「いきなりやる!?……まぁ私も。緑ドロー2」

「あ、私はドロー4で。色は黄色でお願いします」

 

そして蘭さんに回ってくる。だけど蘭さんは「ふふふふ……」と怪しい笑みを浮かべる。

思わず私と蓮、鳥花さんは頭にハテナを浮かべた。

 

「ここまで未だ手札にドローが入ってたことはない私だけど……ここにきて来たわ!!黄色のドロー2!!私の勝ち………!」

「あ、赤のドロー2(ペチッ)」

「じゃあドロー4。色は青(ペイッ)」

「はい。青のドロー2です(ペスッ)」

「GOD IS DEAD(神は死んだ)っ!!」

 

珍妙な叫びをしながらその場に倒れた蘭さん。うん、手札にドロー2が2枚あって本当に良かった。

 

「何よ!貴女たち意思疎通でもしてるの!?シンパシーでも備わってるの!?」

「そんな訳ないじゃないの。ほら、18枚」

「……な、納得いかないわ……!!」

 

渋々とてつもない量のカードを引かされる蘭さん。これはちょっと、なぁ………

 

「いいわ、ここから私の逆転撃が始まるのよ……!」

「そんなフラグ出していいの?」

「いいわけないじゃない。スキップ×2。ウノ」

「「あっ」」

「飛ばされたね、見事に。ウノ」

「ほいあがり」

「「はやっ!」」

 

鳥花さんと蘭さんは口を揃えて驚嘆の音を漏らす。蓮が1位抜けか、むむむ………

私もあと1枚だけどね。

 

「もはや組んでるとしか思えないんですけど………リバースで」

「組んでないよ。うん、組んでない(1枚引いて)。リバース、からのウノ」

「え、ちょ、ま………」

「ほらぁ、もう蘭さんめっちゃ涙目ですよ。ウノで」

「早すぎよ!?まだ1度も出してないんだけど!22枚も手元にあるんですけど!?」

「良かったわね。それはもう数字が揃いまくってるんじゃないかしら?」

 

家から持ってきた柿ピーを食べながら蓮は茶化すように言う。

その言葉通り、蘭さんは6枚7の数字を合わせる。1番上は緑、かぁ……

 

「駄目だ、緑じゃないんだよ……」

「私もです………」

「はっ、まさかここからが私のターン!?あと16枚からの逆転!?」

 

さらに0を4枚プラスさせる蘭さん。しかも数字はまたしても緑。

 

「これは完璧にハマってる気がするけど………あ、緑の4」

「だったら赤の4!!ウノです!」

「さらに私は緑を支柱としてドロー2×2!!」

「うえっ!?」

 

蘭さんの計略により4枚ドロー……!これはかなりきついかも……蘭さんはあと10枚、私は6枚。鳥花さんはあと1枚。

 

「駄目ですね、緑が上に来るともう何も出来ません」

「私のターンよっ!緑を上にして再度8!!」

「もう私に緑は効かないよっ!リバース!」

「更にスキップ!!」

「荒れてるわね………」

 

荒んだ戦場。いよいよここからが正念場になって来た。

 

「それじゃ黄色スキップ!残り4枚!!」

「黄色は私のターンですよ!チョウカラーです!ウノ!!」

「チョウカラーって一体………」

「だったら緑に七変化!9×2!!」

 

蘭さんはバシッとカードを出す。これで戦力は五分五分。

私はあと3枚、蘭さんは6枚、鳥花さんはラスト1枚。

 

「せこいですね蘭さん!」

「せこくないわよ!」

「それじゃ私はこれで終わりっと。1の3枚重ね」

「やばっ!抜かれた!!」

 

蘭さんは青の4を1枚場に出した。あとは3位決定戦だ。まさかここまで白熱した試合になるなんて、思いもしなかった。

 

「青だったらありますよ!7っ!!ウノっ!!」

「色変えっ!緑!!」

「緑に走らないで下さいよっ!!」

「あっ」

 

鳥花さんが2を2枚出して3位に滑り込んだ。これで結果は出た。

 

「………22枚からの大逆転劇は無理だったわね………」

「いや、うん……よく頑張ったほうよ……」

「ピーナッツ食べながら励まされても………」

 

蓮は蘭さんにピーナッツを放り投げる。

さて、それで1位の人の命令だけど………

 

「あ、もうこんな時間ですね」

 

