バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜   作:ぷろとうぃんぐ

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蘭「お待たせ。今回はすっかり忘れられていた『アレ』が使用されたわよ」

鈴「………ドレ?」

翼「か、感想返し行くよ。まずは”蒼龍”さん。………ある意味、あのノリとテンションには置いてけぼりだけどね」

鳥花「根っから真面目な生徒だったらつまらないですから。周りに危害を加えつつ楽しい存在になってます」

蓮「まるで鳥花よね」

蘭「そうね。鳥花ハリケーンね」

鳥花「ミサイルの次は台風ですか!?どれだけ異常気象満たすんですか私!?」

翼「つ、次は初めまして、K.Fさん!コメントありがとうございます!」

蘭「今後もご贔屓にね。美波はアンチ対象にはすることはないから大丈夫よ」

蓮「アンチキャラはいるわよね。教頭とか」

翼「最後はマリクさん。………私は戦線離脱したけど、どうせすぐ戻ってくるよ」

鳥花「……ちなみに、今回の話で復帰してます」

翼「それじゃ、本編どーぞー!」


91話 衝撃と初起動

バカテスト 日本史

【第三十問】

江戸時代後期、資本主義の初期的段階における、分業にもとづく手工業の協業組織を何というか答えなさい。

 

姫路 瑞希の答え

『マニファクチュア』

坂本 雄二の答え

『工場制手工業』

 

教師のコメント

どちらも正解です。

 

吉井 明久の答え

『未新星伊工業(株)』

 

教師のコメント

特定の株式会社ではありません。あと、ミシンはこの時代はまだありません。

 

東雲 蘭の答え

『マニュファクチュリア』

 

教師のコメント

横文字苦手なのですか。

 

 

☆

「雄二君!前線部隊からの連絡!!やっぱり階段下に教師を配置していたようよ。しかも3人」

「3人か……それで、科目は?」

「金田先生、小鳥遊先生の英語教諭と、少し離れたところに大島先生だそうよ」

「英語教諭2人も置いて来やがったか………前線部隊はどうしてる?」

 

前線部隊からの定時連絡。しかし、お風呂場の前の廊下に教師を見える範囲でも3人敷いてきた。

しかも、2人は英語なので、突破するのはなかなか困難なように思えた。しかも、

 

「………ほとんど壊滅的なようね……」

「…………………何があったの、蘭」

「翔子……えーと、どうやら教師3人が同時にTASシステムを起動しているみたいで………」

「……鬼畜かあのクソ教師ども……」

 

生徒にTASを使用しないで欲しいんだけど。そこまでして、何で向こう側に味方するんだろう。特にメリットなんて無いはずなのに。

 

「しかし、そのシステムを使用している以上は、翼と蓮の協力は不可欠なようじゃな………」

「それはそうだとは思うんだけど……翼にこれ以上システムを使えって言うのは納得出来ないわね……男子以上に活躍してるから。これ、男子と女子の勝負じゃないの?」

「………そう言われるとぐぅの音も出ないな…アイツが高橋女史を抑えてくれたからここまで来れた訳だしな……恐らく、野郎だけの戦線なら突破すら難しかった」

「展開しているフィールドは保健体育と英語、かぁ……ダメだ、私じゃ教師のTASに勝てそうにないよ…」

 

鈴さんは肩を落としながら言う。つまり、階段下からの正面突破は相当難しいようだ。TASシステムを使用出来るってことは、少なからず500点よりも上、ということになる。

つまり、500点以上+特殊な能力が付与されている。これは厄介なんてものじゃない。

 

「どうする……このままだと手詰まりだ……!前線部隊は1度引き返すように言って---------------」

「------------待って」

 

雄二君は状況が状況と読んだのか、前線に出ている根本君たちを引き上げようとしたが、神妙な顔で蘭がストップをかけた。

翔子さんも少し驚きながら呟く。

 

「…………………蘭?」

「……突破出来る策は、ないことはないわ………雄二君の完全な運勝負にかかってるけど………」

「…………!そうか、コレ(・・)があったな……!万が一の時に使おうと思ってたが……使いどきは今だな」

「コレ、……って確か」

「あぁ…………よし、行くぞ」

 

 

「起動(アウェイクン)ッ!!」

 

 

☆

「うっ……頭が………頭に鈍痛が……電車が右から左へ通り過ぎていったような擬音が………」

「……ついに幻聴まで聞こえるようになっちゃいましたか……翼さん、覚醒してください!」

「そっ、ソフトっ!?」

 

