バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜 作:ぷろとうぃんぐ
翼、蓮、蘭「「「おー……………」」」
鈴「え、何そのテンション!?どうしたの!?」
翼「百味飴………怖い………」
鈴「翼さぁん!?まぁ、いいや。えと………”蒼龍”さん」
蓮「あれより酷いのは食べたくないわね………」
鈴「次はマルクさん!」
翼「普通のは美味しいんだけどね………」
鈴「次、狂歌の僕さん!」
鳥花「そうです。百味ビーンズを飴にしただけですよ!」
蘭「原作より一層酷くなってるわよ………」
鈴「それじゃ最後に太郎丸勇大さん!」
翼「頑張ります………」
鈴「それじゃっ、スタート!」
バカテスト 日本史
【第十九問】
常任理事国を全て答えなさい。
霧島 蓮の答え
『アメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシア』
教師のコメント
正解です。
吉井 明久の答え
『広島、鳥取、岡山、島根、山口』
教師のコメント
それは日本の中国地方です。
湾城 咲未の答え
『イタリア、ブラジル、オーストラリア、ドイツ、日本』
教師のコメント
1つも掠りませんでしたね。
蘭さんがそうツッコミを入れた時、階下の廊下の方から何やら疾駆する音やらドアを開けて誰かが痛打したような音まで聞こえてきた。
今は階下を全力で疾走中らしい。
「……何よ、こんな遅くから……」
「明らかに深夜の物音じゃない効果音が聞こえましたね」
「はぁ……ここは私の安眠を妨げた罰として一発入れ込む必要がありそうね………!」
「いや、寝てなかったじゃん」
そんなヴァイオレンス蘭さんは立ち上がってドアを開ける。
すると奥から走って来たのは、あの例の2人。しかも何故だか1人はブリーフ姿だ。
ただ、見知った顔なのは間違いなかった。
「ちょ……!何て格好してんのよ!?」
「……!蘭さん!ナイスタイミング!ちょっと隠れさせて!」
「えぇ!?」
静止を聞かずに部屋に飛び込んでくる両名。
そこに飛び込んで来たのは息を切らした吉井君(ブリーフ)と坂本君の姿だった。
「………あ、あの………明久君?こんな夜遅くに、そんな姿で女の子の部屋に飛び込んで来るって、ちょっとどうかなぁ、って思うんだけど」
「翼の視線がすごく痛い!でも少しでいいからここに居させて!!」
「……どっからどうみたって夜這いに来た変態としか思えないんですけど………」
その時、廊下の方から西村先生の声が聞こえた。
『くっ……彼奴ら逃げ足だけは達者だな……!次は逃がさんぞ……』
……成る程。また何かやらかして逃げて来たのか。着てた服は大方西村先生から逃げるためのフェイクに使ったのだと勝手に判断。
そうじゃないと、本格的に110番をすることになっちゃいそうだし。
「ふぅ……危なかった。まさかこの状態で女子の部屋に入るとは鉄人も思わないだろうな」
「……ねぇ、雄二君。用が済んだなら出てってくれない?目のやり場に困るのよ、相方のその格好」
「待って!今出ていったら鉄人に見つかっちゃうから!」
「そうだ!外に出るのは此奴だけで十分だ!俺は何にも悪かねえ!」
「ところでそれ、何持ってるの?」
私が坂本君に聞く。何やらグチャグチャになった制服をもっているみたいだけど。しかも女子の。
……どこかの秋葉原でストリップを繰り返すゲームを彷彿とさせる。きっと逃げている最中にストリップしたのだろう。……そんなわけないか。
「これは
「それにしたって、何でブレザーじゃなくてセーラー服なんです?」
「鳥花さん、そこ多分触れちゃ駄目だよ」
同感。
でも流石にブリーフ1枚の姿じゃ寒いだろうし……と私は布団を1枚捲りあげて促す。
「布団、入っとく?寒いでしょ?」
「ご、ごめん……そうさせてもらうよ………」
「そこで死んだように横たわってる蓮を踏まないようにね」
「うおっとぉ!?」
ライフルで撃たれたかの如く畳の上で横たわる蓮。まだ目覚めないようだ。いい加減親友として、鼻を洗濯ばさみに挟んだりして、起こした方がいいのかなぁ。
大股で蓮を避けて、さっきまで私が放心状態になって寝かされていた布団に入って、頭だけ出す明久君。正直なところ、すごいシュール。
明久君を一瞥してから、坂本君は蓮の議題を持ち上げる。
「………蓮はどうしたんだ?様子を見るからに大事のような気がするんだが」
「どっかで見たような光景だよね。姫路さんの料理食べて失神した雄二と蘭さんのような」
「デジャヴだよね。原因はあの瓶に入ってる百味飴だよ」
「百味飴?なんだそれ?」
「あ。折角なんで吉井君と代表も食べてみます?美味しい
鳥花さんが魔の誘いをする。まるでその顔は
「計画通り………(ドヤァ)」
と言っていた。
新たな犠牲者に黙祷を捧げながら、ついでに私と蘭もそれに手を掛ける。
「「「ぐぼっ!?!」」」
その刹那、吉井君、坂本君、そして蘭の両名が一斉に毒づくような乾いた声を飛ばす。
数秒遅れて私と鳥花さんも苦しみの声をあげた。
「「ぁぐっ!?!」」
反応を見るからに全員ハズレを引いたようだった。……蓮、もうすぐそっちに行くから、あと少し待ってて………
「ちょ……翼、さん……逝かせませんよ、先には逝かせないですよ……!」
「鳥花さんのは何だったの……?」
鳥花→生ゴミ味
「「うわぁ…………」」
「それ、もはや飴じゃなくない?」
坂本君と蘭が同時に同情の声をあげる。生ゴミって、原材料が酷く気になるところ。
可燃物から不燃物までやたらめったら生ゴミに入るからね。常識的に考えれば賞味期限切れの腐り切った生もの……?