ピンク色の腕時計を見ながら鳥花さんも柿の種を食べる。時刻は既に20時54分。私たちの入浴時間まであと6分だった。

 

「ま、命令はお風呂入ってる時に考えといてあげるわ」

「ううぅ……よしなにぃ……」

 

お風呂といっても、てっきり狭いものかと思ってた、けど………

 

「うわぁ、広いですねぇ………」

 

鳥花さんは全景を眺めながら唖然とする。

まさしく旅館そのものの、様々なお風呂があった。外には露天風呂まで備わり、相当贅沢なものに仕上がっていた。

 

「買っただけで、合宿所になる前の旅館自体は改築してないのね……」

「まぁこんなところに来るのなんて、合宿の機会しかないだろうし、わざわざ手なんてかけないわよね」

 

もはや銭湯という概念を超えてスパのような雰囲気か。こんなことにお金かけるんだったら、無料の学食とか作ればいいのに。

すると鳥花さんは蓮の胸をじーっ、と見つめて言う。

 

「………というか、この胸は犯罪ですね…………少し分けて下さいよ」

「分けられないわよ……」

「神様なんて不公平だぁぁっ!!」

「あぁっ!鳥花さんが叫んでるっ!?」

「ちょっ、蘭!どこ触ってんのよ!?」

 

3人には気にせず、私は大分賑わって来ている風呂場をくるりと徘徊する。

適当に『炭酸温泉』と書かれたお風呂に入ってみる。

 

「あ、翼さん」

 

そこには、運がいいのか悪いのか、先客がいた。ピンク色の長い髪を濡らして、頬が赤らんだクラスメイト。

 

「姫路さん。奇遇だね」

 

別に皆風呂場に居るんだから奇遇でも何でもないような気がするんだけどね。

しばらく話題が出ずに様子を伺っていた私だけど、意を決して聞いて見た。

 

「……あの、姫路さん?」

「はい、どうしたんですか?」

「……昼間の監視カメラが仕掛けてあった件だけど………本当に吉井君たちだと思う?」

「………それは、どういう--------」

「あくまで予想だよ?私はやってないと思う」

「……それじゃ、あのカメラは一体………」

「分からない。でも、そんなことをするようには思えないんだよ」

 

証拠はない。

根拠もない。

あくまで恣意論であって、確証すらどこにもないけど………

 

「……そうですね、私も同じ意見です。明久君は、覗きなんてする人じゃありませんよね」

「……なのに、なんで吉井君にお仕置きを………?」

「私、明久君のことになると冷静を欠いてしまうみたいなんです……本心ではしてないと思ってても……」

「それはヤンデレの初期症状じゃ………」

 

言いかけた口をつぐんで、お湯を肩まで浸かる。

 

「でも、カメラ仕掛けてないのに冤罪かけたら、明久君たちも強行手段に出るんじゃない?」

「……強行手段?」

「うん。だってやってもない罪でお仕置き(?)されたから……本当に覗きに来る、とか」

「そ、そうですね………明久君には悪いことしちゃいました……」

「あとで謝っておきなよ。犯人かもしれないけど、事情無しにそんなこと出来る人じゃ--------」

 

「-------やっぱり前言撤回していいかな」

「折れるの早すぎますよ……」

 

お風呂からあがった私たちを待っていたのは、廊下で反省文を書いていた吉井君たちの姿だった。

どうやら女子風呂に強行手段を仕掛けたところ、西村先生たちによって捕縛されたらしいけど………

 

「いや、物証を出されちゃこっちもねぇ………」

「………落ち着いて下さい私。明久君は覗きなんてしてないんです。だから茣蓙を準備する癖を何とか………」

「もう処刑する気マンマンじゃん……」

 

また任せておくと紫の謎のオーラ放っちゃいそうだからなぁ、うーむ。

 

「今日らへんに事情聞いておくよ。分かり次第すぐに知らせるから」

「は、はい。分かりました……!」

 

何も事情が無いのにそんなことしないはずだからね……

これで多分放っておくと姫路さんが敵に回りそうだから釘、刺しておかないと……




鳥花「姫路さんが味方フラグたちましたね」

蘭「そうね。あらかじめ問題になりそうだし、ここで引き入れたのはいい判断かも」

鳥花「さて、次回は吉井君から事情を問います!!」

蘭「それじゃ、また次回」
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