バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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翼「いやぁ…………70話だね」

蓮「1日空いたけど何があったのよ」

鈴「曰く、メモ帳で普段小説を書いてるけど、急に電源が落ちたらしくて」

鳥花「さ、それでは感想返信ですよ。”蒼龍”さん」

蘭「とめどなくフラグ感あるわよね。そこはご都合主義で」

鳥花「次は太郎丸勇大さんです」

翼「実は鉄五郎で吹いたのは内緒だよ」

蘭「誰!?ってなるわよね、一瞬」

鳥花「最後!ガンガンさん!」

蓮「今回は西村先生が味方に付くかって話よね」

鳥花「それじゃ本編!始まります」


70話 相談と後先

バカテスト 現代文

【第十二問】

戦乱で国が滅びても、山や川の自然はもとのままのなつかしい姿で存在しているという意味のことわざを答えなさい。

 

小林 翼の答え

『国破れて山河あり』

 

教師のコメント

正解です。

 

東雲 蘭の答え

『国敗れて山河あり』

 

教師のコメント

惜しいです。よくある漢字ミスなので、『敗』じゃなく『破』ということを覚えておきましょう。

 

 

そんなわけで私と吉井君は補習を抜け出して、補習室に向かった。

いつもは何かただならぬオーラの纏う補習室なんて滅多に行くことはない。それは吉井君も自分から向かう、なんてことはないはず。

ノックを2回して中に入る。ちゃんとマナーは大切にしましょう。

 

「「失礼します」」

 

挨拶と軽い会釈をしてから部屋を一望すると、中にあったのは、ズラーっと机と椅子のワンセットが勢ぞろいしていた。

そして何故か机を拭いていた西村先生。

 

「む。お前たちか。今は補習中のはずだが」

「鉄じ--------いや、西村先生!実は相談したいことがあって!」

「その相談は補習よりも大切なことか?」

「はい!しかも僕はAクラスの授業もFクラスの授業も理解出来ませんから!」

「………それは特別授業を申し込みたい、としか解釈出来んのだが……」

「ちがっ……吉井君……!論点がいきなりずれたよ!」

 

もしかしてこのためにこの補習室まで来たんじゃ………だって別に要らないからね、私。

 

「……はぁ。まぁいくら問題児だとしても相談事をしにわざわざ補習を抜けて来てくれたんだ。追い返しはしない。それで、何の用なんだ?」

 

やっぱり学園長とは違って話が分かる。それに会話もしやすいし、教師の中でも1番生徒のことを考えてくれいそうだ。

そう聞きながら西村先生は机を動かして、三者面談のような形に繋げる。

私と吉井君は椅子に座り、ポケットからクシャクシャになった封筒を取り出して西村先生に渡す。

 

「実は、昨日、僕のロッカーに匿名の脅迫状が入ってました」

「脅迫状だと?」

「はい。その中には『クラスの異性に近づくな』、と。そして僕を社会的に殺す写真も同封されてました」

 

その写真は本人の希望により、あらかじめ省いておいた。流石に女装写真を担任の、しかもこの先生には見られたくなかったのだろう。

 

「それは吉井君だけだったため、恐らく私怨なんでしょうけど………」

「ふむ……確かに。だが、Fクラスの奴らの筆跡ではなさそうだ。字が旨すぎる。そうなると犯人は他の学年か、他のクラスだな」

「そこに狙ったかのように今回の覗き事件が起きました」

 

そこで、私は西村先生を試すことにした。恐らく、覗きの件を相談したのは女子の連中だ。どこまで真相を知っているかわからない。

 

「先生。昨日起きた女子更衣室にカメラが仕掛けられた事件を知っていますか?」

「詳しくは知らないが、『吉井たちの仕業であり、今夜覗きに来る可能性がある』………とだけな」

 

来た、嘘情報。この時点で大幅に真実が違ってくる。

かといって私も全てを知っているわけじゃないから、なるべく盛って話す。

吉井君も慌てて抗議。

 

