バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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翼「いやぁ、色々な小説に手を出してるとロクなめに会わないね、ってボヤいてたよ」

蓮「ロクなめ、見たのかしら」

鈴「それは置いといて、感想返信行くよ!まずは”蒼龍”さんだね」

鳥花「戦力は今のところ女子の方が強いですね」

鈴「太郎丸勇大さん!」

蘭「本当、何のために戦ってるのかしらね」

翼「………互いの尊厳のためだよ」

鈴「最後はマリクさん」

蓮「ここで言うのなんだけど、根本君はまだ参戦してないみたいね」

鈴「そうだね。参戦はやっぱり原作通りの時期にしたいらしいから、まだ出番はないみたいだよ」

鳥花「根本ファンの人にはしばし辛抱をお願いしますね」

蓮「………まず、ファン、いるのかしら………」

鈴「それじゃー、始まるよー!」

翼「あ、良いお年を!」


74話 封緘と捕捉

バカテスト 現代文

【第十五問】

以下のことわざを完成させなさい。

 

「壁に耳有り」

 

姫路 瑞希の答え

『障子に目あり』

湾城 咲未の答え

『障子に目あり』

 

教師のコメント

正解です。

 

東雲 蘭の答え

『正直メアリー』

 

教師のコメント

メアリーさんは無関係です。

 

吉井 明久の答え

『畳に髪あり、テレビに鼻あり、窓に手があり、軒下に足あり、机に口あり』

 

教師のコメント

恐怖の家です。

 

 

「………根拠があるの?」

「その前に誰よ、その人」

 

蘭さんと蓮の質問が被った。咲未さんは気にもしていないのか、順番にそう推測した理由を並び立てる。

 

「あくまで噂なので感傷的にはなりたくありませんけど。彼女は島田美波さんを慕って……いや、口説こうとしているらしいですわよ」

「くっ………!?」

「良くあるわよね、最近」

 

ここに1人例外がいるから気持ちは否定しない。あわよくば妹の鈴さんにまで手をかけそうな副代表。

私も蓮といつもいるからそういう目で見られてるけど。

でもこれで仕掛け(ロジック)が分かった。

 

「……成る程。島田さんと親そうに話してる吉井君に嫉妬したんだ…」

「それで『異性に近づくな』っていう脅迫まがいのラブレター、ですか」

「元々男の人が嫌いな人だもの、仕方ないかもしれませんわ」

「でも動機もあるし、辻褄も合う。あとは証拠、よね」

 

蘭さんの言う通り、まずは物証を調べないといけないかもしれない。

そういえば、と蓮は提案を出す。

 

「あのカメラは?女子更衣室に仕掛けてあったっていう」

「小型カメラと録音機のことですわね。小山友香が持っていたのは見たけれど………」

「…………ねぇ、可能性の話をしていいかな」

 

私たちは『あること』を睨んで、時間外は施錠されている女子更衣室へと足を運んだ。

 

女子更衣室の鍵を開けてもらい、特別に中に入れさせて貰った私たち4人。

 

「もし翼の話が本当なら………」

 

そう言って蓮はクルクルと辺りを見渡す。だけどよもやそんな簡単な場所に『アレ』があるわけが無い。

私は四感を全て閉ざしてただ1つ、聴覚に全神経をつぎ込む。

その時だった。

 

---ザザッ、ザ……ザザッ

 

更衣室のロッカーからそんな乾いたロイズが微かに聞こえた。

私は急いで目を開けて音源を調べると、そのカメラは2つ設置してあるようだった。

1つは天井にあるスプリンクラーの真上。

もう1つは島田さんが使っていたロッカーからだ。

 

「………これは前々日見つかったカメラと同系統っぽいですね」

「でもなんでまた………」

「事情は本人から聞けばいいと思う。とりあえずカメラが仕掛けられているのは事実だったから」

「回収しないんです?」

「今回収したら気付いたことがバレる。わざわざこんなところに掛けたってことは、完璧に島田さん狙いだからね。間違いなく犯人は彼女だよ」

 

1回目に見つかったカメラはブラフだ。犯人を吉井君たちになすり付けて、本物を仕掛けておく。警戒はされるけど、見つからなければ意味がないわけで。

そして2回目のカメラがここにある。真犯人がこれで推測から確定事項に変更される。

しかし、蘭さんは顔をしかめながら尋ねる。

 

