バカとテストと召喚獣〜The Another Story〜 作:ぷろとうぃんぐ
鈴「さて、感想返し行きます。まずは”蒼龍”さん。………一応強化合宿の大規模戦争は幕を閉じたよ」
鳥花「まだ解決してないこともありますけどね……」
鈴「次はマリクさん!………翼さん、甘すぎだよ」
翼「え……そうかな」
蓮「せめて爪剥がしものよ」
鈴「罪重っ!?」
蘭「カ◯ジかっ!!」
翼「…………そこまで鬼じゃないよ、私……」
鈴「最後。KFさん。………どうやって潜んでたんだろうね、3人も。ちょっと無理があるんじゃない?」
蓮「そのことに関しては真犯人の使った手口が分かれば明らかになるわよ。常識的にいうと、3人もロッカーに隠れるのは無理よ」
翼「音を立てず、は確かに……」
鳥花「というか、代表が通らなければずっとあのままだったんですよね……」
鈴「さ、本編行きますよー!」
バカテスト 現代文
【第三十三問】
世の中全ては金である、という考え方のことわざを何というか。
霧島 蓮の答え
『地獄の沙汰も金次第』
教師のコメント
正解です。
東雲 蘭の答え
『私自身』
教師のコメント
考えを改めて下さい。
月風 鳥花の答え
『私』
教師のコメント
同じ学年にそう考える人が2人もいて少し残念です。いいですか、世の中はお金じゃ買えない物もあるんですよ。
湾城 咲未の答え
『私』
教師のコメント
3人目、だと………!?(昏倒)
☆
「…………」
「あの、蓮さん。翼さんが心ここに在らずなんですけど」
「集中力が切れたのね。あと熱のせいってことも影響してるかもしれないわ……」
「無理はするなって言ったのに……」
代表を倒したと聞いて、一気に疲れがピークに達したのか、身体の力が抜けて放心状態になった。いや、あの戦闘で手なんて抜いた日には返り討ちにあってたし、無理をしない場面が無かったよ。
対談は、空き教室で行われ、代表副代表が前に出て、私たちは各々好きな場所にいる。当然、参加は自由だった。
「さて、始めようじゃないか。戦後対談をな」
「く……屈辱よ……!まさか男子なんかに負けるなんて……」
小山友香は心底悔しそうに歯噛みする。そりゃ、敵視する男子に負けるなんて愚直だ。というか、変態集団(仮)に勝てなかったのがよっぽどショックだったのかもしれない。
雄二君はその言葉に返答する。
「俺たちも、もし本格的に男子VS女子の戦いだったら即負けていた。イレギュラーな戦力があったからこそ、最後まで善戦が出来、勝利することが出来た」
「イレギュラーな戦力……」
「お前らは教師がイレギュラーの戦力だ。そのお陰で戦力は更に女子側に有平なものになったのは事実だが、此方も協力してくれた奴たちがいる。そいつらが居なければ、結果は逆になっていたのは承知の上だ」
そういえば、教師はイレギュラー戦力だってことになるよね。どうして女子側に加入していた人が多かったのかは疑問だけど。
「だが、特にメリットも、得るものもないのに、男子より身体を張って戦ってくれた。お前らは何故だか分かるか?」
「……………」
「俺も何故そこまで一生懸命だったのかは分からないし、勝手な推測で俺の口から想像論を話す訳にもいかないがな」
何故か、と言われても具体的な理由は私もない。その場によって参加状況を変えるタイプの私だけど、今回は少し異なった事件もある。
明久君を脅迫して、翔子さんにMP3プレイヤーを渡した人間を探す、ということも含め、戦局を読んだ。
すると、雄二君は何やら怪しげな笑みを浮かべて、言った。
「そいじゃ、そろそろ命令権とやらを行使させてもらおうか」
「……っ!」
「言っただろう?補習は免除してやれないが、特にこれ以上のペナルティはなし。だが、1つだけ命令が出来る、と」
雄二君の言葉に思わず身構える女子たち御一行。同時に、男子たちの目が光った気がする。私は思う、あれは獲物を狙う目だと。
流石に雄二君に限って変なことは言わないんだろうけど……翔子さんは翔子さんで今にもスタンドを発現しそうな邪悪なオーラが出てるし……
「本来だったら、代表である俺が行使してやるところなんだが……」身の危険を感じた雄二君は翔子さんに目をやると、若干顔を青くし、「あ、あれだ……今回の召喚戦争でMVPの奴に託したいと思う」
「MVP?」
「あぁ。誰が見ても活躍しまくりだった奴が、やはり命じてくれた方がいいだろ。もう決めてあるんでな」
何とか目潰しあるいは死の惨劇から回避できたらしい。翔子さんの気が引いていくと、安堵の息を吐く。
