バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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翼「さ、遅れちゃったけど、いくよー!”蒼龍”さん」

蘭「普通にクロンダイクは難しいからね………」

翼「次は………あれ?」

蓮「もうないようね。あと、都合により後書きは休みよ」

鈴「それじゃ、スタートです!」


72話 粛清と怪奇

バカテスト 現代文

【第十四問】

以下のことわざを完成させなさい。

 

「一寸の虫にも」

 

小林 翼の答え

『五分の魂』

東雲 鈴の答え

『五分の魂』

 

教師のコメント

正解です。

 

東雲 蘭の答え

『ゴムの魂』

 

教師のコメント

五分です。

 

吉井 明久の答え

『100まで!』

 

教師のコメント

三つ子の魂、と混じりましたか。

 

 

 

「ということで、結果を報告したいと思います」

「報告して」

 

其の後、消灯時間を過ぎたので電気を消して、昨日同様に布団を敷いた。

蓮の希望により、鳥花さんを引き剥がして左から蓮、蘭さん、私、鳥花さんという順だ。

ちなみに鳥花さんには時間いっぱいまで情報収集をしてもらっていた。当然、試召戦争のだ。

鳥花さんはすぅ、と息を吸うと、たった一言。

 

「-----惨敗(・・)、と」

「…………なんて言うか、結果は既に分かっていたようなものよね」

 

聞いた本人である蘭さんも、見えていたらしい。

それもそのはず、まず戦力差が違う。

 

「男子の方はFクラス男子全員参戦なんですけど、女子の方がC、D、Eクラスの女子がフル参戦。さらに霧島さんや島田さんといったAクラス、Fクラスの一部、それから教師陣ですね」

「あー………そりゃ勝てないよ」

「いくら雄二君が頑張ってもひっくり返せないわね。戦力云々じゃなくて点数云々じゃない」

 

暗い闇の中で、蘭さんは1人起き上がってインスタントのアップルティーを飲む。

私は布団に篭って、蓮は昨日のダメージが強いのかぐっすりと寝息を立てながら熟睡中。

 

「結果からして大敗でしたけど、Fクラスの絆の深さが現れたようです。『吉井、ここは任せて撤退するんだ』、って」

「顔知られてるから意味ないじゃん………あ、だからさっきの校内放送だったんだ」

 

つい1時間くらい前に放送がかかって、『Fクラス吉井明久君。至急補習室まで自首を願います』って言ってたから、大層絞られたんだろう。

ん〜………歯がゆい。

 

「成る程。ところで翼。明日の予定はどうなってるの?」

「私たちはそれぞれまた補習だね。いや自習の間違いかな」

「はぁ………またアレですか」

「うん。けど、スキを見て他の人に話を聞いてみたいかな」

「他の人?」

 

蘭さんは首を傾ける。

私は布団から顔を出して言う。

 

「協力者の人だよ。姫路さんも男子側女子側参加してなかったんだよね?」

「そうですね。あくまで女子たちの目線でしたから分からないですけど」

「明日はA、Bクラスもいるから、丁度話が聞けるかもしれない。鈴さんや咲未さん、根本君らへんにも話通しておかないと」

 

必要ならもっと協力者を集めないといけない。そうしないとあのメンバーには勝てない気がする。

 

「さ、明日も早いし、私はもう寝るわ」

 

大きな欠伸をしながら、蘭さんは布団に入る。私も眠くなって来たかな………

ウトウトしてからしばし、せめて鳥花さんの攻撃というか襲撃が来る前に睡眠を取っておきたかったんだけど。

 

「ひゃっはーっ!!」

 

刹那、鳥花さんから尋常ならざる声がした。またロックの夢でも見てるのかな、と思っていたら、布団を飛び出し、私を飛び越えて蘭さんの方(K点)へ。

 

「ん、ぅん……はっ!何故ここにお前が!」

 

蘭さんは蘭さんで一刻を争う夢を見ていたらしい。どういう夢?『殺したけど、実はまだ生きていた被害者が逆襲を仕掛けた』みたいな。

どちらにしろ不穏な夢みたいだね。でも大丈夫。

 

「私と奏でようぜっ!!」

「う………?………何でここにいるのよ!?」

 

そんな不穏な夢は鳥花さんが起こしてくれる。

それに夢通りになったらしい。

わざわざ布団の中に侵入していった鳥花さんだけど、あれって寝てるのかな………

私は呟くようにして一応簡単に伝える。

 

「なんか世紀末支配者みたいな声あげた後に、蘭さんの元に一直線だったよ」

「いや……安全地帯だと高を括っていた私がバカだったわ………」

「なっしーっ!!」

 

………ふなっ○ーさんなの?今日の夢はあの船橋未公認のゆるキャラの夢なの?

 

「なっしー、じゃないわよ!耳元でうるさいんだけど!」

「頑張るなっしー!!」

「何を!?私の睡眠妨害を!?」

 

寝言に対して突っ込む蘭さんが哀れだったけど、それよりも被害がそっちに行ってしまったのが誠に遺憾だ。

 

「はぁ、もう…………こうなれば窒息させて気絶させるしか………」

「友達にする解決方法じゃないよねそれ!?」

「仕方ないじゃないの!私の安眠のためよ………!」

 

ガッ(鳥花さんの口を塞ぐ音)

 

ガツッ(鳥花さんからの頭突きが飛んでくる音)

 

バタバタ(悶絶した布団を転げ回る音)

 

「何この子……石頭じゃない!」

「うわぁ、すごい音した」

 

私は呆れながらその光景を安全地帯から見ていた。周りに響くような鈍い音だったから、相当ダメージが高いはず。

 

「もうこのまま気絶しないかしら……寝ることってこんなに難しかったかしら?」

「とりあえず鳥花さん戻したら?」

「戻したら爆発するなっしーっ!!」

「会話成立!?起きてるでしょ!絶対起きてるわよね!?」

 

そんなこんなで、今回は蘭さんが犠牲者となった。

私はいつの間にか寝ていたけど、起きた時には鳥花さんと無言で神経衰弱をやっていたという。

その光景はまさに複雑怪奇異様千万だった。

 

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