バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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蓮「さ、時間もないしどんどん行くわよ。最初は太郎丸勇大さんね。…………あの飴は、もう私勘弁よ」

翼「というか、月風製菓のお菓子、食べたくなくなるよね」

鳥花「他にもあの世味とかありますが」

蘭「知ったら戻って来れなくなりそうね………」

蓮「それじゃ次。”蒼龍”さん」

鈴「そんなに寝相悪いの?」

鳥花「らしいです………」

翼「……無知は罪………(ボソッ)」

鳥花「……聞こえてますよ………(ボソッ)」

蓮「次はマリクさん。………ここ最近、私たちロクな目にあってないわよね」

蘭「……せやな」

蓮「とにかく、本編行くわよ」



81話 急戦と淡河

バカテスト 強化合宿編

【第三問】

強化合宿3日目の感想を書きなさい。

 

東雲 蘭の感想

『前略(※小林翼に続く)』

 

教師のコメント

最近流行っているのでしょうか………?吉井君たちも同じようなことをやっていた気がするのですが。ここは小林さんに期待しましょう。

 

小林 翼の感想

『(中略)昨日の夜は超絶だった。犠牲者5名。うち1人は意識不明の重体に陥り、狂喜千万、罵詈雑言。結局災難なロシアンルーレットは熾烈を極めた(後略※月風鳥花に続く)』

 

教師のコメント

昨晩あなたたちに何が起きたのでしょうか。月風さんの感想は………

 

月風 鳥花の感想

『※このスレッドは私が削除しました』

 

教師のコメント

主犯はあなたでしたか。

 

 

4日目。強化合宿もついに大詰めになる。

それと同じくして、模倣犯と、私にラブレターを送ってきた人物も確認したいけど………うん、私事は後回しかな。

朝だけは寝ておきたかったところだけど、私は何者かによって叩き起こされた。

 

「翼!翼っ!」

「……ふぁ………?」

 

身体を結構激しく叩かれ、強制的に覚醒。寝ぼけ眼でそちらを見ると、蘭が慌てたような顔をしていた。

 

「何、朝から………誰かの祈祷?」

「祈祷じゃないわよ。それより翼。最悪の予想通りの展開になったわ」

「……………え?」

 

私は目をこすって、布団から抜け出す。予想通りの展開って言うのは、もしかして……

 

「小山友香率いるCクラスと、女子たちの友軍が、Fクラスに試召戦争を持ちかけて来たわ」

「………だと思った」

 

4日経ってもまだ引っ張ってるなんて、ネチネチしてるなぁ……同性として唖然だよ。

私の飄々とした態度に、蘭は意外だと思ったらしく、

 

「そんなに驚かないのね。私はこのこと聞いた時は脳髄が逆さまになるほどだったのに」

「驚きすぎでしょ。戻して、早く」

「とにかく、雄二君たちの部屋でミーティングを行うから、私たちにも来て欲しいって」

「了解。蓮、鳥花さん。エマージェンシーだよ」

「ぅ、うぬぅ………何ですって……女子が戦争を………!?」

「……夢の中で魘されてるわね」

「何、予知夢?それとも新ジャンルの能力?そんなジャンル確執するキャラじゃないでしょ蓮はー……」

 

などとゴタゴタしながら、坂本君たちの部屋へ急いで向かった。

 

「雄二君!」

「蘭。それに翼も。よく来てくれた」

「私も居ますよー?」

 

鳥花さんは何とか叩き起こして来たけど、何処かで見た酔っ払い状態になっていた。成る程、寝相も悪ければ寝起きも最悪なのか。

一方の坂本君たちは真面目な口調で話す。

 

「今どうなってるの?」

「分からん。いきなりのことで俺も茫然自失だ」

「戦争開始はいつ?」

「あと20分後ってところか……8時からが始まりらしいからな」

「え、朝ご飯どうする気なんだろ……」

 

最悪戦争しながら食べることになりそうだ………

坂本君はなおも続けて話す。

 

「要するに、Cクラス代表の小山+他クラスからの友軍が、Fクラスあてに勝負を仕掛けてきたわけだ。それだけ覗き犯が許せないんだろう」

「実際には勘違いだけどね……」

「証拠がないし、具体的にまどろっこしいから戦争することにしたのね……どれだけ暇なのよ」

「理由がアバウトだけど、覗き犯をこの手でしばき倒すのが目的なんだろうね………」

「ただし、今回の戦争には、学校外のために設備交換はなし。その代わり、負けた方は『勝った方の言うことを1つ従う』っていうのが条件らしい。そのルールなら、鉄人も飲んだそうだ」

 

確かに無難に自習だけやってても面白くないからね……そのことは先生たちも承知だったようだ。

先生たちのことだし、この戦争を弾みに男子と女子の和解でもさせる気なのだろう。

地割れした土地を元に戻すことは簡単ではないのと同じこと。恐らく、向こうも信頼なんてないんだろうし、私たちも絆なんて以ての外だ。

 

「それで、どうするのよ?向こうの主軸は小山さんと翔子なんでしょ?」

「……翔子は昨日謝りに来てくれてな……ついでに寝てるところを起こ(夜這い)された」

「それは、良かったわね……」

「それでは、相手の戦力はCクラスが主なのかのう?」

「そういうことだ。召喚戦争だから教師も参加してくることはない」

「………って断定するのは早いよ」

 

私が思わず横槍を入れる。

不思議に思ったのか、鳥花さんが聞く。

 

「どういうことです?」

「今回は本格的な召喚戦争じゃないからね……あくまで演習扱いとして、そして覗き犯を捕まえるために出てくる教師も居ると思う」

「成る程……教育論を貫く仕事って大変よねぇ」

 

茶化すように言う蓮だけど、既に時間はあと10分を切っていた。正直悠長に構えている時間はない。

 

「とにかく、ここは3階だ。戦力としても誰が手を貸してくれてるか分からない。俺たちは何とかして小山たちから距離を置く。翼たちは各自分散してCクラス連合を四方から叩いて欲しい」

「そりゃ、翼さんや蓮さんがいるだけでも相当脅威だからね……」

 

昨日の戦争を見れば一目瞭然な訳だけど、私には切り札の『超絶召喚(トランス)』がある。あの状態になれば、手が付けられないため、否が応でも相手にしたくないはず。

そもそも、目的は私たちじゃなくて明久君たちだ。勝負を挑む意味がないわけだし、撹乱させるには充分の戦力のはず。

 

「指示はこのムッツリーニ専用ボイスレコーダーで仰ぐ。頼んだぞ」

「…………(スッ)」←土屋君手渡し

「とりあえず分かった。頑張る」

 

こうして、Cクラス連合軍VSFクラス寄せ集め軍の慈悲すらない仁義なき戦争が始まったのだった………

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