雄二君は全体-----空き教室は既に埋め尽くされんとばかりだったが-----を見渡すと、こう切り出した。
「まずそいつは、イレギュラーな戦力だ。今回の戦いにおいては、参加しようがしまいが勝手だったはずなんだが、幾度となく危機を救ってくれた英雄だ。高橋女史を抑え、前線をも務めたオールフィールダーの称号に相応しい奴だった」
この時点で、隣にいる蓮と鳥花から肩を小突かれて、「良かった
更に雄二君は続ける。
「そして、その反動で1回医療室へ行ったが、また戦線に復帰した。それ程までに今回の戦争について重く受け止めていた奴がMVPだ。誰しも納得のな」
おぉ、と客席(?)から感嘆が上がる。隣では蓮と鳥花がまだ左右から攻撃しており、後ろから何故か咲未さんを加え三方向から小突きを受けていた。
命令って、一体何を言えばいいのか………そうだね……
「小林翼。今回はお前がMVPだ。そして、どんなことでも俺は反対はしない」
つまりこの場からは丸投げである。まぁ、翔子さんの目もあるから分かるけどね。
私はいまいち釈然としない顔で、壇上に立つ。軽い会釈をすると割れんとばかりの拍手と翼コールが響いた。すっごい困る、すっごいやりにくい!
私は歓声がやんだ頃に、蘭の隣に立つ。蘭は「やってやりなさいよ」と視線で訴えかけていたが、そこまで大層なことをいう気にはなれない。
「えーっと……現在腕ひしぎを掛けられている代表から預かったFクラスの小林です。まずは……MVP有難うございます」
再び、うぉぉぉぉという謎の盛り上がりに女子たち呆然私唖然。なんでこう、ノリの良い人ばかりなのか。
中には熱烈ラブコールを送っている人も見ると、強ちファンクラブって存在するのか、と受け入れる必要がありそうだ。
「命令権の前に……少しお話大丈夫ですか?」
「尺がないんだから、手短にしなさいよ」
意図を汲んでくれた蘭は言う。一体何の尺かは置いておくとしても、これだけは言っておかなければいけない。
「……私はこの強化合宿の間、密やかに覗きの件と、それから別件の方を調べてきました。貴女たちは明久君や雄二君が犯人だと考えている人が殆どと聞きました」
「………」
「…………その静寂は暗黙の了解ってことで。他の男子たちがやった、と考えるのは正しく、特定方法も間違ってないと思います」
ですが、と予め準備しておいた小型カメラをプロジェクターに繋げて、映像を初公開。
これは確か、3日目に写った映像だ。私は操作しながら、とある場所で止める。
「ここです。残念ながらピントがボケてよく撮影出来てませんが……ツインテールに縛った髪はご覧になれるかと思います。つまり………犯人は
「………なっ……!」
「今の時間は9時46分。時間外入浴なんですよ、これ。シャワーを浴びたいなら、1つ1つの部屋にある小浴場を使えばいいのに、大浴場を、しかもこの時間から使うのは不思議なんです」
「………………確かに」
「しかもそれだけじゃありません。その映像を見ていた私たちが向かって急行しました。恐らく5分もかかってないかと。なのに、既に大浴場には誰もいませんでした」
私は少し考えながら話す。
「カメラは残念ながら
「でももしかすれば吉井さんたちが警戒に警戒を施して女装して入っていった可能性が」
「あるよね!」
「「
会話(?)の順は小山内さん、玉野さん、明久君&雄二君だ。仮定肯定と来て否定という何とも巧妙なハーモニーである。
「ついでに、明久君たちは西村教諭といた、と明言してましたし、明久君たちではないのは事実です」
言いながら、私は明久君と雄二君にウィンクを返す。多少ブラフでも盛り込まないと特定出来ない訳だし、ここは1つ黙認しておこう。
「私はもう少しあの大浴場を調査したいので、また明日、一斉にまだ仕掛けられているはずのカメラを探しに行きます」
「まだ仕掛けられ……!?」
「えぇ。最初に見たかったカメラはフェイクで、明久君たちに罪を着せる為の罠。とすれば、まだ本命のカメラが何処かにあるはずです」
「……成る程………」
「私が調べたのはここまで。……さて、ここで話を戻しましょうか」
私は本題に入る。これは犯人を暴き出す為の高等技術。恐らく、この作戦に乗ってくるか気になるけど、まずは今回の命令権の行使だ。
「命令権の話です。私の頼みはただ1つですよ、小山さん」
「……な、何よ………」
「---------明久君たち初めとする男子に………