バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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蘭「ねぇ」

翼「?」

蓮「……前回のが酷かったのか知らないけど、コメント一件しか来てないわよ」

鈴「結局アンチっぽくなっちゃったから、無理もないよね」

蘭「それじゃ鳥花さん。サクッと感想、返して行って」

鳥花「了解です。”蒼龍”さん。………作者さんはこう見えてもシリアスは苦手ですよ」

蓮「そんなことないのも多いけどね。構想してた『After one's deaths!』や『終焉のPrecious Memorys』はかなり重いわよ」

翼「これ、作者さんがメモ帳やノートに書いてるものだから、完全オリジナルだよ」

鳥花「あ、本編いきましょう」



90話 破戒と休息

バカテスト 現代文

【第二十九問】

『閑話休題』の意味を答えなさい。

 

小林 翼の答え

「余談をやめて、話を本編に戻すこと」

 

教師のコメント

正解です。『それはさておき』と同じ意味になります。

 

東雲 蘭の答え

「本編から逸れた話をすること」

 

教師のコメント

逆です。

 

☆

「さて、あとは貴女1人のようね……手こずったけど……」

「アンタほとんど何にもしてないくせに、何言ってるのよ。煩わしいわね」

 

約10分ほどで辺りを制圧した連合軍。中にはAクラスの中でも上位の人とかいたけど、主に私たち4人(蘭省く)が撃墜。TASシステムの影響下か分からないけど、途轍もなく頭が痛い。

正直、これ以上システムを使い続けるのは無理かもしれないから、元に戻しておいた。

 

「……大丈夫です?顔が青いですよ?」

「………大丈夫だよ、鳥花。ちょっと集中力を使いすぎただけだと思うから」

「私ほどじゃないけど、翼は体が弱い方なのよ。まず恒温動物じゃないわ。変温動物に近いものね」

「……爬虫類です?」

「誰が爬虫類だって……!?」

 

私は頭を抑えながら聞き返す。確かに人間ではないけど、虫になった覚えはないよ。苦手だし。

私たちがそんなことを話していると、指揮官でもあった雄二君が小山内さんと対峙する。

 

「さて、残るはお前1人なわけだが---言い残すことはないか?」

「くっ………屈辱よ………!男子なんかに遅れを取るなんて、何て失態なの……!」

「お前らをフルボッコにしたのは、女子の奴等だけどな。小山友香はこの下の階にいるのか?」

「……えぇ」

 

悔しそうに歯噛みする小山内さん。1階にいなかった、ということは地下にあるお風呂場周辺にいるはず。

生憎、時間外での入浴は禁止されているので、通常は閉鎖されている。だけど、

 

「今様子を見てきたが、どうやら閉鎖が解けているらしい!」

「……………強力な教師陣が集まっていた」

 

情報ソースは須川君と土屋君だ。地下は銭湯(のような広さ)までの道が一本道になっている。

だからこそ逃げ場がない。けれど、逆に小山友香にとって最後の砦なわけか。

 

「……教師陣はこの戦力差なら強引に突破出来るかもしれないけど、問題は『中』よね………」

 

優子さんは呟くようにして言う。試召戦争での戦略の1つとして、入り口を固めて、奥に入らせないという『籠城戦』になっている可能性が高い。あとどれだけの人数がいるか分からないけど、それって辛いんじゃ………

前線に参加していた鈴さんは、武器を地面に置いて休憩している召喚獣を見ながら言う。

 

「じみ〜にさっきの戦闘で削られたからね………もう200点くらいしかないよ、私」

「大丈夫。地下は保健体育だから」

「そういえば、大島先生みないね」

「…………(ゴゴゴゴ……!!)」

「ムッツリーニ君!?殺気が出てるよ!?押し殺して!」

 

ちなみに、この前得意の保健体育で負けたから、リベンジに燃えているらしい土屋君。今回は700点オーバーしてたら、大抵の人には勝てるから大丈夫だと思うよ。

 

「とにかく、籠城戦になる恐れがある。また作戦を考えないといけないが、何れにしても戦局が乱れるのも時間の問題だろう」

「それはまぁ、人数勝負でいけば、交代する前に中に押し込めるかもしれないし」

「ということで根本率いる特攻野部隊には、様子を見てきてもらいたい。教師には極力相手にはせず、小山友香が使用する戦術を見極めろ。あと其奴倒しておいてくれ」

「結局!?いやぁぁぁ!!?」

 

小山内さんは星になった(小説的用法)。

 

