バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜 作:ぷろとうぃんぐ
蘭「あぁは言ったけど、何と無くは構想が出来てるらしいわよ」
翼「話の展開上ゴロゴロ転がって、どっちに傾くか分からないらしいけどね」
蓮「次は太郎丸勇大さん」
鳥花「覗きって何を得るんでしょう?」
鈴「そりゃ、その人の体格だとか?色々普段見れないところとか見えるし」
蓮「これ以上はアウトアウト。”蒼龍”さん」
蘭「激励ありがとうございます………」
鳥花「あ、泣きましたね………」
蓮「次というか最後。狂歌の僕さん」
鈴「リバースや色変えみたいな特殊カードをどこで使うかによって変わってくるよね、ウノって」
蘭「実は鈴にもボロボロにやられたのよね………」
翼「ご、ご愁傷様です………」
蓮「それじゃ、本編始まるわよ。あと少しアウトっぽいところもあるけど………」
翼「アウトっぽい?」
蓮「下ネタじゃなく、こう、治安的な意味で」
翼「???」
バカテスト 地理
【第十一問】
フィリピンの通貨と同じものを用いる国を答えなさい。
霧島 蓮の答え
『アルゼンチン』
姫路 瑞希の答え
『キューバ』
教師のコメント
正解です。通貨の名前は『ペソ』ですが、フィリピンの場合は『フィリピン・ペソ』と用いられます。
東雲 鈴の答え
『ディナール』
教師のコメント
ディナールは主にチュニジアやバーレーンで用いられます。
湾城 咲未の答え
『クルンテープ・プラマハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー(以下省略)』
教師のコメント
長いこと書いてもらったのですが、タイの通貨はバーツです。
☆
その夜、私たちの部屋では緊張感が一気に押し寄せていた。
誰も喋る人はいない。ただ、私以外の皆の視線はテーブルのある一点、トランプで作られた塔を凝視していた。
こうなったのは蓮が切り出したあの言葉からだった。
〜回想〜
「そんなわけで、蓮さん。命令決まりました?」
「決まらなかったけど、蘭にはあることをやってもらうわ」
「……な、何よ………?」
「………トランプタワー」
〜回想終わり〜
たったこれだけの話に回想を使わないでも良かった気がするけど、それが現状曰く。
ただの4段ピラミッドのような形状ではあるが、かなりの集中力と焦燥感をどう克服するかが決め手だ。
ちなみに失敗した場合は、蓮の関節技が待っているらしい。
当の私はといえば、携帯を使って吉井君とコンタクトを取っていた。理由は単純明白、真相を確かめるためだ。
そろそろメールが来てもおかしくないと思うんだけど………
「…………もう、ギブしていいかしら………」
「頑張ったわね………」
チラリと一見すると、集中力を使い果たして掛け布団に突っ伏す蘭さんと、どうやら出来上がったらしいトランプタワーの姿があった。
うわぁ、これよくできたなぁ。
唖然としていると、吉井君からメールが来た。
【足弾田波茄子y】
「?」
私はそのメールを一瞥してから、ハテナマークを浮かべた。なんじゃこりゃ。
あ、でも西村先生に反省文書かされてたしなぁ、眠いのかな。
あしたまだはなす……あ、明日また話す、か。……すっごいわかりづらい………
「翼?そろそろ寝る?」
「あー、うん。今何時?」
「トランプタワー作ってたら22時40分になったわね………」
4段とはいえ、トランプタワーは相当難しいものがある。この短時間でよく出来たよ、本当に。
で、完全に電気を切る時間は23時。明日はA組合同の補習があるから、鈴さんあたりにもあのラブレターの件、相談してみようかな……
「でもまだもう1戦くらい出来るわよね………リベンジマッチよ」
「ウノ・トランプ・麻雀・人生ゲーム。好きなのを選んで下さい」
「短時間戦がいいわね。トランプにする?」
「4人でやるのって、結構あるわよね?」
「ポーカー、とか?」
そんなわけで残り15分、ポーカー短時間マッチが始まった。
ルールはさっきと同じ。5回勝負して、順位を出す。
「私、これに勝ったら安らかに眠りにつくのよ………」
「死亡宣言の上にさらに死亡フラグって………」
「なんていうか、遊んでばかりですけど、小説として成り立つんですか?」
「そこは言わない方向で」
さて、まず第1回戦目だ。
当然賭け事はダメだから、ノーレート勝負である。
私の手札に来たのはハートの9、Q、スペードの1、Q、クラブの4。
この時点で手札は1ペア。これで最下位は防げそうな手配かな。
無難に9、1、4を交換して、来たのはハートの6、8とスペードの5。
「手札オープン!」
私→1ペア
蓮→1ペア
鳥花さん→1ペア
蘭→1ペア
「………全員?」
以下省略。
結局1位は鳥花さんで、最下位は蓮だった。
「はははっ!私のスーパー手札は凄いんですよ!」
「皆ほとんどノーペアだったじゃないの……まぁ、負けは負けね。何を命令するの?」
「そうですね……別段やって欲しいこととかは無いんですけど……あ、原子爆弾の作り方を教えて下さい」
「ダメだよそんな作るの!?」
私は動転しつつ止めに入る。とんでもないもの作ろうとしてるよこの子!?