「先生。僕たちはそんなことしてないんです!」

「………誤解されたのは日頃の行いの所為だろう。これに懲りたら派手な行動はしないことだ」

「う…………」

「まぁ勘違いするのも分かりますけど」

 

それにしても、本人たちが否定しているのに濡れ衣をかけられて、処刑されたわけだから、ごめんじゃ済まない。

まだ勘違いしている人もいるんだろうし。島田さんとか島田さんとか、島田さんとか。

 

「ただ、脅迫状の件とカメラの件はタイミングが良すぎます。カメラの件にしてみても、土屋君のカメラ仕掛け技術は誰にも引けを取らないのは知ってますよね?」

「……そうだな。噂によれば、学内に幾つか仕掛けられていると聞くが、肝心のカメラは見当たらない」

「今回、カメラが仕掛けられていたのは、『天井(・・)』……そんな分かりやすいところに仕掛ける訳がないんですよ」

 

彼ならもっと考えて配置するはず。換気扇の裏とか、床に紛らせて、とか。

いくらなんでも大胆不敵すぎる。

 

「根拠ですけど、この女子更衣室カメラ事件………まるで『吉井君たちを犯人だと思え(・・・・・・・・・・・・)』………そう言っているように思えませんか?」

「常習犯である僕たちに罪を被せるために?」

「常習犯かどうかは……分からないけどね。それでも今回の事件は、吉井君たちではないみたいです」

「そう考えるのが妥当だが……それなら何故昨日突撃して来たんだ?」

 

そう。それだけ枠線を超えている事象だから質問に出ると思ってた。

ま、確かにやってもいないのに決めつけられれば、悔しくて意地で手が出る、っていうのは分かる。

 

「土屋君の情報(ソース)から、『火傷がある女子』の可能性があるらしくて。それに口で言っても信じてもらえないなら、こういう行動に出てしまいます」

「………………」

「半分欲求のためのような気がするけど………それも真犯人のシナリオのうちです」

 

真犯人。これは、今回の全ての黒幕にも等しい人物で、捕まえさえすれば万事解決となる。

 

「それで、俺たちはどうすればいいんだ?」

「そうですね………ここで先生たちに動かれると真犯人に悟られます。なので、一応事情は知っておいてもらいたくて」

 

本音がそれだ。事情さえ分かってもらえば、私たちとしてと随分と動きやすい。

 

「吉井君は今まで道理に女子更衣室にアタックかけて。西村先生も止める『ふり』をお願いします」

「フリ?」

「はい。吉井君たちが来たら、女子更衣室の中を無人にしてください。そうすれば覗かれても覗きとしては成立しません」

「成る程。1番安泰な方法だね」

 

ただ、教師が味方になっても、Aクラスの一部やC、D、Eクラスは敵に回る。

このまま放っておくと、大変なことになりかねない。例えば試召戦争まで発展してしまうかもしれないから、ここらで手を打っておく。

 

「何とかして真犯人は探し当てますから、色々と監視をお願いするかもしれません」

「監視?」

「そう。もしかすればカメラがまだ仕掛けられている可能性もあるからね」

「わかった。そういうことなら把握しておく。他の先生方にも俺から説明しておこう」

「ありがとうございます。それでは」

 

先生から脅迫状を返してもらい、吉井君と私は補習室を飛び出すようにして出た。

思わず2人でハイタッチ。

 

「まさかこんなあっさり信じてくれるなんて………ありがとう、翼!」

「いやいや。でもまだ安心はできないよ。真犯人も分かんないし、C、D、Eクラスの女子も守りに徹して来る」

「翼は参加しないの?」

「参加する気はないよ。真犯人なら探すけど」

 

流石に全員のお尻見回るわけには行かないけど、火傷のあとなんて珍しいから、案外探しやすいのかも。

 

「さ、これで何とか手は打った。さっさと戻ろっか」

「うん」

 




蓮「お、西村先生が味方になったわね」

鳥花「大成功ですね。さすがは翼さん。策士策に溺れましたね」

蓮「溺れてないわよ」

鳥花「それではまた明日!」
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