そんなの飴に突っ込むなよ!
「ちなみに翼さんは何だったんです?」
「ん」
飴の裏紙を見せる。そう、後味の悪い、決して飴にするべきではないあの飲み物-----
翼→青汁味
「青汁………」
「身体には良さそうだね……」
「私、青汁飲めないんだよ」
喉の奥を絞り出すようにして声を整える。飴出すのは勿体無いし……
「坂本君たちはなんだったの?」
「俺はコイツだった」
雄二→失恋の悲しいビターすぎるチョコレート、加えて涙でごった返す悲しみの葬式を事実上再現したほろ苦いカカオ豆を詰め込んだ災難な災難による災難のためのザ・チョコレート味
「名前長いけど、結局チョコレートなんだ………」
「マジで名前通り苦え………」
「明久君は?」
明久→血
「飴ですらない!?」
「パッケージまでドスグロいわね……」
「輸血用パックの味がしたよ……ここまで再現しなくてもいいのにって思うけど………」
「月風製菓は皆さんの要望に切実に対応して行きたい所存です、えぇ」
「誰が好んでそんな味作るのよ。じゃあ何よこれ」
蘭→腐った水槽味
「「「うわぁ…………」」」
気が付くと私たちは一斉にドン引きしていた。さりげなく私のが一番まともだったりする?
しかし、発売した本人会社は全く悪びれてはいないようだ。
「あぁ、ほら、小学生の頃にメダカの観察とかしませんでした?その時に残る水槽の水の味ですよ」
「そんな稀有で複雑怪奇的な反芻誰が飲むのよ!!想像が出来ない上に、これ飴!?」
「水の塊ですね。1番近い味がシャボン玉とのことです」
「シャボン玉生産者に食べさせんじゃ無いわよ」
「ちなみに、魚の餌としてプランクトンも配合されているそうですよ?」
「……………。ちょっと、お花摘んでくるわね……」
「摘んでくるのは花じゃなくて、胃液でしょうけどね」
鳥花さんのボケに対応する暇すらないのか、悪阻のように口を押さえながら洗面所に駆け込む。
そんな蘭の様子に同情の視線を送りながら、2人は逃げるようにして立ち上がった。
「……………そろそろ部屋に戻らせてもらおう……」
「……………そうだね、鉄人もこの辺にはもういないだろうし………」
「……………気を付けてね」
「皆さん、顔が硬いですよ?あ、ついでにこれ、木下さんと土屋さんに渡して上げてください。餞別です」
鳥花さんは無作為に壺の中から邪悪な飴を手渡す。無作為なのが余計に酷い。
餞別って、もしかしてあの世への餞別とか?
恐縮そうに出て行った坂本君と明久君を見送ったあと、蘭さんが口を押さえて戻って来た。(°_°)←こんな顔で。
「どうしましたか、蘭さん?妊娠でもしてました?」
「出来てないわよ………!!後味最悪ねこれ。魚ってあんなの飲んでるのかと思うと、慈哀の目で見ることになりそうよ」
「仕方ないですね……ではここにコーンポタージュ味があります。あ、ポケットにピーマン味もあります。どっちがいいですか?」
「ひぃやぁぁぁっ!?!」
初めて彼女の笑顔に恐怖した瞬間だった。