蓮は少しんー、と唸ったあと、
「そうね……確かに原爆なんて作るのは難しいわね。まず材料集めが超大変」
「難しいどこの話じゃないよ!作る作らないの以前に作っちゃダメだから!!」
「いきなりハードル高すぎないかしら!?」
蘭さんも口を挟む。ちなみに作り方でネット検索とかかけると政府の方がマークする………と言われている。
しかし私たちの必死の講義にも聞かないこの2人はさらに暴走を進める。
「でもそうね。まず大切なのは……プルトニウムかウランを用意ね。ウランは劣化したものがなおよし、よ」
「何はともあれプルトニウムなんですね、ふむふむ」
「いや、メモるんじゃないわよ!!」
「なんで用意するの!?だから作っちゃダメなんだって!」
「でも材料までは確保出来ませんでした」
「そりゃないよね!?」
「あ、じゃあ圧力鍋に鉄球とか入れてみる?」
「燃焼ガスいれる気なの!?ねえそうでしょ!?」
でもまだ圧力鍋の方が安全か……密閉力があればあるほど、爆発の威力は増すけど、原子爆弾なんかと比べればまだマシな方だよ………
「それじゃレンジの中にゆで卵入れてみます?」
「まるで大科学実験のようだ!!」
「結末が見えてるなら、やらなくてもいいんじゃない?」
「じゃ、蓮さん。私の目覚ましになって下さい。明日だけ」
鳥花さんは家から持ってきた時計を寝床に置く。既にあるのにさらに目覚ましかけるの?
「何、目覚め悪いの?」
「夜行性なんですが、代わりに朝が苦手で………」
「それは分かるわ。私もだもの」
「それに寝相まで悪くて」
「翼、蘭。いい夢見なさいよ」
「睡眠妨害の告知を第3者から受けても無問題なんだけど………」
「私、夢見れないし」
右から蓮、蘭さん、鳥花さん、私という感じで並んで布団を敷くことにしていたので、もう睡眠妨害はされることは決定事項のようだ。
時間になったため、電気を消して布団に潜る。家のベットとは違うから妙に違和感が残っている。
私はまだ布団に篭ってるとはいえ、中で携帯の麻雀アプリをやっていたし、蓮もパソコンを開き、布団の中でオンラインゲームをやっているらしかった。
蘭さんも時々蓮のオンラインゲームを眺めていて、なかなか寝る気配は無かった。
0時を回ったくらいになって、私は麻雀のアプリを消してふぅ、と一息ついた。
その時、隣から重たい
布団を投げ出して来たらしく、慌てて布団から顔を出すと、鳥花さんが目を瞑りながら手を上下に弾いていた。
「いえーぃ、チョウカライブの始まりだぜぇーぃ………」
「始まってないから!身動き取れないし!!」
バタバタと身体を動かすけど、上手いこと脱出が出来ない。これじゃ寝るどころか何にも出来ない。
始まったか、とばかりに蓮が一言。
「………お気の毒に。私は今のうちに寝つかせてもらうわね」
「……………1人だけ寝付けようなんて思わないことだよ、蓮!」
私は鳥花さんをむしろ蓮の方向に押し返して、パソコンと鳥花さんごと蓮の方へ押しやる。
「ぉぉぅ!?ベース・キリシマ!どうしたんだぃ!?……」
「どうしたもこうしたも重いのよアンタ!!」
蓮もあまりの衝撃に耐えかねて、私の方へ鳥花さんを押し付ける。私もまけじとさらに蓮の方へ押す。
すると今度は鳥花さんが動いた。
押し付ける私と蓮の肩をガッチリと両手でホールドしてから呟く。
「いつまで喧嘩してるんだぃ……セッションしようじゃないかぁ……」
「………………。」
「………………。」
「…………セッションしてあげなさいよ……」
そんなわけで、強化合宿の1日目は眠れないまま、いつの間にか日がさしこんでいた。
鈴「冒頭で蓮がいってたのは、原爆のことだったんだ……」
翼「物騒だしね。ネットの検索してはいけない言葉ってのにも、入ってた」
鈴「ま、マークされても私たちは悪くない悪くない、と」
翼「それじゃ、まだまだ吉井君の事情が読めないけど、また次回で!」