バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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鳥花「さ、今回も紹介していきましょう!まずは”蒼龍”さんです!」

翼「今回から少し原作とは違う展開になっていくよ!……なんで原作はそうしなかったのか疑問だけど……」

蓮「本当よね」

鳥花「では最後!太郎丸勇大さん」

蘭「前々から思ってたんだけど、私はまだまともよ!」

鈴「常識力だったら全員あるんじゃない?」

蘭「真面目だし!!」

鳥花「真面目で、あの点数………」

蘭「……………………」

蓮「…………今、蘭の心が折れる音が聞こえたんだけど」

鳥花「それじゃ本編いっきまーす!」


69話 寝不足と収拾

バカテスト 強化合宿編

【第二問】

強化合宿1日目の感想を書きなさい。

 

 

東雲 鈴の答え

『代表や優子たちと勉強をしながら、部屋の中で恋愛トークをしました』

 

教師のコメント

良かったですね。これからも絆を深め合って下さい。

 

坂本 雄二の答え

『生と死の狭間を彷徨いた』

 

教師のコメント

なんてバイオレンスな強化合宿なんでしょうか。一体何をされたんですか?

 

霧島 蓮の答え

『隣に寝ているT・Tのおかげで、羊すら柵を飛び越せないセッションと言う名前の関節技を入れられてオールナイトした』

 

教師のコメント

………大丈夫でしたか?

 

 

翌日。

強化合宿2日目にさしかかろうとしていた。

今日の予定と言えば、Aクラスと一緒に自習が主な勉強計画だった。

学習内容は基本的に自由なもので、質問があれば教師、それから周囲に聞いても問題はない。

そのために、机の並びは生徒同士が向かい合うようにして座っていた。

私の向かいには鈴さんが座り、両隣には蓮と蘭さんが座る。

 

「……どしたの?蓮さん、何だか眠そうだけど………」

「いや………ちょっと私の隣で寝てたの前衛ロケンローがやらかして……」

「私と蓮が巻き込まれちゃってね」

 

当然、セッションをしていた鳥花さんの寝相の悪さには脱帽気味なわけだけど、離れている鳥花さんもまた、眠そうに目を擦りながら教科書と睨み合っていた。

 

「それで?私に話って?」

 

鈴さんはシャーペンを置いて身を乗り出す。目が興味津々10割で埋まっている。

う〜ん、そんな楽しい話じゃないんだけどな………

 

「鈴さんに情報提供をね………」

「あ、今回の覗きの件?」

「そうそう」

 

私も蓮も専らコミュ障だから残念ながら聞き込み調査は出来ない。

鳥花さんも知らない人から聞き込むのは限界があるらしいし。

 

「そうだなぁ、私が聴いたのは犯人が吉井君だってことくらいで、他には特に………」

「鈴はそう思う?」

 

ここで始めて姉である蘭さんが横槍を入れる。蘭さんも私と同意見で、吉井君はカメラを仕掛けてない意見だ。

今日中には聞くつもりだけど、吉井君が色んな人に囲まれてて話すら聞けない。

鈴さんも首を横に振る。

 

「私は違うと思うな………確かにやるかもしれないけど、まさか土屋君のあの(・・)プロいカメラ設置技術を、たかだか一般の女子に見破れるとは到底思えない……」

「うん。だから隙を見て吉井君に直接聞こうと思ってるんだよ」

「………百聞は一見にしかず。その方が到底いいじゃない?」

 

蓮はうつらうつらとしながらも話を聞いてくれていたようだ。

終始無言だったけど、新たに鈴さんが話題を作る。

 

「……それにしても、なんでAクラスとFクラスが一緒に補習なのかな?」

「あれだよ。AクラスはFクラスを見て「ああはならない」と考えて、FクラスはAクラスを見て「ああなりたい」って思うからじゃない?Fクラスの方はそう考えてる人は少ないかもだけど」

「メンタル面の強化としては持ってこいって訳ね…」

 

これがまる1日続くとすれば、相当きつい気がするけど………

 

 

---------『工藤さん』『僕』『こんなにドキドキしているんだ』『やらない?』

 

 

「「………………」」

 

音源は工藤さんが持っていたボイスレコーダーのような機械からだった。吉井君の台詞を加工したんだろう。

………一体何をするの。

 

「また愛子はも〜……吉井君を困らてるし……」

「………………色々誤解生んじゃう気が……ああっ!吉井君の背後に紫色の奇怪なオーラを出した姫路さんと島田さんがぁぁ!!」

「あれ殺されるんじゃない……?」

 

第3者から眺めているだけの私たちだったけど、ハラハラせずにはいられないほど切迫詰まった状態がしばらく続いた。

 

 

しばらくして、昼食を食べ終わった後に吉井君を呼んだ。

上手いこと部屋から吉井君を出して、廊下に出る。

 

「それで………どういう状態になってるの?今日説明するって言ってたけど……」

「あ、そうだったね。………実は」

「………実は?」

 

私は思わず聞き返した。それは真剣そのものの表情だったけど、一瞬躊躇が見られた。ここからは冗談なんて概念は存在しない。

 

「昨日の朝に、僕のロッカーに脅迫状が届いてたんだ……」

「それで?」

「うん、その脅迫状によれば、『貴方の近くの異性に近寄らないこと』って書いてあったんだ。それも、学園祭で僕が女装してた時の写真が」

 

成る程。そういえば学園祭の後の後夜祭で、無理やり女装させられてたなぁ。その時に廊下を走らされてたりしたっけ。

ちゃんと脅迫写真も添付なんて、計画的すぎる。

 

「それは……うん、社会的にも抹殺される証拠だね」

「だよね。しかもFクラスは女子が7人いるから………」

「……木下君は男としてカウントしてあげようよ……」

「そんなわけで、僕たちは今『お尻に火傷のある』女子を探してるんだけど………知らないかな?」

「何でいきなりそんな誤解されてもおかしくない台詞を言うのかな、吉井君は………」

 

私じゃなかったら多分変態と勘違いされてしまってたと思う。

 

「でも事情は分かったよ。それで覗きを」

「だけど鉄人に邪魔されて………」

「そりゃ、そうだよね」

 

教師はそんなアブノーマルな行為認めないんだろうからね。

でもそれは無知だからこそだ。

 

「………これを、誰か他の人には?」

「雄二とムッツリーニ、秀吉は知ってるよ」

「そっか…………だったら、西村先生に相談してみればいいんじゃない?」

 

西村先生は生徒指導の先生でもある。教え子が困っていれば助けてくれるはず。

それに、このことは先生にも知っておいて貰わないと全面戦争になりかねないわけだし。

吉井君は「うっ」と言う顔をしたあと、すこし考えて、

 

「鉄人が信じるかな………」

「大丈夫。私も行くから。それならどうかな?」

 

吉井君が脅迫されている、と言えばさすがに動かないわけにも行かないでしょ………

 




鳥花「これが違う展開です!」

翼「成る程……あらかじめに教師が事情を知っておくパターンだね。それだけでも随分違ってくるんじゃない?」

鳥花「流石翼さん。賢い方へ持っていきますね」

翼「誤解したままだとねぇ」

鳥花「でもカメラを仕掛けたのは吉井君じゃなさそうですね」

翼「次回に続きます……」
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