医療室まで運び込まれてやや暫し。次に気がついた時には、白いベッドの上で仰向けになって寝ていた。

鳥花も何やらチョップしていたんだけど、全く痛くなかった。

 

「う……鳥花……?」

「大丈夫ですか?アレから5分間くらい寝てましたね」

「寝てたって感覚よりも先に、気絶のような感覚から起きたよ、今。何か損傷なしのチョップ喰らったけど」

 

しかも5分しか経ってなかったんだ。私としては結構長い時間休んでたと思ってたよ。

気が付いたら医療室のベッドで寝かされていたらしいんだけど、私と鳥花以外誰もいなかった。他に休んでる人とかいるかと思ったけど、丈夫な人が多いんだね。何より何より。

 

「それで、今どうなってるの?」

「…………話したら翼のことだから身体張ってまで参戦する可能性がありそう、という蘭さんの粋な計らいにより、伏せておきます」

「う…………」

「無茶して身体崩される方が蘭さんたちとしては痛いんだと思います。責任感というか、罪悪感というか。後悔の念に駆られそうだと」

「私が自分でやったことだし、別に後悔も何も自業自得の気も………」

 

それに1人医療室のベッドで横になっててもやることなんてないし。私、コミュ障だけどアウトドア派なんだよね。それでいて、1度決めたことは最後までやらないと気が済まないタイプ。

しかし、鳥花も指示を傾けない。

 

「ダメです。このまま放っておいたら『返事がない、ただの屍のようだ』状態になりそうですから。翼さんのドットが棺桶で表示されそうですから」

「………元ネタ全く分からないけど、倒れる時は棺桶とか出ないからね」

 

蓮とは違って、ゲームはやらないからなぁ。デジタルよりもアナログ主義。最先端で生きてるよりも、昔ながらの物を好む傾向にあるみたい。

そんなことは置いといて、今は召喚戦争のことだよ。

私は想像のみで現状を整理する。

 

「………多分だけど、今、教師までTASシステム使用して、混濁としてるとか……?」

「……ギクッ……」

「口で『ギクッ』っていう人、初めてみたよ私」

「……くっ、流石は翼さんですね…鋭いにも程があります………!」

「やっぱりそうなんだ……システムを乱用しないと思ってたあの高橋先生が使ってたから、他の教師も使ってそうだなぁ、って。だったら、こんな所で寝てられな--------」

 

と、私はまだ足元も覚束ない身体でベッドから起き上がろうとした瞬間、

 

「寝てなさぁぁぁぃぃいっ!!」

「むぐぅっ!?!」

 

鳥花からの必殺、ドロップキックが直撃した。一応私、病人扱いなんじゃないの!?看病そんな雑でいいの!?

 

「代表さんのことですから、追い詰められたら嫌でも呼びますよ。その時まで休んでて下さい。ねっ?」

「………は、はい………」

 

謎のこの圧力により、半ば軟禁状態にされた。この強引さは、やっぱり敬愛している蓮に似たのかな……

私は再びベッドに横になって、鳥花に尋ねる。

 

「……鳥花はいいの?ただでさえ私が休んで、戦力がないのに」

「有給休暇貰いましたから。あ、でもさっき呼び出しコールされたんですよね。地下で展開している教科が保健体育なので」

「サブ教科得意だったね、そういえば」

 

この鳥花の得意科目はサブ教科だ。例えば音楽、家庭科、保健体育など5教科以外の教科が強い。

しかも、どの教科も満遍なく解けるのが鳥花の特徴でもある。そのため、弱点らしき弱点すら見当たらないので、戦う相手にはまさに脅威となる。

 

「でも行く必要ないので蹴りました」

「あるよ!あるから呼ばれたんじゃないの!?……ちなみに、保健体育の点数は?」

「ざっと400点は超えてますね。大島先生に通用するかは分かりませんが、まずは英語科目を突破しないことには………」

 

それもそうだ。大島先生は英語教師2人の発動しているフィールド圏外にいる。まずは英語科目突破が最優先とされる訳だけど、流石に鬼畜すぎでしょ………

と、思っていたんだけど、雄二君から通信が入った。

 

『こちら坂本だ。今、どうやらBクラスの代表コンビが善戦しているらしいから、援護に回ってくれ』

「……それは誰に向けての発言です?英語科目は300点ほどしか取れてないですよ」

『……上等じゃねぇか。翼、鳥花。ムッツリーニと交戦させないように2人を撃破してくれ。鈴もそっちに向かった。翼はあまり無理はしないでくれ』

「……任務了解」

 

寡黙にそう答えて、医療室を完治していない身体を張って地下へと向かう。

 

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