バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜 作:ぷろとうぃんぐ
鈴「質問とかなんでもどうぞ!それでは”蒼龍”さん!」
翼「あれはもはや奇跡の類だったね………」
鳥花「800とか残像で手が見えないとか、そのレベルですね」
鈴「最後、え、最後?………マリクさん!」
蘭「この人は化け物。そう定義すればほら、何だって現実になるわ」
翼「酷い言われよう!」
鈴「それじゃ、本編です」
バカテスト 特別授業・面接
【第二十三問】
貴方の特技を教えて下さい。
木下 秀吉の答え
『声帯模写』
教師のコメント
概ね大丈夫でしょう。特技と言っても話題を広げられそうなものを選んでください。
霧島 蓮の答え
『ハッキング』
東雲 鈴の答え
『ハッキング』
教師のコメント
特技かもしれませんが、それ以外でお願いします。
土屋 康太の答え
『盗撮』
教師のコメント
確実に落ちます。
☆
「野郎共!いや、一部野郎じゃない強力な援軍がいるが、野郎共!まずは………協力に感謝するっ!お前らのお陰で女子戦力を1階に封じ込めることが出来ている。これは大きい戦果だ」
学習室Cの部屋で雄二君が壇上に立ち、協力者述べ100人ほどの前で話す。
今はクラス云々の問題では無くなって来ている。ほとんどの他クラスの人も参戦し、学年全体の戦争に成り代わっている。
男子代表として雄二君は続ける。
「集まって貰ったのは他でもない。これからの作戦決行についての話だ。とはいえ、女子の全戦力は1階にあるから、向こうの代表である小山友香を探して倒せば戦争は無事終結する」
要するにただの召喚戦争なので、こちらの敗北条件は『坂本雄二が倒されること』で、勝利条件は『小山友香を倒すこと』だ。
ただし、昨日の戦争は違うものが1箇所ある。
「そして、『双方のお願いを1つ聞く』というのが報酬だ」
覗き行使で挑んでいた戦争。明久君たちからしてみれば、真犯人を探す為に戦っていたけど、今回は女子と男子の尊厳をかけた戦いだ。その先にあるのは、条件1つ。
この条件次第なんだけどね。
同じく気になった点があったのか、蘭が手を挙げた。
「発言いいかしら?」
「なんだ、蘭?」
「その条件っていうのは何にするつもりなの?場合によっては寝返ることも止むなしなんだけど」
私たち女子としては、男子の覗きに加担するのは気が進まない。あくまで私は真犯人を捕まえるっていう目的を持って協力体制にある。
不利益な条件は飲む必要はない。
雄二君もそこはしっかり考えていたようだ。
「分かっている。遠回しに『除く行為』になるかもしれないが、『裸を見させろ』なんて非人道的なことは提示しない」
「それでも除く行為に該当するのね………」
頭を押さえながら床に座る蘭。
男子の士気を上げる方法は、今となってはその条件にかかっている。だって、その条件が無ければ、他クラスが協力するメリットが一切ないからね。
蘭も事情は察したようで、不本意ながらも引き下がった。
「他に質問はいいか?…………それなら、今から行う作戦を伝達する。ズバリ言えば電撃作戦に近いものがあるな」
電撃作戦とは、世界大戦時に主に行われてた戦法の1つで、迅速に制圧・撹乱・襲撃を行うための戦法。ただしやり方は諸説あるようだ(※Tsubaperiaより)。
「布陣はどうなっているか分からないが、とにかく教師陣や代表に絡まれれば多人数で挑んでくれ。制圧状況を見るに数はこちらの方が多いからな。だが、危険だと思えば2階に撤退するんだ」
2階と3階は安全エリアだから、攻撃を受けることもない。攻撃重視の勝負になりそう。
「よし、てめぇら!!気合いは入っているな!!」
『『『うおおおおおおっ!!!』』』
「女子も教師も、AクラスもFクラスもこうなりゃ関係ねえ!!俺たちの底力、とくと見せてやろうじゃねえか!!」
『『『うおおおおおおおおおっ!!!!』』』
「強化合宿第4日目・最終決戦!!
『『『うおおおおおおおおおおっ!!!!!』』』
人間はすごいよね。
自分が見据えた目標には何だって挑戦しようとするんだから。
それとも、男子の意志が強いだけなのかな?
教室から物凄い勢いで出て行った各クラス。残ったのは私たち4人と、雄二君たちだけになっていた。
その場に残っていた姫路さんが聞いた。
「坂本君はこの後どうするんですか?」
「俺はしばらく様子見をしてから前線に出る。これは戦争だからな。代表自ら先陣切って戦うのは馬鹿のやることだ。姫路と翔子は、教師陣と戦ってる野郎の援護に当たってくれ。あと、2階以降には上がらせるなよ」
「……………分かった」
姫路さんと翔子さんのダブル最強コンビも部屋から出て行った。
それに続くようにして私たちもゆっくりと部屋から出て、1階への廊下を目指す。
するとここで、また蘭は雄二君に聞く。
「それで?私たちはどうすればいいのよ?」
「蘭はいいとして、翼、蓮、鈴の3人は小山友香を倒す
「姫路さんと翔子さんだけでも十分驚異だからね…………前に攻めるどころか、後ろに後退することになるはずだし……」
「ちょっと!私を除け者にしないでよ!」
「じゃあ蘭。お前の世界史の点数を聞いておこうか」
「……………あと1点あれば30点だったわね………!」
「悔しそうに唇を噛むな。お前は勿論明久同様戦力に入っていない」
「遠回しに僕も戦力外通告受けた気がするんだけど!?」
似たりよったりだからなぁ……2人の点数。
実は蘭の方が学力は下、つまり学年最下位とそこで苦笑いしてる鈴さんから聞いた。
2人とも召喚獣の扱いは上手いんだけどねぇ。
「この3人は翔子の上、いやそれ以上の存在になりつつあるからな。翼、お前の世界史の点数を言ってやってくれ」
「……………673点」
「……化け物かお前は………」
「……翼を使わずにとっておくのは宝の持ち腐れだと思うよ………」
明久君はそう私を横目でみる。世界史は得意教科だから………
それにしても宝って。
「……一理あるな。ただ、今のところ翼の使い道がないというか」
「相手側も何が悲しくて最強候補の一角もとい五角と勝負しなきゃいけないのか、分からなくなるよね………」
「ムッツリーニの保健体育よりすごいんじゃ…………」
「……………774点………」
「高え!!」
「日本史826点だけど………」
「駄目だわ、次元というかもう時空が違うわ。私には縁も所縁もないわね………」
蘭は肩を落としながら言う。土屋君も今回はかなり取れてるし、戦闘準備は完璧に整っている。
その他にも咲未さん、根本君、木下さん、工藤さんもこちら側だし、戦力からすれば強力の域を越している。