「これでも清水なんとかさんが仕掛けたって言う保証はないわよ?どうするつもり?」

「鎌をかける。このロッカーに仕掛けてあるカメラを見てみて」

 

言われるがまま3人はロッカーのカメラを覗く。すると機械に詳しいのか鳥花さんは呟くようにして言う。

 

「……………これは、録音機械とスピーカーですね。今はオフタイマーになっているらしいです」

「お風呂の時間になればこのタイマーが作動するようになってるのね。小型スピーカーまである」

「………ここまで来ると変態よね」

 

確かに、一体何がしたいのか分からないけど、さてさて、こいつをどうしたものか………

 

「ま、雄二君たちに罪被せた彼女を放免する私たちじゃないわよね。眉毛に唐辛子でも塗ってやろうかしら」

「まあ待って。まだ第三者的証拠が出ただけだから断定は出来ないよ」

「じゃあどうするのよ?そんな悠長にしてるとそろそろ本格的に戦争が勃発するわよ。仁義なき戦いが」

「だから、鎌をかけるんだよ。えいっ!」

 

バッシャアアッ、と洗面器に組んできた水を豪快にロッカーにあるカメラに向けてぶち撒ける。

 

「ちょ………!?」

「……成る程ね。カメラを壊す、そういうことね」

 

蓮は合点が言ったように頷く。カメラを壊すことによって、真犯人がどう動くかが鍵だ。少なくとも壊れたカメラなんて役に立たないから回収することは間違いはない。

ただ、ここまで警備が頑丈になってるとカメラをどう回収する気なんだろう………

そんなことを考えていると、鳥花さんはでも、と反疑を唱える。

 

「最近のカメラは防水機能もありますから、水で濡らしただけじゃ意味がないですよ」

「………そうなの?」

「それにここまでされると流石に島田さんは気付きそうね」

 

カメラは大体3cmほどの小さいカメラであり、ロッカーも底が深いために気付きにくい。電池はボタン電池1つで撮影される画期的なものらしい。事実これまでの2日間は気付かれていなかった訳だし。

だったら仕方ない。いっそ潔く……

 

「蓮。シャンプーかリンス持ってきて。備え付けのやつ」

「そこまでする………?」

「覗きは犯罪。例え同性愛者でもダメ、絶対」

「ここにきて翼さんが神々しく見えるんですけど」

 

防水機能があってもさしものシャンプー付きなら壊れるはず。

水浸しにしたロッカーをタオルで拭き取り、シャンプーのボトルのトリガーを引きまくる。ついでに全パーツに塗りたくっておいた。

 

「さて、これで何かしら動きを出した人が犯人かな」

「うわ〜………クレイジーな……」

 

そして入浴が終わった午後8時ごろのことだった。結局あのカメラは気づかれることはなかったわけだけど、土屋君に借りて女子更衣室の中ではなく入り口に小型カメラを設置。

なんで土屋君が持ってたかは追求しないけど、時間外の入室は禁じられている更衣室。カメラを回収するのは今が適している。

ちなみに本日私たちは、

 

「………ロン。7700」

「げっ!?直撃!?しかも山越し!?」

「翼さんに持ってかれちゃいましたねぇ………」

 

4人で楽しく麻雀をやっていた。ノーレートだから罪じゃないけど、命令制はしっかりと敢行中。

今回は私が1位で乙女ではあり得ない声をあげた蘭さんが4位だ。

さて、命令どうしようかな………と考えていた時だった。

扉がコンコン、と2回ノックされた。

入って来たのはピンクの髪が特徴のクラスメイトの姿だった。

 

「あれ、姫路さん。どうしたの?」

「はい………あの、例の覗きの件はどうなったか、気になりまして……」

「わざわざすまないわね。犯人に目星はつけたわよ。あとは炙りだすだけ」

「炙る………?」

「はい。今こうしてカメラを……」

 

鳥花さんが言いながらリアルタイム式の連絡用カメラに目を移した時、ツインテールの女子が警戒しながら更衣室へ入って行った。

私たちはしばらく時が止まったように画面を眺めていたが、不意に蓮が叫んだ。

 

「総員っ!緊急急行よっ!!!」

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