「………いや、俺も教師を相手に取りたくないが、向こうは構わず打ってくるぞ……突破出来るか……?」

「だっ、だったらあたしも行きますわ……!!戦力くらいにはなりますわよね……?」

「……………俺も同行させて貰おう」

 

咲未さんと土屋君はそれぞれ立候補した。土屋君の目的は、恐らくリベンジマッチだ。どの道保健体育フィールドだから、滅法強い。

私といえば保健体育は苦手な科目だから、300点にすら届いていない。

それを聞いて、また工藤さんもまた意気込んでいる土屋君を見ながら、

 

「ムッツリーニ君が行くんだったら、ボクも行こうかな〜?」

「頼む工藤。俺は保健体育には自信がないからな」

 

Bクラスのメンバーは基本的に文系に特化している生徒が多い。それは勿論、代表の根本君や咲未さんも例外ではない。

逆に、保健体育特化型ってどんな人に傾向が多いのかな。普通に考えて、性について興味関心がある人、とか。

 

「残りの人間についての作戦は各自で伝えるが、今は点数を回復されるなり、休むなりしていてくれ。あと少しで戦争が終わるはずだからな」

「全員では攻めないの?この人数だし、袋小路なんだから特攻してもいいんじゃない?」

「よく考えろ明久。全員で攻めに行ったとしても、守備が薄くなった所に強襲をかけてくるかもしれないだろう?口惜しいことに、俺と小山の点数は約100点ほど違う。サシの勝負だと間違いなく負けるな」

「警戒してて損はないと思うよ。さっきもロッカーから出てきたんだしね」

 

鈴さんもそう続ける。もしかすれば、まだロッカーや部屋の中で息を潜めて待っている、っていう可能性もなきにしもあらずな訳だしね。

 

☆

「……………」

「翼さ〜ん?大丈夫ですか〜?」

「心ここに在らずね……」

 

根本君たちは無事に出発して、私たちは戦争中だけど待機することに。もし根本君たちがヘルプサインを出した場合、速攻で行けるように階段の近くで休む。

それからしばらくしてから、先程高橋先生に縄で打たれた箇所が痛くなってきていて、身体も随分と重くなった。TASシステムの長時間使用の副作用だ。

側にいた優子さんが声をかける。

 

「無理するから……大丈夫なの?」

「…………ウン、ダイジョウブ」

「……馬鹿な私にでも分かったわ。これ重症よ。夢遊病みたいになってるじゃない」

 

蘭も顔をしかめながら私の顔色を見測る。風邪の症状ではなく、例えるなら『プレッシャー状態からの解放』後の症状に近いかも。

緊張がふっと抜けると、目眩が起きたり、頭が痛くなったりするらしい。

足も覚束ないし、頭も痛いし、身体は痛いしで結構ボロボロだよ……

 

「翼。アンタは休んでなさい。これ以上無理すると帰らぬ人になるわよ」

「……そ、それは困るな………」

「で、でもなんでそんなになるまで無理してたんですか……?」

「……自分でも、ここまで自分を追い詰めてたなんて知らなかったんだよ……」

 

姫路さんの問いかけにそう返す私。とてもじゃないけど、自分の体調なんて省みてる状態じゃなかったと思うんだよね。

 

「う〜ん。それが翼さんの長所だよね………自分のことよりも他人のことが優先だから、いつも」

「今日は謎の使命感があったからね……高橋先生をどうにかして本陣より遠ざけるって」

「成る程ね。ま、今日のところは無理をしない方がいいわ。後は私たちに任せて、適当に荒ぶってなさい」

「それはそれで怖いんですけど」

「翼が守りにいったら、誰も寄せ付けなさそうだよね………」

「ほら、鳥花。早い所翼を医療室へ連れて行きなさい。Fクラス副代表としての命令よ」

「え、私なんです?」

「なんか雄二君によると、蓮と私、それから鈴はキーウーマンに成り得るから、戦線離脱は避けて欲しいって言ってたわ」

「やっぱり点数的な問題なんでしょうか?」

「よく考えなさい。私、1番邪魔でしょ。私の古典のテスト、2点だったわよ」

「……戦線から最も外れるべきだよね、お姉ちゃん」

 

鈴さんは「またこんな低レベルの点数を……」といつもながらに呆れているようだった。

でも点数とは何ら関係がないってことは、作戦の立役者なのかな?

 

「何かあればトランシーバーで知らせるから、寝てきなさいよ。アンタはよく頑張ったわ」

 

蓮たちに見送られて、私は同じフロアにある医療室へと鳥花と2人で向かった。

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